スカイリム(SkyrimSE) デイドラクエスト編 第9話 悪夢からの解放 | TES&fallout forever

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 メエルーンズ・デイゴンの一件を終わらせた俺達は休憩するためにドーンスターに戻ってきた。宿を取って1泊するためだ。ウィンドピークという名前の宿屋に入ることにしたが、そこでは何やら揉め事が起きていた。フルーキとイルグニールという名前のノルドの女性はダークエルフでマーラの信者である男性に抗議していた。

 マーラ。それは九大神の一柱であり愛と豊穣を司るエイドラである。マーラのアミュレットは愛の証として結婚相手に用いるともある。

 そのマーラの信者の男性は自分で何とかするので皆は落ち着いて欲しいと言っていた。夢の中でも気持ちを強く持つようにアドバイスをして揉め事は一旦の収束を迎えた。気になるので俺は話を聞くとにした。

 

ナイトコーラー聖堂に向かえ!

 俺はマーラの信者の男性に協力を申し出た。彼はそれを快く受け入れた。そこで自己紹介したが彼はエランドゥルという名前のようだ。ドーンスター全体が悪夢に苛まれているらしい。その原因はデイドラ・プリンスであるヴァーミルナであることが分かった。

 ヴァーミルナは貪欲なまでに定命の者の記憶を欲するがその代わりに悪夢を齎す邪神だ。オブリビオン領域はクアグマイヤとされ、日常がおよそあり得ない形で進行する悪夢のような土地とされる。

 先程そこへ戻ると言ったので、どういう意味かと尋ねたがここで話すわけにはいかないと言ってはぐらかした。まぁ大体は察しがついたな。俺も似たような感じだし黙っておくとしよう。

 ヴァーミルナが記憶を欲するのはなぜだろうかと問うと、エランドゥル自身も分からないらしく、それは馬鹿げた画廊に納めるためじゃないかと冗談めかして言った。まぁやりそうじゃあるよな...。彼の言うように慈愛の精神からほど遠い存在だと言っていいだろう。デイドラ・プリンス自体そんな感じだし。

 俺達はナイトコーラー聖堂に向かった。道中ユキグマが襲い掛かってきたが、難なく返り討ちにした。人数が違うし実力者ばかりだからね、しょうがないね。

 これからナイトコーラー聖堂に入ろうとした矢先にエランドゥルさんは注意事項を述べた。ここは以前オークの侵略者達が襲撃した過去があり、その時のヴァーミルナの司祭達は聖堂を守るためにミアズマと呼ばれる特殊なガスを聖堂中に噴霧させたと言った。

 そのミアズマは吸った人物を深い眠りに誘うガスで、長期に渡り吸った状態になると精神に異常をきたす恐れがある危険なガスだと警告した。なるほど、オークの侵略者とヴァーミルナの信者の両方を相手にしないといけない訳ね。

 そして、ナイトコーラー聖堂に入ったのはいいものの2人だけしか入れなかったようだ。ミラークやセラーナ、セロやルパート、エリクにファエンダルも外側から何とか入ろうとしたが無理だったようだ。

 ヴァーミルナが俺とエランドゥルさんのみを入れるようにしたのだろう。魔法かデイドラ特有の超常の力を使って。

 気を取り直して進もう。行き止まりと思われていた壁に向かってエランドゥルさんは破壊魔法の火炎を放った。壁は魔法で偽装しただけだったようだ。

 その後、最奥聖域に鎮座する堕落のドクロと呼ばれるアーティファクトに恐れ戦くがいいとエランドゥルさんは言った。隠す気あるのか?と思いつつ目覚めたオークの侵略者を殺しながら進んだ。よく今までバレなかったもんだよなぁ...。

 だがここで問題が発生した。ミアズマが解放された際に障壁が発生したようだ。解決の糸口は図書館で得られるかもしれないのでそこに向かうべきだとエランドゥルさんは言った。

