Fallout4(フォールアウト4)パトロール編第1話 ただいまコモンウェルス! | TES&fallout forever

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 ヌカ・コーラの創業者、ジョン・ケイレブ・ブラッドバートンさんの安楽死から翌日のこと。僕は気分転換としてヌカ・コーラのレシピ集めを行う事にした。どうやら全部で15種類あり、今6つあるので残り9つというわけだ。

 

 パーマー「さてと、全部揃えてしまおうかな!」

 X6「終わったら帰りましょうね。我々の務めもまだ沢山あるのですから」

 

ヌカ・コーラのレシピを集めろ!

 集めるとは言ったものの、レシピはヌカ・ワールド中に点在しており探すのに難儀した。

 最初に見つけたのはヌカ・パンチのレシピだ。あのお化け屋敷であるグランチェスター・ミステリー・マンションにあった。ガンナーのザカライアのいた場所の近くだ。でもそれ以上にあの子の部屋も近い。やっぱり怖いから早々に退散した。 

 その次はドライロックガルチ・シアターの観客席の近くの鍵の掛かった建物の中にはヌカ・サンライズのレシピがあり、その屋上にはヌカ・エクストリームのレシピ。その近くのマッド・マリガンのトロッコ・コースターの入り口付近の売店の所にヌカ・ボムドロップのレシピがあった。

 探し回ったのでもう夜中だ。残りは明日探すとしよう。X6は良い顔しないけど...。

 翌朝、僕はストラジデー・スーツのスキンをアーマー作業台を使ってメトロのスキンに改造した。服装も変えて少しオシャレするのも良いかなと思ったのだ。

 モーニングでもと思ってキャッピーズカフェに発ズ来店してみると、ヌカ・ワールド・レイダーズの残党が待ち構えていた。ひっそりと潜伏して僕を殺す機を伺っていたらしい。

 だがそれもここまでだ。旅人や商人も駆け付けたのだ。その場は戦場と化したが、僕が犠牲を出さないように率先してアクセラレーターで殺して回った。

 無事全滅させると、ローレンという名前の女性が僕に話し掛けてきた。レイダー達を一掃したのは監禁されていたので最近知ったらしく、上客がいなくなって不貞腐れていた。そんな事言われましても...。扱っているのは上等の蒸留酒や腹の中で燃える安酒だそうだ。お酒は苦手だけど、適当に何本か買った。

 その後、キース・ドーキンスという名前の男性が僕に話し掛けてきた。3つのレイダーのギャングを倒した事に感銘を受けたらしく、コモンウェルスで一番勇敢な人間だと評価してくれた。僕はそんな大層な人間じゃないよ...。むしろ極悪人だよ...。

 そして、奥の机の上にヌカ・サイドのレシピがあったのでローレンさんに許可を取って貰う事が出来た。

 その次は、サファリアドベンチャーの受付センターの机の上にヌカ・ラッシュのレシピがあった。それとハ虫類ハウス付近のプレハブ小屋の中にヌカ・ハーティのレシピがあった。

 更にその次は、ギャラクティックゾーンのインターステラ―劇場のシアターのある広場のカウンターの下にヌカ・ボイドのレシピがあった。

 最後はハボロジストのキャンプの建物内の床にヌカ・フルーティのレシピがあった。これで15種全部揃えた形となる。やったぞ!

 

コバルト計画の成果を探れ!

 コモンウェルスに帰還する前にもう1つだけ立ち寄りたい場所があった。それはヌカ・コーラ瓶詰工場だ。そこには行けない場所があり、電力が復旧した今なら大丈夫なのでは?と考えたからだ。実際行ってみると予想通りだった。だがそこはコバルト計画の保安ビバレッジャーラボだった。

 最初のお出迎えはレーザータレットだったので返り討ちにして進むとビバレッジャーの部屋に辿り着いた。当然あれから200年以上経過しているので亡くなっているのは確実だ。とりあえず探索すると、机の上にホロテープがあった。題名にはミーチャムの記録;AB30と書かれていた。

 内容はケイト・レアヴィットという女性有機化学者がコバルト計画に参加しないことに対するレックス・ミーチャムとケビン・ベネルという男性科学者同士の愚痴だった。

 そのレアヴィットはここでソーダを作っているだけだと思っているらしい事にミーチャムは腹を立てている様子だ。今後のコバルト計画のためにメドフォードという科学者に頼るしかないと嘆いた。それを聞いて彼女が去ることが決定した事実にベネルは驚いた。全部捨ててヌカ・ワールドを去るのかと。

