スカイリム(SkyrimSE) VIGILANT 編 第3章 その3 オブリビオンの申し子 | TES&fallout forever

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 血呪の世界から戻ってくると再びユリアが襲い掛かってきた。いい加減蘇り過ぎだから勘弁してくれと思う。スタミナをゴリゴリ削られつつも黒檀の刀剣で斬り殺した。これで最後にしてほしいと思った矢先に床を這い回る怨霊が現れた。本能でヘザーが変貌した存在だと察した。

 ヘザーは今までの怨霊と同じようにスタミナを削ってくる。黒檀の刀剣で攻撃する余力がなくなったので死の稲妻を放って攻撃したがマジカが尽きた。ミラークもシャウトを放つ気力がなくなってしまい、もうダメかと思った時に背後からセラーナがアイススパイクを何度も撃ち込んでヘザーを殺してくれた。

 俺達はそのお礼を言った。セラーナはとても嬉しそうに振る舞うのだった。

 

 ミラーク「感謝するぞセラーナ。我々ももう限界だったからな」

 パーマー「命拾いしたよ。ありがとう」

 セラーナ「ふふん。もっと褒めてよろしくってよ?」

 

 

嫉妬の血呪を解呪せよ!

 ステンダールの角笛は今度はユリアの部屋を指示した。そこにはマルクスの日記が置いてあり、その内容はマルカルスでディベラの信者の女性と不倫していた事が書き綴られていた。マーラの誓いを破る罪悪感があったが、その女性と肌を重ね合わせる内にそれも消し飛んだらしい。

 ユリウスにはドワーフ・スパイダーを購入してプレゼントしたが贖罪のつもりだろうか?それとマルカルスの悪口をいっぱい書いてもいた。確かにあそこは背徳と悪徳の街ではあるのだが全ての人々が悪人ではないと思うなぁ。いや~しかしこれはマルクス、貴方もユリアとユリウスに対して十分に悪い事をしてるよ...。

 その後、そのディベラの信者の女性をカジートの奴隷商から1万ゴールドで買い取って屋敷に住まわせる事にしたらしい。カジートの奴隷商がいるのは驚きだが、愛人を身近に置くためにここまで行動するマルクスにも驚きだ。彼はとんでもない背任行為を正当化してしまうのだから。

 挙句の果てにはその女性を身籠らせてしまったらしい。マルクスは身勝手にも屋敷から追い出してしまった。口止め料を渡すべきか口封じに殺すべきか思案したようだが後の祭りである。

 最終的にその愛人はマルカルスの首長に泣きついたらしい。そこまで昔ではない筈なのでイグマンド首長だと思われるが、彼女に対して当面の生活費とマルカルスに対して10万ゴールドを寄付するようにと命じられた。マルクスは渋々全額支払った。イグマンド首長(多分?)のにやけ面に腹を立てて殴ろうかとも思ったが屈強な衛兵の前にその考えを改めた。

 殴らなかった自分は賢いのだと自分を慰めたマルクスは、ユリアに対しての言い訳を考える事にしたようだ。マルカルスにはもう二度と来ないと書いて締めくくられていた。

 う~ん...。これはユリアが魔女に変貌するのも頷けるな。これはマルクスが悪い。ちゃんと誠心誠意償っていれば屋敷全体が呪われる事も、ユリウスがオブリビオンの申し子になる事もなかったのではと思う。

 そして、部屋をじっくり調べてみるとタンスが隠し扉になっているのを見つけた。そこを降りると秘密の扉があり、中に入るとモラグ・バルの祭壇があった。いや、最大規模の血呪だと思われる。

 これが恐らく最後の血呪だ。俺はそれに触れた。触ると同時にこれは嫉妬の血呪と呼ばれるものだと分かり、俺達は光に包まれた。

 

嫉妬の血呪を解呪せよ!

