スカイリム(SkyrimSE) ドラゴンボーン編 最終話 ダブル・ドラゴンボーン見参! | TES&fallout forever

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 俺は一旦デイドラの鎧を取りにヴォルキハル城へ戻った。軽装ではミラークとの決戦時にシャウトで負けるかもしれないからだ。なるべく万全を期さねば。

 そして、スコール村に戻るとセラーナはある考えを口にした。服従がドラゴンに有効なら、ドラゴーンボーンであるミラークにも有効なのではないかと言うのだ。考えてもみなかった。ハルメアス・モラの眷属になるかもしれない事に嫌気がさしていたので、それも考慮しておこうと思った。

 俺は意を決して黒の書の白昼夢を開いた。その後再び意識を失った後にアポクリファに到着するのだった。

 

偽りの頂点

 以前のアポクリファとは内装が違っている気がした。別の場所に召喚されたのかもしれない。まぁオブリビオンは1つの別世界だし広大でも不思議はないか。

 シーカーを殺しつつ進むと、黒の書に近しい魔力を帯びた本をいくつか見つけた。骨無き四肢、覗き見る瞳、詮索するハサミ、剥き出しの歯列という題名の本だった。ハルメアス・モラの特徴を掴んだ名前だったので苦笑してしまった。これ本人が書いたんじゃないのか?もしくは信者か?

 順調に5章の場所まで来ると四方に特殊な台座があり、見た感じ今まで集めた本の題名に合った分を置けばいいらしい。4冊分正しく設置すると中央に魔力が集まり、6章へと転移出来るようになった。

 6章は特に入り組んだ場所では無かった。シーカーが2体ほどいたのでドラゴンベインや破壊魔法を駆使して殺した後に、言葉の壁があったので近づくとそれはドラゴンアスペクトの言葉だった。それを受けて第2節の防御を学ぶことが出来た。

 その後ミラークの配下のドラゴンが現れた。攻撃する前に完成された服従を唱えた。ゴル、ハ、ドヴの雄叫びと共に放たれた黄金色の衝撃波をもろに受けたドラゴンは敵意を削がれ、俺を受け入れたのだ。

 サーロタールという名前らしく、俺をミラークのいる場所まで送ってくれるというのだ。これはありがたい。首の方に跨るとアポクリファの大空を飛んだのだ。ドラゴンに跨り空を飛ぶなんてスカイリムでは考えつかなかった。内心心躍るのを感じる。

 そして、ドラゴン騎乗時の戦い方を教えてくれたので、実践演習をシーカーやルーカーに行いつつ、ミラークの待つ塔の頂上までやって来た。サーロタールが簡単に手懐けられた事に落胆しつつ、挨拶をするとミラークは言った。最初のドラゴンボーンと最後のドラゴンボーンがまみえる時だと。

 ミラークはハルメアス・モラから自由になり、ソルスセイムに帰還する事を画策していた。俺を殺して魂を吸収して完全復活する事を宣言した。そうはさせるかっての!

 だが、その時眩暈がした。その一瞬にミラークがハルメアス・モラに殺される場面を幻視した。あれは一体!?俺は知っているのか?この後の出来事を?

 どうにも腑に落ちない。このままハルメアス・モラに従属するのは虫が好かん。ストルンさんの仇を取る事をしなければならないが、その原因は殺したハルメアス・モラにある。それに幻視の状況を現実では見たくない。となれば方法は1つ。

 俺はミラークに向けて服従を放った。彼はまさかそのシャウトを自分に放つとは思ってもみなかったたために対応が遅れてもろに受けてしまった。心なしか今までの覇気は減少したように感じる。

 

真の頂点!ダブル・ドラゴンボーン誕生!

 ミラークはたじろいだものの、態勢を立て直し攻撃に転じた。ファイアブレスやフロストブレス、触手の弾幕を杖から出したり剣で攻撃してきたり等多種多様だ。ドラゴンアスペクトにより防御も堅い。だが俺は血液の薬で回復しつつ服従を放ち続けた。

 遂にミラークは服従の影響で今までの覇気が失われ膝をつくことになった。俺は何度も服従を放った。ミラークが運命を変えようとしたように俺も変える。ただし、2人でだ。2人のドラゴンボーンでだ。

 喉がかれるまで放ち続けたらミラークは今までの邪気が失われた様子で俺を認めてくれた。これが本来のミラークなのだろうか?それとも洗脳だろうか?前者だと思いたいが...。


 ミラークは最早ハルメアス・モラの手駒ではなくなった。だがそれを監視していたハルメアス・モラにとってはかなり面白くない状況であるので、初めて感情的にミラークを罵倒していた。ストルンさんの事もあるし、そもそも配下になるつもりはない。ミラークと共にアポクリファを脱出するのみだ。

 ハルメアス・モラはかなり頭にきているらしく、シーカーやルーカー、禁断の知識に魅入られた元冒険者の霊等の軍団を差し向けて来た。ファイアボルトや雷撃を受けて膝をつきそうになった俺をミラークが庇ってくれた。ありがたいものだ。俺も負けていられないな!

