スカイリム(SkyrimSE) VIGILANT 編 第2章 その1 ウィンドヘルムの地下世界 | TES&fallout forever

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 俺達はウィンドヘルムへ向かった。王の宮殿に入ると、そこにはストームクローク派だった首長や執政がいた。ここで監禁されているのだろう。かなり白い目で見られた。これも内戦の結果なので仕方がないが、視線が痛い。

 気を取り直して執政と思われる男性に話し掛けた。彼は執政としか名乗らなかった。どういう意味だ?まぁ深くは考えないでおこう...。

 

 パーマー「失礼ですがお名前は?」

 執政「執政だ」

 セラーナ「はい?」

 ミラーク「なぜ言わんのだ?」

 執政「執政だ...」

 パーマー「わ、分かりました。詳細を教えてください」

 

 事件の内容は来る前に聞いていた通り、囚人の失踪事件だった。詳細を聞くとそれは3日程前から次々と罪科を問わずに消えていったらしい。床には夥しい程の血のりが残されていたとか。更に囚人だけでなく看守まで失踪したらしいのだ。

 それらの事件は地下牢で起きているようだ。俺達は執政から許可を貰い、そこに向かうのだった。

 

 

失踪事件の調査

 地下牢には確かに夥しい程の血糊があった。何か手掛かりは無いかと思って探してみると、アーケイの祠と乙女の石像を見つけた。妙な組み合わせだが、何となく懐かしみを覚えた。セラーナはこれを見てすぐにピンときた。これはラマエ・バルの石像だと。あの原初の吸血鬼のか?

 

 パーマー「あれ?どこかで見たような顔をしている...」

 セラーナ「あら珍しい。ラマエ・バルの石像ですわね」

 ミラーク「そんな石像がなぜこんな場所にあるのだ?」

 

 本能的に懐かしみを覚えたのは、彼女が最高位の吸血鬼だから敬ったのだろうか?とりあえず報告に戻ろう。元アーケイの信者だったのは本で知っているから、どちらも一緒にあるのは頷ける。

 俺は失踪事件の前に、乙女の石像について尋ねた。あれは昔から置いてあるそうだ。何の目的で作られたのかは分からないが、王の宮殿が建設された時からあったらしい。

 そして、失踪事件について過去に似たような事は起きたことはあるのかと尋ねた。執政はそれを聞いて該当するのが20年程前に一度あったと言った。その時も囚人が全員消えた事があったらしい。

 当時は大戦後の動乱で治安維持は衛兵長に任せっきりだったらしい。事件の詳細は知らないが、数人のステンダールの番人が派遣されたのは覚えているそうだ。

 それに関する資料はあるかと尋ねると、ここには無いと言った。それは全てヤコブさんが持ち帰ってしまったらしい。ラヘルさんの日記にもウィンドヘルムの地下に行ったという記述もある。そこで何かがあって資料を持ち帰らざるを得なかったのだろう。俺達はステンダール聖堂にステンダール戻る事にした。

 俺達はステンダール聖堂に戻った後、地下の書庫に向かった。そこを管理しているグウィネスという名前の女性に20年前の資料はあるかと尋ねた。180年代の記録で、中央の棚にあるらしい。俺は彼女にお礼を言った後、棚の方に向かいウィンドヘルム・レポート1804Eという題名の本を見つけた。きっとこれだろう。

 当時の記録によると囚人や看守が失踪が多発しており、地下牢に吸血鬼がいたので捕縛したそうだ。その時は死者2名、怪我人10名も出す被害だったそうだ。死者は火葬し、怪我人は治癒師に診てもらったそうだ。吸血鬼化の症状はなし。その後、ステンダールの番人に応援を要請したらしい。

 ステンダールの番人が到着後、乙女の石像が吸血鬼の侵入経路であることが判明し、吸血鬼を尋問。その後、吸血鬼の血で反応する事が明らかとなった。そして、吸血鬼は急死したらしい。拷問で情報を得て、用が済んだら殺したんじゃないのか?彼等が生かすとは思えないし。何となくその吸血鬼を哀れに感じた。

