Fallout4(フォールアウト4)パトロール編第2話 贖罪の道は険しく | TES&fallout forever

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 ネオ・インスティチュートでの休暇中、僕は身体のメンテナンスついでに新機能を追加してもらった。弾薬の高速リロードとしゃがんだ時にステルス迷彩が起動する機能を取り付けてもらった。コモンウェルスの平和はまだ遠いし、インスティチュートの功罪も根深く残っている。それ等を対処していくには生き残って結果を示すしかないと僕は思うからだ。茨の道だがやるしかない...。

 

アバナシ―・ファームに到着

 休暇を終えた僕達はパトロールの為に地上に戻った。自分達でしっかり行ってこそ意味があるのでCWトルーパーや強化コーサーばかりに任せていてはいけないからね。

 パトロールをしていく内にレッド・ロケット・ステーションから見て南西の場所でアバナシ―・ファームと呼ばれる場所に辿り着いた。見ての通り農場だ。夫婦で経営しているらしい。

 若干戸惑いながらも、僕達に最初に話し掛けてきた妻のコニー・アバナシ―は農家の他に商人のよなこともしており、弾薬や薬、その他の物を扱っていた。僕はヘアピンをあるだけ買った。

 夫のブレイク・アバナシ―は僕達を警戒していた。僕達が怪しい存在だと思っているらしい。実際怪しくて危ない組織に加わっているんだけどね...。これから変えていくわけなんだけども。僕は落ち着かせるために敵ではないと伝えた。それでも彼は警戒していた。やっぱりこのスーツの所為もあるかもだけど、インスティチュートの功罪は根深いなぁ...。

 

 パーマー「落ち着いて下さい。敵ではなく、僕達は味方です。問題を起こすつもりはないです」

 ブレイク「...そうだといいがな。『インスティチュートを信用するのはレイダーを信用するようなもの』という格言もあるから油断出来んからな(しかし、その恰好で信用しろとはジョークで言っているのか???)」

 

 ブレイクは自分の話を聞くように言った。農業は重労働で、日中ずっと畑で作業し見張って居なければいけないのだと。僕は農業の経験はないけど、それが重労働だと分かる。僕は彼の発言を尊重し、とても大変なのは分かると答えた。

 その後、土を耕すことは考えた事はあるかと問われた。僕も戦いばかりやるわけにもいかないし、農業の事も知らなければいけないのでやろうと思っていると答えた。ブレイクはそれを聞いて喜び、いつかダイアモンドシティのマーケットで出会うかもと言った。ネオ・インスティチュートである僕達への警戒を少しは解いてくれたのかもしれない。僕は内心嬉しかった。

 しかし、その後レイダーについて警戒するようにブレイクさんは言った。対策をしっかりしないと略奪されるだけだと。最後の襲撃時には娘のメアリーは抵抗する気力もなかったと当時を振り返り涙を流した。家の裏に葬られており、まだ21歳だったのにレイダーは何も考えずに撃ったと怒りを露わにした。相当辛かっただろうと僕は思った。

 ミニッツメンに帰ってきてほしいとブレイクさんは言ったが僕はそれが叶わぬ願いだと知っている。コンコードでミニッツメンの生き残りが殺され、他にどれぐらい生き残りがいるかも分からなかったからだ。だけど言わなかった。希望を砕くだけだからだ。

 僕はその件には触れず、子供を失うこと程に最悪な事はないと慰めるように言った。ブレイクさんは話せて少しは気が楽になったらしく、もう仕事に戻ると言って作業に取り掛かることになった。彼の悲痛な顔が気がかりだったので、レイダーの所在を聞いた。代わりに敵討ちをしようと思ったのだ。

 それを聞いたブレイクさんはネオ・インスティチュートを信用すべきか迷ったようだが、僕達を信じて話してくれた。コンコードから見て北東にあるUSAF衛星基地オリビアという名前の戦前の衛星基地に潜伏しているのを教えてくれた。彼は僕達に頭を下げて娘の無念を晴らしてほしいと言った。僕達はその依頼を受け、USAF衛星基地オリビアに向かった。

 

メアリー・アバナシ―の無念を晴らせ!