 しかし、ミーチャムは不敵に笑った。仕事を捨てるだけでなく永遠にソフトドリンク業界でブラックリスト入りするだろうと。J.C(恐らくジョン・ケイレブ・ブラッドバートンさんのイニシャルと思われる)に伝えたら怒りを爆発させ、チャンスを与えたのにそれを丸めて自分の顔に叩き付けるような真似をしたと言っていたらしい。

 ブラッドバートンさんには多大なコネがあり、何本か電話を掛けるだけで11月までには実験着を着る機会を永遠に失う羽目になるとミーチャムは楽しげに言った。ベネルは彼の枕元に近づかないようにしようと悪態を付いた。

 参加しなかったからってそこまでしなくても...。何となく続きが気になるな。もう少しホロテープを探してみようと思う。

 2階の個室を調べると、またホロテープを見つけた。ミーチャムの記録;AB27という題名だ。

 内容はレアヴィットとミーチャムの口論だった。自分が参加する気がないのにコバルト計画に組み込まれたのが許せなかったようだ。それを聞いた彼は自分がリード・ビバレッジャーなのでその権限があり、それだけの能力と信用があるからJ.Cから任されていると誇らしげに語った。

 それを聞いたレアヴィットは鼻で笑った。親友にでもなったのかと言いつつ、くしゃくしゃのビロードの上着を着つつ片手にはブランデー、もう片手にはタバコを持っているのが目に浮かぶと嘲笑していた。

 だがレアヴィットはミーチャムは昔は尊敬出来る人物だったのにアメリカ軍の手先になったのかと嘆いた。このチームに参加したのは世界を良くするためで大量破壊兵器を作るためではないと訴えた。

 ミーチャムはそれを聞いても心動かず、レアヴィットに対してソフトドリンクの味を作ったり、男達と遊ぶ遊ぶお金が入るならばこのチャンスに飛びつくだろうと考えていたと言った。最後通牒としてその怒りを抑えてチームのために働きgrん実に立ち向かうか、このままチームから追放されるか選べと冷たく言い放った。

 それを聞いたレアヴィットはミーチャムに地獄に行けばいいと吐き捨てて、今月中には辞表を出すと言って会話は終わった。殺伐としてるなぁ...。

 ビバレッジャーの部屋を出て先に進むと、コバルト計画の研究所に辿り着いた。左右には恐らく実験室、中央は研究するためのターミナルや計器類があった。

 まずは中央から調べる事にした。最初にヌカ・ケードのチケットロールがあったので貰う事にした。いつか来た時のために使用したいからね。その下にはホロテープがあった。ミーチャムの記録;AB35という題名だ。

 内容はミーチャムがレアヴィットに残ってもらうように説得する所から始まった。しかし、彼女は首を縦に振らず、研究用のマウスになるつもりはないと宣言した。もう荷物をまとめたし、明日にはヌカ・ワールドを去るだけだと言った。

 ベネルはコバルト計画はアメリカが勝つためには必要で、終われば人々の幸せのための仕事に戻れると説得し、今まで出会った中でも才能に溢れており、一緒に働けて嬉しいので去ってほしくないと言った。

 メドフォードは男性の化学者だったようで、彼はベネルと同意見であり、レアヴィットが去ると今の職場ではいられないと嘆いた。

 彼等の意見を聞いたレアヴィットは後ろ髪を引かれる思いに駆られながらも、もう決めた事であり、ブラッドバートンさんがマサチューセッツの半分を所有していても所有物にはならないと断った。利口ならここから去るべきと進言しようとしたらサイレンが鳴った。ベネルは慌てふためいた。僕もよく覚えている。核ミサイル落下の緊急サイレンだった...。

 流石のミーチャムもこれには愕然としていた。核ミサイルの接近で外では何が起きているか予想出来ないでいた。それによりドアは全て封鎖された。ブラッドバートンさんが事務所にある緊急ボタンを押したらしかった。

