スカイリム(SkyrimSE) VIGILANT 編 第2章 その2 ラマエ・バル | TES&fallout forever

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 俺達は妖婦の宮殿と呼ばれる場所まで進むことが出来た。そこでは相変わらずブラドナイトやブラッド・フィーンドが襲い掛かってきた。返り討ちにして進むとそこには吸血鬼の王の石像が沢山あり、口から生き血を垂れ流すという悪趣味な造形をしていたのだ。モラグ・バルってこういうのが好きなのか?分からんなぁ...。

 

ラマエ・バルの下へ

 道なりに進むとステンダールの番人の男性がそこにいた。パウロが言っていたアレゼル本人らしい。この時扉が下りてしまい、セラーナとミラークと少し離れてしまった。彼は間に合わなくて皆死んでしまったとか食われてしまったと呟いていた。今ここにいるのは彼女と自分と眼前の怪物だけだと言った。もしかして俺の事か?ちょっと腹が立つなぁ~。

 俺をモラグ・バルの怪物と罵り、亡き友人の魂の安らぎの為にも倒すと宣言した。その瞬間再び鐘の音と共に飢餓が進行した。こういう時は強い吸血鬼と決まっている。腹は立つが気を引き締めてかかりますかね!

 

 アレゼル「モラグ・バルの怪物よ。お前だけは絶対に許さぬ!!亡き友人の魂の安らぎの為にも死んでもらうぞ!!」

 パーマー「勘違いも甚だしいが、いいだろう。ステンダールの下に送ってやるから、じっくりと殺し合おうか!」

 

 結論から言えばアレゼルはとても強かった。魔法よりも剣の腕前がピカイチだったのだ。錆びた剣を両手に持ち、2刀流で巧みに攻めてきた。かなりダメージを追ったが俺だってそれなりの修羅場は潜ってきたのだ。

 俺はアレゼルの剣の癖を見抜く事から始め、その隙を突いて斬撃を繰り返した。最後は背後を取って渾身の一撃で斬り殺した。

 その後、アレゼルの遺体を失敬してこの先を進むための鍵と手紙を見つけた。それにはヤコブさんは戦死、ヨシュアは恐怖に駆られて逃亡とあり、生き残った者達はラマエ・バルに降伏するしかなくなったと戦況報告が書き綴られていた。ヤコブさんは確か死に瀕した時にモラグ・バルと取引したと言っていたから辻褄は合う。ヨシュアが乙女の石像の近くで倒れて死んでいたのも頷ける。

 ラマエ・バルはその降伏を快く受け入れただけでなく、自身の血まで授けてくれたと書かれていた。受け入れたのはアレゼルだけだった。他の人達はステンダールへの信仰を捨てきれず、血の渇きに抗い、下手をすれば処分の対象になる事を焦っていた。

 その時にバルという名前の執事が現れ、ラマエ・バルの次の目覚めまで待つと提案されたそうだ。

 約束の時までに皆を説得し、この高揚感を受け入れるように促し、また杯を酌み交わしたいと希望を書いて締めくくられていた。アレゼルは仲間を助けたかっただけなのかもしれない。吸血鬼化のやり方はいけなかったが、その想いは本物だった。

 しかし、バルという執事が気になるな。ラヘルさんの事ではなさそうだし、彼女の日記に出てきた配下がそうなのだろうか?いずれ出会うかもしれない。注意せねば。 

 そして、俺達はラマエ・バルの棺がある場所まで辿り着いた。そこには誰かがいる気がしたがすぐに消えてしまった。何者だったのだろうか?

 その付近にはヤコブさんと思われる白骨遺体があった。俺達が知っている彼はモラグ・バルによって用意された仮初の体だったのかもしれない。魂だけが本物で容れ物を特別にあつらえたのだろう。

 その後、俺はラマエ・バルの棺に近づいた。目覚めていないならば俺でも殺せると考えたからだ。しかし、その考えは甘かった。突如槍のような物が俺を貫いた。痛みは無かったが身動きがまるで取れず、意識が遠のいたのだった。

 

 パーマー「あ...」

 ミラーク「ドラゴンボーン!!」

 セラーナ「パーマー!!」

 

 

ラマエの夢

 気が付くと俺は外にいた。セラーナやミラークもおらず、日が出ているにもかかわらず気分が悪くない。むしろ快調だ。益々怪しいな...。おまけにデイドラの鎧ではなくステンダールの番人の装備になっていた。ここで何かあったら危ないな。