 USAF衛星基地オリビアに向かうと外には誰もいなかった。基地内部に潜伏し、必要な時に略奪に行くのだろう。これ以上やられる前に止めねばならない。レーザートリップワイヤーを解除しつつ進み、僕は新しい機能であるステルス迷彩と高速リロードをここで試す事にした。見つからずにレイダー達を全滅出来れば損害が軽くていいからだ。

 しゃがんでステルス迷彩を起動すると、レイダーに気配は察知されても気付かれて攻撃されなかった。ステルスボーイを用意する必要がなくなり、その使用時の隙も無くなるのはかなりのメリットだ。X6は元々コーサーであり隠密行動は得意だからそのまま進んだ。距離を近づけつつ僕はアクセラレーター、X6はヴェノムガンでレイダーやアタックドッグを殺して進んだ。

 隠密行動を取りつつ最深部へ進む。そこには4~5人のレイダー達がいた。そこへ一気に奇襲を仕掛ける僕達。呆気に取られつつも応戦しようとするレイダー達へアクセラレーターとヴェノムガンの銃弾の雨を浴びせた。

 だが、ミニガンをパワーアーマー無しで抱えて攻撃してくる女性レイダーがいた。恐らくここのレイダーのボスだろうが、それにしてもファーレンハイトさんみたいなことをする!高速リロードにはまだ不慣れで少し被弾したがアクセラレーターを連射して殺す事に成功した。これでメアリーの無念を晴らせただろう。

 レイダーのボスの懐を失敬すると、このボスはアックアックという名前だと分かった。それとロケットペンダントを持っていた。これはメアリーの物だと分かった。戦利品として持っていたのだろうか?これはブレイクさんに返さなければならない。

 レイダーを全滅させた後はここの探索を開始した。ピッキングで開けられる所にはラッドローチが潜んでいたのでプラズマグレネードで一気に殺した。全滅を確認して進むと情報室の鍵があったので入手した。

 鍵を使って情報室を開けると、ミニニュークやヌカ・コーラ、その他にはトランクや金庫にはショットガンシェルや10㎜弾等の弾薬があったのでそれも入手しておいた。あるだけあっても困らないからね。

 それと情報室付近にあるターミナルをハッキングして情報を閲覧すると、メンテナンス作業やローチが発生するので害虫駆除をする事、信号傍受の量が増大しているので情報将官は次の指示があるまで毎日出勤する事等、軍事関連のスケジュールやメモのような事が入力されていた。

 だがその次のデータを見ると情報将官や分析官、先任将官は情報室のアクセスを禁じるとあった。違反すれば軍猛会議の対象になると警告してあった。戦前時の不都合な情報を開示されたくなかったんだろうなぁと僕は思いつつ、USAF衛星基地オリビアを後にするのだった。

 僕達はアバナシ―・ファームに戻った。まず最初にブレイクさんとコニーさんにメアリーの形見であるロケットペンダントを返した。彼は涙を流して喜び、もう奪われる事はないようにすると呟いた。取り戻せて本当に良かった。

 

 ブレイク「ああ、本当にありがとう...。うう、もう帰ってこないと諦めていたんだ!お帰り、メアリー...」

 コニー「何とお礼を言えばいいのやら...。インスティチュートにも良い人がいるんですね...。本当にありがとう!」

 パーマー「当然のことをしたまでです。何とか彼女の無念を晴らし、形見を取り戻せて良かったです。今までの功罪は消えませんが、我々はコモンウェルスの為に尽力する所存です」

 

 彼等にロケットペンダントを返した後に若い女性が声を掛けてきた。彼女はここの娘のルーシー・アバナシ―という名前のようだ。仕事が欲しくて来たのかと聞かれた。スイカの集荷もやっているので持っていたらキャップと交換すると取引を持ち掛けてきた。