 メドフォードは高度セキュリティ区画が強制封鎖され、ブラッドバートンさんのVault、保安ビバレッジャーラボ、発電所等だ。通りで外から何とかしない限り封鎖されていたわけだ。彼はここに長い事閉じ込められるだろうと嘆いたが、レアヴィットはミーチャムに対して「望み通りになったようね」と煽った。まぁ結果的にはそうなった気もする...。

 その後、中央のビバレッジャーのターミナルを閲覧してみると、ヌカ・コーラ・クアンタムの製造過程の内容だった。全部ミーチャムの記録だった。

 最初のサンプル名:L3N2-TGはアイソトープでは安定性を実現出来ず、内部の熱発生が原因で毒性ガスの昇華になり、システムの洗浄が必要になりがっかりだという愚痴が書き込まれていた。

 次のサンプル名:M6N5-UDはシステムエラーのため閲覧出来なかった。

 その次のサンプル名:O4N7‐UMはストロンチウム90の保持はまずまずで、摂氏127度まで液体状態を維持し、毒性蒸気を出さない。熱発生反応は電場の操作で達成出来るとある。放射性熱発生を引き起こす安全な方法を見つけることが出来れば、探し求めた物になるだろうとある。それに綺麗な青い光も放つとあり、段々ヌカ・コーラ・クアンタムになっていく過程をみると内心僕はとても複雑だ。

 最後のサンプル名:O4N7‐UM‐0.25は反復可能な引き金を完成させたとある。引き金を引いた後も液体のままだが適度な衝撃で爆発するようだ。ニトログリセリンと似た仕組みで、もっと安全で爆発エネルギーはずっと大きいとある。ブラクストンに提案するためにヌカ・ニュークの形でブラッドバートンさんに見せるつもりだと書き込まれていた。 それと物質は「クアンタム」と呼ぶことを決めたとあった。それを飲料として試験を開始する用意だと締めくくられていた。

 知らない内に飲んでいたヌカ・コーラ・クアンタムが兵器の産物と知った時は僕は驚いたし悲しかった。集めるだけ集めた分はもう飲まずにおこう。改造人間になって強化はされているけれど命を縮めるようなことは避けたいからね...。

 今度は実験室を調べようと思う。僕達は左側の実験室に入った。そこはヌカ・コーラ用のミキサーの他に計器類、ろ過するための設備等があった。机の上にはホロテープがあった。ミーチャムの記録;AB42という題名だ。

 内容はレアヴィットが教皇のように振る舞うミーチャムの指示をもう受けないと言い放つ場面から始まった。何週間も閉じ込められ、ブラッドバートンさんやヌカ・ワールドはもう無いので従う理由が無いからだと。人類は終わり、最後の生き残りが自分達だけかもしれないのに実験を続ける意味があるのかと。

 ミーチャムはヒステリー気味になりながら、外に中国兵がいるかもしれないと言って静かにするように言い返した。コバルト計画がアメリアkを救うかもしれないので実験を続けるべきだと彼は言った。あの後の世界を知っている僕からすればそれは杞憂でしかないし、もう意味がないだけなんだけどね...。

 ベネルは2人とも静かにするように注意し、見つからないように行動すべきだと言った。ミーチャムの意見には概ね同意のようで、そうすればしばらくは気が紛れると言った。メドフォードが良くない最期を迎えたらしく、ああはなりたくないと呟くように言っていた。皆もういっぱいいっぱいなんだなと僕は思った。

 ミーチャムはメドフォードの身に起きた不幸を悲しみながらも、熱意を失ったから、弱くて感情に負けたからそうなったのだと言った。

 レアヴィットはそれを聞いてミーチャムは追い詰められて頭がおかしくなったのではなく、そもそもが頭がおかしかったのだと悟った。秘密の録音をここで再生してみせて、ここ数週間の自分の言動を聞いてみればいいと詰め寄った。そうすれば自分が如何におかしいか分かるからだと。もうこれ以上は付き合いきれないと彼女はきっぱり言い放った。 

 ミーチャムはレアヴィットがドアの計器盤を操作して脱出しようと試みようとしているのを銃を持ち出して止めるように促した。しかし、彼女はその脅しに屈さなかった。

 レアヴィットは罵詈雑言を放ちつつ去ろうとした。しかし、無情にも2発の銃声が彼女の最期を物語る。ミーチャムは無慈悲に撃ち殺したのだ。ベネルはそれを見て戦慄した。仲間を殺されるのはとても恐ろしい出来事だったろうと僕は思う。