 すると、俺に向かって1人の女性が駆け寄ってきた。とても美しかった.正に乙女だと...。彼女はラマエ・べオルファグという名前だった。ラマエ・バルになる前の女性の名前が確かそうだった。まさか本人とは思わなかった。俺は彼女の術中に嵌ったのだろうか?何となく抗いがたい力を感じる。

 ラマエはこれから「お父様」に会いに行こうと誘ってきた。俺はよく分からなかったので誰かと尋ねると、俺のよく知っている人物だと答えた。一体誰だろうか?

 

 ラマエ「さあ行きましょう。お父様を待たせては悪いわ」

 パーマー「あ~うん。そうだな。行こう...」

 

 ラマエは俺にお父様の場所へと案内すると言った。とても美しいのでドキドキしてしまった。セラーナもいるのに欲深いなぁ俺は。あ、でも付き合っているわけではないから浮気ではないかな!

 道なりに進むと見た事があるような木を見かけた。枯れているようなそうでないような。何となくギルダーグリーンに似ている気がする...。その根元には吟遊詩人の白骨遺体があった。身元を証明するものが何もないので、名も無き吟遊詩人と言ったところか...。

 その後、ラマエの指し示す場所に行くとガーゴイルと吸血鬼の王の石像が至る所に配置してある不気味な石造りの城に到着した。嫌な予感しかしない...。

 気が付くとラマエが消えていた。仕方なく正門付近まで進むと恐ろしい鎧を着た人物が待ち構えていた。俺は本能的に察した。奴こそがモラグ・バルだと!!

 モラグ・バルは俺を「ステンダールの子」と呼び、俺を歓迎すると言った。ラマエと永遠の時を生きるつもりはないかと問い掛けてきた。彼女の幸せはステンダールの望みでもあったのだと語った。どういう意味だ?相反するのに?アーケイが気に掛けるのは分かるが、何故ステンダールのなのか?

 信仰を捨てる必要は無く、選び、突き進めばいいと背中を後押しするような感じで語り掛けてきた。真意が掴めない。迷いなく突き進むならば道は1つだけのはずだと覚悟を問われた気がした。俺を勇気付けているのか陥れようとしているのか、一体どっちなんだ?

 

 モラグ・バル「迷うことなく突き進むのであろう?分かっているはずだ。ならば道は1つのはずだ」

 パーマー「い、一体どういうつもりだ?勇気付けるようなことを言ったりするなんて...」

 モラグ・バル「さて...。答えは自分で決めるのだな。ほれ、愛しの彼女が後ろで待っておるぞ」

 

 

業魔VSラマエ・バル

 後ろを振り向くとラマエが確かにいた。いたのだが、吸血鬼化しておりラマエ・バルとしてそこにいたのだ。胸に探検を刺されたまま。彼女は一緒に行って祝福を受けようと言った。俺の手をグイッと引っ張り門の中に入れようとした。かなりの腕時からがあった。吸血鬼の王を遥かに凌ぐ力があるのは明白だ。流石は吸血鬼の始祖だと実感した。

 俺は断固として断った。だがそれと同時にとても辛くなった。この気持ちは一体なんだ!?それを聞いたラマエは、俺の目がとても冷たい目をしていると言った。私の愛に短剣で答えるのかと問い質してきた。彼女にそれをやった人物がいるのか?どうやってそれを?

 分からないが俺の答えは決まっている。そっちつもりはないと拒絶した。それを聞いたラマエは激怒した。自分からは逃げられないし離さないと言い、四肢をもいででも連れていくと宣言した後に戦闘に発展した。

 

 パーマー「ごめんラマエ。俺はそっちには行けないよ...」

 ラマエ「何ですって?でも私からは逃げられないし、絶対に離さない。四肢をもいででも連れていくわ!!」

 

 ラマエは手もかざさずに破壊魔法を繰り出した。その名前は知らないが青い光は俺のマジカやスタミナを吸収し、赤い光は俺の体力を奪っていく。その他は吸血鬼のマントと酷似した技やブラドナイトやブラッド・フィーンド、ブラドリッチを召喚して攻撃してきた。どの技もかなり重い。