 死亡した吸血鬼の血を使って乙女の石像を開くことに成功し、調査隊を編成して向かったらしい。ステンダールの番人が7名、衛兵が13名の編成だ。その半日後、身を切られるような叫び声と共に乙女の石像が閉じた。再び吸血鬼の血を塗るも開かず、調査隊の安否は不明となった。

 最後の記録では、城壁の外でステンダールの番人の1人が見つかったらしい。それがヤコブさんだった。落石により調査隊は全滅し、侵入経路もそれによって潰されたとあった。乙女の石像が開く事はもうなかった事もあり、調査の打ち切りを決定したと締めくくられていた。

 これはモラグ・バルとの契約で助けてもらったと見るべきか?ラヘルさんを差し出した事で何とか生き残れたのだと。まぁ俺はあの人を非難する資格なんて無いから言及はすまい。それと吸血鬼の血も一緒に保管されていた。グウィネスに許可を貰って持ち出した。それじゃ、ウィンドヘルムに戻りますかね。

 王の宮殿で執政にこの事件には吸血鬼が関わっているはずだと報告すると、彼はとても驚いていた。衛兵長からは何も聞かされなかったらしいのだ。俺はその人物が隠蔽したのか吸血鬼の誘惑で操られでもしたのだろうと思った。まぁそれも重要ではない。問題は今起きている事件なのだから。

 執政は報告されなかった事はこの際置いておくとして、吸血鬼相手にはどうしようもないので専門家に一任すると言った。それじゃしっかり役目を果たしますかね。

 

ウィンドヘルムの地下を調べろ!

 いざ吸血鬼の血を使って乙女の石像を開くことに成功した。中に入るとすぐ傍にステンダールの番人の白骨遺体を見つけた。この人物はヤコブさんが言っていたヨシュアという名前の番人だったのだ。

 ヨシュアの遺体を失敬して手紙を見つけたので読んでみると、乙女の石像が開かなくなったことを嘆き、仲間を見捨てて逃げた報いなのではと考えていたらしい。どんな吸血鬼とも戦う自信があったが「彼女」とは戦えないとして、逃げるしかなかったと書き綴ってあった。

 そして、これはステンダールの責任だと責めていた。貴女に出来ない事がどうして自分達に出来ようかという神への怒りの問いかけだった。子守歌が聞こえるらしく、どこか遠くに逃げなければと書き殴ってあった。彼女の手の届かない遠くへと。恐らく自害したものと思われる。

 彼女とはいったい誰かは知らないが、きっと吸血鬼に違いない。恐ろしい力を持ち、何人ものステンダールの番人を簡単に殺す力を有しているのだろう。油断大敵だな。

 

 パーマー(彼女と呼ばれる存在はきっと吸血鬼だとして、こちらは3人がかり。勝てる可能性はあるかも?)

 

 これから進もうと思った矢先に、ステンダールの角笛が震え出した。角笛からは声が聞こえ、この暗闇の中を導いてくれるかもしれないと思った。直感のようなものだ。

 そう思いつつ進むと、見た事もない怪物が現れた。痩せたコウモリが擬人化したような怪物だった。鉄の片手剣や斧を使い、吸血鬼の吸収も使用してくる。返り討ちに舌が、この怪物に関してもセラーナは知らないと言った。新しく生まれた存在なのかそれとも余程起源が古いのかは知らない。注意するに越した事はないだろう。

 更に進むとオークの男性が井戸に向かってグレート・メイスを打ち付けていた。どうやらステンダールの番人のようだ。とりあえず話でも聞こうかと思ったがそれはすぐに止めた。彼は吸血鬼だったのだ。

