さて、次は機密事項の項目だ。その中にはヌカ・タウンU.S.Aの項目やブラッドバートンの項目、キッディキングダムの項目やビン詰工場の項目があった。恐らく入力したのはラニア―軍曹と思われる。
最初はヌカ・タウンU.S.Aの項目だ。ベンソン上等兵という名前のガンナーは、南のヌカ・ワールドに交易所か何かがあるという話を聞いたと言っていたそうだ。ヌカ・タウンU.S.Aと呼ばれているらしが、それは明らかに古い情報だとあった。偵察隊はその場所は大規模なレイダーの野営地だという報告をしているとあった。コモンウェルスでこれまで見た中でも、最大規模なのは間違いないと。防備を固めた場所を獲得して援軍を呼ばない限りは、あの場所を奪うのは無理だと締めくくってあった。確かにその通りだ。ディサイプルズやパックス、オペレーターズが互いを睨み合いながらも均衡を保った状態で居座っていたのだ。それが外敵が現れれば憂さ晴らしとばかりにガンナー達は無残な最期を遂げていただろう。まぁ、それも僕とX6で壊滅させちゃったわけなんだけどね...。
次はブラッドバートンの項目だ。北の偵察チームが、ここから見える街について報告を入れたとあった。ブラッドバートンとして知られた戦前の町。現在は住民はいないが、グールやその他の生き物が蔓延っているらしい。価値の高い廃品が見つかる可能性は低いので、先へ進もうと書いて締めくくってあった。ブラッドバートンさんの名前を冠する町かぁ...。ヌカ・ワールドの従業員やその家族を住まわせるための町というのは戦前の頃にパンフレットで概要を見た位だ。それも今となってはフェラル・グールやその他の怪物が跋扈する町へと変貌したということか。そこも未探索だから後で行く事にしよう。
その次はキッディキングダムの項目だ。エリアに関する当初の偵察では重度の放射線の霧が報告された。危険は現在あるパワーアーマーのスーツで軽減出来ると考えたとある。初期判定:簡単に防備を強化出来る活動拠点になり得るが、現在の段階では部隊と物資に掛かる想定費用の方が利益よりも大きいそうだ。自分の城を持てたら良かったから残念だと締めくくってあった。僕は改造人間になったから安心だったけど、ガンナーは基本生身かパワーアーマー装備だ。それと諸々の費用も考えて、攻略を断念するのも頷ける内容だった。あの時はオズワルドさんを説得出来て本当に良かったと思う。
最後はビン詰工場の項目だ。部隊の一部にせがまれたので、遂にチームをヌカ・ワールドの瓶詰工場に行かせる事にした。そこなら文字通りボトルのキャップを作れると思ったらしいが、それ程貴重な物は当の昔にスクラップにされているだろうと考えたようだ。チームは周囲をうろついて工場の入り口を見つけたとある。どうやら中には戦前のそれなりのロボットがまだうろついているらしいとあった。減っている物資を補うために、死体の仕分け作業を指揮する事も考え中と締めくくってあった。ワールド・オブ・リフレッシュメント内部には確かにキャップは散らばっていたが微々たるもので、機械は機能していなかったしヌカ・ルークだらけだったのでかなり危険なのは間違いない。ロボットは見たような気がしない。館内アナウンスは機能していたけどね...。
これで探索は終了したと思う。こうして僕達はブラッドバートン陸橋を後にするのだった。
ヌカ・ワールド・レッド・ロケットを探索せよ!
その次はワールド・オブ・リフレッシュメントから身が市側の園外のすぐの所にあるヌカ・ワールド・レッド・ロケットと呼ばれる場所に向かった。コモンウェルスのレッドロケット・トラックストップとは違い、レッド・ロケットと区切るようだ。中を探索すると、棚にRADアウェイに2つあったのでそれを入手した。他にはパワーアーマーステーションがあった。畑に適した土もあるし、居住地向きだろう。ワークショップを呼び出すのもいいかもしれない。いい掘り出し物件を発見出来て良かった。こうして僕達はヌカ・ワールド・レッド・ロケットを後にするのだった。
その後、ブラッドバートン陸橋に記述されていたブラッドバートンへ行こうとした矢先に廃屋でディサイプルズの残党とスーパーミュータント達が殺し合いをしているのを目撃した。どちらもヌカ・ワールドにとって脅威である。ディサイプルズの残党が生き残っていたのは驚きだが、スーパーミュータント達がここまで勢力を伸ばそうとしていたのも驚きだった。ここで全滅させておかないと、ヌカ・ワールドのトレーダー達が殺される羽目になる。僕達は双方に奇襲を仕掛け、アクセラレーターの雨あられをおみまいさせた。
そして、全滅を確認したら僕達はブラッドバートンを目指すのだった。
ブラッドバートンを探索せよ!
