話しかけない
手伝ってもらう
学園祭が近づいてきて、本格的な準備が始まっていた。
放課後、主人公はOBにインタビューする質問項目をまとめている。
主人公‥仕方ないと思うがGフェスの方の仕事まったくやってないなw
高野先生も忙しいようで、眉間にしわを寄せながらコーヒー片手にペンを走らせていた。
しばらく会話もないまま作業をしていると、いつの間にか下校時間。
「‥○○、明日はよろしくな」
先生にそう言われ、明日も会えるんだとうきうきの主人公。
翌日、会議室には学校のOBの人が数名集まっていた。
「高野先生、お久しぶりです!」
「ああ」
「高野先生は変わらないっすね!その無愛想な感じとか」
「大きなお世話だ。お前らと会う前から俺は出来上がってんだよ。そう変わってたまるか」
それ、どういう切り替えしww
高野先生はOBの人たちに囲まれていた。
昔から無愛想な感じと生徒に好かれているのは変わってないみたい。
「おい、○○。ぼさっとしてないでインタビュー始めろ」
「はい!」
「俺は保健室に戻るから、なんかあったら呼んでくれ」
なんか今突然小学校の体育館に行きたくなった‥←
中学行って慣れてから小学校行くとなにもかもがミニチュアに見えて面白かったのを思い出してしまったw
それからインタビューは順調に進み、午前中で終了。
卒業生の人たちがこの後軽い同窓会をやるらしく、楽しげに学校の応接室を出て行った。
主人公は特に予定がなかったので、インタビューの記事を少しでもやっちゃおうと保健室へ。
学園祭の準備は‥?と思ったけど、さすがに休日にはまだないか。
高野先生はしばらく忙しいみたいで、今日のスポーツ新聞はお預けだって。
主人公は邪魔にならないように、机にノートを広げた。
インタビュー自体はうまくいったけど、いくつか専門的過ぎてわからない部分があり、保健関係の本を片手に調べる。
でもどうしてもわからない専門用語があったので、じ~~~っと高野先生に熱い視線を送ると「そんなに見られたら集中できない」と振り返ってくれた。
よし、作戦通り☆←
分からないところを指差して教えてもらおうとしたら、高野先生の顔が接近。
本にラインを引いていってくれるんだけど・・・・近すぎて動悸がw
というか、妙に接近するの多くないかw
高野先生が自分の机の方に向かう途中、ググ~とお腹鳴ったw
「‥‥そろそろ昼飯か」
正確な腹時計ですねww
主人公はカバンを引き寄せた。
中には二つのお弁当箱が入っている。
・・・
・・・・主人公、もしや確信犯?w
じゃなかったらお弁当二つもカバンに入ってませんよね~♪
お弁当か‥‥うん、何もかもみな懐かしい‥(ぇ
「高野先生はいつも昼食はどうしてるんですか?」
「近所のラーメン屋のラーチャーセットばっかだ。コンビニの飯はまずくて食えたもんじゃないし、自炊なんてガラじゃないからな」
だからってさすがにそればっかは飽きるだろ‥!!
時々無償に食べたくなるけどw
「ラーチャー?」
「なんだ、知らないのか?ラーメンとチャーハンだ」
「じゃあ今日もそのラーチャーセットですか?」
「今日は定休日だ。まあ、昼飯くらい食わなくても死にはしねえか」
おい、保険医‥!!!
主人公はどきどきしながお弁当をカバンから取り出す。
「‥なんだ?」
「あの‥お弁当作ってきたんです!」
「お前が‥‥俺に?」
「もしよければ‥」
まじまじと見られる。
だがふっと笑みをこぼした。
「ああ、もらうよ」
高野先生がお弁当を食べ始めたので、主人公も食べることに。
「‥おい」
「はい!」
「卵の殻が入ってるぞ」
ノォオオオオォオ!!!!!!!!!Σ( ̄□ ̄;)痛恨のミス!!!
