僕達はこの船を調べることにした。ここはウェザービー・セービング&ローンと呼ばれる場所のようだ。信用組合のような場所だったのかな?X6はどうやらこの場所を知っているらしい。それはアドバンス・システム部の科学者の1人が、ボートがどのようにしてここに辿り着いたか調べようとしたようだった。しかし、結局諦めたとのこと。なるほど、その続きは僕達でやるとしますか!
そう思って近づくとフレームが剥げた壊れかけのMr.ハンディが近づいてきた。見張りという名前らしい。まんまだねぇ。その見張りは戦前の記録にアクセス中となったがエラーとなった。さて、どう出るかな?
USSコンスティテューションに乗船せよ!
見張りは最初に聞こえるかと尋ねた後、プロビデンスと仰々しく言った。彼は連邦議会軍の隊員は、助けが必要な時に我々の下に送られると言った。僕は連邦議会軍について尋ねたが、彼は話の中で宣言3を用い、僕を強制的に連邦議会軍の隊員にさせられた。船長が僕にブリッジへ来るようにと説明を受けたので行くほかなくなった。X6はこれに呆れた様子だ。まぁ、僕もいきなりだったので気持ちは分かるけどね...。
パーマー「連邦議会軍とは何かな?」
見張り「議事規則です。宣言3:『アメリカ陸軍の全ての隊員はこの宣言によって連邦議会軍の隊員となる』」
パーマー(僕は戦前はアメリカ軍人じゃなかったし、映画のスーツアクターだったんだけどなぁ...。そういうのはネイトさんが詳しいんだろうけどね)
X6「このMr.ハンディは見た目通り壊れているのでしょう。言っている事がおかしい気がします」
まずはウェザービー・セービング&ローンから入って足場の悪い通路を進み、船底へ続く引き戸を見つけた。そこから入ると、外見では分からなかったが、戦前の技術がしっかり使われている船だった。プロテクトロンやタレットもあるので、アメリカ軍の戦艦だったかもしれない。
階段を伝って登っていくと、一等航海士という名前のプロテクトロンに足止めされた。僕達を身元不明の侵入者として警戒し、致死性兵器の使用許可をリクエスト中と言った。いきなり物騒だなぁ!まぁ、僕達はネオ・インスティチュートになったけど、怪しい組織と思われているのは承知してるけどね!
僕は落ち着くように言ったが、一等航海士は聞く気がなかった。X6は僕に攻撃するように助言した。すぐに攻撃出来るからと。煽るんじゃない!
一等航海士「致死性兵器の使用許可をリクエスト中...」
パーマー「落ち着いてよ」
X6「ぜひやらせてみましょう。準備は出来ています」
一触即発になったが、船長と思われる男性がスピーカー越しに諫めて事なきを得た。その後、ブリッジに上がろうとしたら、甲板長という名前の壊れかけのMr.ハンディに出会った。見張りよりも損傷が激しい。彼はこの素晴らしい作りの船の乗組員になれて光栄だと言ったり、デッキからコモンウェルスから他のロボットが浮いているのが見えると言った。気怠く、目的もなく。でも、私達じゃないと。この話から彼が使命感の塊で行動しているのがよく分かった。
ブリッジへ上がると、一等航海士を諫めた船長はセントリーボットだと分かった!名前はアイアンサイズというらしい。航海士という名前のMr.ハンディに見張り台に左舷船首から2ポイントの所を素早く調べるように命令した。彼は我々の兵士が到着し、一等航海士が君達に迷惑をかけすぎなかった事を願っていると言った。そして、連邦議会軍を見たのはもう遥か昔だと感慨深げに言った。これは詳細を訪ねて行かねばならないと僕は思った。
僕は一等航海士や連邦議会軍という言葉を何故使うのか尋ねた。アイアンサイズはこれは我が海軍の誇りであり、USSコンスティテューションの司令官として、乗組員の間に礼儀正しさについて一定の基準を設ける事は私の特権だと言った。
この船はUSSコンスティテューションという名前なのか。それと戦前の頃のような名前にしたのは礼儀正しさを共有する事で、秩序がある組織にしたかったのだろうと感じた。それが無いとレイダーみたいになっちゃうからね。インスティチュートにそれがあるかは甚だ疑問だけどね...。まぁ、それは僕が頑張って内部改革するしかない。