 採ったままにしてあるのが3つほどあるので、Pip-Boyに入れてあるのを取り出してそのまま渡した。1つ3キャップの計算で9キャップくれた。また会ったら取引に行こうと僕は思うのだった。

 

冷蔵庫に閉じ込められたグールの少年

 僕達はコモンウェルスの平和を守るために方々にいる脅威に対処するために旅を続けた。全ての脅威を取り除くのは困難だがそれでも減らすために頑張るだけだ。

 レイダーやガンナー、フェラル・グールは旅の最中に襲い掛かってくる者は返り討ちにし、道中訪れたビッグジョンのサルベージ場では合流中のB.O.Sを援護してスーパーミュータントを退治した。彼等はインスティチュートに加勢された事に不満を覚えつつも協力して戦ってくれた。全滅を確認後、僕達は足早にビッグジョンのサルベージ場を後にした。僕が一緒にいる資格は無いからね...。

 南ボストン軍検問所ではラスト・デビルの攻撃を受けたので返り討ちにした。この時X6の高機動戦闘システムや反応速度の向上が見受けられた。

 僕がメンテナンスついでに強化されたのと同様に彼も強化されたのだろう。生き残るにはそれなりに強くなければいけないのがウェイストランドの常識なのだ。僕も戦前の頃に比べて様変わりしてしまった...。だがそれでも今日も生きていくのだ。ネオ・インスティチュートを守り、コモンウェルスの平和を本当の意味で齎す日までね...。

 その後、検問所に現れたデスクローと発光デスクローをCWトルーパーと共に迎え撃った。その後、リーダーのCWトルーパーが僕達に奇妙な報告をしてきた。すぐ近くの倒壊した家の冷蔵庫から声がすると...。う~んまぁ確かに奇妙だね。コミックのような話だ。とりあえず調べるかな?

 恐る恐る声を掛けてみると少年の声が聞こえた。名前はビリーというらしい。爆弾から逃れるために冷蔵庫に入り込んだらしい。だが内側に取っ手が無くて出られなくなったとのこと。もしかして最終戦争の時の核ミサイルの事を言っているのだろうか?飲まず食わずで200年以上も冷蔵庫の中で?一体何歳だろうか?

 ビリーは何歳になったか分からない位閉じ込められており、とても心細い声を出していた。冷蔵庫の中で死にたくないと訴えた。今すぐ助けてあげるからね!だが僕が愛用するアクセラレーターだと威力があり過ぎるので、10㎜ピストルをプラズマ弾使用に改造した物で取ってをこじ開ける事にした。これなら威力を減らした状態で開けられるはずだ。

 取っ手を壊すとビリーが出てきたが、彼はグール化していた。それで200年以上も閉じ込められていても生存出来たのか...。太陽の光をとても懐かしみながら僕にあるお願いをしてきた。自分のパパとママに会いたいのだと。

 家はクインシーにあるらしい。でも行き方が分からないそうだ。今外に出てわかったようだが全部吹き飛ばされて道が分からなくなってしまったとのこと。それなら心配いらない、僕達が送り届けよう。

 だが家に向かおうとしたらX6はもう親はいなくなっているだろうと分析した。ビリーは悲しそうな顔をしてしまった。何でそんなこと言うの!流石にX6を叱っちゃったよ...。

 

 X6「親は恐らくとっくにいなくなってますね」

 ビリー「そ、そんな...。パパ、ママ...」

 パーマー「ちょっとX6!何でそんなこと言うの!そういう所だよ、反省して!!」

 

 

グールの家族を守れ!

