スカイリム(SkyrimSE) デイドラクエスト編 第6話 覆された運命、結ばれる因果 | TES&fallout forever

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 ナミラの一件がとりあえず片付いた後に、アルケイン付呪器の前でイライラしているハイエルフの男性を見かけた。気になったので近づくと彼は怒りだした。邪魔するつもりはなかったと謝ろうとしたが、発掘現場は立ち入り禁止だとか研究の邪魔をするな等と言って捲し立てた。

 一通り怒った後に落ち着きを取り戻し、俺達に謝罪した。自己紹介がまだだったので名前を教えてくれた。彼はカルセルモというらしい。

 ドワーフのついて研究しているようでかなり詳しいようだ。神に挑もうとしたり、突然一族ごと姿を消したりした話も少しだが教えてくれた。聞いていて飽きない。とても楽しい時間だった。さっきまでの居心地の悪さが嘘のようだ。

 

二ムヒを退治せよ!

 俺はカルセルモに衛兵が必要な理由を尋ねた。それは研究成果を盗もうとする学者を牽制する役割を担うためだ。用心し過ぎな気もするが。だがそれ以外にも理由はあったようだ。それはここのドワーフ遺跡である、ヌチュアンド・ゼルが危険に満ちているからだそうだ。ドワーフの罠やオートマトンが起動しているからだ。

 ソルスセイム島での経験やスカイリムでのドワーフ遺跡探索の経験もあるので、そこまで問題にならないと思った。俺は「発掘現場を見たい」と言った。それを聞いたカルセルモは「誰が好奇心を止められるというのだ」と言って快く発掘現場の鍵を渡してくれた。

 そこに行くのはいいが1つ仕事を頼まれた。発掘現場には二ムヒという名前の毒蜘蛛がいるらしい。それを退治して欲しいそうだ。それを果たせば博物館への入場も許可すると約束してくれた。俺は了承して発掘現場に向かった。

 ヌチュアンド・ゼルに入るとフロストバイト・スパイダーの巣が出来上がっていた。それらを殺しつつ進むと、巨大なフロストバイト・スパイダーが現れた。恐らく二ムヒなのだろう。だがすぐに殺せた。こっちには途轍もない強者が大勢いるからね、ご愁傷様。

 その後、カルセルモさんの仕事を完了したので帰ろうと思ったが、ルパートが近くに帝国軍の装備をしたインペリアルの男性の遺体に気付いた。

 その人物のメモを失敬して読むと、どうやらこの男性はアレシウスという名前らしく、ここには調査隊の護衛として参加したらしいが、問題ばかり起こす研究者ばかりであり、エルシとクラグは何かを企み、ストロムはチームの中で唯一魔術が使えるらしい。そんな人たちばかりでもストウビンは彼等を信用すると書いてあった。

 これも何かの縁だ。どうなったかを確認する事にした。

 

消えた探検隊を探せ!

 俺達はヌチュアンド・ゼルで消えた探検隊の調査に乗り出す事にした。道中はファルメル(ギレボルさんはここにはいないし、彼等以外の場所ではいつも通りの言い方とする)やフロストバイト・スパイダー等が襲い掛かってきたが返り討ちにして進行した。

 その際にブレトンの男性2人の遺体を見つけた。アレシウスのメモの通りならエルジとクラグという名前の人物達だろう。

 武器庫と思われる場所にいたエルジはここで見つけた財宝を知り合いのバイヤーに売って一儲けしようと考えており、各エリアに通じる道にいたクラグは探検は思っていたような感じではなったことや寝る前にルーンで防衛した等と書いてあった。恐らくドワーフのオートマトンかファルメルに殺されたのだろう。周りの帝国軍兵士の遺体も散見されたからだ。

 更に進むとブレトンの男性の遺体を発見した。近くにあった日記からストウビンであることが分かった。ここは居住区だったらしく、武器庫を調べ終わった後にファルメルに襲撃されたらしい。

 ヌチュアンド・ゼルの制御用レバーを発見したらしく、これでドワーフのオートマトンを起動させて防衛機能を回復させようと考えていたが、それも叶わずに殺されてしまったらしい。その無念は俺達が晴らそう。

 日記に書かれていた制御用のレバーを使用して、ヌチュアンド・ゼるの防衛装置を起動させた。起動したドワーフのオートマトンはファルメルと交戦し始めた。その状況を利用して俺達は双方を倒して進んだ。やっていることが卑怯な気もするが、ここで死ぬつもりは全くないのでこういう手段も行ったりする。何とも悪人然としてるなぁ俺って。まぁ吸血鬼なら当然だろうけど。

 その後、居住区と思われる場所に行くとブレトンの男性の遺体を発見した。持っていた日記からすると彼がストルムらしい。ストウビンと同じように居住区の調査をしていたらしいがファルメルの襲撃に遭い、防戦したが殺されたようだ。

 俺達はカルセルモさんの下に報告に戻った。二ムヒを退治した件については、何か月も邪魔されていたので再開出来る事を喜び、ドゥーマー博物館の鍵を報酬としてくれた。展示品を見てもいいが触らず、許可区域内の探索に限ると付け加えられた。俺としてもそこまで無作法な事はしないので心の留めた。

 それと探検隊の全滅も報告する事にした。カルセルモさんは警告したが全滅した事実に悲しみつつも、遺族への報告はこちらですると言って彼等に支払うはずだった報酬の1,000ゴールドを俺にくれた。ありがたく貰う事にして彼にお礼を言ってその場を後にするのだった。

 俺達はドゥーマー博物館へ向かった。ドワーフのオートマトンや装備、武器等の数々が展示されていた。博物館と呼ばれるだけあって色々見れたのは楽しかった。カルセルモさんの努力の賜物だろう。面白かったのでまたいつか立ち寄りたいものだ。

 

館をステンダールの番人と共に探れ!

