スカイリム(SkyrimSE) メインクエスト編 第6話 サルモール大使館に潜入せよ! | TES&fallout forever

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 俺達はリバーウッドに戻り、スリーピング・ジャイアントの地下室で今後の詳細を確認するのだった。サルモール大使館に潜入するためには定期的に開催される晩餐会に出席する事だ。主催者はエレンウェンだとデルフィンさんは言った。それは以前エリシフ首長の依頼で行動した時にタロス信者狩りを命じたサルモールの高官じゃなかったか?意外な形で出会う事になったなぁ...。

 晩餐会には招待状がつきものだが俺はその伝手がない。旅の時にサルモールと殺し合った事はあれど、友好関係を築いた事がなかった。その点についてはデルフィンさんが用意すると言ってくれた。こういう仕事には長けている様子なのでその言葉に甘えるとしよう。

 それと協力者の援助が必要になる。その相手はウッドエルフの男性で、マルボーンという名前らしい。サルモールを心底嫌っているとのことだ。ウッドエルフの故郷であるヴァレンウッドで家族を皆殺しにされた過去があるので憎んでいるのだそうだ。なるほど、確かにそれは憎むのは仕方がないだろうと思う。待ち合わせ場所はソリチュードのウィンキング・スキーヴァーだ。早速行ってみますかね。

 

サルモール大使館に潜入!

 俺達はソリチュードのウィンキング・スキーヴァーに向かった。マルボーンと思われるウッドエルフの男性に声を掛けると、俺がその潜入する人物だと知って驚いていた上手くいく可能性が低いと思ったのだろう。ならば俺が行動で示すしかないだろうと思った。

 気を取り直してマルボーンはサルモール大使館に潜入した後のために武器や装備を持ち込むために預かると言った。必要最小限度だけにしておくように忠告された。サルモールの警備は厳重だからだ。どうしても必要な物があれば言ってくれと彼は言った。それは今の所問題ないかなと思った。大体は現地調達が多いからにもちになるだけだと考えたので、それは問題ないと断った。

 俺は普段着に着替えてからデイドラの鎧とドラゴンベイン、血液の薬や休息の薬と透明化の薬を数本ずつと忍びの指輪(極限)を預けた。

 忍びの指輪はベイランドさんから購入した物だが、これは隠密性を上昇することが出来るらしい事を以前聞いたので今回の任務に最適だと考えたからだ。それと血液の薬に関しては特殊な回復薬と言って誤魔化した。だって吸血鬼用の回復薬なんて言えないもんなぁ...。

 持ち込む準備が完了した後は、デルフィンさんはカトラ農場に待機しているとマルボーンは言った。それじゃ向かいますかね。

 カトラ農場に行くとデルフィンさんが待っていた。招待状は用意したが俺の衣装もパーティー用に着替えなければいけないと言った。武器の持ち込みも厳禁とされた。まぁそうなるだろうな。

 マルボーンに預けた物以外はデルフィンさんが預かる事になった。俺は彼女を信用して自分の持ち物を渡した。セラーナやミラークはまだ信用していない様子だったが、あのドラゴンの手掛かりを追うためにはこちらも信じるしかない。だから渡すことを決めたのだ。

 単独行動すべきなので、セラーナとミラークにはプラウドスパイヤー邸で待機してもらう事にした。そうして俺はサルモール大使館行きの馬車に乗り込んで出発するのだった。

 数時間掛かってサルモール大使館に到着した。馬車から降りるとレッドガードの男性が陽気に声を掛けてきた。どうやら徒歩でここまで来たらしい。その原動力はお酒をたらふく飲めるかららしい。

 そのためのパーティーに目がないようで、前日には到着するように段取りする位熱心な様子だ。ラゼランという名前らしい。どうやら東帝都社の高官のようだ。酒豪のようだか気持ちのいい相手だなと俺は思った。潜入任務ではあるがいい出会いが出来たと思う。さて、それじゃ気を引き締めて潜入任務を開始しますかね!

