選択肢

食べるの専門です
ぜひご一緒させてください













わけがわからないまま悠月さんの担当になり、大手手料理教室のイベントでホテルに来ていた。

「どうして悠月さんが料理教室のイベントに?」

「俺、結婚したい男No.1だから」

「はあ‥それとどういう関係が‥」

「北大路悠月って意外と家庭的♪ってことをアピールしたいんだろ」

「したいんだろ、って他人事ですね」

「事務所の方針だし。俺、別に家庭的じゃねーし」

芸能人ってやっぱ作ってるんだろうな、自分を。
売れるためには仕方ないことなのかもしれないけど。
それに次回の月9のドラマで仕事と家事をする男の役も決まってるから、そのイメージ作りでもあるみたい。
悠月さんが会場入りして、主人公はデジカメを手に撮影。
司会者の質問に業界スマイルを浮かべながら答えていく。

「北大路さんご本人は、どのような料理がお好きなんですか?」

「んー、やっぱり肉ですかね。スイーツとかもまあ食べますけど、甘いものはそんなには」

(‥え?あんなにイチゴジャムつけて食べてた人が?)

思わず吹き出しそうになる主人公、こらえてー!!!
イベントが終わり、控え室に行く途中デジカメを落とす主人公‥‥‥え、これなにかの伏線?
でも壊れてないみたいって言ってたけど‥‥‥まさか今後写真撮れてないとかそういう‥?
控え室に行くと、悠月さんがうなだれていた。

「マジ疲れた。あんな面倒なこと毎日やってる奴とか信じらんねーな」

「料理のことですか?作るのが好きな人は凝った料理とか自分で考えたりするくらい好きですよね」

「お前は?」

「私は‥‥食べるの専門です」
「あー、そんな感じ」

「‥微妙に失礼じゃないです?」

「だって‥ククッ、食べるの専門って‥」

現代の女の子に急上昇中だけど、きっぱり言う人は珍しいよねw

「あ、そういえば!さっき悠月さん甘いものはそんなには、とか言っちゃってイチゴジャムは甘いものに入らないんですか?」

ちょっと意地悪く反撃してみる。
意地悪の限度がちょっとにも満たってない!
それからあの‥‥なんだっけ、中園なんとかが執拗に絡んでくるらしいから免疫つけとかないと破壊されるよ、心が!←

「俺は甘いもの好きってキャラじゃねーだろ」

「そうですか?イチゴジャムたっぷりのパン食べてる悠月さん、かわいいって思いましたけど」

はっ‥‥なんかハムスターみたくおいしそうに食べる悠月さんが能内に!!(*´艸`)

「かわいいとか言うな」

ちょっと慌ててるw

「‥自分じゃない別人みたいに振る舞って、周りの奴らをあざむいてる方が楽でいいんだよ」

つまり、適当に愛想笑いしてれば物事がうまくいくことが多い、ということか‥‥でもストレス溜まりまくると思うんだが。

「そういえばこのあと兄貴と飯食う予定なんだけど、お前も来る?」

もち行きますー!!!(`・ω・´)ゞ
悠月さんの車で赤坂のレストランまで送ってもらった。

「悠月!」

お店の前に停まっていた黒塗りの車から皐月さんが出てくる。
皐月さんと目が合い、改めて自己紹介すると先日のことをまた謝られた。

「でも、どうして二人が一緒に‥もしかして、あの日がきっかけで?」

いや、あのー‥たぶん一週間も経ってないと思われるのですがw

「なっ‥そ、そんなわけねーだろ!」

事情を説明すると、まあそういうことにしておいてあげるよってお兄さん‥w
店内に入ると、二人の姿を見てにわかにざわつき始めた。

(やっぱり目立つよね‥悠月さんはもちろんだけど、皐月さんも貫禄って言うか。大人の魅力って言うか‥‥自然と目を引いちゃう)

席に着くと、主人公の分までオーダーしてくれた。
目の前でお肉を切ってくれたりとかいちいち主人公の反応がww
支配人まで出てきてにこやかに会話してるので、シャッターチャンスとばかりにデジカメを向ける。
それ、本当に作動してるだろうな?w
何枚か写真を撮り終えると、今度は記事のネタのために二人を観察する。

「悠月さん、お肉が好きだって言うのは本当だったんですね」

「なにが?」

「甘いものはあんまり、なんて嘘ついてたからお肉が好きだって言うのも嘘かと思ったんですけど」

「肉が嫌いな男なんていねーだろ」

残念ながら、あまり好きでない人がいるよ。
一口食べたらもういいって差し出すような人がw

「お前は普通の人より肉好きだと思うけどね。アメリカだろうが香港だろうが遊びに行くと最終日は迷った挙句、結局ここのブランチに落ち着くじゃないか」

「うっせーなあ」

アメリカの肉がでかい割りにまずいとよく聞くけど、実際はどうなんだ?

