Fallout4(フォールアウト4)パトロール編 第3話 支援活動 | TES&fallout forever

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 ハブシティ自動車解体場のガンナー退治は無事終了し、フィンチ家に平和が戻った。僕達はその報告をした後、再びパトロールに戻るのだった。

 

グールの為の農場、その名はスロッグ

 道なりに進むとグールの農場を見つけた。どんな場所だろうと思ってそこに入ってみた。僕達がインスティチュートだと気付いたが、そこまで警戒されなかった。貢献が実っていると思いたいが、慢心は出来ない。信用の積み重ねは並大抵のことではないからだ。

 話を戻そう。責任者はワイズマンという名前の男性のグールだ。彼はここをスロッグという名前のタールベリー畑だと紹介した。変わった名前だなと思ったのでその事を尋ねると、その名前を考えたのはキャラバン・トレーダーだったようだ。

 その由来は、ある日何時間も雨が降った後に商人の1人が訪れて、これほどの泥を通った事はないと言ったそうだ。それだけの価値があったかとワイズマンが尋ねると、コモンウェルスで最高のタールベリーの為なら間違いなく価値はあると言ったようだ。

 タールベリー畑の仕事は泥の中を進むようなもので、やるにしても進むのは一苦労で汚れる。でも1日の最後にはその甲斐があったと思えるとワイズマンは誇らしげに言った。僕は彼をとても尊敬できると思った。彼みたいに日々を一生懸命生きる人々のために頑張らねばならないと改めて思う。

 ワイズマンは気付いていると思うがここにはグールしかいないと言った。ダイアモンドシティのマクドナウ市長によって追い出されたからだ。

 そのマクドナウ市長の事を怒りを込めて「最低野郎」と言っており、その怒りは計り知れない。色々申し訳ない思いでいっぱいだ。彼が人造人間だという事は彼等は知らないと思うが、何とか彼等に貢献したいと僕は思った。

 ワイズマンは話を続ける。スロッグを経営するのはグールが歓迎される場所がきっとあるはずだという想いで始めた事だと言った。僕は上手く返答出来ず素晴らしい事だと答えた。

 欺瞞だ。僕は欺瞞で行動しているのではないかと自己嫌悪せずにはいられない。ワイズマンのような人々に被害を被らせているのに完璧な形で贖罪を果たせていない。償うって本当に難しいだなって痛感した。

 僕の出まかせのような返答を賛辞と受け取ったらしく、ワイズマンさんは気分を良くして出だしは好調だと言った。これまでの取り組みは全て誇らしいと思うと言い、もっとやれるはずだと考えているとも言った。

 スロッグが他の場所で歓迎されないグールの為の隠れ家以上の存在になれたら?これが一緒に全力で何かに取り組んだ時に実現出来る事の例になり得るとしたら? それ等の例えをと並べたワイズマンさんは、ここを誰もがここに来るのを楽しみにするような、安い値段でいい作物があって笑顔が溢れる場所にしたいと言った。眩しい、本当に眩しいよ。彼の真っ当な生き方に僕は敬意を払った。

 ワイズマンさんはもう一度グールを見てもらえるようになるかもしれないと期待しているようだ。それなら自分達が化け物じゃないと分かってもらえると。貴方は人間だ、化け物は僕の方だ...。

 

 ワイズマン「アンタ達インスティチュートには分からんだろうが、グールだって懸命に生きているんだ...」 

 パーマー「分かりますよ。僕はコモンウェルスを旅して周りましたから...。貴方達のような人々が報われるべきなんだ...」

 ワイズマン「い、意外だな。インスティチュートがグールを褒めるなんて。でも、アンタも人間だと思うぞ。俺達を人間として尊重してくれたんだからな」

 パーマー「...当然じゃないですか(化け物は僕の方なんだ...).」 

 

 僕は何か手伝い出来るかワイズマンさんに聞いた。彼は申し出はありがたいが、対処は自分達で出来ると言った。あるとしたらスロッグの為にトレーダーに口添えしてもらうようにお願いされた。ここを見て周るのはどうかと提案された。 

 ディアドラという名前の女性のグールは物資とキャップをトレードしてくれる人を探しており、ホーリーという名前の女性のグールはタールベリーの収穫に人手を欲しがっているとワイズマンさんは言った。そして、彼は僕と話せて良かったし、また来てくれと言った。僕には勿体ない位の言葉だ。

 X6はワイズマン際に色々と言いたい事があるようだが止めさせた。あの言葉の数々は真実だからだ。僕達が背負わなければいけない咎だからだ。

 

 X6「良いのですか?あのグールに良いように言わせて...」 

 パーマー「...いいんだ。僕達の罪はそれだけ彼等を苦しめた証拠なんだから...」

 

 

 ギディアップ・バターカップの修理を手伝え!