  そして、俺はデルフィンさんから預かった招待状をサルモール兵士に渡した。不安で仕方がなかったが問題なく入場許可が下りた。これで入り込めるぞ!

 サルモール大使館に入場するとサルモールの女性高官が出迎えた。彼女がエレンウェンのようだ。俺の名前を尋ねたので実名を言ってリストと照合してもらった。その後、どうしてスカイリムに来たのかと質問されたので答えに窮した。記憶喪失だと言っても信じてくれるか?という不安があったが、そこはマルボーンさんが助け舟を出してくれた。ありがたい。これで動きやすくなったぞ。

 

サルモールを否定する者達の意見

 マルボーンさんの所に向かう前にパーティーの参加者には見知った面々がいることに気付いた。どの道サルモール大使館のパーティーは今宵限りの参加なので少しだけ楽しませてもらおうと思った。勿論任務も忘れてはいないからな!

 バルグルーフ首長に声を掛けた。サルモールとの関係を尋ねてみると、エレンウェンとサルモールは問題の種でしかないので、親しくなる事は絶対にないと断言していた。出される料理やお酒もサルモールと同じ位口に合わないと断言していた。ノルドとしてサルモールを許せないという意見だろうと思った。

 次に椅子に腰かけて休んでいるテュリウス将軍を見かけた。参加していた俺に気付いて驚いていたが、それ以上の詮索はしなかった。俺はサルモールがどうしてパーティーを催すかを尋ねると、帝国がサルモールの言いなりである事を見せつけるためだと言った。それとエレンウェンは恐ろしいサルモール高官だと警告した。知略と野望に長けているらしい。注意が必要だなと俺も思った。

 

サルモールを肯定する者達の意見

 今度は誰に話し掛けようかと思ったら、ノルドの男性に声を掛けられた。彼がマルカルスを治めるイグマンド首長その人だったのだ。

 シドナ鉱山で起きたぼろを纏った王であるマダナックを含めたフォースウォーン殲滅の功績をここで労わろうとしたのだと彼は言った。それといくつかマルカルスのために働いてくれた事に対してもお礼を言ったのだ。

 あそこでは色々あったが、今後は良い街になってほしいと俺は願っているのでその好意はありがたく受け取る事にした。

 イグマンド首長にパーティーはどうかと尋ねてみると、サルモール大使館は心安らぐことはないが、その料理やお酒の趣味にエレンウェンの努力を感じると評価していた。

 それとサルモールは信用出来るのか尋ねたら、白金協定は軍の再編成のための戦法かもしれないと考えている様子だ。思い過ごしであればいいと考えており、帝国に再び戦争をする余力がないのでこれ以上荒立ててほしくないという意見だった。

 まぁ分からなくもないかな。俺だって帝国軍人として戦ったが、戦争が好きなわけではないからな。戦わずに済ませたいというのも1つの意見だろうと思った。

 その後はシドゲイル首長に話し掛けた。パーティーを心から楽しんでいる様子だった。タエレンウェンが遂行させているタロス崇拝撲滅については、特に止めさせる気はないらしい。しかもそれを続ける者達に対しては自業自得と切り捨てるような発言をしていた。お酒が回っているせいもあるのだろうが、本音かもしれないと思った。

 サルモールを敵対視する首長が何人かいる事についてはどう思うか尋ねると、新しい時代を迎えたし、協力者にはお金を惜しまないようなのでそれを利用しないのは馬鹿のする事だと言っていた。そういい関係が続くとは思えないんだけどなぁ...。

 

商売のために関わる者達の意見

 更にパーティーの様子を見て回っていると、早く帰りたがっているインペリアルの男性を見かけた。オルサス・エンダリオという名前らしい。東帝都社に勤務しているようだ。エレンウェンの誘いを断る勇気がなかったらしい。

 それをヴィットリアさんが落ち着かせた。ウィンドヘルムに閉じ込められて気が滅入っているのだと。その内ソリチュードに転属するように働きかけると約束した。

 ヴィットリアさんもどうやらこのパーティーは退屈なもののようだ。どうして参加したのかと尋ねると、東帝都社はタムリエルだけでなく、帝国内外にも商売しようと考えているようだ。社長として有望なパートナーや投資家といい関係を築くのも仕事の内として割り切っている様子だ。商魂逞しいとはこの事か。