次はどうしてここにいるのかを尋ねた。アイアンサイズはこの船が我々の偉大な国家の海軍力の中枢だった事は一度だけではない。彼女が再びマントを身に着けるのに相応しいと思わないか?と言った。この船は女性なのか。
まぁ、愛着があるからそう言いたいのだろうなと僕は察した。誰にだってそういう愛着の持ち方はある。それはセントリーボットでも同じ事だと思うのだ。
その次は何故セントリーボットであるアイアンサイズがUSSコンスティテューションの指揮を執るに至ったのかを尋ねた。彼は指揮系統によって任命されたからだと答えた。最も威厳のある海軍大将から始まって、最も身分の低いセントリーボットまで繋がる輪と言った。武装した仲間達が全員命を落とした後、自分が止む無く指揮を執る形となったそうだ。巡り巡ってその地位に就いたという訳か。
その次の次はどうしてそんな喋り方をするのかと尋ねた。アイアンサイズは周囲を見給えと言った。大きな不安に満ちたこの時代。もっと文明的だった頃のマナーを取り入れる方が思慮深いと思わないかと。その答えで満足出来ないとしても、これで納得してもらうしかないと言った。
まぁ、分かる気はする。人心の荒廃は凄まじいからね。インスティチュートに至っては地表の人間を人間と思ってすらいないし...。内部改革中とはいえ、まだまだ先は遠いと言わざるを得ない。
そのまた次に見張りに僕達を来るように命令したのは何故かと尋ねた。アイアンサイズは僕達の助けが必要だと言った。それと試練の時にこの素晴らしい船にやってきたのだと彼は言った。それにここにあるUSSコンスティテューション事をその軽やかな止まり木に長い年月を留めていると詩的に言った後、ウェザービー・セービング&ローンを呪うし、軽蔑すると怒りを露わにした。ウェザービー・セービング&ローンに座礁したのが気に食わないのかな?
最後にアイアンサイズは何処から来たのかと尋ねた。彼は疑う余地もない悲惨な物語か自分がそう思い込んでいるだけだと言った。自分はあるがままの彼女に出会った。瓦礫と不運に満ちたサルガッソ海の上でだと。
元々彼はUSSコンスティテューションの乗組員ではなかったのかもしれない。彼女を見つた事で使命感に燃え、ロボット達を纏め上げるまでの指揮能力を身に着けたのかもしれない。
アイアンサイズは自身の胸中を続けて明かす。自分を一番苦しめるのは、戦争努力に貢献出来ない自分自身の無力さだと。そして、ガンデッキからの標的はネズミとロクデナシしかいないのだと憤った。その後、ひと通り言い終わってスッキリしたのか、軽口はここまでにして任務遂行の為にUSSコンスティテューションの修理を行ってほしいと言った。任務とは何だろうか?詳しく聞いてみよう。
迎撃任務と修復任務を行え!
僕は任務遂行は何かと尋ねた。アイアンサイズ船長は共産中国に対抗する事だと答えた。だがもしイギリス人やカナダ人が近くに航行していたら、確実に叩きのめしてやるのだと猛々しく言った。我が国の首都を燃やした事への報復が叶ったら、さぞかし胸のすく思いがするだろうと。
う~ん、気持ちは分かるけどもう中国との戦争は終わってるし、イギリス人やカナダ人を今更殺すっていうのはどうだろう?まぁ、この場にすぐに出て来る事はないからその点は安心かな。
それとネオ・インスティチュートの治安維持活動も知っているとアイアンサイズ船長は言った。その貢献には一定の理解を示し、僕達がここに来たのを好機とみて協力を取り付ける事にしようと考えていたことも話してくれた。
今までの旅が無駄ではなかったし、積み重ねが出来てきた証拠のようにも思えた。その期待に応えられるように頑張ろうと思う。
アイアンサイズ船長「ネオ・インスティチュートの治安維持活動は私も耳にしている。かつてのインスティチュートであれば即時撃滅も辞さなかったが、今の状態であれば心強い味方となる。故に協力を依頼しようと思ったのだ」
