Fallout4(フォールアウト4)ヌカ・ワールド再建編 第3話 ヌカ・ヒーロー | TES&fallout forever

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 僕達はパーラー・バラックに向かった。扉を開いてすぐの所には粗末な服を着た受付の男性がいた。パーラー・バラック設立後には見なかった人だなぁ...。新規で雇ったのかな?その男性は常におどおどした様子で、挙動不審にも見えた。ここは立ち入り禁止であり、インスティチュートの科学者とインスティチュートの“財産”のみが立ち入りを許されると警告した。僕はその組織の責任者になるんだけどなぁ~。それと、この時彼の名前はフランクという名前だと分かった。

 その後、フランクはすぐに僕がその責任者としてここに来たのだと察した。僕の事をボスや所長と呼び、実際に会った事はないが、皆から話は聞いていたと言って謝罪した。そして、お願いだからあちらに行ってほしいと懇願した。それと言いにくそうに失礼な女性が来て僕を探していると報告した。彼女に嘘を吐くと「交換する」と脅されていると彼は言った。だから、早く行った方がいい!入れ替わるのは嫌だ!頼む!と懇願された。

 ...何という事だ。交換とは第3世代の人造人間とのすり替えの事だ。ネオ・インスティチュートに組織を刷新後、とっくに法律として禁止事項とした筈だ。それをやろうというのは旧インスティチュートのやり方でしかない。それをされては今までの治安維持活動を含むパトロールや居住地支援活動も全てが茶番となり、コモンウェルスやファー・ハーバー、ヌカ・ワールドに住む人々を今度こそ完全に失望させ、再び消し去りがたい憎悪に晒され、我々を滅ぼそうとする勢力を勢い付かせるだろう。B.O.Sが撤退を止めてしまう可能性も大となる。苦渋の決断の末、すり替えざるを得なかったエルダー・マクソンでも止められはしない事態となるだろう。何とかしなければ!

 

旧インスティチュート主義者エレイン登場

 僕達はフランクさんの話を聞いた後、パーラー・バラックのドアを開いて中に入った。そこには彼の話に出てきた女性がいた。僕を見つけると最初は所長かどうか訝しんだ。だが、すぐに自己紹介してエレインという名前だと分かった。ヌカ・ワールドの支配を確立するための、インスティチュートの作戦を任されているといった。僕は支配はする気は無く、治安維持に努めるために支部を作る事は認めたつもりだけどね...。それに今はネオ・インスティチュートであってインスティチュートの呼称はあまり使われていないんだけどなぁ...。

 恐らくだがジャスティンさんやアラーナさん、クレイトンさんのような旧インスティチュート主義者と思われる。これはそういう単語がある訳ではないが、かつてのインスティチュートのやり方を貴ぶ傾向にある人々の事を指している。まぁ、僕が内心そう呼んでいるだけなんだけどね...。こういう主義や思想を無くしていかなければネオ・インスティチュートの未来は無いのだ。何とかしていきたいと考えているのだが、中々難しいのが現状だ...。

 エレインの話は続く。ヌカ・ワールド・レイダーズの無力化は見事としか言いようがなく、僕がインスティチュートの所長である理由が分かったと称賛してくれた。ショーン君の事やインスティチュートの悪行の数々、コモンウェルスの人々の暮らしや行く末等の状況や理由等でどうしていくか本当に悩んだ。僕は簡単な事ではなかったが、自分の信念を貫き、やるべき事をやるしかなかったと答えた。彼女は理想主義には危険がつきものだが、僕の意見は貴重であり、動機はともかく結果は自ずと明らかに言った。

 

 パーマー「どれも簡単な事ではありませんでした。僕は自分の信念を貫き、やるべき事をやるしかなかったんですから...」

 エレイン「理想主義には危険がつきものですが、貴方の意見は貴重です。動機はともかく、結果は自ずと明らかになるでしょうから...」

 

 まぁ、その通りだと思う。動機はどうであれ、インスティチュートの悪行に終止符を打ち、コモンウェルスの人々への償いと共存を模索する為に出来るだけの事はしてきたつもりだ。良い結果になるようにしたいとは考えているからね...。僕はそれを受け止めながらも、エレインにフランクさんに対しての脅迫を止めるようにやんわりと提案した。彼女は若干不満そうにしながらも頷いた。これで何とかなると思いたい。

  

ジェームズ・カワードに会え!