 その後、僕達は居住区画を見て周るとジョーンズという名前の男性のグールと出会った。彼はワイズマンさんは素晴らしい人で、リーダーであると称えた。

 命の借りがあり、ダイアモンドシティに住んでいた頃にトラブルに遭ってしまったがワイズマンさんに助けてもらって事なきを得たらしい。なるほどそれでか。彼を慕う気持ちは僕にもよく分かる。それと同時にトラブルの根本原因をインスティチュートが生み出してしまっていた事もあって胸が苦しくなった。彼にも悪い事をしてしまった...。

 ジョーンズと別れた後、タールベリー畑を見に行った。プールを有効活用していてとても素晴らしいと僕は思った。X6もそれには同感のようだ。珍しい事もあるもんだ、明日は何か起きるのかな?

 その次は居住区画の右隣にある工場に入った。そこには熱心にギディアップ・バターカップを修理している男性のグールがいた。僕達に気付くと無視したわけではないと謝った。アーレン・グラスという名前らしい。

 アーレンはこのギディアップ・バターカップの出来はどうかと尋ねてきた。いきなりなので僕は面食らって当たり障りのないように言った。多分気に障る事は言っていないはず...。

 

 アーレン「それで?どうだ、このギディアップ・バターカップは気に入ったか?」 

 パーマー「ええ、いい...出来です。本当にいい出来ですよ...」

 X6(あんな壊れた玩具のどこがいいんでしょうね...。グールの感性は分かりません)

 

 アーレンさんは気分を良くし、ギディアップ・バターカップについて語りだす。これは本物で2076年スペシャルエディションの代物であり、戦前流通した中で最高の玩具だと高評価した。まさにオタクだなぁ!何となく気が合いそう。僕は親近感が沸いてきた。

 だが修理のための部品が不足しているらしい。無指向性サーボ、圧電アクチュエータ、超電導メッシュワイアリング等らしい。戦前でも最高級品だったらしく、寝っ転がっていても見つからないとアーレンさんは嘆いた。それは恐らくネオ・インスティチュートにもないと思う...。

 僕は正直に持っていないと答えた。アーレンさんは落胆したが、部品があると思しき場所を知っていると言った。クインシーの南にある古いアトマトイズ工場だと言った。それって以前スーパーミュータント退治で向かったウィルソン・アトマトイズ工場の事だろうか?そこなら知っているので大丈夫だろう。そこに向かって部品を取って来よう!

 アーレンさんはそこはガンナーもいるだろうし、他にも恐ろしい何かがいる死の世界だと警告した。まぁあそこは魔窟だと思うよ。現に危ない目に何度かあったし...。でも僕の身なりやインスティテュート所属だというのもあって多分大丈夫だろうと彼は言った。まぁ大丈夫ですよ、これでも何とか生き残れている方だし。

 

 アーレン「インスティチュートってのはおっかないという話だけど、君は親近感が沸くなぁ。部品の件、よろしく頼むよ?」 

 パーマー「お任せ下さい!同好の士の頼みはしっかり果たしますので!」

 X6「ご主人様の悪い癖がまた出ましたね...」

 

 行く前にワイズマンさんの話に出ていたディアドラに出会った。気さくな女性でインスティチュート所属の僕達に対しても積極的に商売に勤しんでいた。こういう対応は期待していなかったけど、内心とても嬉しかった。僕は布と肥料の注文書を買った。スロッグと彼女に少しでも貢献出来て良かったと思う。 

 僕達はテレポーテーションでウィルソン・アトマトイズ工場に向かった。ギディアップ・バターカップの部品のあると思われる場所に向かったが、そこはIDカードが無いと開かない仕組みのドアだった。

 1階には無かったので2階を探すと、ウィルソン・アトマトイズ工場IDカードを見つけた。それを入手した後、スーパーミュータント・アビエイターキャップという名前の帽子を見つけた。これは以前見つけたスーパーミュータント用の装備だ。僕達が持っていても意味はないけど一応貰う事にした。使い道があればいいけれど。

 そして、ウィルソン・アトマトイズ工場IDカードをIDカードリーダーに入れてドアを開いた。そこの棚に確かにギディアップ・バターカップの部品があった。アーレンさんの下に持ち帰るとしよう。

 僕達はテレポーテーションでスロッグに戻った。アーレンさんは今か今かと待ち構えていた様子だ。僕は彼が所望した部品をきちんと渡した。確認後、彼は大喜びして報酬の150キャップをくれた。

 部品が揃った事でアーレンさんはギディアップ・バターカップの修理に取り掛かった。生き生きとしながら修理に勤しむ様子はとても好感が持てる。オタク仲間の助けが出来て本当に良かった!

