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前回からのつづきです
酸素マスクに痛み止めの点滴をつけたままベッドに寝た状態で、4階の手術室から6階の病室までガラガラ運ばれる。
病室には、夫、母、姉が。
ベッドはそのままマイルームの定位置へ。
後で聞いたけど、私が手術室へ入ってから看護師さんがベッドを取りにきたらしいです。
時刻は17時。
本当に2時間で戻ってきたんだ。
身体は少し暖かくなったけど、まだ寒かったので布団をもう1枚かけてもらい、傷の痛みの度合いの確認をして、最後に両足に血栓予防の機械をつけて看護師さんは一度退出。
血栓予防の機械は、足首から膝まで包むように巻き付け、空気で加圧しながらマッサージをしてくれます。
シュコシュコ、ウィーン、シュー、と断続的に音もするから抜群の存在感。
酸素マスクからはコポコポコポッと水音のようなものが聞こえてきました。
チクチクズキズキジリジリ・・・傷口の痛みに耐えていると、夫と母、姉が枕元まで来て、頑張ったね。頑張ったね。手術は無事に終わったよ。と目を赤くしながら話しかけてくれました。
「ありがとう」とカスカスの声で返事したら優しく頭を撫でてくれたので、じわぁっと涙が・・・
なんだかまだ現実じゃないみたい。
その後、執刀医が病室まで来て色々話してくれましたが、まだボーッとしていたので何を聞いたか覚えていません。
執刀医は、先ほどの小野先生でした。
先生が帰った後に母が「すごく良い先生だね。安心した」と。
聞いたら、私がまだ麻酔で眠っている時に、術後すぐ家族に会って色々説明をしてくれていたらしい。
やはり右卵管に着床していたこと。
右卵管を切除して、赤ちゃんも一緒に摘出したこと。
お腹の中を見たけど綺麗な状態だったから他に異常は見つからなかったこと。
左卵管も詰まって癒着していたから今後の卵管妊娠を防ぐ為に切除しようかと思ったけど、試しに先っぽに穴を開けたら通ったこと。
折角通った卵管をわざわざ切除してしまうのも忍びないから、切らずに残しておいたこと。
ただ、またいつ癒着してしまうか分からないので、開通=自然妊娠とは考えないでおくこと。
手術中に撮った写真を見せながら色々詳しく説明してくれたそう。
摘出した卵管と赤ちゃんは、ホルマリンに入ったものを見せてもらったらしい。
私には見せないですぐに病理検査に回すとの事だったので、夫が私も見たいだろうと思って写真を撮っておいてくれてました。
うん、見たい‼
さすがです
ただ、今日は疲れているだろうから見るのは明日ね。となり、姉は18時、母は19時に帰宅しました。
夫は面会時間ギリギリまでいてくれて、その頃には酸素マスクもはずれ、声も普通に出るように!
看護師さんが何回も確認にきてくれて、血圧や脈拍、傷口や出血の確認、両足は機械がついていて動かしづらいだろうけど曲げても大丈夫なこと、そしてなんと寝返りもうって大丈夫だと教えてくれました。
寝返りっ!
もうっ?!!
チャレンジしようと試みるも、やっぱり怖い。。。
でもずっと仰向けのままなのも身体が痛くてそろそろ限界なので、思いきって寝返りをうつことに!
ベッドの左側の柵に手をかけ、せーのっ!よいしょー!で寝返りを・・・・
打てない!
痛い!
怖い!
かろうじて身体が少し左に傾いたくらい。。。
寝返りというより、ベッド柵にしがみついているだけな気がするけど、少し身体の向きを変えられたのでよしとしよう
そして、襲いくる尿意。
麻酔で眠っているときに尿道にカテーテルを入れてくれていたので、尿は流れているはずなのに。
カテーテルの太い管が足に絡み付いて、身体を動かした時にスポンと抜けてしまわないかが不安
点滴の痛み止めはあまり効かなかったので、座薬を入れてもらうことに。
この時も横を向かなきゃいけなかったので辛かった
痛み止めの座薬は、一度使ったらしばらく時間をあけなくてはいけません。
私は頭痛持ちなのですが、手術前に頭が痛くなってしまい、そこで一回使うことに。
看護師さんも、このタイミングで使うと術後に使えないから悩むところ。。。と言っていたけど、私はひどくなると頭がガンガンして動けなくなり嘔吐もしてしまうのでそうなったら手術どころじゃなくなっちゃう。
なので手術前に一度入れてもらい、充分な時間をとってから再度入れてもらいました。
座薬ってすごい!
点滴ではほとんど変わらなかったのに、座薬を入れて少ししたら痛みは引いていきました
なんだかんだで21時の消灯時間が近づいてきたので夫とはバイバイ
名残惜しいけど私も疲れて眠かったので、すぐに眠りの世界へ・・・
つづきます。