結論から述べよう。俺は帝国軍に入隊することにした。どうしてかと思うかもしれないが、ハドバルとの約束を果たそうと考えたためだ。ストームクローク入隊も考えたが、真にスカイリムに利益と平和を齎すことが出来るのは帝国だろうと判断したからだ。
だがこの戦いでは戦争なので仲間達はそれぞれの故郷に帰すことにした。いつもの冒険による戦いではなく、お互いが自軍の正義を信じて戦うからだ。
エリクはロリクステッドに、ファエンダルはリバーウッドに、セロはソルスセイムのレッチングネッチ・コーナークラブに、ミラークは同じくソルスセイムのミラーク聖堂に,セラーナはヴォルキハル城にだ。ルパートはセロに預けた。いい話し相手になるだろう。
装備はシルトストライダーの鎧ではなく、デイドラの鎧に変更した。今までで着用して一番耐久力があった。戦争時でも通用するかもしれない。
そうして、再び1人になった俺はソリチュードを目指した。しかし、正門を通るとそこでは処刑が行われようとしていた。どうやらロックヴィルという名前のノルドの男性がウルフリックをわざと逃がしたようだ。古き伝統を守って戦ったからだと主張していた。それから先は見なかった。
俺は戦いで敵は殺すが、処刑や拷問を見たり楽しむ性分は持ち合わせていないからだ。もしそうならば、体は人であっても心は怪物なのだから...。
帝国軍入隊試験を受けろ!
そして、俺はドール城に入城した。そこではインペリアルの将軍と思われる男性とノルドの幹部格と思われる女性が方針を巡って議論していた。
ストームクロークの支持者が増え続ける事やバルグルーフ首長に帝国軍に就くように強引に要請しようとしている会話を聞いた。なんだがストームクロークの兵士達の言い分も何となく分かる気がした。だが俺も心に決めたのだ。だから彼等を信じて戦うまでだ。
インペリアルの男性はハドバルが言っていたテュリウス将軍だろう。彼に話し掛けると手続きはリッケ特使に話すように言われた。議論していた幹部核の女性の事だろう。
リッケ特使の所に行く前に戦争の状況を聞いてみた。ファルクリースを死守すれば、リーチやホワイトラン、リフトを手中に収める事が可能だと言っていた。戦略的要所というべきだろうか。
出身はシロディールで皇帝の要請でスカイリムにやって来たらしい。気難しいのは慣れていないからかもしれないと思った。
リッケ特使に話に行くと通常の手続きは踏まない代わりに特別な入隊試験を受けなければいけないらしい。それはフラーグスタート砦と呼ばれる砦に潜伏する山賊を一掃することが試験内容となる。
スカイリムに現存する砦は廃墟になっている物が多く、そこに山賊や浮浪者が根城にする事が多くなっているそうだ。まぁ死霊術師やフォースウォーン等が占拠している場合もあるし、そういうのを減らしていかなければならないよね。
お安い御用だ。俺1人でやってみせようではないか!そう思い、フラーグスタート砦に向かった。
フラーグスタート砦を取り戻せ!