 俺はステンダールの番人の装備で戦うのは困難と判断し、吸血鬼の王へと変身した。ラマエは俺の姿を見て一瞬驚いたが、攻撃を続行した。なるほど、吸血鬼の始祖は伊達ではないというわけか。

 この姿ならばある程度防ぐことが出来ると分かり、俺は反撃に転じた。この姿に変異してからは吸血鬼相手でも吸血魔法が効くようになったので、召喚されたブラドリッチやブラッド・フィーンド、ブラドナイトを吸血していった。怪物相手でも吸血したことに変わりないので力が漲ってきた。

 俺は変身状態の爪でラマエを直接攻撃した。始祖相手に長時間戦うのは愚策と判断したためだ。段々劣勢となった彼女は挽回するために赤と青の両方の光を放ち、俺は膝を付きかけたが渾身の一撃を込めて彼女の体を貫いた。

 これで勝ったと思ったが気分が晴れない。それととても悲しくなった。その時ラマエはそっと俺の頬を撫でた後、事切れた。彼女は死んだのだ。それを受けた俺は吸血鬼の王の状態で泣いていた。今まで泣いたことがなかったのに、大粒の涙を零していたのだ...。モラグ・バルは何も言わず冷たく俺を見つめるだけだった。

 

 パーマー「な、何で...。こっこんなに悲しいんだ?ううう、何で俺泣いてるんだ?」

 モラグ・バル「......」

 

 

モラグ・バルの呪い

 泣いている最中にまた意識が飛んだ。気が付くとラマエの棺の近くにいた。服装はデイドラの鎧のままだった。意識だけ飛んでいたのだろう。泣いている瞬間をセラーナやミラークに見られなくて良かった。

 彼等は心配していたので、俺が泣いたところだけは隠してラマエ・バルやモラグ・バルに出会ったと話した。セラーナは今まで見せた事がないような驚き方をして、ミラークは唸りながらその状況を想像しようとした。かなり荒唐無稽の出来事だったのは同感だ。

 その後、俺はラマエの遺体を失敬して、吟遊詩人の短剣と呼ばれる武器を入手した。あの世界でラマエに刺さっていた短剣と同一の物だろう。これは何かの役に立つかもしれない。俺達はここから去ろうとしたら、モラグ・バルの声が響き渡った。消えない炎を発生させ、彼女に起きるように言った。俺の喉を噛み千切るように命令したのだ。それをやれば再び夢を見せると...。

 その直後、ラマエのミイラ化死体が起き上がり爪で攻撃を開始した。セラーナとミラークが対応しすぐに殺す事に成功したが、なんとすぐに復活した。何度も何度も復活した。何か仕掛けがあるはずだ!

 俺は周りを見渡し、階段を登った所にある玉座にモラグ・バルの幻影が見えた。俺はドラゴンベインで斬りつけたが効果がまるでない。もうこれまでかと思ったが、先程入手した吟遊詩人の短剣がラマエに刺さっていたので因果関係があるとにらんだ俺は奴にそれで斬りつけた。苦しみもがき奴はその姿を消した。

 

 パーマー「ラマエの分だ!この短剣をくらえ!!」

 モラグ・バル「な、貴様ぁ!!」

 

 モラグ・バルの幻影は一体どういう仕組みだったのだろう?セラーナもよく知らないものらしい。ミラークも同様だった。仕方がないが戻るとしよう。帰りの道中で魔女狩り装備の白骨遺体を見つけた。クロッグという名前らしい。最近よく見かけるが、謎が多いのも事実。いずれ関わることになるかもしれない。

 地下世界を無事脱出した後は、執政に今回の失踪事件はラマエ・バルが引き起こした事件だったと報告した。地下の吸血鬼も全滅させたのでこれで問題ないと彼に伝えた。

 モラグ・バルの事は何とか退けたというニュアンスで伝えた。下手に混乱を招くようなことを言わない方がいいと考えたからだ。多分またどこかで出てくるがそれは彼等が負うべき責任じゃない。俺が何とかしなければいけないからだ。

 執政は大喜びし、報酬として2,000ゴールドをくれた。それとウィンドヘルムを訪れたステンダールの番人達にステンダール聖堂の場所について教えたのでそっちに向かうそうだ。これで人員確保は出来たわけだ。吸血鬼としては複雑だが、まぁいずれ起きた事だ。そして、俺達はステンダール聖堂に戻るのだった。