パーマー「ありがとうございます。その期待に応えるように全力を尽くします!」
X6「釈然としない事を言いましたが、まぁ、ここは抑えるとしましょう。ご主人様の意向に背くつもりはありませんからね」
その後、アイアンサイズ船長は甲板長と航海士と相談して、僕達への指令を取り次いでくれると言ってから解散となった。しかし、そこへスカベンジャー達が襲撃を仕掛けてきた。迎撃しないといけない。大砲のレバーが近くにあるのでそれを使っていいと教えてくれた。
乗組員のプロテクトロン達が最後通牒を告げてもスカベンジャー達は止まらないし、彼等の仲間がどんどんやって来る。20人位は集まったかもしれない。僕とX6は2人だけでも戦えるが、ここの乗組員はアイアンサイズ船長含め全てがメンテナンスをしていない。巻き返され、こちらに犠牲が出る可能性がある。気が引けるが大砲を使うしかないだろう。
僕は大砲のレバーを引いてスカベンジャー達を砲撃して殺していった。生き残りが数人おり、それは僕のアクセラレーターで殺していき、全滅する形となった。スカベンジャー相手に大砲を使ったのはオーバーキルのような気がしてならなかったが、USSコンスティテューションの乗組員全てを守る為にはやむを得なかった。
僕達は次の指令を受け取るために甲板長の下に向かった。彼は僕達の参加は当ユニットにとっては大きな名誉と評した。もし、自分が参加しなかったならば自分のプログラミングも誤りだと思うだろうと言った後、船長万歳!と高らかに言った。とても元気があって好きだなと僕は思った。
僕は貴方はとても元気があると言うと、甲板長もその誉め言葉を感謝しますとお礼を言った。その後、彼は私達の前回の海上遠征隊は切望されていた物資と共に勇敢に帰還したと言った。交換用の電力ケーブルも含まれているようだ。その際、手足の深刻な欠如によりケーブルの修理という作業は自分には適さないと分かってしまったと言った。それは問題ない。僕がしっかりやっておくからだ。
僕は他に修理出来る者はいるのかと尋ねた。僕もずっとUSSコンスティテューションの為だけに行動出来ないからだ。甲板長は残りの乗組員はもっと軍事的な仕事のためにプログラミングされていると答えた。そして、敢えて言わせてもらうと、彼等はこの試みにおいて使い物にならないと言った。もし元気旺盛だったらと言ったが、運命は残酷だと言って嘆息した。一体何があって手足を無くしたのだろうか?
僕は失礼と思いながらも、どうして手足を無くしたのかと尋ねた。甲板長は自分が一番調子が良かった頃に、盗まれてしまったからだと答えた。丸々2世紀間もの保証が残っていたのにも関わらずだと。自分が果敢に船のシステムを守ったが、その時に腕はクズスカベンジャーに吹き飛ばされたと言った。まだ船医がそこにいたらと嘆いた。
スカベンジャーに対する恨みが凄いなぁ。まぁ、それも仕方がないか。つまり、スカベンジャーとの戦いで負傷して、助かったものの手足を欠損してしまったわけか。
僕は船医がいたという話が出たので、彼に何があったのか尋ねた。甲板長は悲しい事に、彼はもういないと悲しげに言った。スカベンジャーとの非常に忌むべき戦いの犠牲になったとのこと。彼の死は本当に辛い損失だと嘆いた。
それはさぞ辛かっただろう。僕は彼等の助けになれるように頑張ろうと思った。
やるべき事を確認すると、甲板長は周りをよく見るように言い、アイアンサイズ船長のビジョンが我々をここへ誘導した。でも、USSコンスティテューションを再建したのは手術医だったと彼は言った。彼の仕事を引き継ぐのが自分達の義務だと言った。僕がこの問題を解決したら、自分の所に来るようにと言った。果てしない感謝の気持ちをぜひ受け取ってほしいのだと。よし、しっかり頑張るとしますかね!
甲板長「業魔、くれぐれもよろしくお願いします!」
パーマー「分かりました。船の修理をしっかり行いますのでご安心下さい。」
X6(やれやれ...。安請け合いなどなさって...)