「○○さん、遠慮しないで召し上がってくださいね」

「あ、はい!頂きます」

「他にも何か頼もうか。あ、女性がいるのにサラダのひとつも頼んでないなんて気が利かないな、私も」

「あの、私のことはお構いなく‥オマケだと思っていただければ」

「ぶっオマケってお前」

だから悠月さんはいきなり笑いのボーダーラインが低いってw
それからサラダとヨークシャープディング、シャンパン、ベイクドポテト、ワイン‥‥ 頼 み す ぎ !Σ( ̄□ ̄;)

「デザートは後でいいか」

やっぱり甘いものは食べるのねw

「なんだよ、お前は食わねーの?」

「‥別腹ですよね」

「女ってみんなそういうのな」

デザートを食べると思うと胃が活発になって空腹になったように感じるらしいw

「お前、グラス空いてんじゃん」

「○○さん、グラスが空ですよ」

兄弟が同時にグラスにシャンパンを注ごうとする。
なんだこのうらやましい光景w

「‥兄貴、注いでやって」

「ああ。○○さん、シャンパンでいいですか?それともワインにしましょうか?」

「あ、すみません!じゃあ、シャンパンを‥」

(悠月さんも注いでくれようとしたんだよね。気を使ってくれるなんて、ちょっと意外だな‥)

「悠月さん、ありがとうございます」

「‥別に」

ありゃ、なんかちょっと不機嫌。

(どうしたんだろう?私が皐月さんにグラスを注いでもらったから?なんて、そんなわけないか‥)

帰りも悠月さんの事務所の車で家まで送ってもらった。

「ふーん、こんなとこに住んでるんだ、お前」

「はい。別の編集部で働いてる友達と一緒に。風子っていうんですけど」

その子も途中からライバルになったりすんのかな‥
一応会社はライバルなわけだし。

「マジで?よく他人なんかと一緒に住めるよな」

「住めば都ですよ」

「お前、いちいち言い回しがおもしろいんだよ」

なんか‥ここまでくると、関西人と関東人の違いのように思えてきた‥
東京の人が大阪の人と話すとこうなりそう。
それで、明日はアニメ映画のアフレコが近々あって、そのミーティングみたい。
来たよ‥芸能人が声優のマネするの‥‥私、アニメは声優が声するものだって思ってる派なんで、こういうのあまり好きじゃないんですよね‥
声優だってちゃんとした仕事なのに、芸能人がやったら注目されるからって芸能人が起用されるのとかなんかいまいち納得いかないというか。
ここ泣けるところなのに感情がこもってない!ってなることがあって、残念に思うことがよくあるんですよねー‥

「その後は‥まあ、あれは別に行っても行かなくてもいいか」

「なんですか?」

「次のドラマの主題歌歌ってるバンドのライブに呼ばれてんだよ」

「なんてバンドですか?」

「イエロウテイル」

変 換 し に く い ‥ !!!!!
主人公はそのバンドのボーカル、輝美さんの売れる前からの大ファンらしく、ぜひ一緒させてください!と頼むと、まだ行くって決めてないって。
主人公、仕事に私情挟まないようにしようよw

「‥んな顔すんなよ。わかったよ、行きゃいーんだろ」

「え!い、いいんですか、私がついていっても」

「なんで俺がしぶしぶいくと思ってんだよ。お前が行かなきゃ意味ねーだろ」

もう二日目時点でこんな‥ww
その代わりイエロウテイルの曲とか全然知らないからなって。
デビュー曲から最新曲までそろえてる主人公‥純粋にすげえ。
悠月さんが呆れながら、車に乗って帰っていった。
そして次回予告でその輝美さんのドアップが見れるんですが‥‥なんか、絵描いてる人違う気がする‥‥
そして服装がなんだか気になる‥それは白いやつを重ね着してるのか、それともTシャツ一枚なのかどっちだー!!w
一枚だと完全に私の寝巻きの一部と一緒だぞw
選択肢

話す
適当にごまかす












新ユニットの仕事を請けることを決めてから一週間。
事務所同士の話し合いは順調、渡英は二週間後になりそうだって。
思いのほか渡英するのが早いのは、少しでも早くアルバム作成に着手したいし、早く売り出したいっていう気持ちもあるから、らしい。
今の仕事キャンセルしまくってるみたいだしね;;
肝心の山田さんも渡英期間中の仕事調整に今も追われている。

(やっぱり今回の件、かなり事務所に負担をかけてるよね‥)