ブラッドバートンはヌカ・ワールドの北東端付近に位置していた。実際そこに行ってみると、フェラル・グールの他に焦げたフェラル・グールが大勢いた。恐らく20か30体位はいたと思う。僕達はアクセラレーターで返り討ちにしていったが流石に疲れてしまった。おまけに強力な放射能嵐で視界を遮られてしまったので、少しここで足止めされる形となってしまった。
レイチェルの顛末、グールの行く末
放射能嵐が過ぎ去った後、ブラッドバートンの探索に入った。その過程で1人のグールの女性の死体を発見した。付近にはレイチェルのホロテープという題名のホロテープが置いてあった。まさかと思うが、オズワルドさんが探していたレイチェルさんではないだろうか?そうとしか思えない...。
再生してみると、レイチェルさんが苦しそうにこれ以上は無理だと呟き、連れ去られるのを感じると言いながら呻き声を上げた。彼女は意識を保つためにもう少し頑張るように自分に言い聞かせた。そして、オズワルドさんに謝りながら思いつく限り探したけれど、治療法は無かったと告げた。街や基地で聞いては見たけれど、自分も含めたグールはいずれ凶暴になってそれを止める方法は無いと言われたらしい。きっと夫たちの所為だと彼女は嘆いた。まぁ、放射能霧をふんだんに撒き散らしていたからなぁ...。
レイチェルさんは再び呻き声を上げながら、こんな事は嫌だろうけれど出来る限り頑張ったと伝えた。自分を失い、近くにいる人達に襲い掛かるなんて耐えられないと胸中を告げた。だから、図分の方法で終わらせる事にしたとあった。彼女の死体の傍らには10㎜ピストルが転がっていた。恐らくこれで頭を撃ち抜いて自殺したと思われる。
オズワルドさんに何故同じ事が起きないのか分からないけれど、レイチェルさんは一緒に耐えてきたと振り返りつつも先に進むように促した。ヌカ・ワールドを去るようにと。貴方なら向こうでやり直せるし、コモンウェルスの外も思ったより悪くないと勇気付けていた。
そして、レイチェルさんは最期にオズワルドさんに「愛しているわ、オズ」と言って録音は終了した。
僕はかつてオズワルドさんにレイチェルさんを追いかけて一緒に治療法を探すべきだと説得したが、その時は彼女がブラッドバートンで亡くなっていたとは知らなかった。僕は出まかせを言ってしまっただけかもしれない。彼に悪い事をしてしまった...。
それにグールからフェラル・グールに変貌する流れを未遂ではあるがホロテープで聞いた。これはあくまで特殊な一例だと思いたい。いくつかそうなってしまうグール達もいるのだろうが、確証がこれだけだと弱過ぎる。これだけでそれを認めてしまうと、かつてのダイヤモンドシティで起きたグール排斥運動の再来になってしまうのだ。僕はX6とZ1ー14にここだけの話にするように頼んだ。話が広まるのを防ぐためだ。いずれ僕もグールの問題にしっかり取り組まなければならなくなるだろう。このホロテープは僕だけが大事に保管し、研究機関が設立された時に症状の一例として提出しようと思う。オズワルドさんに再開したとしたら、真相を話してこのホロテープを聞いてもらう事になるだろう。彼には真実を知る権利があるのだから...。
僕は気が重くなりながらも、ブラッドバートンを後にするのだった。
モートン邸を探索せよ!
