Fallout4(フォールアウト4)SS2編 第1話 ストレンジャー参上! | TES&fallout forever

TES&fallout forever

TESのOblivionやSkyrim、falloutのことを書きます

 僕は久しぶりの休暇としてサンクチュアリヒルズでのんびりと過ごしていた。この休暇を楽しみつつ僕はPip-Boyでワークショップを呼び出して起動、募集無線ビーコンを製造してパワーパイロン(大)に直結させた。

 何故今になって募集無線ビーコンを使う気になったのかと気になる人達もいると思う。ネオ・インスティチュートの治安維持活動や居住地支援が軌道に乗り、コモンウェルスにしっかり貢献していると確信出来たという動機からだ。かつての出発点であるサンクチュアリヒルズで入植者達を呼び込んで更に発展させたいと考えたのだ。今でも発展しているが、まだまだ発展の余地もあるし、人もまだまだ住めると思えた。取っ掛かりとしては悪くない筈だ。

 

謎の人物ストレンジャーの来訪

 そして、僕は募集無線ビーコンのスイッチを入れた。それと同時にあらかじめ僕はここの座標とサンクチュアリヒルズの宣伝を録音しておき、電波に乗せて放送した。効果あるかは分からなかったので期待半分不安半分だったが、30分もしない内に身形のいい服を着て髭を蓄えた男性が現れた。歳は僕よりも4~5位上かなと思った。彼は挨拶した後、自らをストレンジャー(見知らぬ人)であると名乗った。どうやら僕の放送を聞いたらしく、僕のような人物を探していたらしく、入植を始めたのを手助けするためにやって来たのだと。

 僕はストレンジャーに僕が何者で何をしてきたか知った上で言っているのかと問い質した。彼は僕がインスティチュートとしてやってきた所業も人伝で聞いているし、ネオ・インスティチュート刷新後にしてきたコモンウェルスに対する貢献も見てきたと言った。それを総合的に判断して協力関係を築きたいと申し出た。そう言ってもらえると助かる。その好意に甘える形になるが、その分頑張るつもりだ。

 

 パーマー「インスティチュートの事も知った上で手助けしてくれるなんてありがたいです。なんてお礼を言えばいいか...」

 ストレンジャー「礼には及ばないよ。君がしてきた事、君が貢献してきた事を鑑みて協力しても大丈夫だと私は判断したんだ。それを円滑に進めるためにもいい物を持ってきたんだ、受け取ってくれ」

 

 ストレンジャーは僕にある物を渡してきた。ASAMセンサー2077年モデルと装置で、「区画」を構築する事が出来る装置らしい。この区画とは入植者が何かを建てる事が出来るエリアを指すようだ。

 

ASAMセンサーのデモンストレーションその1

 このリモコン装置みたいなASAMセンサーを使えば居住地開拓にピッタリの代物だとストレンジャーは言った。デモンストレーションを兼ねた説明をするためにこれを手頃な地面に設置させてほしいと彼は言った。機能としては住宅区画2×2を選んでほしいと説明を受けた。僕はまだ出したままのワークショップを使ってASAMセンサーを選んだ。

 するとASAMセンサーが突然喋り始めた。RobCoのロボットが内蔵されているらしい。このセンサーを使う事を祝福し、使用者のシティプランのニーズにRobCoブランドのASAMセンサーを選んだのは賢い選択だとべた褒めした。

 これってRobCo製だったのか...。CMとかでやっていたかな?あまり見てなかったから覚えてないし知らないなぁ...。これが核戦争後にすぐにでも広まっていればウェイストランドも文明の再建が早まったかもしれないのに...。まぁ、過ぎた事を悔やんでいても仕方がない。このASAMセンサーの性能をしっかり拝見し、有効活用するように心掛けねば。

 RobCoのロボットは流暢に説明を続ける。他の信頼性の低い多目的センサーとは異なり、RobCoブランドのASAMセンサーは使用者に相応しいレベルの汎用性と接続性を提供すると言った。そして、最後にRobCoブランドのASAMセンサーはアメリカのナンバーワンソリューション!と言ってRobCoのジングル音が鳴って締めくくったと思いきや、超小声で素早くVault-Tecの提携販売だと言って締めくくった。ええ...、大丈夫かな?一気に不安になったんだけど...。

 説明が終わった後、ストレンジャーはASAMセンサーの宣伝は気にしないでくれと言った。材料のためにスキャンしているだけなのだと。それに関しては問題ない。むしろ面白い話だし聞いていて不愉快じゃない。その後、ASAMセンサーのスキャンが完了する前にデモンストレーションのために次のパートで芝居に付き合ってほしいと彼は言った。僕は元スーツアクターだけど、そういうのは大好きだ。お付き合いしましょうかね!