「しかし、あの○○ちゃんが今やJAEDとユニットを組むほどになるとはね」

「すみません、いろいろと希望を聞いていただいて‥」

「いやいや‥君が歌手として成長しているからこそだよ。」

その時携帯が鳴った。
山田さんからのメールだ。

「お前のことだ。また余計なことを心配してるんじゃないかと思ってメールをした。調整はうまくいってる。心配するくらいなら全力を注ぐように」

山田さぁああんっww←
社長からも悔いのないように頑張るんだぞと応援され、主人公は気合を入れなおすのだった。
渡英の一週間前。
JAEDのメンバーは事務所に集まっていた。

「ツアーが終わって一息つけると思ってたのに、まさかこんな早く企画が動き出すとはなあ」

「まあな。でも春が決めた仕事はいつもこんな感じだろ?」

そうなんだw

「確かに‥。やる気があるときは妙にスケジュールがタイトだったりするし」

「なんだ。お前らはやる気がないのか?」

春さんの厳しいまなざしが痛いw

「そんな‥‥滅相もございませーん」

「でも、今回は春ばかりじゃなくて○○ちゃんの返事が早かったみたいだからな」

「あー‥誰かさんが会いに行ったから‥‥かな?」

そう言って冬馬さんが夏輝さんをちらりと見ると、夏輝さんは少し顔を赤くした。

「‥なんだよ?」

「いや、別に?‥○○ちゃんになんて催促したのかなって思って」

「な‥別に、俺は何も‥」

「決めたのは○○で、夏輝は関係ないだろう。そんな言い方は、○○に失礼だ」

春さん‥そういうところものっそい好きですw←
冬馬さん形無し(笑)
で、今日はスケジュールのことについて集まったんだけど、春さんは先にあっちに行くんだって。
秋羅さんたちは単独の仕事が片付き次第行くことにして、夏輝さんは主人公のエスコートw

「日ごろ頑張ってるリーダーには、プレゼントを用意しておくつもりだから」

冬馬さんと秋羅さんがお互いに含んだような笑みを浮かべる。
何を考えてるw
渡英の三日前。
化粧品が足りないので買いに出ると、街頭のスクリーンでJAEDの全国ツアーのDVDの宣伝が映った。
周りの人が足を止めてスクリーンを見上げているのを見て、やるからにはがんばろうって思うけど、やっぱり春さんとのツインボーカルは不安だな‥って思ってしまう。
その時夏輝さんから電話が来て、主人公の声を聞くなり何かあった?って。
どうやら沈んだ声になってたらしい。

「‥ね、今から会えない?」

そういわれて、待ち合わせ場所に指定したのは遊園地。
会うなり抱きしめられた。

「ごめん‥‥顔を見たら、ついうれしくなっちゃって」

パパラッチが狙ってるかも知れんぞ~w
それから一時間、いろんなアトラクションを楽しんでベンチに座る。
ジェットコースターかー‥しばらく乗ってないな~(高所恐怖症なもんで)

「‥少しは元気でた?」

「え?」

「さっきの電話のとき‥‥元気なさそうだったから」

そういわれ、思い切って春さんとのツインボーカルが不安だってことを話すとぐいっと頭を引き寄せられる。

「確かに春はすごいと思う。あのメロディにあの声‥‥人を惹きつけるものがあるんだろうし、俺自身とても魅力的だと思ってる」

そりゃ春さんだからねw

「でも俺にとってはそれ以上に○○ちゃんの声‥‥すごく引き付けられるよ。もちろんそれは‥俺の恋人だからってわけじゃない。だって‥付き合う前から‥‥ずっとそう感じてたから」

ちょっとその主人公の声とやらでCD出してくれませんかw
どんなもんは聞いてみたいわww

「ツインボーカルのこと、不安に思う気持ちがよく分かるけど‥‥そんなすごいふたりが一緒に歌ったらどうなるんだろうって‥少し楽しみなんだ。それはJAEDの夏輝としてじゃない‥‥俺個人として」

頭を撫でてくれる手が、その声がとても温かくて‥主人公は目を閉じた。

「‥でも、もちろん俺も不安はあるよ」

「え‥?」

「そんな素敵な○○ちゃんが‥世の中に出て行ったら‥。なんだか、俺なんかかすんでしまいそうで‥‥」

「そ、そんなこと‥」

「だから‥こんなふうに、○○ちゃんのことを独占できる時間が‥‥すごく幸せだなって思ったりもして」

傍から見たら、もうゲロ甘で砂糖が噴水からあふれ出すんじゃないですか?w
最後にイルミネーションがキレイな観覧車に乗ることにした。

「そういえば、ロンドンにある観覧車知ってる?」

「ロンドン‥ですか?」

「世界一なんだって」

百万ドルの夜景的なものが?
それとも大きさ?

