スカイリム(SkyrimSE) サイドクエスト編 第7話 闇の一党の暗躍 | TES&fallout forever

TES&fallout forever

TESのOblivionやSkyrim、falloutのことを書きます

 俺はラリスさんに一連の行動について問い詰めた。どうやら最初のドラウグルの襲撃の際におかしくなっており、アージダルに操られていたようだ。その状態で鉱山労働者や傭兵達を皆殺しにした事になる。

 悪意はなかったようだが遺族は許さないだろう。熟考の末にドラゴン・プリーストに抗うのは一般人のラリスさんには不可能だったということで一応許すことにした。今後は遺跡発掘の仕事に就かない事を条件にだ。

 ラリスさんはそれを受け入れ、レイヴン・ロックに戻って別の仕事を探すと言った。この件は他言無用で、2人だけの秘密と言っていたがミラークにセラーナ、セロにルパートもいるのだが?精神的にまだ安定していないのだろうか?どの道苦難が訪れるだろうが、しっかり償って生きて欲しいと思った。

 

黒の書、繊維と金線を学べ!

 ラリスさんと別れた後、更に黒の書があった。繊維と金線という題名だった。アージダルが狂ったのはこれが原因かもしれない。

 開いてアポクリファに飛ぶといつぞやの体力を奪う闇のある場所だった。灯明で場を照らしつつ進むとシーカーやルーカーが襲い掛かってきた。最深部ではルーカーのガーディアンなる強力な個体にも出くわした。それを返り討ちにして本を開くまで到達した。

 最初は腕力の秘密、数秒間スタミナを気にせずに強力な一撃が放てる。次はアルタナの秘密、数秒間マジカを気にせずに魔法が使える。最後は防御の秘密、数秒間受けるダメージが半減する。

 俺は腕力の秘密にした。日中で戦う事になればスタミナの消耗を考慮する必要があると思ったからだ。その後するソルスセイムに帰還した。

 

スカイリムに帰還

 俺達はソルスセイムでの事件を解決したのでスカイリムに帰ることにした。グジャランド船長に船に乗せてもらうことにした。彼ともそれなりの付き合いになるので身の上話を聞いてみた。

 かれこれ20年船長をやっているらしい。昔はソルスセイム周辺で漁をしていたが、レッドマウンテンの灰のせいで漁が困難になったのだそうだ。補給船としてソルスセイム島へ行く仕事が無かったら、船を売ったそのお金でリフテンに帰っていたそうだ。そこはリフト地方の大都市とされる場所であり、治安が悪い町らしい。とても苦労しているのが伺えた。 

 俺達はノーザンメイデン号に乗って夕方頃にウィンドヘルムに到着した。セロはソルスセイム島以外に行けたことを喜んでいた。ウィンドヘルムの門を潜って少し観光しようと思った矢先にノルドの男性2人がダークエルフの女性に因縁を付けていた。どう見ても差別主義者のそれだったのだ。

 一通り言い終えるとその2人は立ち去った。やはりノルド至上主義が蔓延していると見るべきか?セロはそれを見て不機嫌になった。折角スカイリムに来たのに悪いものを見せてしまった。

 その差別を受けていたダークエルフの女性は俺もその同類と思って非難してきた。俺はそんな事はしないと反論したら、落ち着きを取り戻しウィンドヘルムは偏見と狭量のある連中の温床であると警告してきた。アルゴニアンも標的にしているらしい。確かに港でしかここでは見かけないからなぁ。その中で一番酷いのが先程のノルドの男性で、ロルフ・ストーンフィストという名前というらしい。

 ダークエルフは灰色地区と呼ばれる区画でのみ生活が許されているらしい。遅れたが名前を聞くと、スヴァリス・アセロンというらしい。大変な暮らしのようだが頑張って生きてほしいと心から願った。

 気分を変えてウィンドヘルム内を散策してみた。スカイリムに於いてもっとも古い歴史を持つ大都市だけあって年代物の建物が多い。まさに古都という表現が相応しいと思った。だが気分良く観光している中でロルフに出くわした。セロは戦闘態勢に移行出来るようにエルフのダガーの柄の部分に手を当てていた。

 ロルフはセロに因縁を付けようとしたが、俺は話題を変えるためにどうしてそこまでダークエルフを憎むのかについて尋ねた。彼は得意気になってスカイリムの自由を守る戦いで役に立たなかったと豪語していた。サルモールもエルフの集まりだから結託しているはずだと言っており妄信していた。

 スカイリムを守るために人手を集めて、何人か集めて尋問すべきだと持論を述べていた。そもそも上級王が招き入れたのが間違いだったとも言っており、ノルド至上主義は止めそうになかった。少しは落ち着いてきた様子なのでこれで別れることにした。中々根が深い問題のようだ。

 