 それから、エレインは今大事なのはこのヌカ・ワールドが混沌とし、それに加えて人々も同じように混沌としているという事だと言った。それを変えるのが我々インスティチュートであると皆さんに理解していただく必要があると彼女は告げた。彼女の旧インスティチュート主義には頭を抱えつつも、問題を解決しなければならないのは同感だ。恐らく差し迫った問題があるのだろう。

 それでは本題に入ろう。エレインさんはジェームズ・カワードという名前の熱狂的な男性が僕達は再びヌカ・ワールドに来る前に、パーラー・バラックにやって来て彼女に我々の言葉を広げる方法を知っていると何度も話してくれていたので、連絡を取ってみる事をお勧めされた。

 ジェームズ・カワードは非常に迷惑な人物だが、かつてのレイダーラジオを復活させるというアイデアは悪い物ではないとエレインさんは言った。そこで彼を見つける事が出来るだろうと教えてくれた。やっぱり地上の人々を見下しているようにしか見えないけど、彼に会ってラジオを再開させるのは大事な事だと思う。彼女の考え方と思想を正すのは時間が掛かりそうだけどね...。

 僕は行く前にラジオ局が齎すメリットは何か?とエレインさんに尋ねた。それは人々にインスティチュートの成果を持続的に普及させる事で、我々の活動がより理解しやすくなるだろうと答えた。法や規則を守り、我々に協力するようにするためだと彼女は付け加えた。俗に言うニュースというやつだと。まぁ、ネオ・インスティチュートの活動を知ってもらうことは大事なのは同感だけどね...。偏向報道みたいにならないように注意し、正しい形で報道出来るようにしなければならない。戦前のメディアや旧インスティチュートのような欺瞞を起こさないように注意しなければならない。

 僕はジェームズと話して、出来る限りの事はやってみるとエレインさんに伝えた。彼女はそれを聞いて大変結構だと言って喜んだ。上から目線な気もするが、そこを指摘するのも酷な話なのでまたそうなった時はやんわり指摘しようと思った。

 僕達はジェームズ・カワードに会うためにヌカ・ワールドのラジオ局と呼ばれる場所に向かった。そこはかつてレッドアイがDJを務めていたとされる場所だ。だが、そんな彼も僕とX6によるヌカ・ワールド・レイダーズ殲滅戦で何処かに逃亡した様子だったのだ。実際にあった事はないから何とも言えないが、口が達者だったのは確かだ。コモンウェルスに逃亡してレイダー達を纏め上げる事なんてなければいいんだけどね...。 

 杞憂であればと思いつつ、ヌカ・ワールドのラジオ局のドアを開けた。そこにジェームズ・カワードと思われる男性が休んでいるのを見かけた。彼に挨拶すると、僕がヌカ・ワールド・レイダーズを倒したんだろう?と問いかけられた。彼曰く、レイダーの尻を蹴り上げたとユーモラスに言った。まぁ、お尻どころかきっちりタマ(命)を取ったという事にはなるんだけどね...。それと彼の1人称は「私」だった。変わってるなと思ったが、僕も業魔として敵と戦う時は「私」と言うので深く追求しない事にした。人それぞれだもんね。

 ちなみにジェームズ・カワードの戦前の囚人のジャンプスーツは綺麗な物だった。パーラー・バラックもそんな感じのようにも思える。エレインさんが配るように指示を出したのだろうか?これはヌカ・コーラのジャンプスーツならぬ、ヌカ・ワールドのジャンプスーツと呼ぶべきだろう。それだけ清潔なジャンプスーツなのだ。そうであるならば、表面上はきちんと福利厚生をしてくれているという事にはなるのかもしれない。彼女には内面的にもそうしてほしいけどね...。フランクさんにもしっかり配備してほしいものだ...。