「もしも仕事の合間に時間があったら‥一緒に行ってみようか」

「‥はい」

その時、夏輝さんの顔がゆっくりと近づいてくる。
一番高い場所で重なられる唇。

(ロンドンから見える夜空も‥こんな感じなのかな‥)

主人公は彼越しにかすかに見える星空を見つめながらぼんやりとそう思った。


渡英の日。
夏輝さんと一緒に空港に行くと、報道陣がわっと近づいてきた。
どっから漏れた!?
JAEDと主人公の間で何か新しい動きがあるという噂があるんだって。
まあ、突然仕事キャンセルしまくってたらそうなるわなw
夏輝さんが、それについては事務所を通して発表になると思うからお答えできないと主人公をかばうようにした。

「夏輝さん、○○さん‥お二人は順調なんですか?」

「そろそろ結婚なんて話、出ているんじゃないですか?」

結婚という言葉に主人公も夏輝さんも少し動揺する。
とりあえず搭乗手続きを手早くすませ、思わずさっきの記者の言葉を思い出してると夏輝さんがどうしたの?と顔を覗き込んできた。
適当にごまかすと「なんだか残念だな。俺との結婚のこと、考えてくれてたわけじゃないんだ」ってw
驚く主人公をよそに夏輝さんは穏やかなまなざしを向けている。

「まあ‥いつかその日が来たら‥‥またこうやって追いかけられるんだろうしね」

「その日‥?」

(それって、もしかして‥)

夏輝さんは主人公の手を取り、真剣なまなざしを向けた。

「そのときは‥‥いや、そのときだけじゃない。君の事はずっと‥俺が守るから」

「夏輝さん‥」

(私も夏輝さんと一緒だったら‥どんなことでもがんばっていけそう‥)

それから飛行機に乗り、イギリスの空港に着くと現地のスタッフが迎えに来てくれていた。
そして案内されるスタジオ近くのアパートメント‥‥なんだけど。

「お二人には‥ご一緒のお部屋を用意するようにと‥‥そのように準備させて頂いております」

冬&秋さん‥‥ こ れ か ー !!!!!

衝動的に登録してしまったw


選択肢

悠月にサラダを取り分ける
乗ってもいいんですか?










主人公は新しく編集部に異動になった女の子。
初の仕事が大物が集まるパーティでの編集長の付き添い‥なんだけど、さっそく取材して来い!って押されて、記者たちに翻弄されてたらいつの間にか目の前に北大路悠月が!
どうやら女優の中園エリカと噂になってるらしい。
うわ、もうさっそくかよw
そのことについて質問すると、お前よりかはいい女だって言われちゃった。
するとフォロー入れるように作家の遼一って人が出てきて、この人はどうやら女たらしらしい。
いきなり顎持ってくるし‥軽っ!!
いいのか芸能人w
ぼーっとしてたら、F1レーサーの藍島ノエルを見つけた。
どこかで見た顔だなと思ってると、ノエルのファンなの?って影山未来って子が話しかけてきた。
主人公の未来を握ってたりするかもねとかそういう意味不明なこと言って、一枚のカードを渡された。
これは悠月さんの兄の皐月さん(カジノ王)のサプライズみたいなもので、番号が書いてあって当たると世界一周旅行w
見事に主人公が当てた。
てか‥‥なんでプロローグなのに何回も選択肢が出るんだよ‥
これキャラに繋がっていくのかなあ‥
乾杯に付き合わされて、気分が悪くなって外に出るとノエルがいた。
様子をじっと見てたら、いきなりトラが襲い掛かってきて‥‥そのままトラと一緒にプールにドボンw
ノエルさんが引き上げてくれるんだけど‥「どんくさい」ってw
普通に日本語喋れるんじゃないかw
皐月さんにVIPルームに連れ去れ、シャワーを浴びようとしたら‥‥千早さんがいた。
シャワー浴びて、キレイなドレスを着せてもらえて‥でもスッピンw
そこにぞろぞろとメインキャラが入ってきた。
でも緊張するし気分悪いしで早々に出ようとしたら警備員に捕まった。
そこに未来が来て、誰の知り合いなの?と聞かれ、キャラ選択来たー‥‥今までの選択し必要ないじゃないかっ!
カチンと来たので悠月さんにしましたw←


朝眼が覚めると立派な部屋で寝てて‥悠月さんが入ってくる。
てか主人公‥バスローブ姿‥って‥‥アッー!!!!

「お前、酒に強い方じゃないだろ」

「お、お酒ですか?そう‥ですね。弱くもないですけど、強くもないです‥」

次第に記憶が戻ってきた。

「思い出してきた‥緊張して酔いが回るのが遅くて‥」

「だろうな。あんなハイペースで飲んでも酔ってない感じだったから、わりと強いのかと思ったけど‥」

「あの‥それで私、他にはどのような失態を‥」

「廊下で吐いた」

なんと!?