そこでは情報通りに山賊が占拠していた。俺は1人で戦うので久しぶりに吸血鬼の誘惑を使って山賊達の戦意を削ぎつつ吸血しまくった。仲間たちの目が多いとやるのを憚られるからなぁ。
しっかり飢えと渇きを癒す事と山賊を全滅させる事はしっかり両立させた。これでリッケ特使に良い報告が出来るだろう。
その所為なのか吸血鬼の王としての力がまた高まっていた。破壊魔法の1つに吸血鬼のオーブという魔法が使えるようになっており、マジカの塊を敵にぶつけ、刺さった相手から血とマジカを吸うという恐ろしい力だった。
一般人には勿論のこと、ストームクローク兵相手でも使わないようにすべきだと思った。これは悪の力だからだ。悪党相手に使う分には問題ないだろうが、一般人相手に使うべきではない。自戒して使うべきなのだ。
ダーネヴィールを召喚せよ! その2
フラーグスタート砦の山賊を一掃したので、俺は久しぶりにダーネヴィールを召喚した。人気がないのでやり易かった。彼はまた解放された事を喜びながらソウルティアリングの第2節、涙を教えてくれた。また機会があれば召喚しようと思う。
帝国軍に正式入隊
その後ドール城に戻ると、再びリッケ特使とテュリウス将軍は議論していた。ムートーと呼ばれるノルドの伝統的議会で王を決めるのか、尖った王冠がどうとか言っていた。もしかしたら伝統に則る事で支持を得やすくするのかもしれない。
リッケ特使はストームクロークのガルマルという名前の人物は、抜け目がない相手なので用心した方が良いと忠告していた。
話が終わった後に、俺はフラーグスタート砦を取り戻した事を報告した。リッケ特使はそれを喜び、試験は合格だと認めてくれた。そして、帝国軍の正式な入隊をテュリウス将軍が宣誓を行うので、彼の下に行く必要がある。
そして、俺は帝国軍の正式に入隊するための宣誓を行った。内容はかいつまんで記すが、現皇帝であるタイタス・ミード2世に変わらぬ忠誠を示し、帝国の将校達に変わらぬ忠誠を示し、義務を怠れば神々の裁きを受けてオブリビオンに落ちること、皇帝と帝国に万歳と言って宣誓を終了した。
恥ずかしかったが何となく誇らしい気分だ。吸血鬼の俺が受けて良い事ではないだろうが、スカイリムが平和であればいいと思う心はある。なので内戦がはなく終結するために行動しようと思うのだ。
それと装備の事はベイランドという名前の人物に聞くように言われた。余裕が出来たら話に行くべきだろう。
尖った王冠を探せ!
尖った王冠の話が先程出ていたが、どうやらそれを先に奪取するのが次の任務らしい。それをウルフリックの右腕たるガルマルが見つけたのだとリッケ特使が言っていた。ちなみに姓はストーンフィストらしい。もしやロルフの兄弟か親族なのか?何となく因縁めいたものを感じる。
その尖った王冠はコルバンヤンドと呼ばれる遺跡に眠っているらしい。部隊もいつらか派遣するようなので合流してストームクロークより先に奪取すべきだ。
行く前に尖った王冠に就いて尋ねると、それはハラルド王の時代かそれ以上前に作られた伝説の王冠らしい。俺はノルドの歴史に詳しくないが、とにかく凄いようだ。
古代の竜の骨と歯で作られたらしい。それを身に付けた者の力は増大し、手にした者は主張がまかり通るような栄光を掴むようだ。それをストームクロークが入手するとかなりマズイ状況になるのは明白だ。早急に対処しよう。話の最中にグレートハントやらボルガス王、継承戦争等のよく分からない単語が出たが、本を読めばわかるだろうか?暇な時に調べるとしよう。
ガルマルのことについて尋ねると、数々の戦争を共に戦った戦友らしい。感情よりも理性的に動くノルドらしからぬ冷静さを併せ持っているようだ。敵対するのは心苦しいだろうと思った。
それに帝国軍として戦うのはなぜかと尋ねると、両親が帝国軍人だったかららしい。しかし、スカイリムの娘である事は変わらないので、故郷の繫栄も願っていると打ち明けた。
ウルフリックはかつては同士としてアルドメリ自治領と戦ったが、いつからか勘違いしてスカイリムの独立を望むようになったようだ。俺はリッケ特使がこれ以上の内戦を望んでいない事を察した。悲劇を少しでも減らすために行動しようと思った。
