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野生農園日誌

自然農法の農園「野生農園ザ☆ばん」の日々の記録
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緑の色が日に日に濃くなってきました。
日中は夏のような暑さの今日この頃。

 

スイカやニンジンの種まき、サトイモの植え付けも進行中。

サトイモは昨年保存に失敗し、種イモを腐らせてしまったので、今年は深~く穴を掘って埋めました。

しかし!?

種イモがなかなかみつからず、大変な目にあいました。記憶が曖昧ですが、こんなことがあったような気がします。

そんなわけで、なんとかサトイモの植え付けに成功。

 

ニンニク虫との攻防はしばらく続いていました。
少しずつ虫が減ってきた頃、今度はニンニクの隣に生えてきたスイバという雑草に、同じ虫が大量発生。
たくさん生えてるスイバごと全滅させるのは無理っす!ということで、試しにニンニクからニンニク虫を引き離し、スイバに引っ越しさせてみました。10分ほど観察してましたが、一向にスイバを食べる気配はありません。生まれた時からニンニクばかりを食べてきたニンニク虫は、ニンニクしか食べられない体になってしまったのでしょうか?だとすると、スイバばかりを食べてきたスイバ虫は、ニンニク虫にはならないかもしれません。そんな甘い予測を立て、スイバ虫は放っておいたのですが、次第にニンニク虫の被害は収まってきました。

 

何株かは食い尽くされてしまいましたが、食害を免れたニンニク達は、順調に生育中です。

ビニールマルチを被せたニンニクは、明らかに生育がイイ!

大きさを比べるため、近くにいた革命家のおじさんに、ニンニクの横に並んで立ってもらいました。

上がマルチ無し、下がマルチありです。

ビニールマルチをしたニンニクの方が、明らかによく育ってます。ビニールの保温、保湿の効果はすごい!マルチの下で、微生物もわさわさ増えていくようです。

 

土に還らないゴミと、化石燃料(※)の浪費を減らすため、そして見た目が好きじゃないため、野生農園では石油化学製品はなるべく使用を抑え、マルチは草マルチだけを使う方針でしたが、ついに文明に屈服!今後は必要に応じ、ビニールマルチも使っていくことにしました。

 

※石油は生物由来の化石燃料ではなく、地球深部の無機物から出来たとする石油無機成因説もあります。この説を採ると、石油が枯渇するという話自体が怪しくなりますが、どっちが正しいのか分からないので当面は枯渇するということにしておきます。

3月に入ってすっかり暖かくなりました。

時には春を通り越し、初夏のような暑さの日も。

ニンニクも順調に生育中でした…が!

きゃー!なんじゃこりゃー!

黒いイモムシが大発生!虫も喰わない筈のニンニクの葉が喰いまくられてます。

中には写真のように、すっかり葉が食い尽くされた株も!

天敵はいないのでしょうか?クモさんは横で見守ってるだけでした。

 

ニンニクの害虫を調べてみてもこの虫の正体が分からず、SNSでつながっている皆さんに質問してみたところ「ダイコンサルハムシ」説が有力。アブラナ科の害虫らしいですが、まだアブラナ科の植物が何もなかったので、とりあえずニンニクに卵を産み付けたのでしょうか。緑色なら何でもいいのかよ!

退治するには一匹一匹手でとるしかないようで、この虫が目に入り次第潰していきました。まさにジェノサイド!最初の内は「てめえこの野郎オレの大事なニンニク食いやがって」と憎悪の感情があったのですが、たくさん潰していくうちにだんだん殺すのが嫌になってきました。勝手に森を畑に変えて野菜をたくさん植え、それを食べる生き物が増えたら皆殺し。人間は業が深い生き物ですね。
そんなことを考えてたらフクロオオカミのことを思い出したので、4コマで歴史を振り返ってみます。

