パーサーナックスとブレイズの問題を解決し、俺達はホワイトランのドラゴンズリーチに向かった。バルグルーフ首長に確認すると、部下の配置や罠の確認を済ませていると言った。後は俺が呼ぶだけとなった。時間を掛けた分、しっかり成功させますかね!
オダハヴィーングを捕えろ!
俺達はドラゴンズリーチの屋上に向かった。衛兵の配置も罠の仕掛けも確かに大丈夫だ。俺は「オダ、ハ、ヴィーング」と空に向かって叫んだ。数分後、赤きドラゴンが襲来したのだ!この時に衛兵の1人が噛み殺されながらも、俺はドラゴンレンドでオダハヴィーングを地面に引き摺り下ろした。
セラーナやミラーク、ホワイトランの衛兵やイリレスさんの援護のおかげでドラゴンを仕留める罠を起動する時間を稼げた。高台に設置してあるレバーを2つ引いて身動きが取れない状況にした。これでじっくりオダハヴィーングと話が出来るだろう。
セラーナはこのドラゴンを尋問する状況をまたとない経験と評した。確かにその通りだ。というよりも俺達が辿った旅路自体がおよそ経験しがたいものばかりな気がする。これもエイドラやデイドラの差し金なのか?それは俺にも分からない。
オダハヴィーングは捕まってしまった現状を、罠にかかったクマだと言った。確かにその通りだ。この仕掛けはオラフがヌーミネックスを捕えた時以来、誰も使用していないのだからドラゴンが経験するなんてめったにない事だろうと思う。
少しだけオダハヴィーングは竜語を話したがやっぱりよく分からない。彼は俺がドラゴンと同じように話せないことが分かると定命の者の言葉で話し出した。敵ながら感謝だ。
先程の竜語を訳すと俺と戦場で戦えると思ったのは過ちで、卑怯ではない戦略に敬意を表するという意味だったようだ。すまないな。こちらにもそれに応じることが出来ない事情があるんだ、悪く思うな...。
オダハヴィーングはこの辱めに対してただでは済まさないと怒りを露わにしつつも、俺に質問に応じてくれた。俺はアルドゥインの居場所について尋ねると、呼び掛けに応じたのはそれが理由だと彼は答えた。俺のシャウトをこの目で確かめるためだったと言った。
アルドゥインのシャウトがドラゴンの中で最強なのか、ドラゴンの間で揺らぎだしたとオダハヴィーングは言った。世界のノドでの戦いが知れ渡っているのだろう。今まではその最強は立ち向かうドラゴンがいなかったために揺るがなかったそうだ。
そして、今アルドゥインが向かっている場所はなんとソブンガルデだという!ノルドの死後の楽園とされるあのソブンガルデだ。死んだ定命の者の魂を喰らうためにそこに向かっているようだ。残る力をそこに集中しているのは明白らしい。ひた隠しにしているが、オダハヴィーングにはバレていた。
生憎俺は吸血鬼であるがまだ完全には死んではいない。生きたままで行くにはどうしたらいいかと尋ねると、それを行うには東方の山地高くにそびえる古代神殿であるスクルダフンと呼ばれる場所に行けばいいらしい。
スクルダフンに向かえ!
スクルダフンに向かう前にオダハヴィーングには俺達に従うように命令した。今後定命の者達への脅威にならないためだ。だが彼はアルドゥインを殺したら聞こうと言った。仕方がない、情報を教えてくれたのだから今度は俺が応えるべきだろう。
いざスクルダフンに向かおうと思ったが重要な事を言われた。それはドラゴンでなければいけない場所のなのだと。場所を知っているのはオダハヴィーングだけなので解放するしかない。彼はアルドゥインが自分で支配者の器でないのを証明したので、もう従う気はないという。その言葉に嘘はないと思ったので信じようと思う。
今からドラゴンを捕える罠を解除しようとした矢先に、ファレンガーさんが唐突に現れた。憧れのドラゴンが生きている内に出会えたことが嬉しくてしょうがないらしい。今後の実験のために少々のドラゴンの鱗や血を提供してほしいとお願いしていた。それを聞いたオダハヴィーングは俺との誓いを邪魔されたので憤っていた。
周りで見ていたイリレスさんは怒り、バルグルーフ首長は呆れていた。ホワイトランの衛兵達も口々に止めるべきだと注意した。ミラークに至っては服従をしようかと俺に耳打ちした。色んな意味で修羅場だなぁ...。
我慢の限界に達したオダハヴィーングは、ファイアブレスを天井に向けて放った。それに驚いたファレンガーさんは逃げてしまった。その姿を見てセラーナは「ドラゴンの鱗なら、いくらでも私達に頼めばいくらでもお渡ししますのに」と言って呆れていた。
気持ちは分からないでもないが、ファレンガーさんにはもう少し状況を鑑みてほしかったなぁと思った。