次の次はブラッドバートンから南東にあるモートン邸と呼ばれる場所に向かった。そこは玄関入口から入る事は出来ず、裏口も封鎖されていた。他のは入口を探す過程でここの西側のブロック塀の外側に出ているパイプから侵入するしかなかった。そこから入るとヌカ・コーラ・クアンタムを握りしめた白骨死体を発見した。その近くの棚にはヌカ・コーラがあったのでどちらも入手した。ヌカ・コーラ・クアンタムは飲む事はないがヌカ・ニュークランチャーのヌカ・ニュークやヌカ・クアンタム・グレネード、クアンタム銃の弾薬になる。危険な代物だが、強力な武器になるのは確かだ。作り過ぎないように注意しないと敵にも使われる恐れがあるけどね...。
そう思っているとラッドローチが現れた。しかし、X6が踏み潰してくれたおかげで攻撃を受けずに済んだ。ありがとうね。もうかれこれ1年近くコモンウェルスにいるけど、未だに慣れないんだよねぇ...。その他に金庫をロックピックで開錠し、戦前のお金23ドルや銀のテーブルナイフ、45口径弾やショットガンシェルを入手した。
その後、2階まで上がるとパワーアーマーステーションの他にX-01型パワーアーマーを発見した。およそ個人宅としか思えない場所でどうして貴重なX-01型パワーアーマーがあるのだろうか?モートンという名前の人物は退役軍人だったのだろうか?まぁ、考えても仕方がない。これも貰っていこう。
しかし、このX-01型パワーアーマーは頭部や胴体、左腕と左脚はパーツがあったのだが右腕と右脚のパーツが無かった。なので、T-60 型パワーアーマーの部品で代用しようと思う。
ではパワーアーマーステーションで改造に移ろうと思う。X-01型パワーアーマーの部品は右腕と右脚を除いて全身をMk.Ⅵとチタンメッキにした。残るT-60 型パワーアーマーの部品にした右腕と右脚はモデルFとチタンメッキにした。
頭部にはオプションでリコンセンサーを装備した。構えて照準すると敵がマーキングされてコンパス上に表示される代物だ。ヘッドランプはレッドタクティカルにした。
両脚にはオプションで衝撃補正機能を装備した。
両腕にはオプションでラスティ・ナックルを装備した。素で攻撃で出血させる好戦的なオプションだ。
胴体にはオプションでテスラコイルを装備した。ロザリンドさん曰く、敵と識別した相手に近距離でエネルギーダメージを与えるのだとか。随分恐ろしいなぁ...。まぁ、アクセラレーターやヴェノムガンを今まで散々使っておいて言うセリフじゃないけどね...。
改造が終了後、鎖で封鎖されている裏口を開けて通路を確保した。僕はX-01型パワーアーマーを装着してモートン邸を後にするのだった。
ノースポイント・タンクを探索せよ!
最後はブラッドバートンから見て北西にノースポイント・タンクと呼ばれる場所に向かった。そこは戦前の廃棄されたダムがあり、その外側には小さな水辺があった。そこに近付くとマイアラークや幼生が襲い掛かってきた。僕達はアクセラレーターで返り討ちにしていった。近付くマイアラークや幼生はテスラコイルによって、エネルギーダメージを負われてみるみる内に弱っていったので、その隙を突いて僕はアクセラレーターで撃ち殺していった。
最後にはマイアラーククイーンが現れた。僕達はアクセラレーターで集中砲火を浴びせ、弱ったところで僕が近距離でアクセラレーターで撃ち殺した。
全滅を確認後、探索をしてみたが特に何も無かった。これでヌカ・ワールドの未探索エリアの探索は終了したと思う。一旦フィズトップ・グリルに戻るため、僕達はノースポイント・タンクを後にするのだった。
元総支配人の部屋を探索せよ!