 次にジェームズ・カワードはラジオの手伝いに来てくれたんだろう?と僕に疑問を投げかけた。僕はその通りだと答えると、それを聞いた彼は僕達に仕事の内容を話し始めた。レイダーがここの電力を遮断したかもしれないと最初に言ったが、彼は僕とX6でヌカ・ワールド発電所の電力を回復した事を知っていた。何か別の事が起きており、ヌカ・ワールド発電所から電気が来ていないと推測した。もう一度ヌカ・ワールド発電所に行って電源アンテナを確認してほしいとお願いされた。もしかしたら、ヌカ・ワールド発電所を復旧させるために戦った時に破損したのかもしれないからだと推測したとのことだ。なるほど、確かにあの時の銃撃戦は激しかった。そうなっていても不思議ではない。

 

 ジェームズ「頼む。貴方達の力でヌカ・ワールドのラジオ局の電力を復旧してほしい!」

 パーマー「分かりました。最善を尽くします!」

 

 ならば、早々に復旧作業に入ろうと思う。そう思い、僕達はヌカ・ワールド発電所に向かうのだった。

 

ヌカ・ヒーロー誕生

 僕達はヌカ・ワールド発電所に向かい、電源アンテナを確認した。どうやらアンテナに電気が来ていないようだ...。これは電線に依存していて、老朽化している上にもう繋がってないのもある。もしかしたら、再接続する方法が見つかるかもしれない。

 再接続の手段としては3つあると思われる。1つ目はアンテナケーブルを新しい物に交換し、修理すること。2つ目は断線したワイヤーを切り出し、材料を使って作業中のワイヤー同士を再び接続すること。3つ目は強引にワイヤーを引き延ばし、互いに再接続してみることだ。僕は色々悩んだが、2つ目の方法で実行した。材料も少なくて済むし、そっちの方が早いと思ったのだ。

 交換後、再接続は成功した。これで大丈夫だと思う。こうして僕達はヌカ・ワールド発電所を後にするのだった。

 ヌカ・ワールドのラジオ局に戻ると、ジェームズさんは電気が来た事を喜び、僕の事を「仕事人」と言って褒め称えてくれた。何だか照れくさいなぁ...。そこまで言ってくれるとは思わなかった。その後、彼は改めて自己紹介をしてくれた。自分の名前を言った後、奴隷商人から逃れて以来、ずっと自由の身だと教えてくれた。僕のおかげで自分は今より良い人生を送る事が出来るのだから、心から感謝すると言ってくれた。感謝の印に僕に何か名前を付けると提案してくれた。僕には業魔という名前があるけど、どんな名前になるだろうか?気になるなぁ~。

 ジェームズさんは思案に耽った。レイダースレイヤーやアンストッパブルバレットスポンジ等の特異な名前を考えたが、ある名前を思い付いた。それはヌカ・ヒーローという名前だ。ヌカ・ワールドの守護者、またはそこに住まう人々を護る英雄という意味だろうか?何にせよ照れくさいなぁ...。僕はその名前にしてくれた事は光栄だし、この称号に大きな誇りを以て臨みたいと思うと答えた。彼の期待に応えるように頑張ろうと思う。

 

 ジェームズ「貴方は私達を救ってくれたヒーローだ。だから、ヌカ・ヒーローという名前が相応しいと思う!」

 パーマー「僕みたいな極悪人にそんな大層な名前をくれるなんて光栄です。この称号に大きな誇りを以て臨みたいと思います」

 Z1ー14「ヌカ・ヒーロー...ですか。カッコイイ名前だと思います!」

 X6「安直な気もしますが、ご主人様が喜んでいるのでよしとしましょう...」

 

 僕はそのヌカ・ヒーローの称号にお礼を言うと、ジェームズさんは僕と同じように照れながらも会う事が出来て光栄だと言った。そして、次の仕事として電源が入ったからにはマイクを直す必要があると言った。レッドアイがこのヌカ・ワールドのラジオ局から去る時に、マイクを破壊していったのは間違いないらしい。この問題が解決しない限りは、このヌカ・ワールドのラジオ局はお終いだろうと嘆いた。そのため、僕にマイクを修理してほしいと仕事をお願いされた。それ位お安い御用だ。

 その後、僕達は破損したマイクを修理するための実物を検証した。見る限り、レッドアイはこのマイクを何度も地面に叩き付けたようだ。いくつかのばねが失われ、マイクの外側と内側が破損している。このマイクを再び使えるようにするための適切な方法がある筈だ。