 だがミーチャムは罪の意識を感じず、悪いのはレアヴィットだと言った。片付けて研究を再開すべきだと言って録音は終了となった。

 流石にやり過ぎだと僕は思った。レアヴィットは特に悪事を働いたわけではなかったのに...。

 その後、右側の実験室に行くと、コバルト計画の完成形の武器がそこにあった。ヌカ・コーラ・クアンタムをグレネードに改造したヌカ・クアンタム・グレネードやサースト・ザッパーもそこに置いてあった。本来コバルト計画で生まれた武器のようだ。水鉄砲にしか見えなかったが本来の弾薬であるヌカ・コーラ・クアンタムを入れなかったためだろうなぁ...。

 その他には先述の武器を製造するためのコバルト計画設計図やコバルト計画完成の書置きがあった。

 読んでみるとビバレッジャーの反逆や臆病な行為に悩まされながらもようやく完成した事に歓喜した様子だった。軍への通告スイッチを入れたので待つだけになったらしい。ベネルの件でリアクターに入って以来具合が悪く、ここで休むことにしたようだ。だが休む間に急変して亡くなったようだ。付近にある骸骨は恐らくミーチャム本人だろう。仲間をもう少し大切にすればこんな最期にはならなかったろうに...。僕もこうならないように注意しなきゃ。

 コバルト計画の成果は貰って行く事にした。今後の戦力アップには欠かせないかなと思ったのだ。ヌカ・コーラ・クアンタムは今後飲まないようにして、サースト・ザッパーやヌカ・クアンタム・グレネードの材料に使用した方が効果的だと思ったからだ。無論、支配の為に用いる事はない。レイダーやガンナー、フェラル・グールやスーパーミュータントへの攻撃に限定するのだ。

 そして、僕達は脱出する事にした。リアクターの方から出るしか近道にはなりそうにない。元来た道は戻って確認したら、故障したらしく脱出するためにそうせざるを得なくなったのだ。まぁ初めてインスティチュートに来た時に見たFEV漬けになったスーパーミュータントの時よりはマシでしょ?それを言ったらX6が抗議したが、あれより酷いのは見た事がないから多分大丈夫なはずだよと落ち着かせた。

  

 X6「ここを通ると?正気ですか?」

 パーマー「そうだよ。かつてバイオサイエンス部にあった濃縮FEVよりもマシなはずだよ?」

 X6「変な例え話をしないで下さい...」

 パーマー「いや、あれより酷いのは見た事がないしさ...。大丈夫だって」

 

 改造人間と人造人間だからこそ何とかなったが、生身のままだと多分危なかった。でないとミーチャムと同じ末路だったはずだ。少し進むとまた骸骨があった。恐らくベネルかメドフォードだろう。どちらか分からない。僕は黙祷を捧げた後にターミナルを起動してその先の扉を開けて進んだ。

 進んだ先はキッディキングダムの従業員用のトンネルで、汚染水が蔓延している所だった。その中のパイプから出た形となる。脱出出来て良かった。

 

ただいまコモンウェルス!

 ヌカ・ワールドの守りは派遣したCWトルーパー部隊とストラジデー・スーツを着た強化コーサー部隊に任せ、僕達はコモンウェルスに帰還した。随分久しぶりな気がする。もう1~2年は離れていたような感覚だ。え?メタっぽい?またまた~。

 それはともかく僕達は一度サンクチュアリヒルズに帰った。ここもその内復興させないといけない。ネオ・インスティチュートがしっかりそれを行い、言葉だけじゃない事を証明させなきゃいけないからだ。

 それはそれとして、僕はコバルト計画設計図を基にサースト・ザッパーを武器作業台を使って水鉄砲からヌカ・コーラ銃に改造した。更にケミストリーステーションでヌカ・コーラやヌカ・チェリー、ヌカ・コーラ・クアンタムをを使ってそれぞれ弾薬を作った。その他にはヌカ・クアンタム・グレネードも作った。

 ヌカ・ニューク・ランチャーの方はヌカ・ニューク共々そのままにしておいた。あれだけでもかなり強そうだし...。

 