僕達はテレポーテーションしてフィズトップ・グリルに戻ってきた。僕はX-01型パワーアーマーを脱いで休憩した。何だかんだヌカ・ワールドも広大だからね。
その後、僕達は元総支配人のコルターの部屋に行った。そこはあまり探索していなかったと思ったからだ。そこはレイダーらしいマネキンの前衛アートやロッカーに置いてあるジェット、武器庫と思われる場所にはダッフルバッグにショットガンシェルや5.56口径弾、弾薬ボックスに44口径弾やプラズマ・カートリッジ、アーマー作業台や武器作業台、ケミストリーステーションに彼の得意分野のパワーアーマーステーションも設置されていた。使いようによってはかなり効果的に仕事も出来たと思う。だけど、彼は自分の趣味だけの世界に没頭した訳だ...。僕もこうならないように注意しないとね...。
そして、僕はコルターのターミナルを発見した。それを覗くと、コルターの所有物、コルター以外が使ったら殺す!このターミナルはコルターの大事な総支配人業務専用、触るなと前置きされていた。流石は元総支配人、怖いねぇ...。その中にはやることリストの項目やゲイジからの伝言の項目があった。
最初はやることリストの項目だ。コルター元総支配人がその時やる事をまとめた内容だった。トレーダーから金を巻き上げる、メイソンをからかう、パワーアーマーをチェック、キャップを数えるといった内容だった。これはあくまで暇な時か重要度が低い仕事、もといやる事と思われる。かつてゲイジが言っていた通りのまんまだったのだ。彼はヌカ・ワールドを制圧してからは積極性を欠くような日々を送ったのは事実であった。
次はゲイジからの伝言の項目だ。その中にはやったぞの項目や動くんだの項目、話があるの項目や[削除済み]の項目、次の一手の項目やガントレットだと???の項目、一大事だの項目や全てよしの項目があった。
最初はやったぞの項目だ。ターミナルの準備が出来たとゲイジが報告した。コルター元総支配人が命じた残りの家具を手下共が運び込むと報告した。実に上手くいった、正直こんなに上手く運ぶとは思ってなかったと胸中を述べた。ギャングが腰を落ち着けて、傷を治したら園の他の部分のための計画を練らないとなと締めくくってあった。ゲイジの話の通りの事がターミナルに書き込まれている。この時まではコルター元総支配人も真面目だったのだ。この時までは...。
次は動くんだの項目だ。ゲイジは昨日ギャングが2人尋ねてきて、不満を抱えていたぞと報告した。3週間も経ったのにどうして園の残りに手を出さないのか納得出来ないのだそうだと告げた。雑用を命じたから、しばらくは忙しくしているだろうが計画を練らないとならないぞと警告した。頼まれた通り、ターミナルにやることリストを作っておいたと報告した。何で必要なのか未だに分からないと彼は訝しんだ。やる事は単純極まりないんだと締めくくってあった。コルター元総支配人はパワーアーマーいじりにしか興味を示さなくなったので、ヌカ・ワールド・レイダーズの言う事もゲイジの忠告も全く聞かなかった様子だ。その結果生まれたのがオーバーボス・パワーアーマーなのだろう。
その次は話があるの項目だ。何とかしないとマズいぞと警告を前置きしつつ、3カ月経ったのに進捗無しかよとコルター元総支配人に失望した様子だった。これじゃあ自分もアンタも面目が立たないぞと念押しで警告した。ギャングはまだアンタの事を恐れていると教えた。それは狙い通りで、だからこそ周りの声は耳に入ってないだろうと宥めつつ非難した。そして、ギャングは暴れたがっていると告げた。おふざけは大概にして、今後の事を話し合おう。いいな?と締めくくってあった。あまりに長く好き放題し過ぎるコルター元総支配人にいよいよ痺れを切らし始めるゲイジ。ここから更に拗れてガントレットで謀殺する策略を思い付くに至ったのだろう...。
次の次は[削除済み]の項目だ。それはやはりというべきか削除されていた。きっとコルター元総支配人の怠慢に対してゲイジがかなりキツイ事を進言したに違いない...。
更に次は次の一手の項目だ。ゲイジはこの前のメッセージを削除したろう?と前置きした。話す事が出来て良かったと彼は安堵した。ギャング共を宥める事が出来たと報告した。コルター元総支配人は考えがあると伝えたらしい。後はアンタが皆に伝えるだけだと告げた。大きな会合を開き、見張りに就いている奴以外は皆呼びつけろと。派手にやるように助言し、彼等はそういうのに弱いんだと締めくくってあった。この時まではゲイジはコルター元総支配人をまだサポートしていたらしい。何とかヌカ・ワールド・レイダーズの間を取り持ち、ヌカ・ワールドを攻略して更なる栄光を手に入れるための努力を惜しまなかったのが伺える。
そのまた次はガントレットだと???の項目だ。ゲイジはコルター元総支配人に何処にいるんだ、どういうつもりだと問い詰めていた。ディサイプルズがやっているガントレットとは何だと詰問した。ディサイプルズが喜んでいるからという理由はどうでもいい、話が違うぞ!と流石に怒っていた様子だ。半年もここで時間を無駄にしたのはこんな事のためじゃない!と締めくくってあった。ゲイジとしてもヌカ・ワールドはあくまで通過点でしかないのだ。それが半年以上も遅々として進まず、パワーアーマーいじりの他にガントレットに興じるとなれば、いよいよ見切りを付けたくなったのだろうというのも頷ける。