 俺達が気が付くと、血の海に佇んでいた。複雑な仕掛けは無かったが熟れた生贄と似た怪物が2体、肉の守護者が1体いたのみだった。返り討ちにして進むと、ユリアと思われる女性の遺体を発見した。近づくと赤の魔女としてのユリアが現れた。ドラゴン並みの巨大さで俺達を殺しにかかったのだ。

 元の世界と違い、ここでは特大の吸血魔法を放ってくる。流石に体力を大幅に削られた。血液の薬を飲みつつ回避行動を取らざるを得ない。スタミナまで奪われなくなったのは良かったが。

 セラーナは吸血鬼の吸収、ミラークはファイアブレス等で応戦してくれた。俺はユリアの懐に潜り込んで黒檀の刀剣で斬りまくった。彼女は苦痛にのたうち回り、最期はセラーナのアイススパイクで脳天に撃ち込まれて死んだ。

 俺は赤の魔女としてのユリアの遺体を失敬して確認すると、魔女の人形と呼ばれる呪物を持っている事に気付いた。魔女になるために石以外に貰ったのだろうか?憶測の域を出ないが多分そうかもしれない。俺は血呪を解呪死手元の世界に戻るのだった。

 

 

呪誕!オブリビオンの申し子!

 元の世界に戻ると、そこにはバルが待ち構えていた。しぶとく生き残っているのでしびれを切らしたらしい。吸血鬼の吸収も使用してきたのでモラグ・バルの手先で間違いないだろう。向こうから手を出したわけだからこちらも応戦するまでだ。

 

 バル「しぶとい客人達だ...。そろそろ死んで頂かないと」

 パーマー「さて?俺たち3人相手にして勝てるのかな?」

 

 バルは最後まで足掻いたがセラーナのアイススパイクを体に何度も撃ち込まれて死んでしまった。色々問い詰めたい事もあったが仕方がない。これで呪いはお終いだ。

 その後、俺達は広間に戻ってこれからどうするかを決めようと思っていた。しかし、そこにはマルクスではなくユリウスの遺体が転がっていたのだ!傍には強力な呪力を帯びた探検が置いてあった。

 俺はユリウスの体を失敬して調べると、とあるメモを持っているのに気付いた。それには「パパ、やめて」とだけ書き綴られていた。俺はこの悲劇を終わらせる事を決心した。もうこの子が苦しむことがないように短剣の呪いを解く事にしたのだ。

 しかし、それは罠だった。呪いを解くとユリウスはオブリビオンの申し子として覚醒して憎しみの炎を屋敷に放つのだった!もうあの子を助ける術が無い事を意味する。俺は覚悟を決めて戦うしかないと悟った。

 

 ユリウス「アハハ!アハハハハ!」

 パーマー「ユリウス。もう君には憎しみしか残っていないのか...」

 

 俺は短期決着を目指し吸血鬼のオーブを放った。近距離で黒檀の刀剣で斬り殺そうかと思ったが、あの子の憎しみの炎は凄まじすぎて近づけなかったのだ。吸血鬼のオーブで徐々に弱らせつつ、ミラークがサイクロンで動きを止めてセラーナのアイススパイクで殺す事に成功した。本当は子供を殺すなんてことはしたくはなかった。だが止めるにはこうするしかなかったんだ。

 憎しみの炎が差し迫る中、モラグ・バルモらが現れた。ミラークは驚きつつも剣を抜いた。セラーナは後ずさった。かつての出来事を思い出してしまったのかもしれない。俺は彼等の前に立ってモラグ・バルと対峙した。

 

 モラグ・バル「脆い、脆いな、人の身の何と脆いことか...」

 パーマー「またお前の仕業か?よく飽きもせずにここまで陰湿なことが出来るよな?悪い意味で偉大だよ...」

 モラグ・バル「ハッ!このモラグ・バルは飢えた者達に施しを与えたに過ぎぬ。感謝はされど非難される覚えはない」

 

 モラグ・バルは自分は奇跡であり、皇帝であり、何よりもパンだと言った。飢えた者達の為に存在する地上のパンだと。奇跡と救いの神だと言いたいのか?破滅する可能性が高いにも関わらず、それを求める人がいるという事なのか?