 再び使えるようにする手段としては3つあると思われる。1つ目は適切な工具と部品があれば、修理は可能な筈だということ。2つ目はレッドアイは確かにマイクのネジや壊した物を全て持ち出してはいなかったので、きっと必要な物はまだこの部屋にあるだろうということ。3つ目はもしかすると壊れた部品の補填が不要になるように、電気の配線を繋げ直す事が出来るかもしれないということだ。僕はここでも悩んだが、2つ目の方法で実行した。少し時間が掛かるが、僕は改造人間になったのでそういう細かい部品も見つけやすくなってると思ったのだ。その結果、確かに時間は掛かったが部品は見つかり、破損したマイクを完全に修理出来た。よし、何とか上手く出来て良かった!

 この事をジェームズさんに報告すると、とても喜んでいた。それともう今度から敬語で話さなくていいと言った。ヌカ・ヒーローに他人行儀は似合わないという考えだからだった。僕はそれを受け入れるのだった。僕は極悪人だが、彼の期待にも応えていけるように努力しようと思った。彼にも色々とお願いする事にもなるだろうからね。

 

 パーマー「分かったよジェームズ。ヒーローとはそういう存在だからね」

 ジェームズ「そうだよヌカ・ヒーロー!そうこなくっちゃ!」

 Z1ー14「ジェームズさんは純粋なんですね」

 X6「そうでしょうかね?大きな子供のような気もしますが...」

 

 そして、僕達はジェームズに挨拶をしてヌカ・ワールドのラジオ局を後にするのだった。

 その後、パーラー・バラックに戻ってヌカ・ワールドのラジオ局の問題を解決した事を報告した。それを聞いたエレインさんは僕に役に立つという意味で、ジェームズをどう評価するか?と尋ねてきた。僕は彼は間違いなく素晴らしい人物で、一緒に仕事をするのが好きだったと答えた。

 

ジェームズ・カワードをアナウンサーに抜擢せよ!

 エレインさんは僕のジェームズに対する評価を聞き、彼を優秀と思えるなら上手くいくかもしれないと答えた。彼はラジオの経験があり、基本的には優秀なのでラジオのアナウンサーとして役に立つかもしれないと私は思うと意見を述べた。それに加えて、彼の馬鹿げた態度はかえって私達のイメージアップに繋がるかもしれないと言った。インスティチュートはあまり人間関係が無く、親しみやすいというイメージはないからだと。まぁ、それも今までの悪行の結果なんだけどね!それは言わないでおくけどさ...。

 

 エレイン「ジェームズは良い広告塔にして、我々インスティチュートのイメージアップに貢献出来ると私は考えます」

 パーマー「確かにそうかもしれないですね...。(それは過去のインスティチュートの悪行の数々の結果なんだけどねぇ~!!)

 

 次に僕はもしもジェームズにアナウンサーを任命しなかった場合はどうなるかと尋ねた。エレインさんは彼のおしゃべりを抜きにして、ニュースキャスター無しで音楽を流すだけになると答えた。その価値があるかは僕次第だと彼女は言った。

 僕はその光景を想像し、天と地ほどの差があると呟いた。それを聞いたエレインさんもそう感じていたらしく、ジェームズの協力を楽しみにしていると言った。なので、彼に新しい役職について伝えてあげてほしいと言われた。こうして僕達は再びヌカ・ワールドのラジオ局へ向かうのだった。

 僕達はヌカ・ワールドのラジオ局に向かい、ジェームズにここのアナウンサーとしてパーソナリティとホストを頼めるか確認した。彼はヌカ・ワールドのラジオ局のパーソナリティをするのは光栄な事だし、ヌカ・ヒーローの為なら何だってやると意気込んだ。とても好ましく思える。僕はしっかり彼を応援しようと心に誓った。

 

 ジェームズ「ヌカ・ワールドのラジオ局のアナウンサーを一任してくれるなんて嬉しいよ!ヌカ・ヒーローの為にもしっかり頑張るさ!」

 パーマー「ありがとうジェームズ!君の熱意は素晴らしいよ。これからも応援するからね!」

 