 その後、ソリチュードの従士であるエリクールという名前のノルドの男性に出会った。彼は戦いよりもお金や政治に重きを置くタイプの戦いを得意としていた。投資は力、財産は武器といった具合だ。ソリチュードのほとんどのものに出資する財力がある大物の従士らしい。基本的に従士は複数存在するのかと改めて知った俺であった。

 このパーティーに参加したのはかつての対戦は過去のものとなり、平和と繁栄のためにも儲けが出ると踏んで精力的に参加しているようだ。勿論しっかり稼いでいるとの事だ。こちらもまた商魂逞しいなぁ...。

 

中立派やその他の意見の者達

 エリクールの話を聞いた後に後ろから声を掛けられた。その声の主はプロベンタスさんだった。バルグルーフ首長に同行したようだ。彼は地位の高い者達と同席する事による落ち着かなさを除けば、パーティーを楽しんでいる様子だった。

 その後はエリシフ首長も同席していたので声を掛けた。ソリチュードのために貢献出来て光栄だと俺は行った。彼女は喜び、俺が礼儀正しいと評価してくれた。吸血鬼の身としては勿体ない位な賛辞であるがありがたく受け取った。それとパーティーを楽しんでいるかどうか尋ねると、とても気に入っている様子だった。政治や敵味方の関係を抜きにして、その采配を褒めていた。

 色々な意見があるんだなぁと思っていたら意外な人物がパーティーに参加していた。イドグロッド首長が参加していたのだ。こういうのは来ないと思っていたので驚きだ。それは彼女も同感だったようだ。

 このパーティーには毒蛇が潜んでいると例え、口で話す言葉と心で話す言葉はまるで違うから注意するように教えられた。それ故に距離を取っているのだとイドグロッド首長は言った。なるほど、勉強になった。

 更にその後は、最初に出会ったラゼランさんに話し掛けた。彼にはエレンウェンの夜会で直接的な質問はマナー違反だと窘められた。しまった、死ななかった事とはいえ出過ぎた真似をしたようだ。だが彼はそれ以上咎めなかった。楽しく飲み食い出来ればそれでいい感じだった。

 ラゼランさんはタムリエルで商売したいならばサルモールに取り入るのが手っ取り早いと俺にアドバイスした。それが気に入らない場合でもだと言った。彼も苦労しているんだなぁと俺は思うのだった。

 

サルモール側の意見

 俺は折角なのでサルモール高官と話し合いをしてみようと考えた。俺はサルモールと旅先で交戦する事はあれど、話し合う事はしたことがなかった。どういう相手か知るいいチャンスなのではないかと思ったのだ。

 俺はサルモール高官の男性に声を掛けた。オンドルマールという名前らしい。サルモール高官の使命を尋ねると、それはタロス崇拝という異端を排除するためだと豪語した。タロスは生前のタイバー・セプティムと呼ばれていた頃に、タムリエル統一の為にかなり血を流したらしい事は何となく知っている。ハイエルフは長命故にその時の事を覚えていて、憎しみを抱いている者が多いのだそうだ。サルモールやそれを擁するアルドメリ自治領はその急先鋒と言っても差し支えないだろう。

 次に俺は帝国とサルモールとの間に平和はあるのかと尋ねた。オンドルマールは対等な平和ではなく、サルモールの要求を満たす限り続く平和だと答えた。それとこれは嵐の前の静けさであり、次に嵐が来れば多くの死者が出るだろうと暗に脅していた。

 そして、このパーティーはサルモールと協力しなければいけない事を、スカイリムの支配階級に知らしめるために行っているのだと言った。これは中々自浄効果は望めそうにないなと思った。彼等にとってはタロスにされた事はつい最近の出来事だからだ。そうそう簡単に消せる溝ではないだろう。

