スカイリム(SkyrimSE) メインクエスト編 最終回 ドラゴンボーンの名にかけて | TES&fallout forever

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 俺達はソブンガルデの荘厳な景色を見つめながらも道を進む。しかし、少し歩いていたらソブンガルデ自体が深い霧に包まれているのを知った。そのすぐ後にストームクローク兵が現れた。ここから先は危険だから警告しに来たのだと言った。

 どうやらこの霧の中でアルドゥインが魂を貪り食っているらしい。だとしたらこの霧も奴によって仕掛けられたものなのかもしれない。ショールの間まで行ってこの危機を乗り越えるように伝えなければとストームクローク兵は言った。

 俺はショールの間について知らないのでどういう場所かと尋ねると、何が俺をここに引き寄せたのかと逆に問われた。俺の夢が道を示したのではないかと問われたが、生きたままで3人とも特殊な方法で来たのでその辺ははぐらかした。

 改めてショールの間について教えてくれた。そこは勇気の間とも呼ばれる場所で、英雄たちが集い、ショールに従って最後の戦いに赴くらしい。

 ショールか...。ノルドの戦士や山賊、帝国軍兵士やストームクローク兵がよくその名を叫ぶのを何度か聞いたことがある。確かもう殺された神であるロルカーンのノルドでの呼び方だったはずだがこのソブンガルデでは生きているのか?それともまだ死んでいないのか?それは分からないが実際に会えるのかという疑問もある。何となく会ってみたいとも思った。滅多にある機会ではないし。

 そう思っていると、ストームクローク兵が話を戻そうとした。いかんいかん、ついまた物思いに耽ってしまった。彼はここに来るのを長年夢見ており、ここに遂に到着出来たことで痛みや恐怖は消えたという。ショールの間は曇った谷を越えて微かに輝いているが、この霧を目の前にすると希望は消され、心が暗くなると言った。

 俺は「安心して下さい。俺はそのアルドゥイン討伐のためにここに来たんです」とストームクローク兵に答えた。彼は束の間ではあるが安堵して同行すると言った。そうして、俺達は霧を突き抜けて進む事になったのだ。

 

勇気の間に向かえ!

 勇気の間への道のりは単純ではなかった。視界が悪い状態で進むのだがアルドゥインの咆哮を聞いた。俺達は無我夢中で進んだが、ストームクローク兵とはぐれてしまった。探したが見つからず遠くで悲鳴が聞こえたのだ。間に合わなかったのだろう、無念だ...。この仇は必ず取ると俺は心に誓った。

 丘の方へ進むと巨人程の背丈のノルドの男性が俺達を待ち構えていた。彼はツンという名前でショールの「盾の従士」だと名乗った。ショールの命によりこの鯨骨の橋を守り、勇敢ある死を遂げた者達の魂を選り分けて、栄誉ある一員に加わる価値を勝ち取ったその力を、認められた魂達を勇気の間に導く者であると語った。

 俺はアルドゥイン討伐のために勇気の間に入りたいと願い出た。ツンはその任務の重大性を理解したが、俺の素性を探りに出た。やはりそうなるよな...。俺は吸血鬼の王とは答えず、ドラゴンボーンだからここに来たと答えた。嘘は言っていない。吸血鬼の王もドラゴンボーンも兼任しているのは事実だからだ。使い分けするのは難儀ではあるけどな。

 竜の血脈を弾く英雄に出会ったのは随分久しぶりだとツンは言った。喜んでいる様なのでこれでは入れるかと尋ねたら、それは無理だと言われた。勇気の間は死後の英雄が集う場所だからだ。戦士の試練でその実力を認めた者以外は、何人たりとも橋を渡ることは出来ないと言われた。仕方がない、戦ってその実力を示すしかないようだ。

 俺は実力を示すためにツンとの一騎打ちをする事になった。セラーナとミラークは遠巻きで見守る形となった。巨人サイズのノルドだと侮っていたが、その身のこなしは軽快で簡単に俺の後ろを取る程の早さだった。

 俺は驚いて回避したが、ツンは揺ぎ無き力を放ちつつ古代のノルドの両手斧を使用して攻撃してきた。幾らかダメージは受けてしまったが、俺はドラゴンベインを使って攻撃後の僅かな隙を突いて斬りかかった。

 数回斬りかかった後、ツンは突如戦いを止めて俺を勇気の間に入れることを許可した。セラーナとミラークの同伴も許可してくれた。これはとてもありがたい。それと、彼は上半身裸でありながら切り傷はすぐに治っていた。もしかしたら神なのかもしれない。そうでなければ説明がつかない気がした。