「ご、ごめんなさい!」
でも、高野先生はその玉子焼きをぱくりと食べてしまった。
「冗談。うまいよ」
嘘!?
黙々と食べてたからって‥卵の殻はダメだよwあれは本気で恥ずかしいから!!
昼食を食べ、記事をまとめていく。
(よし、後は人命救助に関する記事を用意して‥)
参考になる本がないか、本棚を探してみたら一番上の棚にあった。
近くにあった椅子に乗り取ろうとするんだけど‥‥ぐらぐらする。
「おい、大丈夫か?手伝うぞ」
素直に手伝ってもらうと、ガシッと腰の辺りを支えられた。
ちょまっ!私くすぐったりだから首とか腰とかダメなんだって‥!!!ヾ(゜o゜*)ツΞヾ(*゜o゜)ツ←
掴まれたら逆に暴れるよ、私!
「早くしろ」
「は、はい‥」
主人公はくすぐったさに耐えながら本に手を伸ばした。
(もうちょっと‥‥あっ!)
手元から本がするりと滑って、慌てて取ろうとしたらバランス崩してそのまま転倒しそうに!
高野先生が受け止めようとしてくれたけど、‥‥す、スチルが‥‥‥スチルがキススチルになっとる!!!o(`▽´)o
高野先生の顔が今までなかったくらい近くにあった。
それと同時に唇の辺りに違和感。
こういうのゲームとか漫画でよくあるけど、そんなうまいこと唇に重なるもんなん!?
高野先生の体ごと床へと勢いよく倒れこんでしまう。
目の前には高野先生。
主人公は高野先生の胸に両手を沿え、腰の辺りを強く抱きしめられている。
(私‥‥高野先生と‥キスしちゃった‥?)
頭が真っ白になり、その状態からなかなか離れられない。
腰に回された高野先生の手にも力がこもる。
離れられない。
高野先生に熱っぽい目で見られ、主人公が目を閉じた——‥そのとき、保健室のドアが開いた。
ぎゃーー!!!!!!!直江先輩ーー!!!!!!!!o(;д;o≡o;д;)o
主人公ははっと我に返り、高野先生から離れる。
「‥‥何の用だ?」
高野先生はさっきまでのことが嘘のように落ち着き払った声で言った。
気が動転しているのか、口をぱくぱくさせながら直江先輩が言う。
「何のようだ、じゃないでしょう?あなた達こそ何をしてたんですか?」
わけを話そうとするも、二人も動転しててなかなか言葉が出てこない。
そうこうしてるうちに、直江先輩がそういうことですかって保健室を出て行った。
やばいやばいやばいやばい‥!
慌てて直江先輩を追おうとしたら、高野先生に止められてしまう。
「先生!?」
「‥今日は帰れ」
そんなこと言ってる場合じゃないでしょー!?このままだと本気でやばいって!!
ヒロミちゃんの時の比じゃないレベルでやばいって!!←
「でも、このままじゃ‥!」
「帰るんだ!」
高野先生の声が保健室に響き渡る。
その声に驚き、主人公は抵抗をやめた。
「‥‥まっすぐ帰るんだぞ」
高野先生の手が離れていく。
同時に何か違うものまで離れていきそうな不安に駆られた。
(高野先生‥)
先生は主人公の方を見ようとはしなかった。
「‥失礼します」
主人公は頭を下げて保健室から出て行く。
え!?マジで帰っちゃうの!?
「そうか‥‥俺は○○を‥」
今まで積み上げてきたものが音を立てて崩れていく。
主人公がどうしたらいいか分からず、誰もいない廊下をただがむしゃらに走った。
そのまま直江先輩に突撃してまえ!
あぁあ‥‥明日が本気で恐い。
今まで修羅場とか眉間に皺寄せて見てるだけだったけど‥‥直江先輩の報復が恐い‥!!!
翌日ものすごいペースで噂広がって袋だたきにされるんじゃ‥