 ストレンジャーは自分の子供が近くにいる前提で芝居を始めた。この居住地を見つけて良かったと思っているが、家が無くて自分で建てる方法も知らないと大仰に嘆いた。そのためここを運営していて家を建ててくれる人に助けを求めようと自分の子供に語り掛けた。ふむふむ、そういう出だしか...。フランクな感じで在りつつも問題点を分かりやすく演出しているのは面白い。

 ストレンジャーは演技を続ける。僕はそれに受け答えをする形で何が必要なのかを尋ねる。すると彼はASAMセンサーを実際に使ってみようという流れの芝居に入った。これを使えば何かを作る事に障害は無く、ステップ・バイ・ステップの指示に従うだけでいいのだと大仰に言った。僕はその芝居に特に問題なく付き合ったが、X6とZ1は怪しんでいた。まぁ、その気持ちは分かるよ?でも、この装置があればコモンウェルスにとってかなり有益だと思う。それを確かめるためにも最後まで付き合うつもりだ。

 その後、デモンストレーションは次のステージに進んだ。ストレンジャーはASAMセンサーを設置したら、僕の役割は大体終わった事になると言った。集落にいる人なら誰でもその土地を所有し、自分達のために建物を建て始める事が出来るのだと彼は言った。ASAMセンサーの説明は分かりやすく、野蛮人だろうと問題なく理解出来るのだそうだ。

 そうストレンジャーは説明しつつも簡単に家を建てた。これがASAMセンサーの性能なのだろうか?僕はワークショップの性能ありきで建築をしているが、ASAMセンサーは誰でも使えるという利便性がある。それは素晴らしい事だと思う。これは使って損は無いと僕は考えた。

 僕はこのASAMセンサーを肯定しつつある中、RobCoのロボットは家とは自分の城であり、RobCoほどそれを理解する者はいませんと豪語した。自身かな感じでプログラムされているのだろうか?

 次にRobCoのロボットは我々のASAMセンサーの技術は市民にDIYの家の設計の無類の自由を提供すると言った。地元産の材料を使用し、特許取得済みのダイナミックなE-Zビルド設計図のソフトウェアで設定されているらしい。

 最後にRobCoのロボットはRobCoブランドのASAMセンサーがあれば、誰もが自分の頭の上に屋根を持つ事が出来て、結局は暖かくて乾燥した市民は生産的な市民さと言って締めくくった。最後の謳い文句以外は確かに分かりやすかった。建設用のソフトウェア内蔵型の特殊なセンサー...、いいじゃないの!気に入った!

 その後、X6はASAMセンサーの性能を直に見て悔しがりながらも悪くないとその性能を認めた。Z1も同様にこのセンサーの性能に感動した様子だった。

 

 X6「インスティチュートとは比較にならない...。でも、悪くありません」

 Z1「同感です!これは素晴らしい性能ですよ!」

 ストレンジャー「気に入ってくれて何よりだ。デモンストレーションの甲斐があったよ」

 

 ストレンジャーは完成した家をしっかりと見せて、幸運なウェストランダ―が住む準備が出来たのだと豪語した。その単純さを指一本で済むと彼は表現した。確かに材料とASAMセンサーがあれば後はかなり簡単だと僕は思った。

 次にASAMセンサーの実力が分かったならば、これに興味があるかとストレンジャーは言った。僕はスレに興味津々なのでその通りだと答えた。彼はそれを聞いて気分を良くしたが、残念ながら自分の所にあるのは今の1つだけだと言った。しかし、より多くの物を提供する事が出来ると付け加えた。もっと沢山入手出来る場所を知っているのだという。それを使って作れるものを見せると言った。家はほんの一例に過ぎないらしい。それは凄い!もっと色々出来るなら色んな用途に使えるのは確実だ。

 僕は今後の展望を少し思案していた時に、ストレンジャーは依頼したい事があると言った。何だろうか?詳細を確認しよう。

 

コンコードのワークショップを解放せよ!