 そして、俺はエレンウェンに話し掛ける事にした。サルモール高官が真に目指すべきことは何かと尋ねると、アルドメリ自治領と帝国とスカイリムの和平と相互理解のために努めていると語った。本当かなぁ...。それとサルモール高官ではなく、サルモール司法高官であると訂正された。ハイハイ、分かりましたよ。

 アルドメリ自治領に関する説明も受けた。ハイエルフの故郷であるサマーセット島を中心に、ウッドエルフの故郷であるヴァレンウッド、カジートの故郷であるエルスウェーアと同盟を組んだ連合国家だとエレンウェンは言った。かなり強大なんだな、帝国が立ち向かえるか不安だぞ...。

 それとタロスの事を俺だけに聞こえるように邪神であると言い、対戦への元凶になったのだと吹聴した。そうであるからして、タロス崇拝は撲滅すべきだと力説していた。でもやり方がやり方だから反発されるのも無理ないんじゃないかなと思った。

 サルモールにもサルモールなりの正義があるのは分かったが、強硬手段を取り続けたら帝国も強硬手段を取るかもしれない。俺としてはそんな事は願い下げだが、帝国軍人として関わっている以上守るために戦う事になるだろう。

 

騒動を起こしてパーティーを抜けろ!

 一通りに情報収集した後はマルボーンさんの所に行った。彼は焦りながら待っていた。申し訳ない、しっかり任務はこなすから許してほしい。まずは衛兵の目を他所に向ける事から始めないといけないと言った。そんなことがうまくいくだろうか?魔法を使うことも考えたがすぐバレるので無理だ。協力者を探すべきだろう。

 そこで俺はたまたまラゼランさんがお酒を飲めなくてイライラしている場面に出くわした。エレンウェンにお酒を彼にだけは出さないように厳命しているらしかった。このままだと「また」暴れるだろうと言った。物騒だなぁ...。いや、この人に頼めばこの局面を切り抜けられるかもしれない!

 そう思ったら即行動だ。俺はウェイトレスをしているブレラスという名前のウッドエルフの女性にコロヴィアン・ブランデーという名前のお酒を貰った。これはシロディールのお酒らしい。さぞかし美味しくて度数があるのだろうなぁ。うん、ピッタリだ!

 俺はラゼランさんにコロヴィアン・ワインを渡したら一気に半分まで飲み干した。そんなに飲みたかったのか。彼はこのお礼がしたいから何でも言ってくれと言った。俺はそのお言葉に甘えて、この会場で騒ぎを起こしてほしいと言った。そのお願いは彼にとって造作もないことのようで、得意なので任せてほしいと言った。

 その後、ラゼランさんは大声でエレンウェンを称えたかと思うと、彼女と寝ているとか寝ていない等と下世話な話を連発し、それはものの例えだとしつつも続けようとしてサルモール兵に止められた。

 エレンウェンは青筋を立て、オンドルマールは怒りを露わにしていた。対するバルグルーフ首長やテュリウス将軍は彼等の事を嫌っていたので含み笑いをしていた。中々に修羅場だなぁ...。その仕掛人となったラゼランさんはしてやったりの表情で満足げな様子だった。いやはや色んな意味で豪胆な御仁だよ。

 俺はそれをこっそり抜け出してマルボーンさんと合流した。彼は俺が渡した荷物は厨房を抜けた先の食料庫に隠してあると言った。今度もうまくいく事を願いたい。

 

機密情報を入手せよ!