 アーレンさんの仕事が終わった後、タールベリー収穫作業を行った。9房くらい収穫した。そして、ワイズマンさんの話に出ていたホーリーに渡しに行った。彼女はそれを見て喜び、ベリー1つ2キャップで取引すると言った。僕は収穫した9房を渡して18キャップを報酬として受け取った。少しでもスロッグの為に貢献出来たと思いたい。

 

 居住地支援

  パトロールをして思ったのが場当たり的に旅して助けるよりも既知の居住地に対する支援をしっかり行ってから未知の居住地に対処しなければ意味がないのでは?と思うようになった。だから今まで行った事のある居住地やファームへの充実した支援を行う事にした。勿論無償でね。

 ネオ・インスティチュートは今までのインスティチュートとは違うのだと認められるまでしっかり行わなければならない。認められた後も継続していくつもりだ。

 最初は協力者ロジャー・ワーウィックがいるワーウィック農園だ。今も人造人間のロジャーさんは上手くやっているだろうか?最近行っていないので心配だ。そこへ向かうとガンナーの襲撃があった。

 ワーウィック農園の人々は不慣れながらも銃で応戦していた。犠牲者が出る前に僕達は介入した。その姿を見たガンナー達は僕達に標的を変えた。これで犠牲を出さずに戦えるぞ!およそ6人で構成されており、練度はそれなりに有った。今度は僕はV.T.A.Sを使用、X6は高機動戦闘システムを使用してものの数分で返り討ちにした。

 それにしても最近何だか多いなぁ?レイダーは元から多いがガンナーも増えてきた気がする。何かの前触れでなければいいんだけど...。

 その後、ジューンさんにガンナーを全滅させた報告をした。彼女は僕達をあまり警戒しなかった。ロジャーさんがインスティチュートはネオ・インスティチュートに生まれ変わったから恐ろしい存在ではないと教えられたからだと言った。嘘の上塗りみたいで内心かなり申し訳ない気持ちだ...。 僕はお礼を言って彼の下に向かった。

 

 ジューン「夫はインスティチュートは生まれ変わったからもう怖くないと言っていたの。貴方がそこに加わっていたのは驚いたけれど、あの人がそこまで言うんだから信じて良いのかもね」 

 パーマー「え、ええ。インスティチュートはネオ・インスティチュートとして自浄作用のある組織に方針転換しましたので、コモンウェルスの為に尽力していく所存です」

 

 僕達がロジャーさんの下に向かうと、ウォリーが先に彼に話し掛けた。最近寝ているかと問いかけたのだ。

 時々夜中に妙な作業をしているロジャーさんを見て檻、ウォリーは不安がっているらしかった。それは不況時に作物が育たなかった事があり、それから眠れなくなったと彼は言った。家族を養うために懸命にやっているのだと。大人になって家族を持つようになれば理解出来るようになると諭すように言った。

 それを聞いてウォリーは納得した。その様子を見ていて、模倣なのかロジャーさんが付いた優しい嘘なのかはよく分からないが、家族を大事にしているとは思いたい。そうであってほしいと僕は思った。ワーウィック家に罪深い事をしてしまったが、これからの人生は幸せでいてほしいのは僕の本心だからだ。これもエゴかもしれないが...。

 そう思っていると、ロジャーさんはウォリーに大丈夫だと言ってこの会話は終わった。

 僕はウォリーに話し掛けた。彼は特に敬遠することなく、が南亜―退治のお礼を言ってくれた。パパの友達なら良い人だと言ったのだ。違うよ、僕は良い人じゃない。極悪人なんだ...。

 ウォリーは話を続ける。セドリックさんに会いたい事や最近のパパは本当に優しいという事等だ。その一連の話は本物のロジャーさんをすり替えた事による結果なのだ。僕はその片棒を担いだ。その罪は僕が死ぬまで消えないだろう。

 

 パーマー「...パパが大好きなんだね...」

 ウォリー「うん!大好きだよ!家族を助けたエルドリッチさんも好きだよ!」

 パーマー「.........」

 