タスマニア島にはかつて、フクロオオカミ(タスマニアタイガー)と呼ばれる有袋類のオオカミのような生き物が住んでいました。しかし、19世紀に入植してきたヨーロッパ人が羊や鶏を飼うようになり、それを殺してしまうからと言うことで、フクロオオカミは徹底して駆除され、絶滅させられてしまいました。ちなみに、タスマニアには先住民タスマニア人が住んでいました。しかし、入植したヨーロッパ人は同族である人間すらも一人残らず駆除してしまったのです。こんなことは繰り返さないようにしたいものです。

 

ニンニクから話が飛んでしまいましたが、大量虐殺が嫌になってきたので、潰さないようにそっとつまんで袋に入れ、畑をやっている人の迷惑にならない所に捨ててしまおうとしたのですが、軽く触るだけで地面に落ちて枯草に紛れてしまうし、少し力を入れると潰れてしまいます。生け捕りは効率が落ちて難しく、結局後半も半分以上潰してしまいました。

ダイコンサルハムシらしき人達、すみません!野菜もたくさんの命の犠牲の上に作られていることを再認識した出来事でした。

今年の冬は寒かった!
山の上の畑までの道には、溶け残った雪がカチカチに固まって、しばらく畑を見に行くこともできませんでした。でも、そんな厳しい冬も終わりが近付いてきました。

 

小麦ちゃん、冬の間に麦踏みもして、今のところ元気に育ってくれてます。

麦踏みと言えば、私が思い出すのが「はだしのゲン」。

「ふまれてもふまれても、まっすぐ伸びる麦のようになるんじゃ」というのが、ゲンさんのお父さんの口癖で、図書館でこの漫画を読んだ私も、幼心に「わしも麦になったる」と思ったものです。
 ちょうど先日、橋爪文さんという、14歳の時に広島で被爆された方にお会いする機会がありました。まさに「はだしのゲン」に描かれた地獄のような世界を体験された方で、詩や文章で、原爆の惨劇を伝えておられます。米寿を迎えた今も、好奇心旺盛で知的な方でした。

 

原爆の地獄を作り出したのはまぎれもなく人間です。人間は間違いなく醜悪な部分を持っています。しかし、橋爪さんの文章を読んで私が感じたのは、怒りや憎しみではなく希望でした。それは彼女が、地獄の中だからこそ一層輝く人間の心の善い部分、美しい部分をみつけられる人だったからでしょう。著書を何冊か出版されているので、ぜひ読んでみて下さい。

今年もよろしくお願いします。

今年は戌年ということで

名誉係長です。

畑は冬休み中ですが、地域の資源を活用し、持続可能な社会を目指す野生農園ザ☆ばんが取り扱うのは、野菜だけではありません。こちらは地元で「皮むき間伐」をした間伐材をスライスして作ったコースター。

受注生産にも応じます。お値段は応相談。

 

さて、年末に土に埋められてしまった係長補佐は無事でしょうか?

どうやら係長補佐は存命の様子。
「人を呪わば穴二つ」と言って、人を呪い殺そうとして墓穴を掘ると、その報いで自分の墓穴も掘る羽目に陥るらしいので、私も気を付けます。里芋の霊は、係長補佐を掘り出す一穴だけで済んでよかったねという、新年らしいおめでたいお話でした。

寒い日が続きますね。

我が農園のお野菜たちはみんな凍ってたり、寒さに耐えて春を待ったりしています。

というわけで、ただいま野生農園ザ☆ばんは冬休み中。

 

係長が手術したり、空梅雨だったり、長雨だったり、にんにく埋め忘れたり、今年も色々ありました。

色々あったけど、今年も残すところ、あと1時間ちょっと。

時間の過ぎるのはなんて早いんでしょう。

 

気がつけば、係長補佐の命も風前の灯なのでしょうか?

ニンニクブラザーズも、係長補佐を助けようと思って埋めてくれたのに、人間は埋めたら呼吸ができないなんて知らなかったんでしょう。人は誰も自分の基準でしか考えられないものなんですね。

年の瀬だけに、ちょっと考えさせられる切ないお話でしたね。

 

係長補佐は無事にこの世で年を越せているでしょうか?

続きは年明けに明らかになります。お楽しみに!

では、来年もよろしくお願い致します。