その後、俺はホワイトランの衛兵に罠を解除してもらうようにお願いした。それを聞いた衛兵は絶対にろくな結果にはならないだろうと言った。確かに普通ならそう思うだろうな。だが、俺は念押しして解除してもらった。絶対に上手く行かないとぼやいていたが解除してくれた。
そして、オダハヴィーングは「ドヴァ―だけに許された世界をその目で見る準備は出来たか?」と言った。それは問題ない。いつでも大丈夫だ。続けて彼は一度空を飛べばドラゴンへの羨望は高まるだろうと言った。それはアポクリファでサーロタールを服従させた時に経験済みではあるが、彼の名誉のために黙っておくことにした。
俺はオダハヴィーングに乗ってスカイリムの空を旅してスクルダフンに向かった。イリレスさんやバルグルーフ首長が何かを言ったがよく聞こえなかった。称賛の言葉や荒唐無稽な状況への呆れの言葉もあったのだろうが、それはこれからの旅の心の支えになるだろう。
ソブンガルデへの旅
長い空の旅の後、スクルダフンに到着した。オダハヴィーングにお礼を言った。俺かアルドゥインのどちらが戻るかは分からないが、待っていると言った。その期待に応えるように死力を尽くそうと思う。その後にはセラーナとミラークも到着した。ここまで来れた経緯はサーロタールをミラークが召喚して同行したからだ。俺だけじゃ戦力として心細いからね。
道中ではドラウグルやドラウグル・スカージ、ドラウグル・デス・オーバーロード、ドラゴン2体が襲い掛かってきた。ドラゴン達はドラゴンレンドを使用して地面に引き摺り下ろした後にしっかり殺した。ドラウグルはセラーナのアイスストームやミラークはサイクロン、俺はドラゴンベインで返り討ちにしていった。そして、俺達はスクルダフン聖堂に入った。
無事にスクルダフン聖堂に辿り着いても難関は続いた。シンボルを用いたトラップは多かったし、ドラウグルも大勢襲い掛かってきた。
その後、物語の間に到着して門番であるドラウグル・スカージ・ロードを殺してダイヤモンド・ドラゴンの爪を入手した。その手の平を確認し、上から順にキツネ、虫、ドラゴンになるように設置した後にダイヤモンド・ドラゴンの爪を設置して、物語の間の扉を解除して進んだ。
更に進むと言葉の壁を見つけた。そしていつものように吸収した。ストームコールの第1節、嵐を覚えた。段々シャウトが増えてきたので3節集めきれていないものを集めたり、練習しなければいけないかもしれない。アルドゥイン討伐が終わってから考えるとするかな。
スクルダフン聖堂を抜けて頂上付近を目指すと、ドラゴン・プリーストがドラウグル・デス・オーバーロードを引き連れて攻撃してきた。最初にドラウグル・デス・オーバーロードを返り討ちにして、残ったドラゴン・プリーストに専念する事にした。
そのドラゴン・プリーストは竜語で何かを言ったが戦闘中なのでよく分からなかった。ミラークと言ったような気がしたがそれは後回しだ。
ドラゴン・プリーストは破壊魔法のサンダーボルトやアイスジャベリン、チェインライトニングやエクスプロージョン等を駆使して攻撃してきた。セラーナは吸血鬼の吸収やミラークはサイクロンやファイアブレスで攻撃し、とどめは俺がドラゴンベインを使って斬り殺した。
先程の竜語についてミラークに聞いてみると、あれは「私は主人(アルドゥイン)より、この門の守護を命じられている」という意味で、先程のミラークと思っていた竜語はミーラークという言葉となり、門という意味になるそうだ。なるほど、勉強になったなぁ!それと戦ったドラゴン・プリーストの名前はナークリーンという名前だと分かった。門を任される位だからミラークも知っていたのだろう。
そして、ナークリーンの遺体を失敬して仮面を拾った。どうやらマジカが増して、破壊系と回復系の呪文のマジカの消費が少し減るようだ。貰っておくとしよう。
それとナークリーンの持っていた杖を拾った。地面に放つと雷の壁を出現させて敵にダメージを与える武器だが、ミラークによればソブンガルデに行くための鍵として機能するそうだ。それをドラゴンの印と呼ばれる場所に設置する事で、ソブンガルデへの門は起動する。この杖は置きっぱなしになるが、それは仕方がないだろう。そんな事よりもアルドゥイン討伐が全てだ!
俺達は覚悟を決めて門を潜った。すると、そこには荘厳な世界が広がっていた。ここがソブンガルデか!セラーナとミラークはその光景に心を奪われている様子だ。やはりノルドにとっては楽園だからだろうか?魂がそれを心の底から受け入れているという感じの穏やかそうな態度だった。その世界を守るためにも早急にアルドゥイン討伐を成し遂げなければならないと俺は心に使うのだった。