 ジェームズの今後の活躍を僕は期待しつつ、エレインさんに報告するためにヌカ・ワールドのラジオ局を後にするのだった。

 僕達はパーラー・バラックに戻り、ジェームズのアナウンサー任命が上手くいった事をエレインさんに

報告した。彼女はそれを聞き、ラジオ局という大きな財産を得た事で、私達の目的は達成しつつあるが、成功には程遠いのが現状だと報告した。もっとも、例によって次のステップは綿密に計画されていると彼女は言った。そのプロジェクトを立ち上げているのがルナ・ベイカーという名前の女性であると教えてくれた。後はその彼女が説明するだろうと言った。

 僕はルナ・ベイカーの下に行く前に、フランクさんに対するパワハラを止める事と彼の為にヌカ・ワールドのジャンプスーツを用意するようにと命令した。彼女は平静を取り繕いながらも不満を隠せない様子だった。僕としても彼女とは上手くやっていきたいので、こういう事は苦手だし好きではない...。しかし、改善しておかねばきっといつか足元を掬われてしまうだろうことは明白だ。そうならないようにするためなのだ。

 僕は根気強く説得し、エレインさんにヌカ・ワールドのジャンプスーツを用意させるのだった。彼女はその時も不満気な態度で返答した。意識改革は遠き道だと実感するよ...。

 

 エレイン「...分かりました。エルドリッチ管理官が『どうしても』と言うのであれば、用意致します。少々お待ちを...」

 パーマー「よろしくお願いしますよ...」

 

 だが、エレインさんはちゃんとヌカ・ワールドのジャンプスーツを持ってきてくれた。僕はその事にお礼を言って、フランクさんの下に向かうのだった。

 その後、僕はフランクさんにヌカ・ワールドのジャンプスーツを渡した。それとコモンウェルスで居住地支援で配っているスレッジハンマーやプラズマピストル、プラズマ・カートリッジを同じように与えた。彼はとても驚き、どうして自分にこんなに良くしてくれるのか尋ねた。僕は同じ組織で働く仲間ならば、大切にしなくてはコモンウェルスを真に護っていく事は不可能だと考えているので、茶lんとしっかりしなければいけない所はそうするつもりなのだと答えた。

 フランクさんは僕の答えを聞いて呆気に取られながらも、インスティチュートがそこまでしてくれるとは思わなかったと言った。僕みたいなのがいてくれるなら、もう少しここで働いてみようと思うと少しだが朗らかに言った。エレインさんが行ったパワハラによる心の傷は癒える事はないだろうが、僕がそれ以上に報いる形で彼に貢献していければと思う。

 

 フランク「こんな自分にも良くしてくれるなんて...。インスティチュートにも貴方みたいなのがいるなら安心だ!ありがとう、業魔。貴方のおかげでもう少しここで働いてみようと思えるようになりました!」

 パーマー「弊組織のエレインが貴方にした仕打ちはきっと許されないし、決して癒えるものではないでしょう...。ですが、それに報いるために私も全力を尽くして貴方を支えていきたいと考えています。だから、これからもどうぞよろしくお願いします」

 

 こうしてフランクさんとエレインさんの問題は一応の解決を見せた。僕がその間を取り持ち、何とか良い方向に改善していくために頑張ろうと思う。

 その他に気になった事がある。最初に来た時と違い、今のパーラー・バラックの内装が配置換えされたり、新しい設備投入が行われていた。僕達がいない間でも、エレインさんが何とか取り仕切ってくれていたのだろう。それにはとても感謝せずにはいられなかった。旧インスティチュート主義者ではあるが、同じ組織で働く仲間だ。何とか上手くこれからもやっていきたいと思う。

 そう思っていると、訓練場と思われる場所でコーサー達を訓練させている男性を目撃した。ネオ・インスティチュートの関係者とは思えない。外部から雇った人だろうか?軍人のようにも見えるが...。まさかB.O.Sだろうか?いや、彼等を撤退させたとはいえ下手に接触すれば戦争継続は確実...。そうなるリスクはエレインさんだって冒さない筈だ。だとすれば何処の組織の者だろうか?気になるが僕達はルナ・ベイカーの下に行かねばならないので、パーラー・バラックを後にするのだった。