 その後、僕はワークショップを呼び出してインフラ設備強化の為に電動式ウォーターポンプとそれを動かす中型ジェネレータを作成。防衛力強化の為に改良型レーザータレットや改良型プラズマタレットを作成した。

 これでしっかり整備出来たと思う。協力者支援でもあるが純粋にワーウィック農園を守りたい思いでもある。しっかり僕達が守らねばならない。

 その後、僕達はVault88に向かった。そこはクレムがあくせくしながら運営しており、住民達の評判はすこぶる良かった。僕より彼が監督官に向いていると思う。

 僕達の姿を見て入植者達が不安を口にしたが、それをクレムが止めてくれた。僕達は悪い人たちではないからと庇ったのだ。悪いのは本当なんだ、君には申し訳ない事をしたと思う。

 僕は微力ながらワークショップを呼び出してテイトやゴート、ニンジン等を植えた。インフラや防衛力はきちんと機能していたからだ。もう少しワークショップの使い方が分かってきたらもっと彼等の為に貢献したいと思う。

 

 パーマー「...ごめんクレム。皆を怖がらせる事をしてしまって...」

 クレム「インスティチュートに加わったのは驚いたけれど、君は僕達の為にここで色々してくれただろう?だから助けたいと思っただけさ」

 

 クレム、君の言葉はとてもありがたいよ。君の気持ちに応えるためにも僕達はネオ・インスティチュートとしてコモンウェルスに貢献し続けていくよ。

 その後、テレポーテーションしてコベナントの正門前まで行った。だが僕はそこに入らなかった。彼等はインスティチュートによる被害者、犠牲者達で構成された集落だ。当然ラジオで僕が宣言した内容も知っているだろう。

 そこへ行って「これから体制を変えましたので償う為に支援します」等と言っても加害者が被害者への償いとしては適切ではなく、火に油を注ぐだけの結果となり、最終的には憎しみを爆発させ殺し合いとなるだろう。

 僕はコモンウェルスを裏切ったので極悪人としての自覚はあるが、その方法を取る事は彼等の尊厳への踏み付けであり、極悪が過ぎる...。相互不干渉に徹するしかないのだ。

 そう思ってその場を離れようとすると、X6 はここには人造人間発見機があるのでちょっと面白そうと茶化していた。入らないで良かった、でないとコベナントが血の海になるところだった...。

 

 パーマー「X6 、そういう人の心の無いような事言わないようにしようね?」

 X6 「?そんなにおかしかったですか?ちょっと面白そうと言っただけなのですが...」

 

 次はバンカーヒルにテレポーテーションした。向かった先ではケスラーさんが僕達を煙たがるキャラバンやトレーダーを宥めた。彼女には感謝してもし足りないなぁ...。

 

 パーマー「...ご協力、感謝いたします...」

 ケスラー 「私だっていつまでも宥められるわけじゃない。しっかりやってもらいたいもんだね...」

 

 その後、僕はワークショップを呼び出して防衛力強化のためにロザリンドさんが新たに開発した改良型インスティテュート・レーザータレットを作成して入り口と裏口にそれぞれ設置、インフラ整備のためにウォーターポンプを1つと風力発電を作成、その他に近隣住民への警報するためのサイレンも設置した。

 これでも支援としては足りないのは重々承知している。しっかり成果を出すその日まで行動し続けるのみだ。

 そして、最後にサンクチュアリヒルズにテレポーテーションした。インフラや防衛力は今の所大丈夫そうなので他に何かあるかと探して回る事にした。

 ケリーさんから買ったバラモンが到着していたので餌場を作成しておいた。

 次に農作業中のシェフィールドさんとレオさんに何かプレゼントしていないなと思ったので、旅先で入手した物を上げようと思った。

 シェフィールドさんにはヌカ・コーラ好きである事を知っているのでそれを30本、服装はグリーサージャケットとジーンズ、武器はコンバットライフルのダメージ耐性とエネルギー耐性を30%無視するように改造された物と45口径弾を500発分プレゼントした。これでもしレイダーが襲ってきても大丈夫だろう。

 

 シェフィールド「君には助けてもらった身だからね、インスティチュートに入っても君のままならこれからも信じるさ」

 パーマー「ありがとうございます。そう言ってもらえるとは思いませんでした」

 

 次にレオさんに服をプレゼントしようとしたが辞退した。Vault‐Tecには見捨てられたがこの服には自分の誇りが刻まれているからだと。僕はそれを尊重した。苦楽を共にした服は愛着があると思うからだ。僕も業魔として行動する時ストラジデー・スーツを愛用している。その心境は分かるつもりだ。

 なので武器だけでもと思い、毒ダメージを与えるダブルバレルショットガンとショットガンシェルを500発あげた。これで自衛用の戦力はぐっと上がったと思う。

 

 レオ「グッドネイバーで助けてくれた事もあるから、私も信じるよ。あの時の君と今の君は同じだと信じたい」

 パーマー「レオさん...。すみません、本当にありがとうございます。」

 

 

 トリニティ・ビルへ向かえ!