 ビリーを守りながら進むためにクインシー跡地を迂回する形で彼の家に向かった。ガンナーの生き残りがいたら厄介だからね。道中聞いた話では彼の姓名はポーボディというらしい。彼の戦前での記憶を頼りに進むと、グールの夫婦がいた。それは彼の両親で間違いなかった。彼等もグール化していたのだ。父親はマット・ピーボディ、母親はキャロル・ピーボディという名前らしい。息子の帰りをとても喜んでいた。何とか出来て僕はホッとした。

 ビリーは両親が火傷だらけで困惑していたが、マットは自分達はグール化したのだと説明した。キャロルは心配しなくていいと落ち着かせ、見た目なんか気にしないし愛していると言った。

 それを聞いたビリーは自分も愛していると答えた。家族愛ってやつだね、心が熱くなるよ。僕のは人工心臓になっちゃったけれど...。

 その後、僕達に気付いたキャロルさんはビックリして戸惑っていた。マットさんは彼女を落ち着かせながらもお礼を言った。インスティチュートの事を彼等も知っていたのだろう。放送も聞いていたかもしれないし、それが普通の反応だ。それだけの事をインスティチュートはしてきたのだから...。それでも僕は真摯に対応した。それが一番大事だと思うからだ。

 

 キャロル「インスティチュートなの?信じてもいいのかしら...『インスティチュートを信用するのはレイダーを信用するようなもの』っていう格言があるし、はっきり言って怖いわ...」

 マット「だけどビリーを助けて連れてきてくれたんだ。不安もあるが、入れ替えるならもうやっているはずだ。だからお礼を言うよ、ありがとう」

 パーマー「いえ、奥様の意見ももっともです。我々がしてきたのはとても罪深い事。ですが、息子さんが助けを乞うているのを見過ごすことは出来なかったのでお連れしました」

 

 だがそこへ男性のガンナーがビリーを寄こすように命令する声が家に響いてきた。外に何人か待機しているかもしれない。寄こすなら面倒事は起きないが、守ると殺すと脅してきた。キャロルさんは慌て、マットさんは落ち着かせるように努めた。ならばガンナーの相手は僕達で引き受けよう!

 外に出ると先程の声の主である男性のガンナーが僕達の前に現れた。ブレットという名前らしい。差し出すかどうか問い質してきたが、僕は拒否した。そしたら彼は目をくり抜いて首飾りにしてやると宣言してきた。だが生憎改造の過程で僕の目は全摘出されている。やるだけ無駄ってやつなのさ!そういうわけだからカイジンらしくいかせてもらうよ!

 

 ブレット「それが答えか?だったら目玉をくり抜いて首飾りにしてやる!」

 パーマー「お生憎様。私の目はとうにくり抜かれた後なのさ!じゃあ怪人らしく君達の相手をしようかね?」

 

 ブレットがコンバットライフルを僕の急所に狙いを定めて撃ってくる。流石はガンナーと言ったところか?でも怪人の僕に通用する灯ったら大間違いだ。久々ではあるが高機動戦闘システムを利用して巧みに躱した。

 僕はアクセラレーターでコンバットライフルを落とし、ブレットにプラズマ弾の集中砲火を浴びせた。彼は死に際に僕に向かって「ヒーロー気取りか」や「虫が良過ぎる」等と罵倒したが、僕はそんなつもりはないと答えた。そんな資格は無いし、なってはいけないのだ。ただ怪人ではあるがコモンウェルスの平和を実現させるために皆を護り抜くのみだ。

 

 ブレット「インス野郎が...ヒーロー気取りかぁ!?虫が...良過ぎるだろ!!

 パーマー「...全く以てその通り。だが私は自分がヒーローだなんて微塵も思わない。なって良いとも思わない。後ろ指を指されながらも護っていくだけだ...

 

 その後、配下のガンナーをX6が相手して全滅させることに成功した。どうやらは以下は3人までだったようだ。配下を自分に押し付けるようなことをした僕に文句を言ったが、最近の失言の多さへの制裁でもあるから大目に見てほしいなぁ。大事にならないようにするのも大変なんだよ?