 俺はどうしてそこまで定命の者を弄ぶのか問い詰めると、俺達の中にエセリウスを見出す度に吐き気がこみ上げるとモラグ・バルは言った。ムンダスの全てが、創造の全てが気に食わないらしく、その中でも取るに足らぬ定命の者達の光輝く姿が気に入らないらしい。

 最終的に定命の者やエセリウスの全てを飲み込むと宣言した。自分のはらわたの中に全て納めるまではこの歩みは止まらないと豪語した。

 まぁムンダスに欺瞞があるのは同意だが全ての人々が邪悪だとは俺は思わない。滅ぼすほどの事でもないと俺は確信している。

 そして、ここに現れたのは俺を救うために来たのだという。ユリウスの憎悪の炎が俺を焼き殺すのは確実であり、それはラマエの時と同様だ。今度は吟遊詩人の短剣も効果が無いだろう。

 俺は迷ったがその提案を受け入れる事にした。セラーナとミラークを助ける事を条件に受け入れると言った。彼等は俺の決定に驚いたが、モラグ・バルは喜んでいる風にも見えた。

 

 パーマー「分かったよ。モラグ・バル、アンタの提案を受け入れるよ」

 セラーナ「パーマー、正気ですの!?」

 ミラーク「どういうつもりだドラゴンボーン!」

 パーマー「但し、セラーナとミラークの身の安全を約束してくれ」

 セラーナミラーク「「!!」」

 モラグ・バル「自分よりも仲間を優先するか...。吸血鬼のくせに変わった奴だ。ククク、いいだろう。まとめてコールドハーバーに送ってくれようぞ!」

 

 モラグ・バルはその願いを聞き入れオブリビオンの門を開いた。コールドハーバーは憂いの都、永遠の苦患、滅亡の民と言葉を並べていた。俺達はそこに踏み入るのだ。その時、モラグ・バルは歩みと止める暇はないはずだと言った。やはり勇気付けるようなことを言っている気がする。どういう作戦なんだ?

 俺達は覚悟を決めてコールドハーバーに行くのだった。

 

コールドハーバーに堕ちる

 気が付くと俺はどこかの教会のような石棺の中から目覚めた。体が痛い!セラーナとミラークは既に起きていて休んでいた。目の前には黄金の仮面を被った司祭風の老人がいた。彼は審問官でペペという名前らしい。

 ペペは俺をアレッシア会の者かと尋ねた。一応俺はドラゴンボーンである事は答えた。彼は聖アレッシアと同じ存在なわけがないと怒った。狂っているし悪い冗談だと。それにそうであったとしても、ここではただの神秘に過ぎないと断言していた。まぁその気持ちは分からないでもない。俺みたいな悪党がなっていい存在ではないのは確かだ。

 

 ペペ「お前のような悪党がドラゴンボーンだと?馬鹿も休み休みに言え!」

 パーマー「嘘のような話ではあるけど、一応本当の事なんだけどなぁ」

 

 それと石棺の近くにメモが落ちてあるのに気付いた。そのメモには「死体は棺に」と書かれていた。物騒な内容だな。

 俺はペペに他にもここに来た者はいるかを尋ねたら、毎日のように石棺から湧いてくると言っていた。毎日とは思わなかったな。それだけモラグ・バルは大勢コールドハーバーに定命の者を送り込んでいるのか?何のためにだ?魂を集めて力を高めようとでもしているのか?