 これからコモンウェルスを真の意味で平和にしていくための活動をしようとした矢先にニックとケイトが現れた。僕達が帰ってきた事を知って顔を見に来たらしい。

 ニックに対してX6はインスティチュートの未来とはこういうものだから邪魔だけはしないでほしいと上から目線で言った。それを聞いた彼はそれをニヒルにあおり返したのだった。水と油だねぇ...。

 

 X6「貴方達が守っているインスティチュートの未来とはこういうものです。覚えておいてください」

 ニック「インスティチュートを怒らせるようなことはしたくない、だろ?」

 パーマー「...まぁそう言うよね」

 

 その後、ケイトに対してX6は今後は見張っていると言った。僕を守れなかったらバレるからと。そういう事言うんじゃないよ...。いきなりそんな事を言うものだから彼女も負けじと煽り返してきた。

 

 X6「私は見張っています、ケイト。もしこの男性を守れなかったら、バレますから」

 ケイト「勿論...。何してるんだ?オイルを私にかけようってのか?」

 パーマー「ああもう!X6、いきなり喧嘩を売るようなこと言うんじゃないよ...」

 

 

 これからダイアモンドシティに行って近況を調べようとしたらキュリーも現れた。どうやら遅れて到着したらしい。彼女はまた何かあったら手伝うと言ったが、X6はまだそれは早過ぎると遮った。それは間違いであると証明してくれることを願うと言ったのだ。それを聞いた彼女は何世紀も生きているからそれは無用な心配だと言い返した。またやってるよX6...。

 

 X6「キュリー、これは貴女にはまだ早過ぎると思います。間違いだと証明してくれることを願っています」

 キュリー「そうですか?私は貴方より何世紀も生き延びてまいりました」

 パーマー「ごめんねキュリー。X6は融通が利かないんだよ...」

 

 そして、ダイアモンドシティに到着し、マクドナウ市長に近況報告を受けた。特に大事は起きていないが、レイダーやガンナー、フェラル・グールやスーパーミュータントは依然として存在していると言われた。それ等を何とかするのがネオ・インスティチュートの仕事だ。頑張らないとね。

 その後、パイパーのオフィスに向かった。彼女は若干警戒しつつも僕達に挨拶してくれた。しかし、X6は出合い頭にファイルによればトラブルに首を突っ込みやすい傾向があるので避けるようにしてほしいと言った。それを聞いた彼女は嫌味たっぷりに言い返した。どこでもやるのねX6...。

 

 X6「ファイルによれば、貴女にはトラブルに首を突っ込みやすい傾向があります、パイパー。今後は避けるようにして下さい」

 パイパー「止めてくるのは誰?お前?」

 パーマー「挨拶に来たのに何でそんな事するのX6...」

 

 気を取り直して今度はグッドネイバーに向かった。最初に向かうのはサードレールだ。そこにいると椅子に腰かけているマクレディがいた。彼に挨拶すると驚きつつも再開を喜んだ。嬉しいなぁ~。X6は彼がプロの傭兵なのでその腕前は高く評価していると珍しく誉めた。どんな風の吹き回しだい?

 それを聞いたマクレディは驚きつつもその評価を受け入れた。初めてであったコーサーにこんな事言われても対応に困るよね...。

 

 X6「評判は知っています、マクレディ。遭遇するどんな脅威にも必ず対応出来るでしょう」

 マクレディ「ああ...ありがとう...とりあえず」

 パーマー「いきなりでごめんねマクレディ。X6の性格は僕も掴みにくいんだ...」 

 

 その後、旧州議事堂に向かった。ハンコックに会うためだ。今までのインスティチュートの罪を清算するために僕達が積極的にコモンウェルスの平和維持に貢献し、人造人間のすり替えを中止させる事を明言するためだ。

 ファーレンハイトさんは訝し気にしていたが、ハンコックは僕の話を真剣に聞いてくれた。実践し続けている間なら信用するが、それを怠るようならば容赦はしないと警告された。まぁそうなるよね。僕は覚悟はあるし、実践し続けるだけだと答えた。それを聞いた彼は納得してくれた。またかつてのような仲になろうと言ってくれたのだ。僕は仮面の中で涙を流した。そんな事を言ってくれるなんて、色々申し訳ないよ...。

 泣き終えた後、X6は自分の責任を理解しているかどうかハンコックに尋ねた。ちょ、今さっきそういう話したよね?それを聞いた彼は大丈夫だと軽口を叩いた。本当にゴメンねハンコック...。

 