 ガンナーを始末した後、マットさんとキャロルさんに報告した。ビリーを助けただけでなくブレットが率いるガンナーを殺して家族を守ってくれた事に感謝の言葉を送ってくれただけでなく、報酬として250キャップくれた。勿体ない言葉と報酬だ...。僕みたいな極悪人に。だけど守れて良かったと思う。ビリーに別れの挨拶を告げて、ビーボディ邸を後にするのだった。

 

 マット「君達のおかげで家族全員助かった。ありがとう!」

 キャロル「さっきはごめんなさい!インスティチュートも悪い人ばかりではないのね。私もお礼を言うわ。ありがとう!」

 パーマー「いえいえ。当然のことをしたまでです。どうかお元気で」

 

 

治安維持は一日にしてならず!

 ビリーを無事に家族の下に連れていく事に成功し、人攫いをしようとするブレット率いるガンナーも返り討ちに出来た。まだまだ平和への道は遠いと痛感する。道中ポセイドン・エネルギーという名前の施設に辿り着いた。そこに入るとレイダーが潜伏していたのだ。

 とりあえずステルス迷彩で進んで行き、ターミナルをハッキングして扉を開けた。その他にはこのターミナルは使用しないようにと厳命するレイダーのリーダーの書き込みがあった。カティという名前らしい。屋上からアクセスし、この階まで起きてほしくないと愚痴を零すように入力してあった。よく分からないが何かあったのだろう。

 まぁそれはそれとして僕達は隠密行動で進んだ。道中プロテクトロンやタレットを破壊し、まだ僕達に気付いていないレイダーを殺して最深部へと目指す。だが勘のいいレイダーが僕達に気付いて発砲してきた。レイダーでも強い奴はとことん強いからなぁ~。まぁ返り討ちにするだけどさ! 

 僕がプラズマグレネードやアクセラレーター、X6はヴェノムガンでどんどん殺していく。その後、リーダー格の女性レイダーがパワーアーマーを着込んで現れた。彼女がカティのようだ。

 X6にヴェノムガンで援護してもらい、レイダーを殺しつつカティにも撃ち込んでもらった。彼女は苦しみながらも44ピストルで僕を殺すために撃ちまくったが、プラズマソードで反射しつつ斬り込んでいき、パワーアーマーの隙間をプラズマソードで貫いて殺した。失敬して探るとポセイドン・エネルギーの鍵を持っていたのでそれを入手して進んだ。

 ポセイドン・エネルギーの鍵を使って扉を開けると屋上に出た。そこにはカティの配下のレイダーの生き残りとアタックドック、タレットが配置されていた。全部返り討ちにして進んだが特に何もなかった。あの書き込みは一体何だったのだろうか?まぁレイダーを討伐出来たし良しとするかな。

 その次は、ウィルソン・アトマトイズ工場という名前の廃工場に辿り着いた。そこはスーパーミュータントが潜伏しており、僕達を見つけるなり攻撃してきた。やる事はいつも通り、返り討ちだ。

 スーパーミュータントとの戦闘も慣れたと僕は思う。しかし、油断は禁物だ。スーパーミュータント・スーサイドがどこに潜んでいるか分からないからだ。だが今回はいなかったので安心して全滅出来た。いつもはこうはいくまい。注意するに越した事はないのだ。

 ウィルソン・アトマイズ工場の屋上にはスーパーミュータント・ライトアーマーがあった。使う予定はないけど貰っておこう。何故持っておこうと思ったのか謎だ...。スーパーミュータントの友達もいないのにだ。

 

贖罪の道は険しく

 つくづく平和への道は茨の道だと痛感する。インスティテュートの功罪は消える事はないし、その罪も根深い。それでも生きて貢献して償って行く他道はないのだ。僕はそのために頑張らねばならない。

 そして、久しぶりにフィンチ・ファームに行こうと僕は考えた。フィンチ家の様子を見たくなったのだ。家族仲は良好になっているだろうか?そう思っていざ到着すると、バラモンと旅をしている女性に出会った。ケリーという名前らしい。彼女は最高品質の牛肉を販売中だと宣伝した。