 通る前にツンは「再び生身でこの場を通る者が現れようとは...」と言っていた。どうやら俺が初めてではなかったらしい。これはショールの恩恵だと彼は感慨深げに言っていた。吸血鬼でもその恩恵に預かれるのかは甚だ疑問だが、そうでなければ3人も生身で入ることは出来ないだろう。ショールの底知れなさを実感した気がする。

 勇気の間はノルドの英雄達で溢れかえっていた。セラーナとミラークはソブンガルデの光景を見た時のように見惚れていた。そのすぐ後にノルドの男性が現れた。なんと同胞団の創始者であるイスグラモル本人だったのだ!彼は俺の到来を待ちわびており、アルドゥイン襲来に怒る英雄達をショールが留めていたので、攻勢に出れないでいたようだ。

 しかし、俺が掛け声を掛ければそれに応じるのが3人もいるらしい。黄金の柄のゴルムレイス、隻眼のハコン、古きフェルディルの3人だとイスグラモルは言った。エルダー・スクロールで過去に遡って垣間見たあの3人だったのだ!運命の巡り合わせとはこの事だろうか?何だかとても嬉しいと感じるなぁ。

 あの3人の英雄に会いに行く途中でローブを着たノルドの男性に声を掛けられた。その人物はグレイビアードの創設者であるユルゲン・ウィンドコーラーその人だった!今のグレイビアード達を見守っており、声の道が困難でありながらもその道が大切であると今でも信じている様子だ。

 声の道を一応学んでいる身である俺としても身が引き締まる思いだ。ユルゲンの期待に応えられるように頑張ろうと思う。

 更に進む際には隻眼のノルドの男性に声を掛けられた。それは隻眼のオラフだった!スヴァクニールの身を案じており、敵ながら尊敬に値すると評価していた。

 アルドゥインが起こした霧の所為で迷っているとのことだ。それを救ってほしいとお願いされた。ドラウグル化した時と性格が違うような気もするが、あれは抜け殻みたいなものなのだろうか?その辺の死後のための技術はよく分からないが、その期待にも応えるように頑張ろうと思った。

 

最終決戦

 俺達は三英雄の所に向かった。ゴルムレイスはアルドゥインを殺す時が訪れた事に歓喜しており、今すぐに戦いたいと態度に現れていた。フェルディルはそこに待ったを掛け、奴が生み出した霧を消すために4人で晴天の空を使うべきだと提案した。ハコンもそれに同意して、力を合わせて戦うべきだと言った。ミラークは気まずそうにしていた。この三人と知り合いなのだろうか?

 ミラークに気付いたハコンは「やっと共に戦う気になったか」と言った。何だ、やっぱり知り合いだったのか。フェルディルも「あの頃のお前はかなり尖がっていたからなぁ!」と言って笑い、ゴルムレイスは「お前があのミラークなのか?竜教団の愚痴を聞いてもいいぞぉ?」とからかった。それを受けてミラークはあたふたしていた。どうやら昔はかなり尖がっていたらしい。エルダー・スクロールで遡って見れないかな?流石に利用し過ぎは止めとこう。

 気を取り直して俺達は勇気の間を出た。ツンは俺を応援し、ショールもこの戦いを見守っていると言った。遂に会えなかったので何だか複雑な気分だ。だが、アルドゥインは今日必ず討ち取られるだろう!

 霧は段々深みを増していた。俺は晴天の空を霧に向けて使用した。しかし、アルドゥインはこの霧を生み出すシャウトを使ってまた霧で覆ったのだ。それを三英雄と協力して何度も晴天の空を使用した。

 長い根競べになったが、最終的には霧は晴れてアルドゥインは現れた。ドラゴンレンドの効力はソブンガルデでも有効だった。さて、決着といこうか!

 アルドゥインは負けじとファイアブレスを放った。それを回避しつつ、ゴルムレイスさんは揺ぎ無き力を放ち、俺はドラゴンレンドを放った。大地に引き摺り下ろされた後はハコンさんは古代ノルドの両手斧、フェルディルさんは古代ノルドのグレートソードで斬りかかった。ミラークはファイアブレス、セラーナはアイススパイクで援護した。だが、奴は空から炎を降らせるシャウトを使って俺達を攪乱しようとしてきた。

 そして、またアルドゥインは飛び立ちファイアブレスを放とうとした。俺はドラゴンレンドの次の発動のタイミングを待つことなく、奴の真下に潜り込んで威力は小規模ながらドラゴンレンドを放った。それをもろに受けたアルドゥインはまた大地に縛り付けられた。ここが勝負どころだ。