「嘘だよ」

嘘かよwwありそうだったからちょっと焦っちゃったじゃないかw
すごい熱っぽかったから、事務所の女性スタッフが着替えさせてくれたんだって。

「‥悪かったな」

「え?」

「勝手に着替えさせて。お前具合悪そうだったし、そのまま放っておくわけにもいかねーだろ」

「ど、どうして悠月さんが謝るんですか?ご迷惑をかけたのは私の方なのに」

「まあそーだけど。でもお前も一応女みたいだし」

「‥みたい、じゃなくて、生まれてこのかたずっと女なんですけど‥」

ですよねーw
そういうと悠月さんがいきなり噴出しておもしれーって。
ついお礼というと、なんでだよwってまた笑われた。
気がつけばもう13時で、会議があるのに!とあわあわしてると、たぶん説教食らわないですむぞって‥‥なんか‥今編集長がすごいガハハッって笑ってる姿が眼に浮かんだんだがw
悠月さんに言われるがまま、シャワー浴びて、一緒に昼食食べて‥‥あの、大量にイチゴジャムをパンにつけすぎじゃ‥?

「すごくおいしそうに食べてるところ申し訳ないんですけど‥そのパン、ジャムつけすぎじゃないですか?」

「は?」

「ジャムがパンからはみ出してますよ」

もうそれはジャムの味しかしないんじゃw

「い、いーだろ別に!俺の体はイチゴジャムを一定量摂取しないとダメって千早さんに言われたんだよ」

千早さん、何言ったんですかー!!!

「じゃあ今度お会いしたとき、聞いてみます。悠月さんの体はイチゴジャムでできてるんですかって」

そこまで言ってませんw
ゆったりと食事した後、エントランスで集合って‥え?
悠月さんの車に乗るんだけど、女ってこういうとき助手席に座りたがるもんじゃねーの?って質問が。
逆にそこにズカズカ乗り込むのは失礼だと思うっていうと、確かに助手席に乗ってきたら軽い女に思うなって。
会社まで送ってくれて、謝りながら入るとお局様から遠回りな嫌味が‥ちくちく。
ようやく席について会議に加わると、今度の特集記事はシンデレラ(会社の名前)の命運を左右するくらいの大物アイドル俳優の連載権利を勝ち取ることができたらしい。
マネージャーさんがいて、そこに悠月さんが入ってくる。
編集部がどよめいた。
みんな悠月さんの特集をやりたい(主に女性)って騒ぎ始める。
そしたら、悠月さんがお前やれよって主人公にご指名。

「そういえば○○は昨日、悠月さんとご挨拶してたな」

「そうなのか?悠月」

「ああ」

「お前がマスコミの方のお顔を覚えてるなんて珍しいな」

「‥すげー変な登場の仕方して、すげー質問してったからな。嫌でも印象に残ってるんだよ」

ありゃ、悠月さんが編集長に手を回して夕方出勤でもOKってことにしてくれたと思ってたんだけど、どうやら違ったみたい。

「いいな?○○」

「あの‥みなさんのおっしゃってる意味が、よく‥」

「なにお前、俺が指名してんのに断るつもり?」

「え!?いえ、そんなつもりじゃ‥」

「やるよな?」

「‥はい」

流されるままに受けることになった。
この取材はプレイベートショットが多いから基本的に主人公がデジカメで撮影することが多くなるらしい。

「半年間うちの雑誌の4ページも飾るからな!気合入れていけよ!」

はぁいw
てか‥‥次回予告なんてあるんだwちょっとびっくりしたw
そして二話目にしてもうやきもちとか‥はやっ!!
選択肢

後を追う
昨日のこと












コンビニの帰り道に不良たちに囲まれてしまった。
どこか余裕さえ伺える高野先生の顔が気に入らないのか、一人が鉄パイプ片手にこちらへとにじり寄ってくる。
今の不良ってまだ鉄パイプが武器なん?

「スカした顔してんじゃねえ!」

脅しでアスファルトを鉄パイプで思いっきり叩く。
それでも高野先生はびびらない。
男の堪忍袋が切れたのか今度は襲い掛かってきた。
だが高野先生が片腕でその鉄パイプを受け止め、反撃とばかりに男の腕を掴みそのまま投げ飛ばした。
投げ飛ばされた男の手から鉄パイプが離れる。
高野先生はすかさずそれを拾い、仰向けに寝転がっている男の頭めがけて振り下ろした。