僕は甲板長から修理用の部品が入っているのは金属の箱だと教えてもらった。そこに向かうと確かに金属の箱があり、中には新しい電源ケーブルが3つ分と医療用液体窒素ディスペンサーがあった。
僕は電源ケーブル3つ分持って、破損している主電源ケーブルを3カ所に渡り交換していった。実際主電源ケーブルは酷く擦り切れて破損しているので、このタイミングできちんと交換出来て良かったと思う。次の襲撃に何かあれば修復は困難だったはずだ。交換を終えて僕達は甲板長の下に向かった。
主電源ケーブルの交換を全て終えた事を報告すると、甲板長はUSSコンスティテューションに電力が戻った事を確認したと言った。長い間飢えていた彼女のシステムが命のきらめきを見せていると言いつつ、心からのお祝いを。万歳!と大仰に言った。余程嬉しかったようだ。
しかし、送電網に更なる不安がある事が明らかになったようだ。自分が不満を言ったパワーリレーが激しく変動したとの事だ。それはまずいなぁ。
どうしてそのままにしていたのか尋ねると、甲板長は士気を削ぐからだと反論した。自分がアイアンサイズ船長に対するあらゆる種類の根拠のない不平を言っていた暗い時期があったと話した。この船を動かす方法、私達の神聖な任務のもっともらしい話等々。しかし今、私のやり方の悪い点に気付いたと彼は言った。僕の手助けがあれば償いが出来るかもしれないと言った。
もしかしたら彼は船長に内心疑心感を持っていたのかもしれない。それでも、不具合の放置はいただけない。まぁ、やるしかないかな。
その後、僕はパワーリレーの下に向かった。甲板長が放置していた期間が長かったのか、腐食が激しかった。どうにも電圧が極めて不安定となっている。今までの旅でパワーリレーコイルを入手する機会はいくつもあったので、今は沢山持っている。
僕は電力を一時停止して、腐食が激しかった古いパワーリレーコイルを取り外し、新しいパワーリレーコイルを取り付けた。それから再び電力を流し、現在電力は船全体で安定した状態となった。パワーリレーコイルを交換した事を甲板長に報告しに行こう。
僕達は甲板長の所へパワーリレーコイルを交換した事を報告した。僕達を称賛したいところだが、拍手をする手段がない。でも、万歳だと言って称賛してくれた。
それは僕も嬉しい。けど、このパワーリレーコイルの件みたいなのは今後無いようにしてほしいなと思った。ロボットとはいえ、乗組員に危険が及ぶような事は避けたいからね。
念のために僕は電力に問題がないかもう一度尋ねた。甲板長は1つもないと答えた。その後、彼は私達のケーブルを本物の奔流のように流れていると言った。手術医も誇りに思うだろうと思いを馳せ、これ以上の援助は求めないと彼は言った。
しかし、甲板長は私達のナビゲーターさんもまた問題に悩まされていると言った。誘導システムが寿命だというのはただの噂だとし、もしまだだったら、航海士に話し掛けるようにと彼は言った。僕達は彼に挨拶をしてその場を後にするのだった。
誘導チップを取り返せ!
僕達は航海士がいる所に向かった。彼はウェザービー・セービング&ローンで見回りをしていた。次の任務の確認をすると、スカベンジャーの脅威は排除されたので損害評価は当ユニットの予定任務完了後に開始すると言った。何となく分かりにくいから適宜質問するしかないかもしれないなと僕は思った。
僕は何故スカベンジャーが攻撃したのかを尋ねた。航海士はスカベンジャーは船を17回攻撃、それにより船のシステムを13%を破壊したと言った。貯蔵庫の5%を窃盗したとも言った。その後、論理エラーを告げ、船の保護が必要な場合に限り、船長はスカベンジャーの抹殺を認めると彼は言った。やっぱり分かりにくいなぁ...。理由が聞けたのはいいとして、話の中で窃盗があったと言ったので、それを取り戻すのが任務なのかもしれない。もう少し聞いてみよう。
僕は17回も攻撃されたのに、何故反撃しないのかと尋ねた。航海士は大規模メンテナンスが必要な場合、当ユニットは船長のコアプロセスを提案すると言った。まだ手掛かりは掴めない。もう少し粘ろう。
航海士は誘導システムエラー、オフラインと言いつつ多重エラー検出と言った。第1エラー:誘導チップ盗難と言い、当ユニットはその返却を求めると彼は言った。盗難は誘導チップだったのか。
僕は誰が盗んだのか尋ねると、航海士は盗まれたアイテムの一覧に記載されていると言いながら、スカベンジャーの前方偵察局で誘導チップを取り戻すように命令された。アイアンサイズ船長はその返却に対し、報奨金を出すことに合意すると言った。それと絶対に必要な場合を除き、致死性兵器の使用は禁止だと警告された。