 ドゥーマー博物館をしっかり堪能した後にアンダーストーン砦を出ると、今日は新月だった。風情があるなぁと思っていた矢先にインペリアルの男性に声を掛けられた。どうやらステンダールの番人のようだ。こんな時にこんな厄介な相手に絡まれるなんて運がないなぁ...。風情が台無しだ。

 この番人の名前はティラヌスというらしく、ここの廃屋がデイドラ崇拝に使われているらしいから協力して欲しいと言ってきたのだ。

 1人でやればいいだろうと思ったが、俺はこの廃屋になぜか惹かれる衝動に駆られた。何故かは知らないが、どうしても行かねばならない気がしてきた。俺は渋々だが了承した。

 皆は止めた方がいいと忠告してきた。セラーナは何かを感じ取った風だったがその理由は分からない感じだった。俺も何かを感じたが分からなかった。

 廃屋は人が出入りした形跡があるとティラヌスは分析した。その後物音が聞こえたのでどんどん奥に進んだ。何となく暗闇を目指している気分だ。

 そして、施錠した扉を調べる事になった瞬間、ティラヌスは悲鳴を上げて玄関口に逃げ出した。どうやらここのデイドラは普通とは違うようだったのだ。何か見えない所に向かって話し掛けているようにも見えた。

 その後、俺の頭の中に直接話し掛ける声が聞こえた。ねっとりとした、腹の立つ声をしていた。魂が滾り、燃え盛るような怒りを感じた。セラーナにも聞こえていたようで少し怯えている様子だった。

 分が悪いので俺達も逃走を試みたが、玄関口は魔法か何かで堅く施錠されていた。声はティラヌスを殺せと囃し立てた。殺さねば俺が死ぬと。その声に従う気には全くなれなかった。

 だがティラヌスはその声に今にも屈しようとしていた。それでもステンダールの番人か?俺やセラーナのような吸血鬼やデイドラから人々の命を守るのが使命じゃないのか?お前は本当にそれでいいのか?

 

覆された運命、結ばれる因果

 俺は「それでいいのかティラヌス?アンタはステンダールの番人で人々を守るのが使命なんだろ?デイドラの言いなりでいいのか?」と言って説得を試みた。それを聞いた彼は落ち着きを取り戻し、自分の錯乱した言動を恥じた。そして、再び奮い立ってデイドラ討伐を宣言した。

 声は俺に尚もティラヌスを殺すように命じた。その声の主はモラグ・バル本人だったのだ!なるほど、だから抗い難い力のようなものを感じたのか。ヴォルキハル城の吸血鬼達はハルコン卿から、そのハルコン卿はモラグ・バル本人から力を与えられた。抗うのは至難の業だろう。

 だが俺はモラグ・バルに対し、言いようのない怒りに燃えている。吸血鬼の体を燃やして死んでしまうのではないかの熱量を体の内側から感じる。俺はその声を無視して最深部を目指した。従えばモラグ・バルのメイスを報酬として与えると言っていたがそんな物は欲しくもない。

 モラグ・バルの声を無視しつつ、最深部で祭壇を発見した。ティラヌスはこの祭壇を一掃するために魔法の準備に入った。すると光り輝くオーラのような魔法を放った。モラグ・バルは苦しみだしたが、その魔法は俺とセラーナをも苦しめた。

 この魔法はステンダールのオーラと呼ばれる秘術であり、回復系の精鋭魔法兼アンデッド攻撃用でもあるそうだ。 だがそれをゼロ距離で放つ事はないだろう!これでは祭壇を破壊する前に死んでしまう!正体を明かせないとはいえ、これはマズイ!

 俺は急いでドラゴンベインを振るい祭壇を破壊した。すると落盤し始めた。早く退避せねばなるまい。

 玄関口まで再び逃げると、落盤は収まった。何とか助かったのだ。ティラヌスは「忘れ難き暗闇に一撃を与えた」と言って喜んだ。スカイリムをより良い場所にしたとも言って感謝してくれた。

 そして、自分を見失っていた事も謝罪し、俺以外の仲間達にも一緒に戦ってくれた事に感謝の意を示した。

 ここでの出来事を誇りに思うべきだと言って、俺達の旅に幸運を祈ると言って先に廃屋から去った。

 これで終わったと思った。そう思いたかった。だが再びモラグ・バルと出会うことになるとは思ってもいなかったのだ。この因果は知らない内に結ばれていたのを後になってから知るのだった。