次の次の次は一大事だの項目だ。いつまでもアンタを庇い続けられないぞとゲイジは警告した。ギャング共はガントレットにもう飽きている、新しいヤマもないしシマを広げようともしていない事にかなり失望を交えながらメッセージを送ったようだ。それに園内のほとんどは危なくて手下に踏み入らせる事も出来ないままだと嘆いた。しかも誰も貴方と話が出来ず、いつもパワーアーマーをいじくっているからだと不満を述べた。ギャング共にアンタに会わせろと詰め寄られていると報告した。ようやく会合を開く事で話を付けたが、アンタがいないんで俺が主催しなければならないと締めくくってあった。大きな仕事も大きな発展も何も無く、ただひたすらパワーアーマーをいじる事に興じるコルター元総支配人にヌカ・ワールド・レイダーズもゲイジも不満の頂点に達してもう関係が修復不可能な所まで来ていたのが伺える。
最後は全てよしの項目だ。ゲイジはギャングと話を付け、きっと大丈夫だと述べた。ニシャがガントレットをさらに改良したと言っていたと報告した。とても面白そうだ、凄いショーになってるといいな、楽しんでくれよボスと締めくくってあった。こうしてゲイジはコルター元総支配人を裏では見限り、ニシャと結託して謀殺する流れをガントレットという形で築き上げたという事なのだろう。コルター元総支配人は真面目に仕事をすればこういう目に遭う事はなかったと思う。真面目にレイダーやってもらうのもダメな話だけどね...。
ストラジデー・スーツの新調
折角アーマー作業台があるので、X6のストラジデー・スーツと僕のストラジデー・スーツを改造する事にした。彼のはコーサーの基本色で長い間戦ってきたからね。そろそろ変更の次期だと思う。Z1ー14はこの前作ったばかりなのでそのままにした。
最初はX6の分だ。全身のスキンはシャドウにした。ヘッドランプとバイザーエフェクトはグリーンにした。ガジェットは状況認識強化のままにした。彼の戦闘スタイル的にこれがしっくりくる感じだったのだ。改造はこれで問題ないだろう。
最後は僕の分だ。全身のスキンはピースキーパーにした。ピースキーパー(和平監視者)なんて業魔らしくはないけれど、インスティチュートが変わっていっているのだと印象付けたいというのもあるのだ。ヘッドランプとバイザーエフェクトはレッドにした。ガジェットはオクルージョンカウンター測定という装備にした。マジソンさん曰く、命中率は落ちるが遮蔽物に隠れていてもV.A.T.Sで狙う事が出来るらしい。壁何て意味がないという話だろうか?試してみないと何とも言えないかなぁ...。
ストラジデー・スーツの改造は終わった。こうして僕達はフィズトップ・グリルを後にするのだった。
戦前のゲームセンター、ヌカ・ケード
ストラジデー・スーツを新調後、僕達はヌカ・ケードに向かった。ここはまだ入った事もなかったからだ。シエラさんの話通りならば色々なゲームがプレイ出来るらしいが、どういうものがあるか気になるなぁ~。
ヌカ・ケードに入ると1人の男性が僕の事をボスと呼んだ。いや、ヌカ・ワールドの総支配人になったつもりはないんだけど...。でも、ネオ・インスティチュートの管理官にいるならば一番偉い地位にいる人物であり、ボスと呼んでも差し支えない筈だと持論を述べた。う~ん...。間違ってはいないかな?僕はその呼び方に異議を唱える事はしなかった。そして、彼の名前はフリッチだと分かった。
フリッチはコルター元総支配人の所為でヌカ・ケードは商売上がったりだったと愚痴を零した。ガントレットやパワーアーマーいじりで客足が遠のいた事もあって、とんでもない馬鹿だったと罵倒した。それを僕がヌカ・ワールド・レイダーズ諸共滅ぼした事には内心スカッとしたと胸中を明かした。余程不満が溜まっていたんだろうなぁ...。
それに僕がヌカ・ワールドの総支配人になったかネオ・インスティチュートの管理官になったかはどちらでもよく、ヌカ・ケードをきちんと稼働させ、大儲けさせてくれるならばどちらでもいいのだと言った。実にウェイストランド流な作法だと思う。彼の豪胆さは見習うべきものがありそうだ。
フリッチは話を続ける。ヌカ・ケードで僕が少しお金を使うようにしてくれると助かると言った。僕自身はゲームは大好きだ。息抜きするには絶好の場所だと思ったので、そのお願いを引き受ける事にした。Z1ー14とX6は僕がそのゲームばかりやらないかを心配している様子だ。安心して、コルター元総支配人のようにはならないから。絶対...、恐らく...、きっと...。
フリッチ「インス野郎の管理官でも、ゲームは楽しいと思うものだ...。そうだろ、ボス?」
パーマー「そうですね...。ゲームは大好きなのでお金を使うのは問題ないと思いますね。何より楽しそうですし!」
Z1ー14「大丈夫でしょうかね?」
X6「問題ないと思いたいですが、ポーター・ゲイジのコルター元総支配人に対する感情が少し分かりそうな気がしてきました...」
僕の返事に気分を良くしたフリッチは、ヌカ・ケードは周りにある全部のアトラクションとゲームは稼働すると説明した。分解してまた元に戻す事は他の誰にも出来ないと誇りを持って言った。自分がいなくなったら、これ等のマシンは時間が経てば壊れていくだけだと警告した。僕としてもそういう流れにはしたくない。彼には残ってもらわねばならないのだ。え?僕がゲームを楽しみたいだけだって?いや~、それもあるけどそれだけじゃないってば~!
