船旅で疲れた俺達は、レッチング・ネッチ・コーナークラブと呼ばれる酒場で休むこととなった。だが店主は先に休んでおり、他の定員も見られない。個人営業か人出が少ないのだろうか?まぁ吸血鬼故に夕方や夜間行動が多くなるので仕方がないのだが。
そう思っていると、特殊な鎧を身に纏った男性が俺に話し掛けてきた。傭兵で生計を立てているらしく、その人物はダークエルフでテルドリン・セロという名前らしい。装備の方はキチンと呼ばれる装備で、甲虫の骨格と樹脂で固めた物と説明された。
500ゴールドで雇えるらしく、モロウウィンド最強の剣士と豪語するその豪胆さを気に入り、俺は即採用した。ミラークとの戦いでは戦力は多い方がいいと考えたからだ。
傭兵 テルドリン・セロ登場!
言いにくいのでセロと俺は読んでもいいかと確認し、彼は快く受け入れてくれた。傭兵と雇い主の関係ではあるが、それなりの信頼関係は持ちたかったのだ。
セロは前の雇い主は昔ながらのノルドであり、究極の頑固者だったらしい。ある時、ホワイトラン郊外で敵が1人逃げ去り、3日掛けて追いかけると最大規模の山賊の野営地がそこにはあったようだ。その後、雇い主のノルドは恐ろしく不敵な笑みを浮かべたと語った。
そうして、セロはこの後の運命を悟り、いくら大金を摘まれてもあんな風には死にたくないと決めたと語った。俺は自殺願望は持ち合わせていないので、期待に応えられるようにはしたいと心に決めた。
ミラークの所在を求めて
エイドリルさんの教えられたとおりに大地の岩に行ってみると、その岩は緑色に光を放っており、そこには虚ろな様子で何やら建築作業を行っているレイヴン・ロックの住民達がいた。話し掛けても謳い文句のような話しかしないので、原因かもしれない大地の岩に触れてみることにした。
だがそこで俺の意識は途切れた。どうやら大地の岩を彫る作業をしていたらしい。セラーナやセロ、ルパートの声掛けで意識を取り戻す事が出来たのだ。とてもありがたかった。
その後、魔術師風のダークエルフの老人に声を掛けられた。ネロスという名前らしい。俺はミラークについて尋ねたが、その人物は何千年もの昔に死んだはずだと教えられた。特殊な方法で生き永らえているのだろうか?
レイヴン・ロックで起きている不可思議な現象に関係しているかもしれないとは言ったが、その答えは教えてやれないと言われた。ゴールドを積んでも教えてくれそうにないようだ。島の中央付近の聖堂があり、そこは教えてくれたので手掛かりを掴む指針は得られたと思う。
俺は建築される物について尋ねたが、何を建築しているのかはネロスも分からないらしい。止める気は無いのかと尋ねると、干渉する事で結果を見れなくなると言って否定されてしまった。難儀な人だなぁと俺は重い、その場を後にした。ミラークを止めるしかこの現状を打開できそうにない。
アッシュスポーン軍団襲来!