 X6「自分の責任を理解してくれていると良いのですが、ハンコック」

 ハンコック「おい、話をしているのは俺の事だ。聞いたよ、ブラザー」

 パーマー「またX6はとんでもない事言って...」

 

 ダンスに至っては顔合わせはしないでおく。僕がやってしまった事が大き過ぎるからだ。僕はエルダー・マクソンを殺し、人造人間のエルダー・マクソンとすり替え、B.O.Sを撤退させるように仕向けた。そんな奴がどの顔下げて彼に会えばいいのか?出来るわけがない...。

 

 顔合わせも大方済んだので休むためにサンクチュアリヒルズにテレポートした。夜も明け方近かったのでベッドに行こうと思ったら変装したディーコンが現れた。レールロードの一員だとX6にバレないようにするためなのだろう。

 ディーコンはレールロードがインスティチュートとの同盟を結んだにしても、 今までの遺恨が根深いので並大抵の事ではないと僕に警告した。それは分かってるよ、簡単に済むなら苦労はしないんだ。分かっているなら問題ないと彼はクールに笑った。敢えて試したのだろう。彼にも裏切りを働いたのに申し訳ない...。

 そこへX6が割って入り、ディーコンは何者なのかと詰め寄った。危害が及ぶなら自分が気付いてどこまでも探すと脅してきた。

 それを聞いたディーコンは飄々としており、のらりくらりと質問をかわして有耶無耶にした。流石はレールロードの凄腕エージェントだ。

 

 X6「貴方は誰なのか分かりませんが、この男性に危害が及んだ場合、私はその事に気付いて、貴方を探します」

 ディーコン「俺?ああ、何者でもないよ。でもまあ、何も心配しないでくれ!」

 パーマー「...流石だなぁディーコン」

 

 その後、僕のストラジデー・スーツの裾を引っ張られる感触を覚えた。そこにはドッグミートがいたのだ。かなり久しぶりだったので尻尾をブンブン回していた。可愛いなぁ...。

 僕はX6を紹介するとドッグミートが唸り声をあげた。怖いのか嫌いなのか分からないがそっとしておこうと思う。だが当のX6は清々したと呟いた。そういうのがダメだって何度言ったら分かるの!!

 

 X6「清々します」

 ドッグミート「グルルル(...ご主人、アイツをぶっ飛ばしてもいいですか?)」

 パーマー「行く先々で喧嘩売らないでよぉ~」

 

 しっかり睡眠をとった後、僕達はネオ・インスティチュートに帰還した。ここでは仮面を脱ごう。コモンウェルスでは業魔として行動するが、ここではパーマー・エルドリッチに戻ろうと思う。管理官としてしっかり活動し、信用を得ないといけないからね。

 X6は報告と定期点検も兼ねて安全保持局に向かった。僕はアドバンスシステム部へ向かった。ショーンに会うためだ。きっとファーザーがいなくなって寂しいと思ったからだ。

 しかし、ショーンは僕に会うなり「パパ」と呼んだ。僕は驚いたので混乱しているのでは?と言ったが、彼はそんな事はなく、ずっと待っていたと言った。プログラムを組みなおしたと最初は思ったが、止めた。これはショーンの自由意志と受け止める事にした。あの子の気持ちを大事にしようと僕は思った。

 そう考えていると、ファーザーからホロテープを預かっているから僕にあげるとショーンは言った。僕だけしか開けちゃいけないと言われているらしい。僕だけに聞いてほしい内容なのだろう。

 だが渡し終えた後、ショーンはファーザーがいなくなって寂しいと言った。大好きで、ずっと優しかったのにと。僕も同感だ。会えなくなってとても寂しいと答えた。

 話は変わり、今度地上に行った時に古い真空管を探してきてほしいとショーンは行った。それを使って何か作るのだとか。ネイトさんとショーン君の血縁を超えた遺伝だなと僕は思った。既に持っているので彼にあげた。

 それを受け取るとショーンは大喜びしてくれた。近い内に作り上げると彼は言った。いらなかったら売ってもいいと言うがそんなことは出来ない。これは宝物になるだろう。最後に僕の事を「大好きだよ」と言った。僕も大好きだよ。この子の為にもしっかり働かないとね。

 

 パーマー「何が出来るか楽しみだよショーン」

 ショーン「楽しみにしててねパパ!」