 その依頼とはコンコードにワークショップがあり、ストレンジャーさんがトレードから帰る頃にはレイダーに蹂躙されており、ワークショップに近付けなくなっていると説明した。小人数なら対抗出来るが、1人では多過ぎると手の内を明かし、誰かに手伝ってほしいのだと言った。仕事の内容はコンコードのレイダーの殲滅であり、達成出来たらASAMセンサーのをもっと渡すし、作り方も教えると報酬の内容も提示してきた。報酬もあるけど何よりレイダー討伐はしっかりやるつもりだ。

 しかし、コンコードのレイダー達は随分前に全滅させた筈だけど、廃墟を利用して隠れ住んでいるのだろうか?まぁ、今度はきちんと壊滅させるだけだからそこまで難しい事じゃない。引き受けましょう!

 僕はその依頼を引き受けると答えた。ストレンジャーさんはまた気分を良くし、レイダー達に誰がボスなのか分からせてやろうと軽快に言った。ヌカ・ワールドでゲイジにレイダーのボスになってくれと言われた事があるので割とシャレにならない冗談だなぁ...。

 

 ストレンジャー「じゃあ、コンコードに行ってレイダーに誰がボスか見せつけてやろう!」

 パーマー「ええ、まぁ、はい。そうですね(ヌカ・ワールドでゲイジに言われた事があるからシャレにならないなぁ...)」

 X6「このような話の流れは以前ヌカ・ワールドでありましたね」

 Z1「これはエルドリッチ管理官は言葉を濁すしかありませんね...」

 

 実際にコンコードに行って確認してみると、レイダーの数はほんの10人程度だった。これ位の数ならすぐに終わるだろう。僕達は正面突破でレイダー達を奇襲して各々のアクセラレーターを使って殺していった。大体2,3位で終了したと思う。こういう事ばかり上手くなってしまったなぁと思いながらワークショップについて彼に確認しよう。

 コンコードのワークショップは自由博物館の手前にあるハードウェア・ストアにあったようだ。レイダー達に物色されて荒れ放題ではあったが、ASAMセンサーやその製作のための機材も手付かずだった。ASAMセンサーを箱丸ごと1つ、これ全部が僕の物で好きなように使っていいとストレンジャーさんは僕に渡してくれた。性能が性能だけに破格な報酬な気がする。ありがたく受け取ろう。

 少しはこの中を確認すると、ASAMセンサーが7~8個ある他にシティマネージャー2078のホロテープという題名のホロテープが入っていた。これには沢山のオプションとチュートリアルが記録されているらしい。これもしっかり活用しようと思う。

 そして、ストレンジャーさんは先程約束したようにASAMセンサーの性能はまだ見せていない分を戻ってから披露すると言った。それは本当に楽しみだ。僕達はそれを見るためにサンクチュアリヒルズに戻るのだった。

 

ASAMセンサーのデモンストレーションその2

 僕達はサンクチュアリヒルズに戻った。ストレンジャーさんは最初のデモンストレーションで住める場所を作ったので、準備が出来たら他に2つの事を進めようと言った。それについては問題ないので了承すると、彼は今度は食料生産用に設定された物を使うと言った。

 今度は農業区画2×2と呼ばれる機能を選ぶように言われた。今度の場所取りはガーデニングで使われていたであろう場所を使用する事にした。僕はワークショップを起動し、カエデの木や柵を解体して場所を確保した。その後、ASAMセンサーの農業区画2×2を配置した。

 設置後、ストレンジャーさんは再び入植者の役割を引き受けようと申し出た。今回は下手な芝居はしないと前置きした。残念、僕はそういうのは好きだったのに...。僕はそう物思いに耽りつつも、彼は芝居というか独白のような感じで自分は園芸が得意ではないが、ASAMのおかげでそんな事はどうでもよくなったと言って作業を開始した。何処を掘り、何を植えればいいのか、いつ収穫すればいいのかを教えてくれると彼は軽快に言った。全ての推測作業は排除され、騒がず、慌てずに行えるのだと付け加えた。

 注意点としては少し難しく、多少は泥まみれになるだろうがそれはコモンウェルスの常だろうとストレンジャーさんは言った。それは僕も同感だ。農作業にしても、建築にしても、戦うにしても...。それはどんな事にも通じる事だからだ。

 ほとんど農業区画の作業が終わり始めた頃にRobCoのロボットが喋り始めた。今まで増え続けてきた食料品店の価格に文句を言う市民の時代は終わった。それはRobCoブランドのASAMセンサーのおかげだと謳い文句を言った。市民が美味しい野菜を作る事がかつてないほど簡単に出来るようになったと付け加えた。