レイヴン・ロックでは特に芳しい結果は得られなかった。セラーナの提案もあり、俺達はミラークの聖堂を目指すことにした。しかし、街外れの農場を通る時に灰の塊のような怪物と戦うレドランの衛兵を見かけた。どうやら隊長格らしい。他の衛兵達は殺されている様子だったので助太刀した。
助けた男性の隊長はモディン・ヴェレスという名前らしい。倒した怪物達はアッシュスポーンと部下達が呼んでいるらしい。徐々に統制が取れるように攻めてくるので、裏で指揮している人物がいるはずだと推測していると言った。
俺は失敬して探しつつ、アッシュスポーンの死体からとある手紙を見つけた。これによると、再三の無条件降伏と即時休戦を無視したので、帝国の敵として攻撃を開始するという旨とフロストモス砦を拠点にしている事が書き綴られており、その指揮官はファルクス・カリアス将軍であることが分かった。
カリアス将軍と呼ばれる人物が関与していると報告すると、その人物は200年雨のレッドマウンテンの噴火のせいで砦が崩壊した時に命を落としているはずと告げられた。エルフではないらしいので、特殊な方法で生きている可能性が高いようだ。
フロストモス砦を調べて、主激者を殺す任務を請け負うことになった。行く前に俺はミラークについて尋ねたが、それの話になると意識が霞が掛ったように朦朧とした喋りになり、覚えていないと口にした。聖堂を調べるしか方法はなさそうだ。
道中難破したストライデント・スコール号と呼ばれる船の近くを通り過ぎた際に、強盗者に襲われた。それらを返り討ちにして船を探索すると、東帝都社のペンダントを発見した。売れるかもしれないので貰っておくことにした。
アッシュスポーンの襲撃も受けたが難なくフロストモス砦に到着した。入り口を通り過ぎると男性の声がして「侵入者に備えろ!」だとか「帝国万歳!」と声高に宣言したりしていた。この声の主がファルクス・カリアス将軍だろう。早く何とかしよう。
カリアス将軍を倒せ!
砦の外に配置されたアッシュスポーンを全滅させて、内部に侵入した。そこにもアッシュスポーンはいたので協力して全滅させた。吸血鬼には厄介な火炎の破壊魔法を使ってくるからだ。
倒しつつ進むと、白骨遺体を発見した。マクシミアン・アキシウスという名前の男性のようだ。妻のセリーナに宛てた遺言状のようで、3通あった。レッドマウンテンの噴火によりフロストモス砦が崩壊の危機に陥り、防衛のために働いていたが、死期を悟って書き残したらしい。自分の子供達の事も心配しているのは文中から感じられた。彼は立派な帝国軍兵士なのは明白だと俺は思うのだった。
更に進むとジャンプして爆発する蜘蛛のジャンピング・フレイム・スパイダーや真っ白な蜘蛛であるホワイト・スパイダー等の珍種の攻撃を受けたが返り討ちにした。こんな蜘蛛がいるとは思わなかった。今後は注意しよう。特にジャンプする方は吸血鬼にとって致命的だ。
カリアス将軍の居場所を探る内にある日記を見つけた。これは将軍を蘇生して使役しようとした者の記録だったのだ。死霊術師だったかもしれない。
ハートストーンと呼ばれる石を使って何とか蘇生は成功したが、命令通りに動かず、反抗的な態度を取るようになり手を付けられない事態に陥ったようだ。最終的に自分に埋め込むことも視野に入れていたらしいが、カリアス将軍に好き放題の行動が続いている以上、失敗したと見るべきだろう。
その人物が隠し持っていたフロストモス砦の鍵を使い、鍵の掛かった扉を解放して進んだ。最深部にて胸に宝石のような石をはめ込まれたインペリアルの男性が立っていた。彼がカリアス将軍だろう。彼は付呪された特殊なハンマーで攻撃し、左右にアッシュスポーンを召喚した。
ルパートは短剣、セロはエルフの剣で攻撃し、セラーナはアイススパイクや吸血鬼の吸収を駆使してアッシュスポーンを殺した。
最後は数の暴力になるが、カリアス将軍に一斉攻撃を仕掛け殺す事に成功した。彼には悪いがこれもソルスセイムのためだ。ハートストーンを念のため抜いておくついでに先程のハンマーを貰う事にした。勇者のハンマーと呼ばれる代物らしい。各属性の相手に有効な攻撃が出来るようで、かなり強そうだ。
カリアス将軍討伐完了をヴェレス隊長に報告した。彼はこの報告を聞いて不死化の可能性は考えていたと言い、200年以上も生き延びるにはそうするしかないと確信していたようだ。それでも将軍の偉業は素晴らしかったらしく、変わり果てた事を嘆き悲しんでいた。
気持ちを切り替えたヴェレス隊長は、モーヴァイン評議員から今回の件の報酬として1,500ゴールドをくれた。レドランの衛兵よりも高額な報酬らしいので大事に使おうと思った。
レドランの衛兵の風紀を正せ!
