スカイリム(SkyrimSE) デイドラクエスト編 第8話 サイラス・ヴェスイウスの栄光 | TES&fallout forever

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 ようやく俺達はドーンスターに到着した。静かな港町といった雰囲気だが、只ならぬ気配も近くに感じるのだ。理由は分からないが...。

 そして、案内状の通りの博物館に行くとサイラス・ヴェスイウス本人と思われるインペリアルの男性が入り口付近で立っていた。彼は俺達の事を最初の訪問者と言っていたので、博物館を始めて間もないか人気が無いのだろうと思った。失礼な話だが後者の気がしてきた。

 中に入ると曰く付きの代物が多く展示されていた。歴史深い代物なのだろうが邪気が強いぞ...。内部のタペストリーは深淵の暁と呼ばれる集団が秘密の会合の時に用いられた事やザルクセスの神秘の書の評論を書いたのは、その集団のリーダーであるマンカー・キャモランという名前のウッドエルフの男性だそうだ。

 マンカーは楽園と呼ばれる特殊な空間を生み出し、信者達が死んだらそこに行けて生まれ変わることが出来るとされたようだ。そして、彼等が信奉した神はデイドラ・プリンスのメエルーンズ・デイゴンだったことが判明した!

 

メエルーンズのカミソリを探せ!

 メエルーンズ・デイゴン。そのデイドラ・プリンスは破壊と変化を司るとされており、度々ムンダスに侵攻する邪悪な存在として歴史に記録される程である。オブリビオン領域はデッドランドと呼ばれる真っ赤な空と灼熱の溶岩地帯が続く恐ろしい場所とされる。

 そんな神を信仰する個の深淵の暁という組織は、現在の第4紀の帝国を支配するミード朝よりも前のセプティム朝、つまりタイバー・セプティムの一族が運営していた王朝の血筋を暗殺し帝国崩壊の一助を成し遂げたという事になる。後に「オブリビオンの動乱」と呼ばれる災厄へと発展したのだ、それをサイラスを誇りを持って語っていた。暗殺者として選ばれた者もいたらしい。

 とんでもないカルト教団だなぁ...。祖先にそれを持つのを誇っているのは発言の節々に伺えた。だが当然のことながら残党狩りが激化したようだ。そしてサイラスの祖先達は身分を偽って財を築く方法で生き延びていったらしい。

 時の流れによって消えゆく事を良しとせず、タムリエルにかつての栄光を刻み付けたいという思いに駆られたとサイラスは言った。かなり迷惑だろうな~と俺は思った。このままひっそりと生を謳歌した方が良いのではないだろうか?

 その後、仕事の話へと移ることになった。オブリビオンの動乱以降に残党狩りを目指すグループが急増したと言った。まぁ当然だろうな~。被害者や犠牲者からしてみればとんでもないカルト教団だからだ。憎むなと言うのは無理があるだろうと俺は思った。

 俺自身もヴォルキハル城に住まう血族達を纏める立場故にその例に漏れないので、苦々しいところではあるのだが...。

 話を戻そう。とあるグループは残党狩りの際にとある秘宝を入手したらしい。それはデイゴンのアーティファクトであるメエルーンズのカミソリと呼ばれる武器だった。それを3つの破片に分割してそれぞれが管理する事になったようだ。それが150年前のことで、その子孫達は今スカイリムにいるとのことだ。

 3人の内のグンズルとドラスキュアという名前の人物達は危険な略奪者だが、もう1人はなんとモーサルのヨルゲンさんだというのだ!後者は何とか穏便に済ませたいと俺は思った。

 俺はメエルーンズのカミソリについて尋ねた。それは血塗られた変化と大虐殺の到来を告げるとサイラスは言った。呼び名も様々あり、最後の傷のダガー、正義を滅ぼし剣、キングスレイヤー等だ。それだけ曰く付きという訳なのだろう。

 他の展示物を見ると、メエルーンズのカミソリを収める鞘やザルクセスの書の燃えながら残った紙片等があった。展示品として深淵の暁にまつわる代物を集めたい気持ちは分かったが、デイドラ・プリンスに深く関わると大変どころじゃなくなるという真理をサイラスは分かっているのだろうか?

 探す前にサイラスからカミソリの番人についてのメモを貰った。そこには事細かに家系図を記してあった。大した調査力だなと思った。デイゴンのカミソリをどうやって入手したのかは定かではないが、子孫の足取りを掴むことには成功したようであった。

 ヨルゲンさんの先祖の家系はノルド故に記録を良く残していたので容易であったが、残りのグンズルはオーク、ドラスキュアはリーチの娘であったために記録を辿るのが困難だったらしい。

 グンズルの方は山賊だが父親が帝国軍に従軍した経歴があったらしく何とか追跡出来たようだ。ドラスキュアは家系を辿るのがほとんど不可能だったらしい。現在はデッド・クローン・ロックに潜伏するフォースウォーンに身をやつしているようだ。

 

メエルーンズのカミソリの柄頭石を入手せよ!