 居住地支援も既知の所に限った話ではあるが一応完了した。その後、再びパトロールに戻ったがダイアモンドシティから巡回していく中でとある放送を受信した。レックス・グッドマンという名前の男性がトリニティ・ビルという名前の場所に捕まっているから救助してほしいという救援願いの放送だった。

 放送をよく聞くと、どうやらスーパーミュータントに捕らえられ監禁されているとのことだ。こうしちゃいられない。僕達は直ちに救援に向かった。

 早速向かうとレックスの放送の通り、トリニティ・ビルはスーパーミュータントに占拠されていた。いつものように僕はアクセラレーター、X6はヴェノムガンで攻撃して正面入り口を確保した。そこの受付の裏にスーパーミュータント・カウルアーマーと呼ばれる装備があった。使わないけど、やっぱり貰っていこう。また来るか分からないし...。

 これから先に進もうとした矢先にスーパーミュータントが放送を流して僕達を挑発してきた。どうやらフィストという名前らしい。レックスを助けに来た事を知っており、弱いから殺すようにと部下のスーパーミュータントに命令した。他にも人間が助けに来たらしいが、恐らくスーパーミュータントに殺されてしまったのだろう。彼等の無念も晴らさねばならない。

 道中スーパーミュータントを殺して進み、エレベーターに乗って上階を目指す時にも放送が流れた。内容が行く分からないが、一番弱い奴しか殺さないからスーパーミュータントを強くするだけだとか、貧弱な人間1人を殺せないなら奴等に価値が無いとか言っていた。

 う~ん...、やっぱり分からない。もしかして僕達じゃなくて別の誰かに行っているのだろうか?確証はないけれど...。

 上階に到着後、人間にしてはよく戦っていると褒めつつ、人間らしくすぐ死ぬようにとフィストは言った。残念、僕は改造人間だしX6は教化されたコーサーだ。そうやすやすと死んでたまるもんか!やる事が山積みなんでね!

 迫りくるスーパーミュータントを殺しつつ進むと、またしてもフィストの放送が入った。レックスとストロングの檻に一緒に入れようと思い付きの話をしてきた。レックスはともかくストロングって誰だろう?助けに来た人間が捕まったのかな?まぁ行ってみれば分かるかな。

 それとスーパーミュータント・レッグガートやスーパーミュータント・レッグアーマーと呼ばれる装備を見つけたので入手した。必要ではないんだけど、持っておいた方がいい気がする。何となくだけど。

 最上階に到着するとスーパーミュータントが2人待ち構えていた。その内の1人がフィストだった。フィストはミニガンを使って僕達を殺そうとしたが、X6がヴェノムガンで攻撃した時に僕はプラズマ・グレネードを投げた。それが爆発するとフィストは即死した。ミニガンの腕前に自信があったようだけど、油断した感じかな?残ったスーパーミュータントは僕がアクセラレーターで撃ち殺した。

 その後、スチーマー・トランクからトリニティ・ビルの独房の鍵を見つけた。これでレックスとストロングを助けられるだろう。その他にはスーパーミュータント・ヘビーアーマーと呼ばれる装備を見つけたので入手した。流石にX6も呆れ始めたが一応持っておく事にした。きっと必要になる時が来る...はずだよ。

 そして、僕達はレックスさん達が囚われている牢屋に向かった。彼は僕達の姿を見て一瞬喜んだが、服装から見てインスティチュートだと分かり驚いた。僕達は救助のために来たと説明したら落ち着きを取り戻した。

 

 レックス「い、インスティチュートが救援に来るなんて...。すり替えたりしないだろうな?」

 パーマー「問題ありません。かつての体制は一新され、今はネオ・インスティチュートとしてコモンウェルスの為に行動しております」

 レックス「だ、だといいのだが...」

 X6「救援要請しておいてその態度とは。いやはや、随分大きく出ましたね」

 パーマー「X6、初対面の人にそういうのも止めてね?」 

 

 レックスさんは話を戻した。ここまで辿り着けたのは僕達だけで、他の人達は殺されてスーパーミュータントに食べられたと思うと推測した。ミートバックが結構な数あったからそうなのかもしれない。早く出してほしいと彼は急いたが、それを止める声が上がった。その声の主は何とスーパーミュータントで、彼こそがストロングだったのだ!