 俺は吸血鬼ではあるがドラゴンボーンの名にかけてアルドゥインを殺す!俺はその意気込みで奴に渾身の一撃で斬りつけた。

 それがとどめの一撃となり、アルドゥインは竜語を何度か呪詛の如く言い放ちながら皮膚と鱗が容易く溶け、最期は骨だけになったがそれも残らずに魂と一緒に天高く消えていった。

 完全には死んでいないのか?だが今までのように復活するかは分からない。準備するのに越した事はないだろう。手持ちの未完成のシャウトを完成させて使えるようにしていくべきだろうと俺は考えた。

 その後、ツンさんはこの戦いは勇気の間で永遠に語り継がれるだろうと称えてくれた。俺が死んだら勇気の間に入って祝福された宴に参加出来るように取り計らうと言ってくれた。俺みたいなのでも参加させてくれるなんて感謝しかないなぁ...。コールドハーバー行きが確定してるけどもしかしたら...なんてな。そんな美味い話なんてないよな。

 そして、ゴルムレイスさんやハコンさん、フェルディルさんも口々に俺を称えてくれた。いつか俺が死後ソブンガルデに来たら、酒を飲み交わそうと誘ってくれた。嬉しい歓迎だ。その日が来るかは約束できないが、気持ちはありがたく受け取る事にした。彼等は間違いなく真の英雄だ。その人達と共に戦えたのは俺にとっても誇らしい事だと思う。

 更にその後は、ウルフリック首長とも再開した。彼もソブンガルデに召されたようだ。内戦で殺し合いをした間柄ではあるが、彼も俺を称えてくれた。スカイリムを想う心は誰にも負けなかった戦士だ。ここに召されるのは当然だったのだろう。

 俺はウルフリック首長と再会の握手を願い出た。それは彼も同感だったようで快く握手してくれた。自己満足でしかないかもしれないが、これでようやく俺の中で内戦との踏ん切りがついた気がする。

 ムンダスに帰るにはツンさんにお願いすれば大丈夫のようだ。それと共に戦った三英雄を召喚して一緒に戦うシャウトを教えてくれた。勇気の叫び声と呼ばれるシャウトで、第1節の英雄、第2節の勇者、第3節の伝説だ。俺はその好意に感謝してセラーナとミラークと一緒にムンダスに帰してもらうのだった。

 

声の道はこれからも続く

 気が付くと俺達は世界のノドに転移させられていた。パーサーナックスとそれを支持するドラゴン達が待っていてくれたのだ。アルドゥインが死んでしまった事を彼は悲しんでいる様子だった。アカトシュの最高傑作だったが権力に驕り、道を踏み外したが兄弟の間柄でもあったのでその死はとても悲しいようだった。

 完全には死んでいないかもしれないがこれは俺の憶測でしかない。仇でもある俺に分け隔てなく接してくれるパーサーナックスの気持ちを俺は汲み取る事にした。

 アルドゥインが消えてこの世界が救われたので、存続し続けるだろうとパーサーナックスは言った。以前の問答でもあった次の世界の事は次の世界が何とかするだろうという話になった。たとえ、過去の時の終わりが見えなくてもと彼は付け加えた。

 俺もそれでいいと思う。次の世界の事にまで首を突っ込むのはデイドラ・プリンスと変わりがないと感じるからだ。その世界の定命の者達が乗り越えると信じることにしたのだ。

 そして、この勝利を存分に味わうべきだとパーサーナックスは言った。あらゆる時代にその勝利は響き渡り、見ることの出来る者に届くだろうと言った。時の流れにその名を記すのはこれが最後ではないだろうとも言った。そこまで目立つつもりはないが、そう言ってくれるのはありがたい。

 ドラゴン達がスカイリム中にまだ多く散らばっているので、自分の声の道に従うかもしれないとパーサーナックスは言った。俺はそれが上手くいく事を願った。そして、また会うだろうと言って別れたのだ。

 ありがとうパーサーナックス。貴方のおかげで俺達は生き延びることが出来た。本当に感謝だ。

 その後、オダハヴィーングが現れた。パーサーナックスの事を労わりつつも、他のドラゴン達が必ずしもその声の道に賛同せずに今まで通りに襲い掛かってくるだろうと言った。確かに簡単には本質は変えられないだろう。その場合は俺がその対処をしようと思った。そして、2度に渡りその支配力を俺が示した事で、俺の力を心から受け入れると言った。呼びかけには出来るだけ応じると約束してくれた。

 ありがとうオダハヴィーング。君の協力のおかげでソブンガルデまで行くことが出来た。いつかその力を借りる日が来れば積極的に借りるとしよう。

 この旅では多くの人達、ドラゴン達のおかげで生き延びることが出来たし得難い経験も積めた。これも運命、いや、縁と言うべきかな?その縁に感謝して俺達は世界のノドを後にするのだった。