 最後にRobCoのロボットは続けて謳い文句を言う。それはとても簡単で、奥さんやお子さん達ですらも手を汚したくなり、最高の家庭菜園をお探しならRobCoブランドのASAMセンサーにお任せ下さいと言いつつRobCoのジングル音で締めくくった。
 謳い文句通りとはいかずとも、農作業の簡略化は人手不足の居住地ではかなり役立つ筈だ。本業の人には失礼だろうけれど...。
 その後、ストレンジャーさんは完成した農業区画を見て、耕作の整った土地だよと言った。サボテンに水をあげていた男性の言葉らしい。それに関してはよく知らないが、この農業区画も素晴らしいと僕は答えた。
 ストレンジャーさんは気分を良くし、今度はちょっとした産業が行える場所があるといいなぁと言った。スクラップを集めたり、ちょっとしたゴミ漁りのような産廃事業を作ろうというのだ。今度はそのためのASAMセンサーを使用する事になると彼は言った。早速取り組むとしよう。

 

ASAMセンサーのデモンストレーションその3

 最後のデモンストレーションではストレンジャーさんから工業区画2×2を選ぶように言われた。今度はかなり場所を取りそうなので、僕はワークショップを起動ししてロボット作業台をVault₋Tecスーパーリアクターの横に配置した後に、工業区画2×2をロボット作業台があった所に配置した。

 配置後、ストレンジャーさんが先程言っていたようにジャンク品を扱う倉庫が事前に選択される形で僕達の前に骨組みが現れた。彼は倉庫を組み立てつつ、今はどんなお年寄りでもガラクタの山を集める事が出来るが、居住地を発展させたいなら有用な建築資材を集める人が必要だと言った。

 次にストレンジャーさんは保管庫となる倉庫はそれを奨励し、例えば暖を取ろうと思ったら木材やスチール、多分少しのアスベストも暖を取るのに役立つと分かるようになると説明した。材料集めをする人々はやがて更に有用な物を集め始めても驚かないでほしいと彼は僕に前もって忠告した。その忠告もしつつも最後のネジ締めで倉庫の建築が完了した。

 使用者の補助がしっかりしているのはかなりの旨味だと思う。工業に疎くてもその不足分をASAMセンサーが補ってくれるなら心強いだろう。

 倉庫の建築が終わったと同時にRobCoのロボットが喋り始めた。厳しい時代である事は間違いなく、優秀な人もピンチを感じ始めていると言った。しかし、安心させるように充実した雇用の選択肢を提供するためにRobCoに頼る事が出来ると付け加えた。

 戦前の時に考えていた台詞なのだろう。それがウェイストランドで使う事になるのだから製作者も意図しなかった活躍の筈だ。世の中分からないものだねぇ~。というかX6、出来上がった倉庫にもたれかかって腕組みしてるし...。ASAMセンサーの性能が素晴らしいのは認めるけど、嫉妬心は剥き出しにしますって感じかな?気持ちは分からなくはないけど、止めた方がいいと思うなぁ...。

 次にRobCoのロボットはハンディなRobCoブランドのASAMセンサーが1つあれば市民はもう失業に怯える必要はありませんとも!と豪語した。それに合法的に材料を集めて保管する事が出来るので、市民はRobCoの産業ユニットが無かったのを不思議に思うだろうと言った。

 戦前の頃は僕はニュースは見ない方だったからよく知らなかったけど、失業者達が多かったらしいのは知っていた。金儲けの魂胆はあっただろうけど、そういう人達の為にASAMセンサーを用意出来ていれば彼等は救われたのは確かだと思う。

 最後にRobCoのロボットはこの技術的驚異は長蛇の列になる事請け合いであり、RobCoブランドのASAMセンサーがお届けしますともと言いつつRobCoのジングル音で締めくくった。

 確かに本格販売されていれば世の中は少しは変わっていたかもしれないと僕は思った。少なくても市井での不満は軽減出来ていたかもしれない。

 

新たな入植者、オールド・ポール来訪!