 

トリニティ・ビルを脱出せよ!

 レックスさんはストロングは無暗に人を襲わないと教えてくれた。彼もまた自分は人間を襲わないし、レックスと一緒に助けてくれるなら力になると言った。

 どうして一緒に牢屋に入れられたのか尋ねると、レックスさんを庇ったからだというのが分かった。その原因となったのは彼曰く「哀れで無知な生き物達に文化を伝えに来た」のだそうだ。それはマクベスだったらしい。何となく上から目線な気がしないでもない。インスティチュートも他所から見たらこうだったのだろうか?何となく他人事ではないなと僕は思った。

 だがそれはストロングには受けたが、フィスト含めたトリニティ・ビルを占拠したスーパーミュータント達には受けなかったらしい。

 ストロングは人間の力の秘密を「マック・べス」から学んだと言った。人間の優しさのミルク。それを見つけて飲んで秘密の力を手に入れると意気込んだ。マック・べスじゃなくてマクベスだし、人間の優しさのミルクは比喩表現だと思うから無理だと思うけどなぁ...。

 レックスさんは話を戻す。嘲るのに飽きたスーパーミュータント達は牢屋に彼を放り込んだ。無線があるのを知らなかったから救援放送を流したのだと得意げに言ったが、ストロングはここの誰もが知っており、人間を集めるための餌になったと言った。

 それを聞いたレックスさんは驚愕した。何故それを言わなかったのだと詰め寄った。ストロングは知っている物かと思って言わなかったらしい。それでこんな惨事に...。

 ここから出られたらストロングに人間の優しさのミルクを探す手伝いをすると約束しているとレックスさんは言った。

 もしストロングが取り残されると、スーパーミュータント達が彼を突き落として難解跳ね返るかの賭けをしようとしているとレックスさんは言った。尚更見過ごせないな。僕は彼等を助けるために独房の鍵を使って扉を開けた。

 解放された後、レックスさんは脱出の為の方法をストロングが知っていると教えてくれた。それを聞いてみると、作業用のエレベーターがあるのでそれを使うべきだと教えてくれた。

 そして、スーパーミュータントの軍団が僕達を追いかけてきた。僕とX6、ストロングそれ等を返り討ちにしてエレベーターに乗った。

 そして、人間のミルクについてレックスさんは話し始めた。あれはマクベスから来ており、それを教えれば「未開人達を文明化出来る」と思ったらしい。ストロングはそれが人間の秘密の力だと信じており、それ故に僕達にそれを探す手伝いをしてほしいと言った。

 何だかなぁ...、上から目線が強いなぁと思う。人間のミルクは見つかるとは思えないし、上手くいく保証がないような気がする。レックスさんは悪人ではないと思うけどね。僕も知らず知らずの内にこんな風になっていないだろうか?鏡を見るつもりで反省していかねばならないだろう。

 そして、エレベーターが起動した後はレックスさんは吟遊詩人の言葉を引用して、僕達の気持ちを高めると言い出した。パイプピストルを使ってスーパーミュータントの相手をしつつ、優雅に吟遊詩人の言葉を並べ立てた。気持ちを奮い立たせるだけなんだろうけど、もう少し減らせないものだろうか?僕も人の事は言えないんだろうけど...。

 その後、エレベーターが止まったのでレックスさんは不安になった。やはり自分を奮い立たせたかったのだろう。しょうがないなぁ~。でも守ってみせるよ。こんな僕でもね。

 

 僕達はトリニティ・ビルに移り、迫りくるスーパーミュータントを返り討ちしつつ2つ目の作業用エレベーターに乗り込んだ。エレベーターが起動した後もスーパーミュータントの追撃は続いた。それ等を返り討ちにしてやっと地上付近に到着した。レックスさんは不安を口にしたがストロングに窘められた。

 

 レックス「着いたのか?やっと下に降りられたのか?」

 パーマー「いえ、あともうちょっとです」

 X6「周りをよく見てから言って下さい」

 ストロング「レックス、人間、人造人間、喋りすぎ」