ヌカ・ケードをプレイしていって得点を稼げばかわいい小さなご褒美が貰えるかもとフリッチさんは言った。僕は俄然やる気になった。すると、X6とZ1ー14は僕をジ~ッと睨むような顔をしていた。わ、分かってるよ!ちょっと喜んだだけなんだよぉ~!
次にフリッチさんはご褒美の取り方を教えると言った。ヌカ・ケードにあるゲームはどれも最終戦争前のトークンが必要だと言った。マシンにトークンを投げ入れたら、ゲームスタートだと彼は言った。ハイスコアを出す事が出来たら、マシンから大量のチケットが出てくると教えてくれた。それを景品コーナーで好きなものと交換出来るのだと。ヌカ・ワールドでよく見かけたトークン・ディスペンサーとその中に僅かばかりあるトークンはよく見かけた。だが、それをもっと得るには彼からもう少し話を聞く必要がある。
フリッチさんは普段はお客にはお金で売るが、新しいヌカ・ワールドのボスでありネオ・インスティチュートの管理官である僕とのいい関係を築くために、トークンの他の稼ぎ方を教えると言ってくれた。それを教えても問題ないだろうと判断してくれたのだ。実にありがたい。その方法とはトークン・ディスペンサーに戦前のお金を入れる事だ。まぁ、そうなるよね。幾らか集めていたから、それでトークンを得よう。
それとフリッチさんはヌカ・ワールドのパークを注意深く調べれば、あちこちにお金は残っている筈だと教えてくれた。確かにそうだと思う。最終戦争当日もヌカ・ワールドは営業日だったからお客さんは大勢いた筈だ。そして、大勢死んだのだ...。戦前のお金を集めるのも結構だけど、使者への弔いの念はしっかり忘れずに行動するつもりだ。
僕は内心でかつてのヌカ・ワールドのお客さんへの哀悼の意を表した後、フリッチさんはヌカ・ワールドへの歓迎として、トークンを1枚あげると申し出てくれた。それと何か必要な物があったら言ってくれと彼は言った。本当にありがたい。僕はトークンの1枚をありがたく受け取った。
フリッチの研鑽と商魂逞しさ
僕はヌカ・ケードを楽しむ前に、フリッチさんの身の上話を聞こうと思った。彼とも長く付き合う事になりそうだからだ。彼は意外そうに思ったが、快く話す気になった。
フリッチさんはヌカ・ケードを経営してもう何年も経ったという話から始まる。正直言ってコルター元総支配人とヌカ・ワールド・レイダーズが来る前はずっと退屈だったと打ち明けた。彼等にヌカ・ケードを追い出されそうになったが、お前達に役立つかもしれない技術があると彼は交渉したらしい。ここにあるマシンを修理する事と、銃や装甲を直すのに大した違いはなかったといった。正しく接続してやれば、ちゃんと動くようになると彼は自信を持って言った。
フリッチさんの類まれな才能もあってか、コルター元総支配人からはギャングの一員のように扱われ始めたと彼は言った。だから、首輪を付けられずに済んだんだろうなと彼は推測した。
その後、フリッチさんはしみったれた話はここまでと言って、ヌカ・ケードのご褒美の話に移った。最終戦争前から残っている交換システムの物がいくつかあると言った。それと悪い笑顔をしながら、更に追加分があると彼は言った。ギャングが楽しむために「より適切な」品物だと。勝ったらたっぷりの弾薬と、あるいは自分で作った特別な武器と装甲が貰えるのだと彼は心底楽しそうに言った。僕はギャングではないし怪人なのだが、その品物は気になるから頑張って入手しようと思う。
そのご褒美の内容について詳しく知りたいな交換ターミナルを見てみればいいとフリッチさんは言った。トークンをたっぷりつぎ込む価値のある物が見つかるはずだと言った。ますます楽しみだ。僕達の旅は戦い漬けの日々だった。少しゆっくりするのもいいかもしれないなと思った。
ヌカ・ケードを探索せよ!