 厨房をマルボーンさんと通過しようとしたらカジートの女性に咎められた。ツァヴァーニという名前らしい。規則違反だと詰め寄られたが、マルボーンさんがそれをムーンシュガーの摂取は違法じゃないのかと言い返して見逃してもらうことが出来た。

 そこからは食料庫の宝箱から装備を回収して慎重に進んだ。忍びの指輪を使って進むとサルモール兵が魔術師部隊に対して愚痴を零している場面に出くわした。彼等も上下関係で苦しんでいるのか。主義主張抜きにしたらあまり変わらないのかもしれないなと感じた。

 中庭に出ると透明化の薬を用いて進んでいたのだがサルモールの魔術師に俺の存在がバレてしまった。サルモール兵3名とサルモールの魔術師2名、多勢に無勢だ。

 俺は山賊相手に鹿吸血魔法を使わないつもりだったが、この状況を打開するためにこの1度だけ使用する事にした。使用したのは吸血鬼のマントと呼ばれる吸血魔法だ。吸血鬼の王の力が高まる過程で生まれたもので、サングインの戯れで装備や武器が使えない時にその慣らしをしただけだった。

 吸血鬼のマントはマジカで出来た吸血コウモリを敵に攻撃させるものだ。雷や炎、氷のマントの応用といった感じだ。これを受けたサルモールの兵士や魔術師は初めて見る魔法に混乱していた。俺はその隙を突いて各個撃破していくようにした。サルモール相手とはいえ吸血魔法を使ってしまった。もう少し隠密を鍛えようと俺は思うのだった。

 中庭を通り抜けて別館に入ると2人の男性の声が聞こえた。1人はサルモールの司法高官のルリンディル、もう1人がギシュールという名前のノルドの男性が情報提供の報酬で揉めていた。エチエンという名前の人物が「爺さん」のことを話したとか何とか言っていたがそれも機密情報だろうか?一応気に留めておくべきだろう。

 見つからないように彼等の宝箱から3つの機密文章を入手した。

 1つ目はドラゴン調査:現在の状況という題名の命令書だ。読んでみると、ドラゴン復活が誰が行っているかを調査し、知って居そうな人物を拘束したと書き綴られていた。先程の話に出ていたエチエンだろうか?聞き取り手段もきっと拷問か何かなのだろうな。嫌な話だ。まとめるとサルモールがドラゴンを復活させたわけではないことが分かった。これは持ち帰ろう。

 2つ目はサルモール調査:デルフィンという題名のメモだ。読んでみると、戦略的にも政治的にも優先順位が高いブレイズの生き残りで、差し向けた暗殺チームも返り討ちにした強者だと分かった。

 他の存在するかもしれないブレイズとの接触を断って行動しているので行方を掴めないでいるようだ。長年探し出せない事に苛立ちを募らせている様子が書き綴られていた。これも一応持っておこう。俺がここに潜入したのは、他ならぬデルフィンさんの指示だからだ。

 3つ目はサルモール調査:ウルフリックという題名のメモだ。これにはサルモールに捕らえられた後、エレンウェンによってスパイに仕立て上げられたと書き綴られていた。フォースウォーンをマルカルスから駆逐する事になったマルカルス事件はそのスパイとしての成果と評価となったが、直接的接触を非協力的になったという結果も招いたとあった。

 ヘルゲンでの事件で起きたドラゴンの襲撃は、ウルフリックでもサルモールでもなかった。その後の内乱ではストームクロークが勝利することを避けつつも、間接的補助に努めるべきだと書き綴られていた。

 ウルフリックがサルモールのスパイだって?彼に限ってそんなことあり得るのか?最初はそうだったかもしれないが、スカイリムを想う心と闘志は本物だったと俺は思う。やり方は間違えたし許されない事を多くしたが、俺はウルフリックを尊敬する。これも持っていくべきだろう。

 機密書類を入手したので脱出しようと思っていた矢先に、男性の悲鳴が聞こえた。もしかしてエチエンだろうか?サルモール兵士とルリンディルが情報を引き出すための拷問を行おうとしている場面だったのだ。

 どうすればいいのか分かるかとルリンディルが嘲笑いながら言っていたので凄惨な拷問をしようとしているのだろう。俺は不意打ちでサルモール兵士を殺した後、ルリンディルに向けて死の稲妻の全力を叩き込んで殺した。流石に拷問を鑑賞する趣味は俺は持っていないからな。

 

ブレイズのロアマスター、エズバーンを保護せよ!