 俺はもうこれ以上隠す必要なないのではないかと感じて、どうしてここに詳しいのか尋ねた。エランドゥルさんは言葉に詰まりながらも、自分がヴァーミルナの信者であり、ミアズマを放った際に恐怖で仲間を見殺しにして逃げてしまった事を打ち明けた。

 やっぱりか...。何となく実感したんだよなぁ。直感というか空気というか魂の響きというべきか、デイドラ信者とそれなりに関わる機会があったから経験で分かった感じだ。

 そして、逃げてからの数十年間は後悔の念に苛まれマーラからの贖罪を求めて過ごしてきたと語った。エランドゥルさんは過去と決別するためにここに来たと宣言した。そこまで言うならば手伝わねばなるまい。

 次に堕落のドクロの力についてどのようなものか聞いてみた。そのアーティファクトは常に他者の記憶に飢えているらしい。長い間隔離された状態にあったので、外に手を伸ばして飢えを満たそうとしているのではないかとエランドゥルさんは推察した。早く止めねばなるまい。

  2人だけでの戦闘になったがエランドゥルさん自身強かったのもあるし、俺も強くなったのも相まって比較的簡単に進めた。彼は俺の戦い方や使用する深淵の剣に対しておよそ英雄の戦い方ではないと言った。武器からは邪気を感じるとも言っていた。

 それに関しては否定しない。俺は善人ではないからね。そう思いながら進むと破壊された図書館に着いた。エランドゥルさんはここには難解な書物が溢れていたのに、ほとんど焼き払われた事を嘆いた。やはり昔の信仰を捨てるのは容易ではないらしい。

 1階に降りた後に気を取り直したエランドゥルさんは俺に本を探すように指示を出した。夢中の歩みと呼ばれる本でヴァーミルナの肖像画が描かれているらしい。乱雑した本の中から探すのは大変だと思ったが、先程通った2階の本の展示台に置いてあったのを見つけた。

 

夢中の歩みを行え!

 俺はその夢中の歩みを読んでみた。その内容は不活性薬と呼ばれる薬を飲むことで可能になるらしい。飲めば他者の夢を追体験し思考も行動もそれに倣うようだ。その夢の中で行動した通りの場所にも行けるとも書いてあった。観察者からすれば使用者が突然消える現象を目撃する事になると書かれていた。

 だがこれには欠点があり、使用者が夢の中で何か危険に陥ったり死亡したりすれば現実世界に帰ってきても心が戻ってこなかったり薬の効果が途中で切れて帰れなくなったりするそうだ。もしくは危険な場所で戻ってきてしまう事もあるらしい。使用するには覚悟がいるだろう。

 それに不活性薬の恩恵が錬金術と魔法によるものかヴァーミルナの戯れなのかは議論の的になるとも書かれていた。出来れば前者であって欲しいと俺は思った。

 俺はエランドゥルさんに夢中の歩みを渡した。彼はこれならばと確信を得たようだった。しかし、マーラに宣誓したことで不活性薬の恩恵を得ることは叶わないと言った。恩恵を得られるのはヴァーミルナの信者か部外者のみだと言われた。

 俺が飲むしかないのだろう。飲んで無防備になったらエランドゥルさんが守ってくれるようだ。それはありがたい。薬の効果が切れるのはどの段階かは彼にも分からないらしく、ヴァーミルナのの気紛れではないかと言った。なるべく安全に終わって欲しいものだ。

 その不活性薬がある研究所は図書館と隣接しているようだ。オークの侵略者とヴァーミルナの信者達を殺しつつ進み、安全を確保した後に不活性薬の捜索に入った。黒っぽい液体で長い瓶に入っているらしい。それは錬金術用の素材が置いてある棚の中にあった。

 この不活性薬を飲んで障壁を解除しなければならない。ドーンスターの人々を守るために俺は覚悟を決めてそれを飲むのだった。

 飲んだ後に意識が飛んでヴァーミルナの司祭達が話し合っている場面に出くわした。ノルドの男性はソレク、ダークエルフの男性はヴェーレン・デゥレリという名前らしい。そこはオークの侵略者の迎撃の真っ最中であり、ミアズマで諸共に倒れるしか堕落のドクロを守れないとして決断を下す場面だった。