コルバンヤンドに到着すると、ハドバルも舞台に参加しているのをその時に知った。彼と俺はその喜びを分かち合った。かつての約束を果たせそうで何よりだ。
だが、この遺跡は良からぬものが眠っているとハドバルは感じており、警戒を強めて進軍しようと言った。任せておけ!俺だって強くなったんだ。君への恩返しも込めてしっかり働くつもりさ。
部隊の指揮はリッケ特使が執るようだ。ストームクローク側に知り合いがいるかもしれないが、向こうは容赦しないだろうから覚悟を決めて戦うようにと警告してきた。そして、テュリウス将軍が尖った王冠を持ち帰る事を期待しているので、それに応えなければならないと皆を鼓舞した。
そして、戦いは始まった。俺は帝国軍の皆を守るために先陣を切って戦った。ドラゴンベインを振るい、死の稲妻を駆使してストームクローク兵を殺していった。あらかた殺したら後は遺跡内部だけとなる。
しかし、リッケ特使はストームクロークは帝国の古参兵も大勢いるので油断禁物と警告した。確かにそうだ。帝国軍に参加していたのだから戦闘能力はあるのだあから注意が必要だ。過信しないで臨もう。
コルバンヤンド内部ではストームクロークの猛反撃を受けた。そのせいで帝国軍人が何人も殺されてしまった。俺はその仇打ちのためにドラゴンベインを振るってストームクローク兵を殺していった。
そして、物語の間に辿り着いた。ストームクローク兵の遺体が横たわっていたので、開けるための爪は無いか思ってみたら近くに落ちていた。
その爪は黒檀で作られていた。いつものように手の平を見ると、上からオオカミ、虫、ドラゴンの彫刻が彫られていたのでその順になるように移動させて爪を設置して扉を開いた。
しかし、その先にはストームクローク兵やドラウグル等が襲い掛かってきたので返り討ちにして最深部を目指した。そこには尖った王冠と思われる王冠を被ったドラウグルがいたが、やはり蘇って襲い掛かってきた。不用意近づいたハドバルは驚いたがリッケ特使がそれを防いで助けた。
俺も助けるために率先して攻撃した。しかし、ドラウグル・スカージやデス・オーバーロードの猛攻により犠牲者を出しつつも、俺達は確実に殺した。ボルガス王と思われる尖った王冠を被ったドラウグルを殺した。そして、コルバンヤンドの完全制圧を完了して、尖った王冠を奪取した。
制圧後はリッケ特使達が残って使える物を探してから戻るそうだ。俺はその前に言葉の壁を見つけたのでそれに近づいた。いつものように吸収すると、それは時間減速のシャウトで第1節の時間だった。その内残りも見つけるとしよう。
ハドバルに一旦別れようと思い、少しだけ話をする事にした。彼は尖った王冠のために犠牲者を出した事に憤慨しており、苛立っていたが少しづつ落ち着きを取り戻していった。俺としても怒りに飲まれた彼を見たくはなかったのだ。
落ち着いたハドバルは俺とどっちが大勢ストームクローク兵を殺したのかを聞こうとしたり、ドラゴンボーンと呼ばれる存在になった俺に、どちらかの親がドラゴンなのかとおかしなことを聞いたりしてきた。前者は殺した相手を数えるなんてする気がなかったので流し、後者は神が定めた存在であると話した。
最後にリッケ特使についての話になった。ストームクロークに対して同情的なのが気がかりらしい。かつての同胞達に刃を向けるのが苦しいからかもしれない。俺は気にし過ぎだと言ってその件の話を終えた。きっとリッケ特使は裏切るようなことはしないと思う。彼女は責任感が強いと感じるからだ。
バルグルーフ首長に協力を要請せよ!
俺は尖った王冠を携えてテュリウス将軍の下に向かった。犠牲が出てしまった事を報告すると、俺が考える事ではないと窘められた。犠牲者への追悼と遺族への補償は自分達が請け負うからだと言う意味だと思った。ならば勝利で以て犠牲者に報いる事にしようと思った。
そして、次の任務はホワイトランのバルグルーフ首長に協力を要請するために密書を俺が直接送ることとなった。ウルフリックがホワイトランを襲うのに十分な兵力を集めたとの情報を仕入れたので、これで考え直すように仕向けるらしい。
強引な気もするが、ホワイトランが火の海に包まれるのは好ましくない。急行して被害を少しでも食い止めるために行動しようと俺は思った。