 最初にドラスキュアから始める事にした。デッド・クローン・ロックと呼ばれる場所に潜伏しているらしい。フォースウォーンが拠点にしていると思われるので注意が必要だ。そこにはマルカルスを経由する必要があったのでそこに向かおうとすると、ノルドの女性が俺達の方に向かって走ってきた。とても怯えているようだ。

 その女性は恐怖からか自分の名前は明かさなかったが、山賊に捕まっていたらしい。数週間前に攫われたが何とか隙を見て逃げ出してここまで来たようだ。その山賊の一団はミストウォッチと呼ばれる砦に潜伏しているとのこと。地図で教えてもらったがどうやらリフト地方方面らしい。

 え?リフトからリーチまで走って逃げてきたのか?それならウィンドヘルムやリフテンに助けを呼びに行けば良かったんじゃ...。絶対その方が早いぞ?それを言おうとしたらルパートに「きっと言っちゃいけないお約束なんだよ...」と同情を込めて耳打ちしてきた。お約束ってなんだよ...、まぁ対応するけどさ。

 彼女にマルカルスまでの道のりを教えて別れることとなった。メエルーンズのカミソリの破片が一段落したら山賊団を壊滅しに行くべきだろう。

 デッド・クローン・ロックに行くためにはハグロック要塞と呼ばれる場所から攻め込む必要があった。フォースウォーンの猛攻はあったがそこまで苦にならなかったのだ。エリクの実力も上がってきたし、危ない時はルパートやセロが援護してくれた。きっと彼は大成するだろう。俺も負けられないな。

 あらかた始末した後はデッド・クローン・ロックに攻め込むだけだ。

 その前にエリクは「フォースウォーンはおかしな連中だよ。マルカルスを取り戻すために戦っているのに、生活は野蛮人だ」と言って理解出来ないという風な態度だった。それは俺も分かる。共存の道を自分の意志で捨てて破滅の道を辿っているからだ。吸血鬼も多分そう違わないだろう。彼等を反面教師にして、一族の反映に努めようと俺は内心思った。

 その後、デッド・クローン・ロックに突入した俺達はフォースウォーンやフォースウォーン・ブライアハートを殺しつつ進んだ。最深部ではドラスキュアを発見したが、ハグレイヴンになっていた。力を求めてそうなったのだろうか?

 だがそこまで強い訳でもなかったのですぐに殺せた。案外ハグレイヴンになって間もなかったのかもしれない。その後、ドラスキュアの懐からメエルーンズのカミソリの柄頭石を入手した。破片は残り2つだ。

 

メエルーンズのカミソリの刃の破片を入手せよ!

 今度はグンズルが潜伏されるとされるクラックスタスキープと呼ばれる場所に向かった。そこはメモの通りに山賊の根城と化していた。

 ここでは何とセラーナが大活躍した。吸血鬼の吸収やアイススパイクが山賊達を襲い、みるみるうちに死体の山になった。暴れたりなかったのだろうか?何とも哀れな犠牲者だと思ったが、山賊なのでお互い様でしかないなぁ思ったので言及しなかった。

 最深部ではグンズルと思われるオークの山賊長が重装の鎧と槍のような武器で攻撃してきた。セラーナはそれを見て面白そうに煽った。楽しそうだねぇ貴女...。

 案の定セラーナが情けなど掛けるはずもなく、グンズルは哀れにも力尽きアイススパイクを急所に受けて死んでしまった。心の中でお詫びしつつ懐から鍵を失敬して地下に降りた。そこにはトラップが満載だったので注意して進み、メエルーンズのカミソリの刃の破片を入手した。ようやく残り1つとなった。

 

恋の三角関係

 俺達は今度はミストウォッチ砦に行く事にした。山賊を早期に討伐するためだ。その際に久々にリバーウッドに立ち寄った。

 着いたらもう朝方だった。気分はうだるような感じだがここは落ち着くのでそこまで悪くはなかった。少し休息を取ろう。何か忘れている気がするが思い出せなかった。

 そこでエリクにスチールプレートの籠手と鎧をあげた。ブーツはドーンガードの重装ブーツ位しか似合いそうなのが無かったのでそれも併せてあげた。武器はドワーフの剣もあげたのだ。うむ、中々様になっているじゃないか!虐殺者の異名に恥じない格好だ。彼は照れたが俺は似合うと思うぞ。