「先生、だめ!」

激しい打撃音が辺りに響き渡った。

「‥命拾いしたな」

高野先生の振り下ろした鉄パイプは男のわずか数センチ横の地面に打ち付けられていた。
それを見た他の男たちは腰を抜かしそうなくらい慌ててバイクを走らせ逃げていく。
攻撃された男も起き上がり、悔しそうに睨みつけながら去って行った。
・・・この人たち、また後になって出てくるんじゃ‥?
こういう人たちって変なプライドあるから仲間使って先生のこと調べてきそうだし。

「高野先生‥っ!」

思わず高野先生に飛びつく主人公。
いいなー!私も抱きつきたいー!!←

「‥怪我はないか?」

こくりと頷くと無事ならそれでいいって癒される微笑み!!
クールビューティ!!!ふつくしいい!!(落ち着け)
てかむしろ先生のほうが大丈夫?
って思ったらいつの間にか腕に怪我してた!
あ、あれ?さっきの鉄パイプって手で受け止めたんじゃなくて腕で受け止めたんかな?
ちょうど今日の講義でもらったばかりのガーゼとか消毒液とか持ってたので、講義で教わったとおりに手当てする。
高野先生の腕はあまり太くないけど、筋肉質で硬い。
ブ○ー・スリーと同じ系統ですねw(黙れ)

「講習、早速役に立ったみたいだな」

少し困ったように笑った。
応急処置をして、主人公は少し気になったことを効いてみた。

「高野先生って‥喧嘩とかするんですか?」

「喧嘩に慣れた感じがしたか?」

ケンカ慣れしてないとあんな落ち着いた反応は出来ないだろ、若造が‥とかそういうの?w

「‥‥知りたいか?」

イエス!!

「‥とりあえず、戻るぞ」

高野先生は施設のほうへ歩き出した。
施設に着くと、誰もいない食堂に入った。
椅子に座り、深いため息をついた後、ゆっくりと話し始めた。

「‥昔は、俺にも荒れてる時期があった。俺は暴走族のヘッドだったんだ」

あっさりとすごいこと言ったよ!?
ってスチルキター!!!!!
ヘッド時代の高野先生だあああ!!!
胸元開きすぎ!もう羽織ってるだけだよそれ!!w
ポツリポツリと寂しい明かりが照らす夜の国道。
たまに脇を吹き抜ける風が特攻服を揺らす。
高野の後ろには仲間たち、前には敵対してるグループの男たちが立っていた。

「‥‥俺の仲間に手ェ出したのはお前らか?」

前にいる男たちはふざけた調子であざ笑った。

「痛い目見ねぇとわかんねぇようだなぁ!」

低く唸るように言うと、高野は鉄パイプを振り上げて敵の真正面に突っ込んでいった。

「あ、あの、でもどうして暴走族から教師になったんです?」

「‥‥そうだな」

先生は一呼吸おき、そして慎重に言葉を選びながら口を開いた。

「俺には年離れた妹がいた‥」

あの写真の子は妹さんだったか‥
病弱でずっと入院生活をしてたらしい。

「ある日、いつものように暴走族の集会に出たとき、連絡があった‥‥妹の容態が急変したと。俺は急いで駆けつけようとしたが、運悪く対立してたグループに囲まれちまった。なんとかその場を切り抜けて、病院に向かったんだが‥」

高野先生は強く手のひらを握った。

「遅かった‥‥俺は妹の死に目に会えなかった‥」

声がわずかに震えているのが分かる。

「暴走族はそれからすぐにやめた。医者になろうとも考えたが、ずっと勉強なんてしてなかったから、さすがにそれはな‥‥だから、保健の教師になった」

保健の先生も国家試験とか受けなきゃいけないんじゃ‥医者の方がレベルは高いけど。

「教師になれば生徒に何かあったもすぐに駆けつけられると思ったんだ」

(妹さんがとても大切だったんだ‥)

主人公は思わず高野先生の手に触れた。

「‥やめてくれ」

(えっ‥?)

高野先生は立ち上がり、主人公の方を見ずに言った。

「‥そろそろ寝ろ」

さっさと食堂を出て行こうとする先生の後を追おうとすると、しばらく一人にしてくれって‥振り返らずにそのまま自分の部屋へと戻っていってしまった。
主人公はうな垂れるようにもう一度椅子に深く腰掛ける。
自分の過去を打ち明けてくれたことはうれしかったけど、妹さんとの過去をまだ断ち切れてないんだ‥としばらく海を眺めながら高野先生のことを考えていた。


翌日、すべての講習を終え帰る時間に‥ってあれ!?二日間だけ!?
行きは講師さんたちの車で来たけど、帰りはヒロミちゃんがここの近くに気になる店があるみたいで、ついでに迎えに来てくれることになってるんだって。
高野先生とは今朝から何事もなかったかのように話してるけど、どこか気まずさは拭えなかった。
今も少し距離を離してて、お互い視線を合わさない。