 デモンストレーションは全て終わり、ストレンジャーさんは基本はこれで網羅したと言った。しかし、皆いつまでも必要最低限のものは満足せず、いずれはもっと必要な物を求めるだろうと忠告した。どんなタイプのASAMセンサーを置くのかは僕次第だと彼は言った。だが、居住地の人々が何を必要としているのかを念頭に置いておくことが大事だと念押しされた。

 確かにそうだ。発展しようと思えばそれで満足させるような流れにせず、人々の意見を汲み、改善していかねばならない。変えるべきものとそうでないものを見極めつつ行動しなければいけないのだ。重々承知しておくようにしなければならない。

 そう考えていると、1人の老人が僕達の前に現れた。このでデモンストレーションが気になって観に来たらしい。彼の名前を尋ねるとオールド・ポールだと名乗った。

 次にオールド・ポールは2人してこの建物を修理しているのかと尋ねた。僕は似たようなものと答え、ストレンジャーさんは土台や壁を含む全部を込みで倉庫を作り終えたばかりであると補足した。

 それを聞いたオールド・ポールは自分達でそれを作ったのかと驚いた。それとここに定住するつもりなのかと言った。僕は元々戦前の頃からここに住んでいたし、他にも住民は10数名いるんだけどね...。彼はサンクチュアリヒルズを初めて知ったのかもしれない。

 その件に関してはストレンジャーさんがこの居住地は私ではなく、私の友人のもので今の倉庫はASAMセンサーの性能で作り上げたのだと詳細をオールド・ポールに言った。それを聞いた彼は俄かに信じられず、悪態をついた。まぁ、そうなるよね...。僕も最初聴いた時はそうだったからね。

 

 ストレンジャー「簡単には信じられないかもしれないが、このASAMセンサーで建築技術が無くてもこれ位は簡単に出来てしまうのさ」

 オールド・ポール「建築技術?そのガジェットを使ってか?ぶったまげたな!バラモンの糞みたいだな」

 パーマー「お気持ちは分かります。でも、本当に凄い装置なんです。もう少し見てから判断されても遅くはないですよ」

 オールド・ポール「俄かには信じられんな...。君達が作ったって言うのか?その...装置を使って?」

 

 僕はオールド・ポールに理解してもらうためにこれを使って再建していければと思っていると言うと、彼は物づくりが簡単とでも言いたげだと反論した。そういうつもりはないし、僕だってネオ・インスティチュートの指導者になったから製造に難しさは知っているんだけどなぁ...。どうしたものか...。

 それを見かねたストレンジャーさんは1つの提案を出した。ここにオールド・ポールさんをサンクチュアリヒルズに住まわせてはどうかというのだ。ASAMセンサーの良さを体験させてあげればいいのだと言った。

 それを聞いたオールド・ポールさんは正直に言えば僕達の作っている物を見て、興味が沸いたと打ち明けた。しばらくの間は何処かに落ち着くのもいいかもしれないと考えていたとも言った。外は危険であり、全盛期を過ぎたスカベンジャーの自分には特にそう感じるのだと。自分みたいな年寄りでも本当に歓迎されるのか?と僕に尋ねた。

 それに関しても問題ない。人ではいくらあっても良いのだ。サンクチュアリヒルズをしっかり再建していく為にも専門家は必要だ。僕は心から歓迎すると伝えると、オールド・ポールさんはとても喜んだ。取引成立となり、サンクチュアリヒルズに定住する事となった。そして、早速ASAMセンサーを手に取って念入りに調べたいと言ったので僕は1つそれを渡すのだった。

 何とかオールド・ポールさんが定住する事が出来た。それを見たストレンジャーさんは僕が使ったASAMセンサーのおかげで定住する住民を1人引き当てたと称賛した。そうかなぁ、これはASAMセンサーの性能があったればこそだもんなぁ...。僕の実力ではない。

 そう思っている僕を他所に、ストレンジャーさんはサービスの交換は完了し、ASAMセンサーを楽しんでほしいと言った。きっと良い事がある筈だと。そうなるといいなぁ~。

 その後、ストレンジャーさんはハードウェア・ストアに戻ると言った。大事な仕事が沢山あるらしい。その時何だか悲しそうな顔をしていたので、僕が手伝えることはあるかと尋ねると、いくつかの家族の問題を処理する必要がある悲痛な面持ちで答えた。次に個人的な事だと分かっているがと言って彼は更に悲痛な面持ちになった。悪い事を聞いてしまった...。

 僕はその事を謝罪し、いい仕事が出来て本当に良かったとお礼を言った。ストレンジャーさんは僕の今後を期待しているので居住地の方は頑張ってくれと言ってコンコードに向かったのだった。

 

 パーマー「すみません...。聞いちゃいけない事をきいてしまって...」

 ストレンジャー「いや、君の責任じゃないよ。気に掛けてくれてありがとう。じゃあ、そろそろ行くよ。居住地の方は頑張ってくれ!」