 その後、スヴェンという名前のノルドの男性がカミラさんとファエンダルという名前のウッドエルフについて悩んでいるというような内容の愚痴を零していた。気になるので聞いてみよう。

 スヴェンはカミラさんに気に入られるのは自分だと豪語しており、ファエンダルは恋敵なのだと言った。どちらもカミラさんが大好きのようだ。俺はそれなら早く手を打つべきだと提案したら、彼は何やら手紙を書いて、これをファエンダルが書いたようにカミラさんに伝えるように依頼してきた。

 気になったので失敬して手紙を読むと、ファエンダルが悪者であるかのような内容でカミラさんを自分を敬うように書き綴ってあった。これはどう考えてもよろしくはない。これは正直にカミラさんに報告すべきだ。

 俺はカミラさんにスヴェンがファエンダルからと偽った手紙を渡されるようにお願いされてしまった事を正直に話した。彼女はスヴェンに呆れながらも、正直に話してくれた事を喜びファエンダルにもその事を話した方が良いと言った。そうすべきだろう。

 製材所付近でファエンダルと思われるウッドエルフの男性は働いていた。彼に被られる筈だった汚名を未然に防いだことを話すと、彼はとても喜び働いて得たゴールドを惜しみなく俺に報酬としてくれた。決して多くはないけれど、彼が懸命に働いて得たものを与えてくれるのだからその思いを汲むべきだろう。

 俺はファエンダルに旅の仲間にならないかと誘った。彼は少し考えた後に承諾した。こういうのは旅の醍醐味だなと俺は思い、ミストウォッチ砦を目指した。

 

ミストウォッチ砦を攻略せよ!

 ミストウォッチ砦に辿り着くと早速山賊達の攻撃を受けた。エリクは装備を新調した事もあってか動きが活発だった。ファエンダルは戦いの中で弓が得意だと分かった。彼の矢はしっかりと山賊に当たっているからだ。これは頼もしい。

 外側にいた山賊を全滅させてミストウォッチ砦の内部に侵入して山賊を殺しつつ進むと、ノルドの男性に声を掛けられた。クリスターという名前らしい。どうやら妻が誘拐されたかもしれないと言っており、助けを請うた。フオラという名前のノルドの女性らしい。

 何とか内部まで侵入出来たようだがこれ以上は無理のようだ。見張りが落とした鍵を入手しており、俺にフオラ捜索を代行してほしいと依頼した。俺はそれを了承し鍵を受け取った。

 俺はクリスターさんの想いを汲んでフオラを捜索することにした。道中の山賊達は全て返り討ちにして殺して進んだ。最深部ではミストウォッチ砦を占拠している山賊達の首領と思われるノルドの女性が現れた。

 俺は人質のフオラを返すように迫ると山賊の首領は面食らっていた。どうやら彼女自身がフオラらしいことが分かった。まさかそんな事ってあるのか?

 フオラは農場の暮らしが性に合わずクリスターさんを捨ててスカイリムに無断で帰ったこと、その後ミストウォッチ砦を占拠する山賊達を力で従える事に成功したこと等を語った。どうやら彼女は平穏より覇道に生きるのが性に合ったらしい。

 最後に大事な事を聞かなければならない。クリスターさんの下に帰る気は無いかと問うと、代わりに始末してくれないかと冗談気に言ったが、すぐに殺さないでと意見を翻した。心では愛していることが伺えた。単純に殺して終了という話ではなくなってきた。

 フオラは自分の結婚指輪をクリスターさんに渡して、自分が死んだよう伝えてほしいとお願いされた。本来ならばここで殺すべきだろうが、彼女は今でもクリスターさんを心から愛している。答えの出にくい問題だ。

 俺はクリスターさんへの真心に免じてこの場では殺さない事にした。次また悪事を働けばその時は容赦せずに殺そう。もしくは別の冒険者や勇者が討ち取るかもしれない。それが山賊になるということの運命だからだ。

 その後、クリスターさんにフオラの結婚指輪を渡した。俺はミストウォッチ砦の山賊達に無残にも殺されてしまった後だったと嘘を吐いた。彼は嘆き悲しみながらも報酬としてこの結婚指輪をくれた。しばらく1人になりたいと言ってミストウォッチ砦を出て行ってしまった。彼には悪い事をしてしまった...。だがいつか立ち直って欲しいとも思う。身勝手は願望ではあるけれどな。 

 俺はフオラにクリスターさんを説得して帰らせたと報告した。彼女はどうやったのかと聞こうとしたが、過程よりその結果を重要視した。借りが出来たのでいずれ返すと彼女は約束し、俺達はミストウォッチ砦を後にした。これで正解だったかは今でも分からない。

 

メエルーンズのカミソリの刃の破片を入手せよ!