俺はヴェレス隊長にレドランの衛兵について尋ねてみた。練度を上げるのに何年も掛かったが、その価値はあると誇り、それはモーヴァイン評議員の命を守るためである事を明かした。特徴的な骨削鎧は、脆そうに見えるが、鉄や鋼鉄の剣を受け止める強度があるらしい。攻守共に万全なのだろう。
しかし、些細な気紛れに悩まされていると愚痴を零しており、その解決が上手くいってないらしい。手伝うべきだろう。
どうやらエンバーブランド・ワインなる酒に困っているらしい。強い上に依存性も強いようだ。酔いを覚まさせるためには探す必要があるのだが、ブルワーク内部には無い。レイヴン・ロックの廃屋付近にあるかもしれないとヴェレス隊長は言った。早速探すとしよう。
エンバーブランド・ワインはすぐに見つかった。廃屋の外にある樽の中に隠されていたのだ。8本分見つけたので、ヴェレス隊長に報告した。彼は喜び、居眠りする衛兵が減るだろうと言っていた。報酬として250ゴールドをくれた。貢献出来て良かった。
さて、これからミラークの聖堂に向かうとするかな。これ以上後回し出来ないし。
ミラーク聖堂を調査せよ!
夕方になるまでレッチング・ネッチ・コーナークラブで一泊してミラーク聖堂を目指した。旅する時間がおかしい事にセロは「どうしてそんな時間帯にするんだ?夜間は戦いにくいぞ?」と忠告した。もう隠し事は出来ないと思い、俺とセラーナが吸血鬼である事を明かした。
それを聞いたセロは「ゴールドをキチンと支払い、裏切らないならば一応信用しないでもない...」と言って受け入れてくれた。彼の信頼を裏切らないように頑張ろうと俺は思った。
道中はアッシュホッパーなるバッタのような怪物と戦った。ソルスセイム原生の生き物なのだろう。その内ソルスセイム内をゆっくり旅したいなと思った。怪物退治ばかりじゃなくご飯食べたり色々見たりとか。
やっとのことでミラーク聖堂に到着すると、付近はドラゴンの骨が乱雑に遺棄されており、人々は操られて苦役されていた。どうにかしようにも方法が分からない。しかし、操られていない女性が声掛けしているのを見かけた。どうやらノルドの女性のようで、特殊な方法で洗脳を回避しているとみた。早速話し掛けて確認しよう。
彼女はスコールの民であり、フリアという名前らしい。父親である呪術師のストルンの魔術のこもったアミュレットで洗脳を防いでいるとのことだった。色々聞くべきだろう。
ミラークについて尋ねてみると、遥か大昔にドラゴンが権力を握っていた時代の教団の司祭を務めていたらしい。だがその内反逆を行うようになり、自分の道を切り拓こうとしたがソルスセイムを我が物にする前にドラゴン達に滅ぼされたようだ。
ドラゴンボーンでも司祭が務まるのだろうか?それともなったから反逆したのだろうか?謎は深まるばかりだ。
スコールに民について尋ねると、ソルスセイムに古くから住んでいる人々で、全創造主と呼ばれる存在の僕として、他者を搾取するのではなく自然と調和して生きていく民族なのだという。そして、レイヴン・ロックでも見た岩は、自然のある側面を象徴しているのだと説明してくれた。彼女がいれば心強い。早速同行して調べるとしよう。
聖堂内部はミラークの信者やドラウグル、スケルトン等の敵が攻撃したり、毒矢や振り子のトラップ等があり、順調には中々いかなかった。その時のフリアさんは、片手斧を両手で使用して攻撃し、敵を殺していくスタイルで、かなり戦い慣れている様子だ。これは頼もしい。
道中セラーナは「貴方が偽のドラゴンボーンだなんて...。ミラークとやらに思い知らせてやりませんと」と言って愚痴を零していた。何だか照れるなぁ!