 この時俺は、飢えと渇きを感じた。血液の薬は定期的に飲んでいるにも関わらずだ。何となく頭もいたい。鐘のような音が頭に響いた。

 そのオークの番人はグワジ・グロ=アグナムという名前らしい。俺達を見るなり透明化して逃走を図ろうとしたが、ミラークの揺ぎ無き力を当てられて失敗に終わった。そのすぐ後にリュジーヌと同じように変身した。俺もモラグ・バルの祭壇で力を付けた、いや、変異したと言ってもまだコントロール出来ていない。

 そのため俺はドラゴンベインで斬りつけた。後はミラークはファイアブレスで逃げ場を塞ぎ、セラーナのアイススパイクとガーゴイル召喚でとどめを刺した。持っていた錆びたグレート・メイスはモラグ・バルのメイスに似ていた。これもその筋のアーティファクトなのか?それもよく分からなかった。

 そして、俺達はグワジが持っていた鍵を使って井戸に降りた。そこではステンダールの番人の男性が待っていた。アレゼルという名前の人物はもう怒っていないから大丈夫だと安心させようとしてきた。どうやら彼も吸血鬼らしい。パウロという名前らしいが、先頭に立っていた俺をグワジと間違えているらしい。どういう目をしているんだ...。それと正気じゃないのはアンタもだろうが...。

 

 パウロ「お前、グワジじゃない!?誰だ、お前!?グワジはどこだ?グワジはどこに行ったんだ!?」

 パーマー「いやいや...、アンタの目は節穴なのか?」

 

 パウロとの壮絶な鬼ごっこ(?)が始まった。命懸けの。まさリアル鬼ごっこと呼ぶべき状況だったのだ!俺が鬼役で彼が逃げる役。まぁ逃がさないけどな!彼は大勢の仲間と部下を俺達に嗾けた。その時に色々分かった事がある。

 コウモリの擬人化のような怪物はブラッド・フィーンドと呼ばれ、定命の者を怪物化させた存在。吸血はしないが吸血鬼並みの身体能力を得た敵はフェラル・ヴァンパイアと呼ばれ、失踪したとされる看守のストームクローク兵やウィンドヘルムの衛兵を吸血鬼化させた存在のようだ。最後にリュジーヌやグワシ、パウロが変身する吸血鬼の王とガーゴイルの掛け合わせはブラドナイトと呼ばれる存在らしい。

 パウロの時はグワジのような症状は出なかった。たまたまだろうか?そう思いたい。

 色々勉強させてもらったお礼に俺はパウロを渾身の一撃を込めてドラゴンベインで斬り殺した。逃げる相手を追い掛け回すのは性に合わないからね。俺は彼の遺体を失敬して、ウィンドヘルムの旧貧民街と書かれた鍵を入手した。俺はそれを鬼ごっこ開始となった場所の近くの施錠された扉に差し込んで開錠した。

 そこは地下でありながら立派な街並みが広がっていた。ウィンドヘルムの地下にこんな街並みがあったなんて想像もつかなかった。ステンダールの角笛はまだ震えている。まだ先まで続くのだろう。

 

ウィンドヘルムの旧貧民街と旧市街を捜索せよ!

 歴史深いウィンドヘルムの更に古い起源を持つ街並みを見て回りたかったが、ここは吸血鬼とその部下である怪物だらけだった。残念だが諦めるしかなさそうだ。ここでもステンダールの角笛は震えているので、もっと先まで行かないとダメらしい。

 道中ブラッド・フィーンドを数体殺して進むと、通常のブラドナイトの倍の背丈がある門番、ブラドナイト・ロードと呼ばれる存在と戦う事になった。その時俺はサイクロンを放って隙を作ってからミラークとセラーナにとどめを譲った。シャウトもそれなりに慣れてきた気がする。日々精進だと実感した。

 まだまだ知らない敵はいっぱい出てきた。吸血魔法を使うブラドリッチ、最初のブラドナイト・ロードよりも強いイリナルタの悪夢と呼ばれる門番がいたのだ。アズラの信者だったのだろうか?それは分からないがかなりの強敵だ。俺はドラゴンアスペクトを使用する事にした。今まで使った事はが、ミラークに出来て俺に出来ない事はない筈だ!