やはり無用な諍いは避けるべきだろう。X6は不満層に愚痴を零したけどね...。
航海士「絶対に必要な場合を除いて、致死性兵器の使用は禁止だ」
X6「それは難しい注文ですね?どうしてもダメなのでしょうか?」
パーマー「X6、そんな事言うんじゃないよ。必要以上な諍いは避けるべきだよ」
僕はX6を諫めつつ、航海士は僕達のために船尾のロックを解除してくれた。必要に応じて使わせてもらうとしよう。僕は彼に挨拶をして、スカベンジャーの前方偵察局に向かうのだった。
僕達はスカベンジャーの前方偵察局に向かった。そこには4~5人程のスカベンジャーがおり、リーダーと思われる女性が撃つな!と叫んだ。彼女の名前はマンディ・スタイルズという名前らしい。
マンディはあのスカベンジャー達は自分達の命令でUSSコンスティテューションを攻撃したんじゃないと弁解した。彼等は僕達を殺そうとはせず、ロボットだけを殺そうとしただけだと重ねて弁解した。どうやら僕達がネオ・インスティチュートだと知っているようだ。
居住地支援をしていく中で噂が広まったのかな?嘘なのか本当なのかは分からない。よく話を聞いて判断しよう。
僕は攻撃したのはスカベンジャーだが、マンディとは違うグループなのかと尋ねた。彼女は戸惑いながらも一応一緒にいたけど、本当に協力し合っていたわけじゃないと言った。誰かが指揮を執っていたわけでもないと言った。僕は彼女の話を聞きつつ、背後を見てぎょっとした。X6が彼女の真後ろに立っていたのだ。いつでも殺せるように配置しているとでもいうのか?話し合いに来たんだからそういうのは止めようよ...。
話を戻そう。マンディは一緒のグループではないが、仕事が成功したら報酬は平等に分配する手筈となっていたと明かした。そして、僕達が船に乗り込んだ時に襲撃を掛けたスカベンジャー達はカッとなり、彼等は取り決めを破ったのだと彼女は言った。それで罰が当たったのだと。それにしてもどうやって乗り込んだのかと彼女は尋ねた。僕達がハチの巣にされると思ってたと彼女は言った。まぁ、傍から見たら危ない橋を渡っているように見えるよね...。
これ以上前置きはいいだろうと思い、本題に入る事にした。僕はロボット達が誘導チップを返してほしがっているとマンディさんに言った。彼女はそれを何に使うのか知っているかと問い返した。それはロケットだと言った。船の脇に付いているロケットのために使うのはイカレていると罵倒した。僕はそれが必要な理由があるのだろうとやんわり言ったら、彼女は本気でロボット達を助ける気かと言って呆れていた。
マンディさんはロボット達を破壊して、自分達と一緒に仕事をしようと持ち掛けてきた。自分達はあの船に乗り込んである物を全部スクラップにしてひと儲けするとのこと。近くに仲間を沢山作ったし、自分達の勝利は時間の問題だと強気の姿勢だ。気持ちは分からないでもないが、僕の考えとしては誘導チップを返してもらいたいのが本音だ。その代わりキャップを上げるからそれで手を打ってもらおうと考えている。
その際、この話し合いを聞いていた男性のスカベンジャーは僕達と取り分を分け合うのは嫌だと反論した。その男性はデイビスという名前らしい。マンディさんはUSSコンスティテューションに入り込むために魔法でも使えるのかと彼を窘めた。僕達は顔パスで乗船出来るから黙っておくようにと言ったのだ。そして、彼女はロボット達を徹底的に叩き潰す手伝いをしてほしいとお願いしてきた。
だが、僕の意志は決まっている。アイアンサイズ船長を助ける事に決めているのだ。さっきも考えた事だけど、彼女達に代わりの物としてキャップを上げようと思う。仲間の総数は分からないが3,000キャップでどうだろうか?旅で稼いだキャップは沢山あるのであげても問題ないからね。
それを提案したところ、マンディさんはキャップで釣ろうなんて考えるなと言って激怒した。デイビスさんも同様だった。マズイ展開になったな...。それに見合う報酬という形で落ち着きたかったんだけどなぁ...。X6はロボット達の味方になる価値があるとは思えないと言った。何で君までそっち側のセリフを言うの!?
パーマー「誘導チップの代わりとして3,000キャップで手を打ちませんか?貴女方のグループのスカベンジャーをそれなりに養える額だと思いますよ?」
デイビス「このインス野郎!キャップで釣ろうってのか!あれは絶対にダメだ!!」
X6「ふむ。あの壊れたロボットがそんなに役立つとは思えませんが...」
パーマー(X6!何でそっち側のセリフを言うんだよ!君は味方だろう!?)