 そして、ヴェーレンは俺に向かって命令した。どうやらカシミールという名前の人物として俺は演じなければいけないらしい。そのカシミールはミアズマを解放する使命を帯びて行動しなければならないようだ。俺は双方の殺し合いを避けつつ進み、ミアズマを起動させた。すると俺の意識は再び飛んだ。

 気が付くと俺はミアズマを起動させた場所と同じ場所に立っていた。そこに置いてあった魂石を取り除いて障壁を解除した。そこへエランドゥルさんが駆けつけて来ており、不活性薬を飲んだ後の俺は姿が消えてこっちで具現化されたと言った。

 その恩恵を受けられた事に感銘している様子だった。まぁ得難い経験ではあるかな?だがエランドゥルさんは堕落のドクロの研究を通じてでしかその新味を知ることが出来ないのを悔しがった。気持ちは分からないでもないけどね。

 ここから先は最奥聖域になるようだ。堕落のドクロの脅威に終止符を打つべく行動開始だ。そこに向かう際に現れたオークの侵略者とヴァーミルナの信者達をしっかり殺しつつ進んだ。もう他にはいないかもしれない。

 堕落のドクロのある場所まで到着するとヴァーミルナの司祭2人が現れた。ヴェーレンとソレクだった。彼等はエランドゥルさんをカシミールと呼んだ。なるほど、俺が経験したのはエランドゥル枝さん自身の経験だったのから。

 彼等の怒りを受けてエランドゥルさんはたじろいだ。ミアズマの影響で永遠に眠る覚悟がなかったと打ち明けたが聞いてはもらえなかった。こうなってしまったらもう戦うしかないだろう。裏切りは裏切りでもデイドラ信者の裏切りだ。その制裁は死を以て償うしかないのだろう。

 だが俺はエランドゥルさんの味方であり続ける。彼はいい人だからだ。俺なんかよりもずっと...。だから助ける。

 

悪夢からの解放

 ソレクとヴェーレンは俺が殺すことにした。これ以上エランドゥルさんが手を汚す事は無いから死の稲妻を駆使して殺した。デイドラの鎧を着ていないのでマジカの奔流が溢れずに最大出力で攻撃出来ないのが難点だが、起きたばかりの敵ならそこまで問題にならずに通用した。

 エランドゥルさんとはソレクとヴェーレンは友人だったと言った。殺さなければいけなかったのを嘆いたが、俺は仕方がなかったと言って慰めた。彼はそれを聞いて踏ん切りをつけて堕落のドクロの破壊に移る事となった。マーラから授けられた儀式で破壊するようだ。

 これで万事滞りなく終わると思っていたが、頭の中に声が響いた。ヴァーミルナ本人と思われる声だった。エランドゥルさんが儀式を終えた後に裏切って殺しにくるだろうと俺を唆したのだ。悪いがその手には乗らないからな。俺はエランドゥルさんを信じる。

 俺は堕落のドクロが破壊されるのを待った。それを終えた後のエランドゥルさんは憑き物が落ちたような落ち着いた顔をしていた。過去に決着を付けたからだろうと思った。彼はナイトコーラー聖堂の入り口にマーラの祠を立てていたらしい。余生をずっとここで過ごし過去を捨てて、ずっと祈り続けるつもりだったようだ。

 だが俺の介入によって堕落のドクロを破壊して全てがいい方向に向いた事で未来に生きる気力が沸いたようだ。そう言ってくれることに俺はお礼を言うとエランドゥルさんは感謝されるのは俺がそれに値すると謙遜した。勿体ない賛辞の言葉だった。

 それはゴールド以上の価値がある。そんな彼の助けになれて良かったと心から思うのだった。助けが必要ならば読んで欲しいと言ってくれた。その心遣いにも感謝だ。本当にありがたい。