僕はヌカ・ケードのゲームやアーケード機を見て周る事にした。サースト・ザッパーを使った射的ゲームであるヌカ・ザッパー・レース、通常の射的ゲームであるバンディット・ラウンドアップ、玉入れゲームであるアトミックローラー、モグラ叩きならぬレッドメナス叩きのゲームであるワック・ア・コミー、バスケットボールを使うフリースローゲームであるフープショット等だ。中々面白いゲームばかりで僕は内心ウキウキだった!
次にフリッチさんが言っていた交換ターミナルことヌカ・ケード商品ターミナルを覗いてみた。その中には僕の名前で呼び出しがあり、現在のチケット数や交換チケットの合計枚数が記録される形となっていた。まだ1プレイもしていないのでどちらも0枚のままだ。それとチケットを交換の項目やチケットを使用の項目、ハイスコアを見るの項目があった。
最初はチケットを交換の項目だ。ヌカ・ケードのチケットはヌカ・ケードにあるゲームやパーク内の別のエリアにあるゲームで獲得出来ると説明があり、これまでのヌカ・ケードのチケットの引換枚数が記録される形となっていた。最後にヌカ・ケードのチケットを全て引き換えますか?でYESやNOで決める形となっていた。僕の時はまだ0枚だ。その内引き換えようと思う。
次はチケットを使用の項目だ。その中には景品レベル1の項目や景品レベル2の項目、景品レベル3の項目や景品レベル4の項目、景品レベル5の項目があった。
まず最初は景品レベル1の項目だ。50チケットで記念品のグラス、100チケットで記念品のプラスチックボウル、150チケットで記念品のマグネットバッジや記念品のテディベアが景品となっていた。なるほど、内容的には普通だ。一般客向けのご褒美といった感じだ。
次は景品レベル2の項目だ。150チケットで記念品のマグネットフロッグ、150チケットで記念品のテディベア、500チケットでパドル・ボール、1,000チケットでヌカ・グレープ。パドル・ボールとは何だろう?これがより適切な品物の1つだろうか?
その次は品レベル3の項目だ。1,000チケットでヌカ・コーラ・オレンジやヌカ・グレープ、ヌカ・コーラ・ワイルド。2,000チケットでオペレーターズアーマー:左腕やヌカ・コーラ・ビクトリー。フリッチさんが言っていた装甲にあたるのだろうか?まぁ、持っているからこれはいいかな?
更に次は景品レベル4の項目だ。2,500チケットでヌカ・コーラ・ダークやジェット。5,000チケットでミニ・ニューク。この中で個人的にいいのはヌカ・コーラ・ダーク位かなぁ...。
最後は景品レベル5の項目だ。6,250チケットでアシッド・ソーカー。6,600チケットでコンバットライフル。7,250チケットでコンバットアーマー:左腕。10,000チケットでオペレーターズアーマー:右脚。12,350チケットで10㎜。15,600チケットでレーザー。18,750チケットでデスクローガントレット。省略された内容の物もあるが、どれも持っているものばかりだ。しかし、アシッド・ソーカーという名前の代物は知らない。これも気になるなぁ~。
そして、最後はハイスコアを見るの項目だ。まだどれもプレイしていないので0のままだ。楽しんだ上にハイスコアを記録出来たらとても楽しいだろうと思った。
いざプレイに移ろうと考えたが、ヌカ・ワールドを警備していたコーサーがヌカ・ケードに入り、僕に緊急の要件でパーラー・バラックに来てほしいと言われた。仕事が入ったという話だ。それならば仕方がない。楽しみはまたという事にして、僕達はヌカ・ケードを後にするのだった。