マンディ「じゃあくたばっちまいな、このクソインス野郎共!撃ち殺されないだけありがたいと思え!!」
あ~あ、失敗しちゃったよ...。こうなったら強硬手段でやるしかない。僕はX6にスカベンジャーの前方偵察局から離れて待つように指示を出し、僕はステルスフィールドを起動して彼等の隙を突いて侵入した。慎重に進みつつ、ファイルキャビネットの中からNX-42誘導チップを入手した。恐らくこれで間違いないはずだ。
その後、僕は鎖で施錠したドアを解除して大回りしてX6の下に戻った。それからは航海士に渡すために、USSコンスティテューションに戻るのだった。
誘導レーダーを入手せよ!
僕達はUSSコンスティテューションのブリッジに上がり、コア・ガイダンスシステムにNX-42誘導チップを挿入した。それの起動後、航海士に報告した。彼は報酬として250キャップをくれた。
しかし、航海士は1つのエラーが残存している事に気付いた。誘導レーダー送信機は機能していないと言った。交換が必要らしい。僕は送信機の問題は何だろうかと尋ねた。彼は誘導は不完全で在り、機能中のMr.ハンディがないため、詳細分析は不可能とのこと。地図に指定された座標でポセイドン・レーダー送信機を回収するように命令された。座標はポセイドン・タンクと呼ばれる場所だ。それはネイティック警察署から北にあるようだ。早速向かうとしよう。
僕達はポセイドン・タンクに向かっが、そこにはフェラル・グールやフェラル・グール・リーヴァ―がいた。僕達は例によってアクセラレーターやヴェノムガンで返り討ちしていき、外周部分を制圧後、内部に入っていった。
内部に入ると今度はフェラル・グール・ローマ―やフェラル・グール・ストーカーが現れて襲い掛かってきた。僕達は素早く返り討ちにした後、周辺の探索に入った。救急箱からはスティムパックやRAD-Xを入手した。
その後、僕はターミナルを発見した。それを覗くと、子供たちを職場に連れてこようの項目やタンクの状態の項目、データベース:オフラインの項目やセキュリティドアコントロールの項目があった。
最初は子供たちを職場に連れてこようの項目だ。明日は“こどもたちを職場に連れてこよう”の日だという。子供達を工場に入れえるのは規則違反だが、今年は簡易ツアーを開いて、1回に2名ずつ子供達を入れる事を決定したそうだ。参加したい場合は、正面ドアの近くに申込書があるとのこと。ツアー希望者用に外部から引率者を呼ぶか、子供を2名以上連れてくるようにとある。いつも通り、安全にと締めくくってあった。
職場体験は今後の子供達への就職支援に欠かせないと言うのは僕も理解出来る。しかし、この最後の安全にが気になる。過去に何か事故でもあったから、しつこい位に安全行動を義務付けているのかもしれない。
次はタンクの状態の項目だ。日付は2077年10月23日の最終戦争勃発時の記録だ...。タンクのポンプテーションに誤作動。自動緊急停止を開始。自動緊急停止を終了。すぐに操作責任者に報告することと表示された後、エラー表示となった。その後の展開は言うまでもないだろう...。
その次はデータベース:オフラインの項目だ。データベース・ネットワークへのアクセスには、許可が必要ですとあった。まぁこれは予想の範疇だね。いつもこの手の項目はこんな感じだ。
最後はセキュリティドアコントロールの項目だ。僕はその中のドアを開く項目を押し、その先にあるセキュリティドアを開いた。
そのまま道なりに進むと、またしてもフェラル・グールやフェラル・グール・ローマ―が現れる。そのまま返り討ちにして、セキュリティドアを通り過ぎると今度は光りし者がいた。それを僕はアクセラレーターで撃ち殺した。
道中では救急箱を再び発見し、そこからスティムパックやきれいな水を入手した。その後、最深部では金庫やスチーマー・トランクを発見した。金庫からはパルス地雷やパルス・グレネード、38口径弾や金時計を入手した。スチーマー・トランクからはキャップや38口径弾の他に、目的であるポセイドン・レーダー送信機を入手した。これがあれば上手くいくはずだ。こうして僕達はポセイドン・タンクを後にするのだった。