 最後の破片があるモーサルに向かった。製材所で仕事中のヨルゲンさんにメエルーンズのカミソリの破片を持っているはずだから譲ってくれないかと交渉したが、先祖代々に渡って深淵の暁と敵対しているのでそれは無理だと言って拒否された。

 穏便に済ませたい俺は汚い手ではあるが代わりにゴールドで破片を買うと提案した。ヨルゲンさんはそれを聞くと快く受け入れてくれて、家の鍵と宝箱の鍵をくれたのだ。生活が苦しかったのだろうか?

 信念を曲げる事をさせてしまった事には申し訳ないと思いつつ家に入り、宝箱からメエルーンズのカミソリの柄の部分を入手した。これで全部だ。サイラスさんの下に帰ろう。

 

サイラス・ヴェスイウスの栄光

 俺達はドーンスターに戻り、サイラスさんにメエルーンズのカミソリの破片を全て渡した。彼は大喜びして報酬として3,000ゴールドをくれた。1つの破片につき1,000ゴールドとは破格だなぁ。

 その後、最後の破片としてここにある鞘を合わせたら完成ということになるようだ。それを完全修復するにはデイゴンの祠に行って、メエルーンズ・デイゴンと交信して修復してもらうことで成し遂げられると言った。俺は疑問視したがサイラスさんは深淵の暁の栄光を教えられて育ち、この出会いには運命を感じると豪語した。これは信念を変えられそうもない。仕方がないが行くしかないようだ。

 夕方付近を見計らってデイゴンの祠に向かった。かなり厳つい彫刻だ。本物に出会ったことはないがあんな感じだろうか?

 サイラスさんは俺達が来るのを今か今かと待ち焦がれていた。そして、実際に交信を行ったが何も起きなかった。その次に代わりに俺が交信したらかなり高圧的な声が頭の中に響いた。メエルーンズ・デイゴンが直接語り掛けてきたのだ!

 俺がメエルーンズのカミソリを欲しがっていると思っており、そのために行動するのをとても面白い見世物であると嘲笑った。俺はお願いされたからやっただけで欲しかったわけじゃないけどな。

 盤上の駒が残っている状態で話が進むのを良しとせず、サイラスさんを殺すように仕向けた。俺は彼がメエルーンズのカミソリの破片集めに貢献した事実を伝えてもダメだった。勇者にならなければ捻り潰すと脅してきた。そもそもなる気はないけどな。

 どうやらサイラスさんも俺と同じようにメエルーンズ・デイゴンが語り掛けたらしく、用済みにされそうなので怯えていた。俺は報酬をたんまり貰い、自分はメエルーンズのカミソリの破片を博物館に飾りコレクションにする事でお互いが得をするはずと言って命乞いをした。

 まぁ俺としては深淵の暁のために働くのは気が引けるが、サイラスさんを殺す気にもなれなかったので、その提案を受け入れた。彼は安どして報酬の500ゴールドをその場で支払い、全速力でドーンスターに帰って行った。

 そのやり取りに激怒したメエルーンズ・デイゴンはドレモラ2体を差し向けた。どちらもキンリーヴだったが今度はデイドラの鎧を装備していた。案外これが普通なのかもしれない。防御力が上がっていたが、それで屈する俺達ではなかった。

 1体目のドレモラ・キンリーヴにはセロがエルフのダガーで何度も斬りつけ、エリクがドワーフの剣で致命傷を与えてセラーナが吸血鬼の吸収でとどめを刺す。2体目はファエンダルが遠距離で弓で射って翻弄し、ルパートは身長差を活かしたシミターでの斬りつけ、最期はミラークがファイアブレスでとどめを刺した。

 最後に祠の内部に侵入すると、別のタイプのドレモラがいた。ドレモラ・チャ―ルと呼ばれる種族のようだ。キンリーヴよりも地位は低めらしい。そのためすぐに殺せた。

 そして、祠内部にはゴールドや魂石、付呪された武器や装備、鋳造用の延べ棒があった。これも頂いて行こう。

 タムリエル中を震撼させた組織の末裔を助けるのは道理に反するかもしれないが、メエルーンズ・デイゴンはに従うのもしゃくだったのでこういう結果になった。サイラスさんもこれに懲りてかつての栄光に幻想するのを止めてくれることを願うばかりである。

 流石に長旅で疲れた。ドーンスターで休むとしよう。