「高野先生‥」

「なんだ?」

「その、ありがとうございました」

「何の礼だ?」

(選択肢)

「えっと‥‥昨日、助けてくれたことです‥」

そういうと、高野先生の眼が少し細くなったような気がする。

「‥俺が元暴走族だと知って軽蔑したか?」

「えっ?そんなことないです。高野先生はやっぱり高野先生ですから」

「そうか‥」

少しだけほっとしたような表情を見せた。
ここね、もうひとつの選択肢は合宿に誘ってくれたことに対してのお礼になるんだけど‥そっちの方はほのぼのしてるんですよね。
誘ってよかったみたいなほのぼの~とした雰囲気で。
でもこっちもこっちでいい感じだし‥と迷ったんです。
吉と出るか凶と出るか‥
その時、ヒロミちゃんが来て、クラクションを鳴らしながら宿舎の玄関前へと車を乗りつけた。
なんでも道に迷っちゃったらしいですが‥ヒロミちゃん、確信犯だからなあ‥‥どうなんでしょうw
さっそく気になる店のプリンを食べに行くことに。
有名なお店らしく、中は若い女性やカップルでいっぱいだった。

「○○ちゃん、楽しみね~」

「そうですね!」

主人公とヒロミちゃんはプリン、先生はそんな二人を渋い顔で見ながらコーヒーを注文した。
って!プリンひとつに1000円すんの!?しかも主人公の感想が美味しくてすごい甘いだし!それ感想じゃないよ!ただ甘いんだったらぷっちんプリンでいいじゃないか!!←
500円だったら買うけど!(!?)
高野先生にも勧めてみるけど、断られた。
甘いの嫌いっぽいね。
そこに高野先生の携帯に運営メンバーから電話が。

「ねえ、○○ちゃん。シンちゃんと何かあったの?」

突如聞いてきやがったw

「何かあんた達、ちょっとぎこちなかったから」

主人公はヒロミちゃんになら、と思い昨日のこと、聞いたことなどを話した。
‥おい、確かにヒロミちゃんはそこらへんの事情知ってるからいいけど、でもちょっと躊躇しようぜ‥人の過去話すんだからさ‥

「へー、シンちゃんがねえ」

「はい‥」

「でもシンちゃん、大事なことを○○ちゃんに言ってないわ」

「えっ‥?」

「シンちゃんはね、妹さんの一件以来、ずーっと女性との距離のとり方が不自然になっちゃったのよ」

「‥‥」

「何の話をしてるんだ?」

「あ、シンちゃん、お帰り」

高野先生は椅子にどかっと座り、コーヒーを飲み干した。

「ほら、食い終わったらさっさと帰るぞ」

「そうしましょうか」

「はい」

主人公は車の中で合宿のことを思い出していた。
この二日間で高野先生のいろんなことが分かった気がする。
でも、なぜだかもっともっと先生のことを知りたいと思ってしまう。

(どうしてだろ‥)

微かに浮かび上がった言葉を、主人公は必死に首を横に振り否定した。
怪しい人になってるw
暑さも和らいだはずの9月に思いを馳せながら、主人公は窓の外に広がる海を見つめていた。
選択肢

目を閉じる
あげる












目の前には真っ青な海と空。
今日からライフセーピングの研修合宿が始まる。
クーラーの効いた車から一歩外に出るとカァーッと体温が上がる。

(あっつい‥)

「何ぼーっとしてんだ。早く中へ入るぞ」

車から出た高野先生に声をかけられる。

「二日間、しっかりやれよ」

「はい!」

部屋に荷物を置くと、講習が行われる大教室へと移動した。
入り口のところで今回の講習についての予定表を渡される。
応急救護に心肺蘇生‥か。確か高校の時一度やったなあ‥
肺になかなか空気遅れなくて四苦八苦した覚えがw
午後は講義で、ライフセーピングについての知識を学んだ。
午後からはここまで学んだことをもとに実習形式の講義が行われる。
昼休み中に取ったノートで復習をして、実習に入った。
場面変わって体育館‥‥ちょw高校のときの体育館の風景そのまんまなんですがー!!!w

「午後からはペアで行う。○○はこっちだ」

手招きされ近づくと、ここで横になれって‥‥え、人形を救助役にするんじゃなくて主人公でやんの!?
真上に高野先生の顔が‥アッー!!!!!!!!!!(≧∇≦)

(あ、首筋にホクロ‥)

先生の話も聞かずに観察すんなw

「目を閉じろ」

(えっ‥!?)

高野先生の顔がゆっくり近づいてくる。

(嘘‥!?)