少しニヤニヤしてしまったようで、セロに小突かれた。いや、流石に嬉しいじゃん?内心好きな相手に認められたらさ...。それを端から見ていたフリアさんやルパートは呆れていた。別に惚気てる訳では無いぞ!
更に進むとミラークが大昔にやったであろう拷問の跡を発見した。かなり悲惨な様子で骨だけになっても生々しい感じだった。ドラゴンなのか自分の為なのかは分からないが、どうしてこんな事をしたのだろうか?
そう思っているとドラウグル・デス・オーバーロードが現れた。皆で返り討ちにしたが、この先多く出現する可能性はあるだろうと思い、俺は気を引き締めた。
ギロチンのトラップを旋風の疾走のシャウトで超えて解除しつつ進むと、フリアさんはミラークが反乱を起こして覇道を進んだが、辛いものだったのではないかと言った。
確かに1人でやるにはかなり大変だったろうと思う。味方がいたかどうかも分からないし。だがこの広大な聖堂はどうやって作ったのだろう?これも洗脳で作り上げたのだろうか?
ドラウグルやスケルトンを倒しつつ進むと、ドラゴンの骨を飾った趣味の悪い芸術作品を発見した。フリアさんはミラークが竜教団を裏切ったとはいえ、こんな事をされたドラゴン達は許せなくて当然で、報復されても仕方ないと言った。まぁ気分のいい物では無いよなぁ。
そして、言葉の壁画もあったので近くに行くと、シャウトを吸収した。ドラゴンアスペクトと呼ばれるシャウトで第1節の力を覚えた。今までの物とは違う何かを感じる。
その後、突然現れた門番(思いっきりドラウグル・デス・オーバーロードだったが)を返り討ちにして、最深部への門を守っているドラウグル・デス・オーバーロードと戦った。今までよりも強かったため、イナゴの嵐の召喚魔法を使って数の力で翻弄し、フリアさんやセラーナの援護で倒すことが出来た。やはり仲間がいると助かる。1人ではここまで来れなかっただろうし。
だが、ある石像を見て不安に駆られた。海洋類のような甲殻類のような何とも言えない不気味な石像だ。俺はこれを見たことがあるのだろうか?
最深部に到着すると、台座に本が1冊置かれているだけだった。フリアさんは闇の魔法を感じると言っていたので、ミラークに通じる手掛かりになると考えて本を開いた。だが何かの触手に体に絡みついたかと思うと、急に意識が遠のいたのだった。
原初のドラゴンボーン、ミラークとの邂逅
俺は意識を取り戻すと、よく分からない空間にいた。オブリビオンに飛ばされたのか?思案する前に司祭風の独特な仮面をつけた男の破壊魔法の雷撃を受けて膝をついてしまった。それを放った人物は俺に洗脳した時と同じ声をしていた。目の前の男性がミラークなのだろう。
ミラークは一目で俺がドラゴンボーンだと分かったが「たかが数体のドラゴンを殺しただけ」と言って軽んじた。何を~!倒すの大変なんだぞドラゴンは!ファイアブレスは吸血鬼には致命傷なんだよ!
内心憤慨している俺を他所に、ミラークはドラゴンボーンの真の力を理解できないと豪語し「クァ・ディイヴ」と言って体に魔法の鎧のような物を身に纏った。あれがドラゴンアスペクトなのだろうか?
ミラークは「もうじきソルスセイムは我が物になる。既に人々の心は操った。そして、聖堂を完成させ、私は帰還を果たすのだ」と豪語した。タムリエルに帰ってくる気なのだ。
動けない俺に対し、配下の海洋類の見た目の怪物に命じて衝撃波のような攻撃で強制送還させられた。そして、また意識が遠のいたのだった。
気が付くとフリアさんやセラーナ、セロとルパートに体を揺さぶられていた。どうやら俺は意識が無い間、体が透けていたらしい。危なかったなぁ。
フリアさんにミラークに会った事を報告すると、血相を変えてどこにいたのかを聞いてきた。この本を読んだら飛ばされた事を伝えると、ストルンに話をして打開策を練ることになった。彼女達の住まうスコール村に行くことになるのだった。