 だがペペはある事を思い出した。俺たち以外にも生きたままコールドハーバーに堕ちた者がいるらしい。それはとある奴隷商だという。その人物はギラギラと燃えるような目つきをしていたらしい。俺は冷たい目をしているとか。それと石棺の近くに落ちていたメモは元々奴隷商が持っていた物らしい。道理で物騒なわけだ。

 アレッシア会についても尋ねてみた。真なる神と聖アレッシアに祝福されてなおここに堕ちるありがたい連中だとペペは言った。どうして預言者マルクの話を信じる気になったのかと自嘲気味に言っていたので、恐らく彼もアレッシア会の者だったのだろう。

 それとここはマスマラツ修道院だと教えてくれた。かつて栄華を極めたアレッシア会の修道院であり、真なる神と聖アレッシアに祈りを捧げていた場所だそうだ。数千年も前の話ではあるがと付け加えていた。やはり自嘲気味だなと俺は思った。

 外には何があるかと尋ねたら、東隣にウォーターフロント地区と呼ばれる場所があるそうだ。そこではろくでなしがたむろしているとペペは言った。見知った顔もいるかもしれないから、ろくでなし同士仲良くしろと言ったのだ。棘のある言い方だな...。まぁ教えて貰っているので文句は言えないけどな。

 しかし、ウォーターフロントから北に出ようとすると羽虫に襲われると警告された。それは空を飛ぶ事を覚えたデイドロスらしい。メンタ・ナという名前だそうだ。ウォーターフロント地区から出る者を手当たり次第に食い殺すようだ。

 殺されたくなければ大人しく退廃を待つべきだと忠告された。破滅には違いないが退廃に痛みはないからだそうだ。折角の忠告だがそれは聞けないな。俺達はここを出るつもりだからだ。

 それとウォーターフロント地区を統べる存在は誰かと尋ねたら、ヴェルナカス卿が治めているとペペは教えてくれた。無能なデイドラだと罵倒していた。ウェイの決戦と呼ばれる戦いで消滅しなかったのが不思議なくらいと言っており、今はヴェリン砦と呼ばれる場所で過去の栄光を歌っていると嘲笑していた。まぁ何となくそんな雰囲気はあったがその通りとは思わなかったな。

 そして、俺はモラグ・バルはどこにいるのか尋ねた。ペペはコールドハーバーにある帝都の中央のそびえる石塔の頂上にいると答えたが、俺達にそれを聞いてどうするのかと問い返した。願い事をするなら止めるように忠告された。表の連中のようになるだけだと。神々であろうと無駄であり、その御使いは悉くアレッシア会が火にくべてしまったから無意味だと言った。

 俺はその目的がモラグ・バルを討つためだと言うと、ペペは俺達を気狂いだと言い放った。人の身で勝てる相手ではなく、奴は全ての喜劇の劇作家であると言った。我々と立つ場所が違うと諦観を込めて言った。だが俺達は諦めるつもりはない。

 

 パーマー「俺とセラーナは吸血鬼、ミラークは原初のドラゴンボーンにしてドラゴン・プリーストですから。それと何も成す術も無く死ぬのは御免なんでね」

 セラーナ「彼の言う通りここで死ぬつもりは毛頭ありませんの」

 ミラーク「このままコケにされたままでは癪に障るのでな」

 ペペ「気狂い共よの...。まぁ好きにせい。助けてくれと言っても知らんがな」

 

 これから外に出る前に預言者マルクの像に触れた。そこからマルクの瞳と呼ばれる物を入手した。ペペはいらないから持って行ってもいいと言ってくれた。それにしても不気味な出来をしているな。ハルメアス・モラの目みたいだ。

 ステンダールの角笛はコールドハーバーに来た時に錆付いて使えなくなってしまったので、これが代わりになると思う。持つと色々な場所を指し示すようになった。それとカルマを計測する機能があるらしい。善行を積めばそれだけ貯まり、悪行を働けばその分減るという仕組みだ。その他に敬虔やら輝きやら夢やらという機能もあったが、これはコールドハーバーを旅して機能を調べていくとしよう。

 俺達は絶対に生きてここを出ると誓い、コールドハーバーの大地に第一歩を踏み出したのだった。