 

 パーマー「ムル、コラー、ディーン」

 

 実際に使ってみると身体能力や防御力が向上しているのが分かった。吸血鬼本来の身体能力を掛け合わせるとかなりの物になった。俺は同じくドラゴンアスペクトを放ったミラークと共に斬撃を繰り出して、イリナルタの悪夢を殺す事に成功した。その後、体を失敬して探ってこの先に進む鍵を入手した。

 ここからは収容所になる。ステンダールの角笛はここを通るようにと指し示すように震えている。ここに侵入すべきだろう。

 

ラマエ・バルの脅威!

 俺達は無事に収容所に侵入出来た。ブラドリッチが巡回しているので俺が2体、ミラークとセラーナがそれぞれ1体ずつ相手をして始末した。これで安心して調べられる。

 フェラル・ヴァンパイアはそのままにしておいた。味方になるとは思えないし、しっかリ牢屋は施錠されているので放置で良いだろうと考えたのだ。道中では宝箱から各種武器や防具、ゴールドや回復薬、おまけに途絶の毒等を入手した。どこで補給出来るか分からないし持てるだけ持って行こうと思ったのだ。

 俺達は牢屋に入れられているダークエルフの男性のステンダールの番人を見つけた。シンゴルという名前らしい。彼に話し掛けると今はダメだと言われた。いつジェリコが来るか分からないと警告したのだ。

 すると、再び頭痛がし出した後に鐘の音と共に飢餓が進行した。俺達の背後にブラドナイトが3体とステンダールの番人の男性がそこにいた。恐らく彼がジェリコだろう。例によって吸血鬼だった。

 ブラドナイトはセラーナとミラークに任せ、俺はジェリコに攻撃した。錆びたグレード・メイスと似た武器で攻撃してきた。俺はドラゴンベインで受け止めつつ、斬撃を繰り返した。いよいよ後がなくなったのでブラドナイトに変身したが、セラーナが召喚したガーゴイルの攻撃と吸血鬼の吸収で倒れた。

 ジェリコの遺体を失敬すると、看守の鍵を見つけた。持っていた武器は錆びたウォーハンマーだった。

 これで敵もいなくなったので、これでシンゴルと安心して話が出来るだろう。しっかりここで何が起きたかを聞かねばなるまい。

 俺達はシンゴルさんからここで何があったのか聞く事にした。この地下ではラマエ・バルが眠っていたのだそうだ!あの血の貴婦人、吸血鬼の祖である彼女がこの場所にいるのだ。ヨシュアの手紙の中にあった彼女とはラマエだったのだ。手も足も出ずに敗北し、生き残った者達は彼女の血を飲まされ吸血鬼にされたようだ。その血によって狂わされてしまったらしい。

 ラマエの血を拒んだ者はここに幽閉されるらしい。受け入れるまでずっと。彼女の血は効力が絶大で治療が不可能らしいのだ。それと彼女と共にある事に喜びを感じるようにまでなると言った。

 毎晩ラマエが血の涙を流す夢を見るぐらいに浸食されてしまったとも言っていた。モラグ・バルに汚されたあの日からずっと。その悲しみが手に取るように分かる位まで、シンゴルさんにとってかけがえのない存在になってしまった。

 その現状をこれ以上耐えられないシンゴルさんは、理性を失い血に飢えた獣に成り下がる前に殺してほしいとと懇願してきた。ステンダールの番人として、定命の者として死にたいのだと。俺は彼の覚悟を受け入れ、ドラゴンベインで一思いに斬り殺した。

 

 シンゴル「ありがとう...さあ、早く殺してくれ。もう渇きに耐えられそうにないんだ...」

 パーマー「...分かりました」

 

 吸血鬼化したけれど、コールドハーバーではなくエセリウスに逝ってほしいと俺達は願うのだった。