黒き聖餐を行う少年

 俺達はある少年の家に向かった。ソルスセイム等に渡る前にウィンドヘルムの衛兵に聞いたアベンタス・アレティノの黒き聖餐の様子を見に行くためだ。どうにも気がかりだった。衛兵も動く様子はないので止めるのが最良だろうと考えたからだ。

 だが家の前でノルドの少年とダークエルフの女性が口論していた。闇の一党を呼ぶかもしれないことに少年が興奮していたが、ダークエルフの女性は観念してそれは真実だと教えたが、闇の道を歩んでいるため関わるのを止めるべきだと忠告していた。

 俺は詳しく話を聞こうと思いダークエルフの女性に話し掛けた。彼女の名前はイデサ・サドリというらしい。相手をしていた少年の名前はグリムヴァー・クルーエル・シーというらしい。

 アレティノは幼くして天涯孤独の身になり、孤児院に預けられていたがいつの間にか抜け出して家に帰ってきて、奇妙な儀式を執り行っているらしいのだ。それが黒き聖餐であることは明白だが、闇の一党を恐れて皆が見放す状況になっているのだという。これをイデサは町に邪悪な存在を招いていると非難していた。

 どうにかして止めることがウィンドヘルムやアレティノ自身にとっても穏便な解決になるだろう。衛兵の目を掻い潜り、ピッキングしてアレティノ邸に侵入した。

 アベンタスは呪詛の言葉を呟きつつ、捧げものを周囲に置いて陣を形成して黒き聖餐を執り行っている最中だった。俺達の姿を見てアベンタスは闇の一党の暗殺者であると誤解した。

 いやいや、俺はデイドラ装備だし、セロはキチンの鎧、セラーナは吸血鬼の令嬢の装備、ミラークは元竜教団の装備、最後にぬいぐるみのルパートとなるがどこをどう見たら暗殺者と間違えるのか?精神的に参っているのか?まぁ闇の道へ至る儀式だもんなぁ。

 預けられていた孤児院はオナーホール孤児院と呼ばれており、院長はグレロッドという名前の老婆だ。リフテンの人々には「親切者」と呼ばれているのだが虐待が常態化しており、それを上手く隠蔽して運営しているらしい。

 俺にそのグレロッドを殺して欲しいのだそうだ。これはとんでもない事態になってしまった。何とかして穏便に済ませたいものだ。行く前にそこで働くコンスタン・ミシェルという名前のインペリアルの女性は殺さないでと付け加えられた。俺としても何の関係も無い人を殺す気はないからそれは心配ない。

 俺達はグレロッドをなんとかするためにリフテンに向かうことになった。かなり距離があるので馬車を使うことに決めた。馬車の御者はアルファリンという名前のノルドの男性だった。

 ウィンドヘルムの事を色々教えてくれた。王達の宮殿はかなり古くて歴史があること。旅人や余所者には開かれた町とは言えず、ダークエルフは灰色地区でアルゴニアンは港での生活に追いやられていること。悪い所も多々あるが宿屋のキャンドルハース・ホールならまともな食事や安い寝床にありつける等と良い面も教えてくれた。

 ここまで話してくれるなんてきっと良い人なんだろうなと思いながら、俺達はリフテンに向かった。

 リフテンに到着したら夜だった。早々にこの案件に決着を付けようと考えていたので町に入ろうとしたら、衛兵に呼び止められた。訪問者税を払えというのだ。額は300ゴールド以上だ。

 強請りなのは明白だが事を荒立てたくなかったので俺は支払った。セラーナやセロは止めようとしたがここではただの余所者なので、ある程度下手に出るのが望ましいと考えたからだ。

 門を開けてもらいオナーホール孤児院へ向かおうと思った矢先に、屈強なノルドの男性に呼び止められた。名前はモールというらしい。雇い主はブラック・ブライアという名前の一族であり、リフテン一帯を支配している権力者なのだという。その後ろ盾が盗賊ギルトと呼ばれる組織であるとも言っていた。

 どうにもここは治安もだが汚職も蔓延しているらしい。モールには特に聞きたい事はないと言ってその場を後にした。ここに来たのはグレロッドを何とかするためで盗賊ギルドと関わるためではないからだ。

 

親切者のグレロッドの悪事を暴け!

