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前回からのつづきです
11/2(金)/入院2日目(6w1d)
なんだかここまで物凄く長く感じますが、実はまだ2日目です
昨日だけで、本当に色々ありすぎました。
濃かったです。
昨日は22時半に荷物を受け取ってから熟睡・・・はできず
私がデリケートな訳ではありません。
何やら夜から朝方にかけて、カーテンが度々シャッ、シャッ、と開閉する音が定期的に聞こえていたのと、マイルームの足元を照らすベッドサイドのランプの感度が良すぎて、寝返りをうつ度にパッパッと明かりがつくのです
うるさいし、眩しい・・・
と思っているうちに、起床時間の朝6時に。
「○○さ~ん、おはようございま~す!」と声をかけられて、あぁもう朝なのねぇ。とダルダルな感じで目覚める。
すぐに熱と血圧と脈を測って異常なし。
熱は37度あったけど、高温期だからね。
看護師さんが、
「体調、変わりないですか??お腹痛くなってないですか??急変してたらとか、呼吸ちゃんとしてるかなとか凄く心配で、夜からちょこちょこ覗いてたんですよ~」
と。
もしや・・・
あの、シャッ、シャッ、の開閉音はあなたですかー?!
てっきり、お隣さんが頻尿でトイレに行きまくってる音だと思ってた!
そっかそっかぁ。
そうだよね、いつ体調急変するか分からないもんね
何ならあのベッドサイドの足元ランプもあなたが・・・?
うん、有難い話です。眠いけどね
さて、本日のhcgを測る採血も終わり、10時に母が来るまでは暇ちんに。
今日手術だから朝ごはんも食べれないし、、、「夜にシャワー浴びれないかもだから朝のうちに行ったほうがいいかも」と、昨日看護師さんに教えてもらったから、シャワーでも浴びに行くことに。
後々、この時に行っておいて本当に良かったと思いました・・・
シャワーは、起床時間の6時~消灯時間の21時まで、いつでも入れます。
私がいる部屋は病棟の端しっこなので、シャワー室までは少し歩きます。
2つあるシャワー室ですが、扉に貼るマグネットの裏表で「使用中」、「空き」を使い分けます。
もちろん中に鍵もついています。
幸い誰も使っていなかったので、そのまま入ることに。
車椅子の方でも使えるように、脱衣場&洗面所も、中の浴室も広い造りになっています。
ただ、沢山の方が使っているので綺麗とは言えない髪の毛とかたくさん落ちてるし
※ちなみに、洗面所にドライヤーは置いてあります。
入院中に学んだのですが、狙い目は清掃後の朝8時半~9時位です。
この時間帯なら一番ノリで綺麗!
ただ、病院の朝ごはんが8時だから、中々難しい。
話はそれましたが、シャワーも終わってベッドに横になりながらボーッと窓の外の景色を眺めていたら
「○○(私の名前)~、どこぉ~??」
とボリュームを抑えながら室内をさ迷っている聞き覚えのある声が‼
「お姉ちゃんっ?!!」
仕切りカーテンをシャッ!と開けるとそこには姉の姿が
昨日、姉がすごく心配していると母から聞いてはいたのですが、小さい子どもが2人いるし、近くには住んでいないのでまさか来てくれるとは思ってなかっただけにビックリ
今日は旦那さんが仕事を休んで、子供達を見てくれているそう
家族想いの姉なので、きっと居ても立ってもいられなかったのでしょう
改めて姉の優しさにジ~ンときました・・・
しばらく二人でお喋りしていると看護師さんがやってきて、血液検査の結果が出たので今から診察です。と言われました。
昨日みたく4対1かしら?
私だけより姉も一緒に行って話を聞いてもらったほうがいいかもしれない。
と思い、「お姉ちゃんも一緒に来て」と妹パワーで連れていきました。
内診は、基本患者だけ入室のようで、姉には一度診察室の外で待ってもらい、内診が終わって先生と話すタイミングになったら中に入ってもらうことに。
今日の診察は2人の先生。
昨日の女の先生と、若先生。
姉を呼ぶタイミングでちょうど母も到着していたので、3人で一緒に話を聞きました。
結果、
いきなりですが、今日、腹腔鏡手術をすることに
どひぇ~!!