 俺はエチエンと思われるブレトンの男性を助ける事にした。彼は俺が拷問しに来たと思っていたが、それを否定すると驚いていた。拷問が日常化していたのか、辛いな。解放後に情報を少し得ようと思った。彼の名前は正確にはエチエン・ラー二スという名前らしい。

 ここから脱出する方法はサルモールが死体を処理するために地下に捨てるらしく、そのための扉があるのだそうだ。それは洞窟に繋がっているのでそこから脱出しよう。

 エチエンはリフテンで捕らえられたが、その理由はそこに隠れた老人の事を知っていると思われたからだったようだ。俺はその老人についての手掛かりは無いかと尋ねると、近くの宝箱にあると教えてくれた。

 宝箱から探し出すと確かにあった。サルモール調査:エズバーンという題名のメモだ。その老人はエズバーンという名前で、ブレイズのロアマスターとされる役職に就いていたらしい。「ファリネスティ事件」や「ブルーリバー監獄の脱獄」と呼ばれる事件で深く関わっていたらしい。

 戦闘員ではないがドラゴンの専門家とされており、かつてブレイズが保管していたドラゴンに関する記録が、サルモールによる殲滅を受けた際に全て失われ修復困難だという状況になったようだ。なので知っているエズバーンを確保するのが最優先事項となった。

 それがリフテンのラットウェイに潜伏しているかもしれない情報を掴んだのでエチエンを捕え拷問し、情報を吐かせようとしたのだ。行って確かめる必要があるな。

 俺はエチエンと共に脱出しようと思ったらマルボーンさんがサルモール兵士2名に捕らえられたのを見かけた。俺はすかさずドラゴンベインで1人の喉元を切り裂き、もう1人が抵抗してきたので死の稲妻で動きを封じつつ斬り殺した。

 マルボーンさんはこれで一生サルモールに狙われる事を嘆いた。デルフィンさんに上手く乗せられた事を悟ったのだ。何とか助けることは出来ないものかな。だがここから先の事は後に考える事にしよう。エチエンも待たせているから早く脱出しなければ。

 死体を処理するための洞窟は後で知ったが異臭の洞窟と呼ばれる場所だった。敵はいなかったがマルボーンさんもエチエンも鼻を塞ぐ位の異臭が蔓延していたようだ。吸血鬼の身である俺には大した事はなかったが。

 無事に脱出した後はマルボーンさんはとりあえずウィンドヘルムに逃げると言った。内戦後のゴタゴタで見つかりにくいだろうと考えたのだ。エチエンはこのままリフテンに戻るのだそうだ。2人共無事でいてほしいと思いつつ、俺はソリチュードを目指した。

 ソリチュードに向かったのはプラウドスパイヤー邸に待機しているミラークとセラーナと合流するためだ。リフテンでエズバーンを捜索する際に、きっとサルモールは現れるからだ。

 合流後はリバーウッドに戻った。スリーピング・ジャイアントの地下室ではデルフィンさんが今か今かと待っていた。

 俺はサルモール大使館で調べた事を報告した。ドラゴンはサルモールと何の関係もなく、エズバーンという人物を探していると答えた。デルフィンさんはドラゴンの件は当たっていると思っていたが違うことが分かって拍子抜けした。

 しかし、エズバーンの名前を聞いて驚いた。サルモールの殺されたとばかり思っていたらしい。その人物はブレイズの公文書保管人で、ドラゴンの古伝承に精通していたらしい。だからロアマスターなのか。

 デルフィンさんはこの勘違いをお互いが憎むあまり何でもその相手の所為だと思うようになっていたと皮肉った。まぁそれはどんな事にも通じるかなと思った。憎くて嫌うあまりそうしたくなるものだ。

 それはさておき、エズバーンを先に見つける必要がある。リフテンのラットウェイにいるかもしれないと答えると、デルフィンさんも隠れるならそこにすると言っていた。恐らく危険な場所なのだろう。見つけても疑われる可能性があるので「降霜の月の30日にどこにいたか」を聞くようにしてほしいと言われた。それなら味方だと分かるとのこと。準備が出来次第行くとしよう。