 オナーホール孤児院に入る頃には夜も遅い時間帯で入るのは憚られたが、子供達のことを思い扉を開く決心をした。中に入るとグレロッドと思われる老婆が孤児達に対して仕事を怠けるともっと痛い目に遭うと脅してきた。それと養子の話は今後受け付けないと言っていた。ここに縛り付ける気なのはすぐに分かった。

 それを見たセラーナはグレロッドに対する不快感を露わにし、ここの空気が張り詰めているので自分も気が張っていると言っていた。確かにこれは気分が悪い。

 俺達が無断で入ってきたのをインペリアルの女性に咎められた。彼女がコンスタン・ミシェルのようだ。俺は子供達が心配でここに来たと弁解すると、彼女は納得したのかこれ以上咎めなかった。

 グレロッドの日常はどうかと聞くと、虐待で子供達の心身を支配している事を明かし、彼等には愛情と慰めが必要だと自分の考えを打ち明けた。養子に出して幸せにすることも考えたが今ではそれも不可能だし、下手な希望はダメだった時にはさらに不幸にしてしまうことになるので出来ないと嘆いていた。

 だけど、後ろでミラークはオナーホール孤児院の鍋を使ってシチューを作っていた。尋ねると子供達が過酷で辛そうだからお手製のシチューを作って元気付けようとしたと言っていた。今そんな状況じゃないでしょ!他所の施設の鍋と食材を勝手に使うんじゃない!

 そんな寸劇染みたことをしている最中に、グレロッドがコンスタンを呼び出した。孤児院で上手く子供達を指導するには2つのことが必要だと言った。1つは打撃、もう1つは叩くための堅い木の棒だと言った。思いっきり虐待じゃないか...。

 コンスタンはすぐさまそれは出来ないと反論したがグレロッドは全く聞き入れず、彼女の相手をするのは疲れるから愛飲するワインをこれから飲むから邪魔をするなと声を荒げた。これじゃどうしようもないな。殺したら闇の一党だと思われるし下手に暴力を行使すれば角が立つ。どうすべきか。

 俺は悩んだ末に衛兵を買収する事にした。訪問者税の時の応用だ。向こうがゴールドをせびるならば、その金銭欲をこちらの目的のために利用すればいいだけだ。いやぁ~俺って悪党だなぁホント!

 早速外にいる衛兵に対してグレロッドが虐待しているので逮捕して欲しいと願い出たが聞き入れない様子。そこで俺はさっき門を通る時に払った額と同じ300ゴールドを賄賂として衛兵にあげた。すると、衛兵は態度をコロリと変えてオナーホール孤児院に向かった。やれやれだねぇ~。

 そして、衛兵が虐待の嫌疑でグレロッドの拘束を宣言すると彼女は物凄い剣幕で罵ってきた。思いつく限りの罵詈雑言を衛兵に浴びせていたが、衛兵は至って冷静だ。いや、強かに弱みを探っているようだ。流石はリフテン、搦手が上手とみたね。

 言質を取ったことで衛兵はグレロッドの逮捕の大義名分を得た。それでもグレロッドの罵倒が続くので、両手斧を見せつけて最後の警告を衛兵は行った。ついに観念した彼女は大人しく連行された。上手くいって何よりだ。

 

闇の一党の暗躍

 グレロッドはミストヴェイル砦と呼ばれるリフテンの政庁の地下牢に拘束される事となった。これで一安心だろう。

 ウィンドヘルムに戻りアベンタスにグレロッドの件は片付いたと報告すると、彼は闇の一党だと誤解したまま感謝の言葉を述べた。俺は違うと訂正しようとしたが、アレティノ家の家宝のサラを報酬として俺に渡してきた。俺が謙虚な暗殺者だと思い込んでいるのだ。

 仕方なく受け取ったが釈然としない。アベンタスは大人になったら暗殺者になって、沢山の子供達を助けると言って希望に満ちた目をしていた。だが暗殺される人物の家庭にも子供がいるかもしれない事は考慮していない様子だ。それは悪循環でしかないというのに...。

 もやもやした気持ちを払拭するために再びリフテンのオナーホール孤児院に足を運んだ。コンスタンスさんにグレロッドが刑務所に入った後の現状を尋ねたら、グレロッドは最近殺されたと驚愕の事実を口にした。更に詳しく聞くと暗殺者が現れたかもしれないとリフテンで噂になっているのでその可能性があると言った。

 子供達は知らないだろうからこの件は伏せるとコンスタンスさんは言った。俺は複雑な気分になったが、彼女に今後も運営を頑張るように元気付けてその場を離れた。

 その後子供達が聞き耳を立てていたようでグレロッドの死を喜び、闇の一党を称えていた。この異様な光景に俺は絶句した。

 彼等は虐げられていたのでグレロッドに悪感情を抱くのは仕方がないが、彼女は一応一般人だったのだ。人の死を喜ぶ異常ぶりに俺はどうすればいいのか分からなくなった。彼等がいつか元に戻るのを期待するしかない。

 結局のところ、俺は闇の一党に出し抜かれた。いや、負けたのだろう。彼等はアベンタスの黒き聖餐を知って俺達を利用したのだろう。表向きは俺達が悪人のグレロッドを逮捕して一件落着と見せかけておいて、裏では暗殺しやすい状況を伺っていたのだ。

 こうなっては追いかける事は不可能だ。表立った戦闘は苦手でも闇に紛れるのは闇の一党の専門分野だ。手掛かりが何もない状況ではもう打つ手がない。俺は苦い思いをしながらリフテンを去るしかなかった。