 値段は100キャップだそうだ。X6は止めておいた方がいいのではと忠告してきた。でも悪人には見えないし、盗んだバラモンのようには見えないから買う事に決めた。送り先を聞いてきたのでサンクチュアリヒルズに指定した。その内帰ったら飼育施設をつくらねばならないだろう。ケリーは満足そうに了承し、僕が支払った100キャップを受け取りサンクチュアリヒルズに向かうのだった。

 ケリーさんとの取引を終えて僕はフィンチ・ファームの様子を見に行った。アブラハムさんとアビゲイルさん、ダニエルさんは農業に勤しみ、ジェイクも慣れない農業に四苦八苦しながらも作物を育てていた。

 僕が声を掛けるとフィンチ家の皆は戸惑いながらも挨拶し返してくれた。インスティテュートに加担した僕をフォージの同類と思われているのだろうか?まぁそうなっても仕方がない事をしてきたのだけれども...。

 フィンチ家の信用を取り戻すためにワークショップを呼び出した。風力発電機やパワーパイロン(大)の他にウォーターポンプを作成してインフラ整備、マシンガンタレットやロザリンドさん考案の改良型アサルトロン・レーザータレットを作成して防衛力強化を行った。

 そのおかげもあってかフィンチ家の皆からのわだかまりがある程度解消された。

 

 アブラハム「君がインスティチュートに加担した時は失望したが、コモンウェルスの為に尽力しようとしているのは本当のようだな。またこれからも頼むよ」

 アビゲイル「ジェイクを助けた頃の貴方じゃなくなったと思っていたけれど、そうじゃなくてホッとしたわ」

 ダニエル「『インスティチュートを信用するのはレイダーを信用するようなもの』という格言もあるけど、君は信用しても良いかなと思うよ」 

 パーマー「インスティテュートの罪は根深いので失望されても仕方がありません。これからも償っていくだけです」

 

 その後、ジェイクは遅れて僕に話し掛けた。前の僕ではなくなったのではと思っていたらしい。今の僕も前と変わらないし、これからも皆のために頑張るだけだと答えたら安心してくれた。僕は無辜の民を殺すほど堕落してはいないつもりだからね。

 そして、ジェイクは改良型アサルトロン・レーザータレットについて尋ねた。ネオ・インスティチュートが考案した新型のタレットでかなり強力なはずだと僕は答えた。それを聞いた彼は僕がインスティテュートに入って物騒な性格になったんじゃないかと訝しんだ。

 う~ん、汚れ仕事や陰謀にかなり加担したからそうかもしれない。ケロッグに似て来たのかもなぁ...。彼の事を悪く言えないや、アハハ!

 

 ジェイク「あのタレット何?」

 パーマー「改良型アサルトロン・レーザータレットだよ。ネオ・インスティチュート考案のタレットでアサルトロン並みの威力があるはずだから、フォージの生き残りやレイダーやガンナー相手にも引けを取らないはずさ」 

 ジェイク「...君さ、インスティテュートに入ってから物騒になってない?」 

 パーマー「ああ、もしかしたらケロッグに似てきたかもね。アハハ!」 

 ジェイク「誰だよケロッグって...」

 

 ジト目で僕の話を聞きつつ、ジェイクはあるお願いをしてきた。300キャップしか用意出来ないけれどハブシティ自動車解体場という名前のスクラップ置き場にガンナーが潜伏してフィンチ・ファームを狙っていると言ったのだ。僕はそれを受け取りその依頼を受ける事にした。

 ハブシティ自動車解体場には15人程のガンナーが潜伏していた。中には改造したガウスライフルを使用してくるガンナーもいた。その他にはマシンガンタレットが配置されたりアサルトロンもいた。

 中々ハードな戦いだけど、スクラップ置き場の利点を利用して1人になる状況を作って各個撃破という形で殺していき、ハブシティ自動車解体場を占拠しているリーダー格のガンナーを殺して任務完了となった。

 ネオ・インスティチュートになってもかつてインスティテュートが行った非道により生まれた過去の憎しみや不信が根強く残っている。それを払拭するのは不可能に近いかもしれないが、僕はこの命尽きるまで行動し示し続けるつもりだ。