hcgの値(忘れちゃいました)が、昨日よりも上がっていたので流産の期待はできない。
そして、腹腔内への出血が増えている。
何より、卵管が腫れている。
卵管は、通常シャーペンの芯より細いもの。
それが、今は1センチくらいに肥大してしまっている。
子宮は伸びるけど、卵管は伸びない。
だから、このまま肥大したら破裂してしまう。
昨日見えた黒い影が、今日も同じ位置にある。腸かと疑ったが、腸なら昨日と全く同じ位置にあることは絶対にない。
なので、恐らく右卵管に着床で間違いないだろう。
ただ、やっぱりお腹の中を見てみないと、断言はできない。
とのこと。
ただ、子宮内掻爬をやって経過をみて、、、なんてやっている余裕はないくらいに事態は切迫している事は私にも分かりました。
ちなみに、今更ですが、手術ではなく抗がん剤治療で対処することはできないんですか?と聞いたところ、ここまで症状が進んでいたらその選択は無理だとのこと。
女の先生と若先生は、お産チームなのだそう。
だからこの後、腹腔鏡専門チームに見解を聞いてくれるとのこと。
いつ手術になるか分からないから部屋から動かないようにして下さい。と言われ、手術や麻酔、万が一の輸血同意書等にサインしてから一度部屋に戻りました。
同意書
またまたな急展開だけど、姉と母が一緒にいてくれたおかげでパニックになることもなく。
夫にも、掻爬手術は取り止めて、今日腹腔鏡手術をする事になったと連絡。
そのあと、腹腔鏡専門の小野先生という方が病室まで来てくれ、色々お話してくれました。
「状況から見て、腹腔鏡手術を行ったほうがいい。
卵管に着床しているのが確認できたら、切除して摘出を行う。
卵管温存という手術方法もある。
ただ、一度子宮外妊娠をした人は、再発の可能性が高い。
卵管が癒着している人は子宮外妊娠を起こしやすいから、私は特にリスキー。
今までの治療歴から自然妊娠の可能性は低いし、もう体外受精に進んでいるのなら、今後のリスクを考えて卵管は切除したほうがいい。」
と、とても丁寧に説明していただきました。
私も、昨日色々考えて、やっぱり卵管は残さずに切除したほうがいいなと思っていたので、「それで大丈夫です」と伝えました。
お昼は母と姉で交互に食べに行ってもらい、時刻は14時20分。
私がトイレから戻ってくると、どうやらさっきまで看護師さんが来ていたようで、母から「手術時間が決まったよ」と。
なんと驚きの、14時50分手術予定
あと30分後!
こんなに急に決まるものなんですね!
夫に連絡したら、商談も終わって今タクシーで向かっているとのこと!頑張れ頑張れー!
14時半になったら看護師さんが来て、色々手術に行く前の準備確認をしてくれました。
あらかじめ指示は受けていたので、準備はバッチリ!
必要なものは
・浴衣
・ナプキン(夜用がいいらしいけど昼用しか持ってなかった)
・バスタオル
・TGパンツ
・腹帯
・踵のある脱ぎ履きしやすい靴
・弾性ストッキング
浴衣はレンタルしたもの、ナプキンとバスタオルは家から持ってきてたもの、TG パンツと腹帯と靴は母が院内のセブンで買ってきておいてくれました。
弾性ストッキングは、病院で用意してくれます。
TGパンツ
腹帯こんな感じの
靴前に紹介しましたが
弾性ストッキング
最初は1人だとキツくて難しい
ちなみに、手術が決まってから、おへそのゴマ取りとアンダーヘアーの確認がありました。
おへそのゴマは随分たまっていたので、何度もオリーブオイルを足しながら取ってくれていました・・・
アンダーヘアーは、人によっては邪魔になるから剃らなければいけないみたいですが、私の場合は大丈夫でした
服はショーツ以外全部脱いで、浴衣に着替えて、弾性ストッキングをはかせてもらい、手術10分前に!
※バスタオルとナプキンとTGパンツは看護師さんに預けました。
ここでギリギリ夫が到着‼ドラマのよう
歩いて行くのかと思いきや、車椅子で手術室まで行くみたい。
前日の夜から飲食禁止なので、点滴で栄養と水分補給中のため、点滴カラカラと一緒に車椅子を押してもらいエレベーターへ。
2階下がって、4階が手術室です。
目の前には大きなガラスの扉が。
ここから先は、家族も入れません。
待ち合い室もないので、皆は私の部屋か6階病棟のロビーどちらかで待つことに。
手術は60分の予定。
ただ、麻酔の関係で、戻ってくるまでには2時間位かかりますが、心配しないでくださいね。と。
いよいよだ。
母、夫、姉。
1人1人と握手して、泣きそうになりながら皆の目を見て「行ってきます」と一言。
頑張って!の声を背中に受けながら、ガラス扉をくぐりました。
つづきます。