「○○‥」

そのまましちまえーっ!!w
主人公は高野先生に身を任せるように目を閉じた。
だんだんと近づいてくるのを感じる。

「‥次に口の中に異物がないかを確認する」

その言葉と同時に高野先生の手が主人公のあごに触れた。
これは‥実習中だって分かってても意識するわw

「呼吸を確認」

顔に高野先生の髪がかすめた。
薄っすら目を開けたら高野先生の横顔がある。

「呼吸がなければ心肺蘇生を行う」

ぎゃっ!?

「気道を確保して‥‥」

(わっ)

「そして息を吹き込む」

目の前がふっと暗くなった。

(え?ま、まだ続けるの!?)

どんどん近づくにつれて主人公の鼓動も跳ね上がった。
高野先生の息遣いまで聞こえて‥‥ちょ!落ち着け!!(お前がな)

「‥‥で、次は人工呼吸だが‥‥とまあ、さすがに本当にやるわけには行かないから、ここから先は人形で練習する」

‥ちっ←
でもまあ、心肺停止してないからやったらやったで危ないけどねw

「○○、もう起きていいぞ」

「あ、はいっ!」

先生に手を引っ張ってもらい起き上がる。
人形で人工呼吸をして、それぞれペアでやることになった。
主人公も高野先生が使った人形で人工呼吸の練習をするんだけど‥‥まあさっき高野先生が口付けたところを使うわけで‥
このときの微妙な気まずさったら‥ねえ(笑)
夕食を終え、主人公は明日の講習の準備の手伝い。
マーカーの予備がなくて、手伝いって言ってもほとんど見てるだけだった主人公が率先して近くのコンビニに出張。
今日はずっと高野先生と一緒にいるな‥とか思ってたら、背後から足音。
なんかつけられてる!?と思ったら高野先生だった。
夜だし危ないからって追い掛けてくれたみたい。
一緒にコンビニに入り、ぼーっと店内を見てたら、高野先生がマーカーを持ってって‥‥‥主人公、お前手伝いしたかったんちゃうんか‥?

「‥‥なんだ?喉でも渇いたのか?」

「え?」

「さっきからずっと見てるじゃねぇか」

どうやら主人公の目線の先に飲み物があったようだ。
無意識ってこぇえw

「どれがいい?買ってやるぞ」

そう言うと、高野先生はホワイトマーカーと一緒に缶ジュースを買ってくれた。
買い物を終え、研修施設へと戻る。
主人公は買って貰ったジュースを飲みながら歩いていた。
今日の講習の話とかしてたら、ふいに実習での光景が頭を過ぎる。

「‥どうした?」

「いえ、なんでもないです!」

「顔が赤いが‥‥」

「そ、そうですか?」

バタバタと手で顔を仰ぐ。

「あ、暑いですねぇ‥」

「確かに蒸し暑い‥‥おい、それ一口くれ」

「それって‥」

「ジュースだよ」

高野先生が主人公の持っている缶ジュースを指差した。
高野先生、分かっててやってるの?
それとも‥‥本気で天然系か。主人公は少し戸惑いながらもジュースを差し出した。

「サンキュ」

高野先生はなんの躊躇いもせずにジュースをごくごくと飲む。

「ふ~うまいな」

天然決定。←
高野先生はニッと笑って缶を返してくれた。

「ん?また顔が赤いぞ」

「き、気のせいですよ!」

「おーい、こんなところでいちゃついてんじゃねーっての!」

いきなりバイク連中に囲まれた。

「〇〇、相手にするな」

ぐいっと少し強引に肩を抱かれ、その人達の輪を出ていこうとする。
高野先生はそういうけど、不良たちは逆に反感を買ったようで‥

不良2
「逃がさないわよ~」

‥ヒロミちゃん、どうして不良の役回りなんかしてるの?←
前方を完全にブロックされてしまった。

「キミかわいいじゃん。俺らと遊ぼうよ」

「そうそう、俺らと遊んだ方が絶対楽しいって」

お約束な台詞しか言えない奴に用はないわーっ!!!

「‥‥」

主人公を抱く腕の力が強くなる。

「こっち来ちゃいまよ~」

ジ〇ニさんか!!
一人の手が主人公の方へと伸びてきた。
思わず高野先生に見を寄せる。

「おい、汚い手で触るんじゃねぇ」

主人公に触れる寸前でその手を振り払い、高野先生の目が一瞬鋭く光った。

(高野先生‥?)

「い、いてててて!!」

高野先生が少し押しただけなのにその男はごろりと地面に横たわった。
関節技やられたんじゃなくて押されただけでその反応w

「てめえ!何しやがった!」

周りにいた不良たちが息を巻いて高野先生を睨む。
そんな周りの様子を気にも留めないで、優しい笑みを見せる高野先生やっぱりつわもの(*´Д`)=з
その様子に不良たちが怒声をあげた。
主人公はただ高野先生にしがみつくことしかできなかった。