 回復した後は俺も雷撃やドラゴンベインの斬撃、アーリエルの弓を使用して軍団を殺していった。最後にはかなり巨大なルーカーが切り札として現れた。ルーカー・ギガンティックと呼ぶべきか。俺とミラークは連携して攻撃した。俺が足場を攻めてミラークがシャウトで攻める。その連携の前にルーカー・ギガンティックはついに力尽きて死んでしまった。


 最後にハルメアス・モラは「永久に逃げ延びることは出来ない」と言い残し姿を消した。これで少しは離れていられるだろうか?また会うかもしれない。その時はその時だ。

 ミラークと共にソルスセイムへ帰還しようと持ち掛けたが、完全な状態で帰還するために少し時間をくれと言われた。俺はそれを了承して別れた。

 その後、黒の書の白昼夢を収めた祠が出現した。開くと俺の周囲に紋章が出現した。どうやら今まで培った力の振り分けが出来るらしい。今の所は別にやらないのでそのままにした。

 黒の書の力でスコール村に戻ると、セラーナ達が心配して駆け寄ってきた。ミラークと共にハルメアス・モラに反旗を翻した事を伝えると、セラーナは「物語の主人公みたい」と言って呆れていた。まぁ荒唐無稽な冒険活劇といった具合か?生き延びた俺でさえ本当の出来事なのに実感が沸かない位なのだ。それだけ困難な戦いだった。

 

スコールの鍛冶師を救出せよ!

 ミラークの件が無事解決したことで、バルドール捜索に取り掛かった。ディーオさんが教えてくれた場所まで向かってみると、そこにはサルモール兵が駐屯していた。俺は話を聞こうとしたが向こうが攻撃してきたので、やむなく返り討ちにした。

 懐を失敬して確認すると、Aと呼ばれる人物から鍛冶師から情報を引き出すようにと催促する内容の手紙だった。恐らくここで間違いない。

 廃屋の地下にスコールの男性を発見することが出来た。彼がバルドールなのだろう。少し拷問されたらしいが、後遺症が残る位酷いものでは無かったらしい。

 サルモールの事は知らない様子だったが、リーダー格の名前は知っていたようだ。アンケリオンという名前のハイエルフのようで、Aのイニシャルの人物で間違いないと思われる。

 アンケリオンはスコールのみが扱うことが出来るスタルリムと呼ばれる鉱物を軍事利用しようと考えているらしかった。それは鍛えれば優れた武器になるかららしい。何としても止めねばなるまい。

 アンケリオンはスタルリムの鉱脈に関する地図を奪ったらしく、それを取り戻す必要が出てきた。北岸に船を停泊させているようなので取り戻しに行こう。

 碇泊している船までの道はかなり険しかったが夜間の間に到着出来た。サルモール兵の殺気立った視線を他所に、俺はアンケリオンと思われるサルモール高官の男性に話し掛けた。

 アンケリオンは気が短いらしく、俺の話を聞く気が無い様子だった。だが、バルドールから何も得られないだろうと言って説得を試みた。するとあっさり地図を返してくれたし、引き上げの準備に入った。もしかしたら口実が欲しかったのかもしれない。何にせよ、これ以上荒事にならないで良かった。

 翌朝になってからスコールに戻り、バルドールさんに地図を渡した。彼はとても喜び、俺をスコールの民の称号とスタルリムの秘術を報酬としてくれた。ここまで良くしてくれるとは思わなかったが、感謝して受け取った。

 その後、身形のいい老人が俺に話し掛けてきた。ディーオさんの話を聞いて俺に興味が沸いたらしい。見た感じスコールの民ではなさそうだった。

 俺は出来る事をしただけだと伝えると身形のいい老人、サースタンという名前の男性は「勇敢なだけではなく、謙虚とは素晴らしい!スコールに一目置かれる理由が分かった気がするよ」と言った。まぁ何とかしたいと思ったのは事実だけど、何だか照れるな...。

 サースタンは歴史学者らしく、記憶だけで遺跡の地図を書けるぐらい大好きらしい。だが冒険者の力を有していないので、俺達を雇いたいと提案してきたようだ。目的地は古い墳墓であり、レッドマウンテンの噴火に伴って出現したのだとか。

 もう少しソルスセイムにいようと考えていたのでこれも縁と思い承諾した。

 

ミラークの真の帰還

 俺達は宿泊するためにレッチング・ネッチ・コーナークラブに立ち寄った。セロと出会った思い出の場所だ。ここで店主はゲルディス・サドリという名前のダークエルフの男性が経営しているようだ。

 ここの名前の由来は数年前に、ゲルディスの近くまで来てスジャンマという地酒を持ったダークエルフの男性の酔っ払いが裸で下手くそな歌を歌っており、そこへネッチがやって来たのだがダークエルフの男性にスジャンマを飲むと考えて酒瓶を投げつけられたらしい。

 そして、その酒はネッチが全部飲んでしまった後で盛大に吐いてしまったらしい。酔っ払いを数々見てきたがあれは半端じゃなかったと振り返っていた。これは実話であり、その出来事から店名を付けたのかもしれない。ホワイトランの酔いどれハンツマンのソルスセイム版といったところか?

 そして、一泊すると不可思議な感覚に見舞われた。これはミラークと初めて会った時の感覚に似ていた。もしかしたら帰還しているのかもしれない。俺達はミラーク聖堂に向かうことにした。

 そこではミラークとその信者と思われる男女1組が住み着いているのを見かけた。そこには邪気が無く、普通の修練者のように思えた。

 ミラークはアポクリファで見てきた服装とは異なり、藍色がかった生地で編まれたローブを着用し、剣は触手を組み合わせたような剣ではなく、緑色のマジカが溢れた直剣だった。どことなくハルメアス・モラの秘宝っぽい。聞いてみると抜け出す時に「かっぱらった」のだそうだ。以外と俗っぽいな!

 仮面を外すと壮年のノルド男性の顔をしていた。もう少し年を取っているかなと思っていたがそうでもなかった。

 俺はミラークを助けた。この行動にどういう意味が齎されるのかは分からないが、あの時の幻視を超えた先にあるものを見たいと思った。それにドラゴンボーン同士の協力は欠かせないと思うからだ。これからは師として仲間として、そして友としてミラーク共に旅をしたいと願うのだった。