ホワイトランはとても活気のある場所という印象を受けた。民家や店が多い。昼間なら人通りが激しいのではないだろうか?そう思っていると、ノルドの男性とインペリアルの女性が口論している場面に出くわした。
帝国軍兵士のために剣の大量受注をノルドの男性が依頼したが、その注文に答えられないのでエオルンド・グレイ・メーンに頼めばいいとインペリアルの女性は言った。それを聞いた男性はウルフリックに膝をつく方がマシと言って嫌がった。女性は呆れて仕事を受けたが奇跡は期待しないようにと忠告した。どこでもこういうトラブルはあるんだなと俺は思った。
ドラゴンの脅威を報告せよ!
いけない、ドラゴンズリーチに行かないといけないんだった。俺は急いで向かったが、イリレスという名前のダークエルフの女性に止められた。俺は「ドラゴンの脅威を報告しに来たんです」と答えたら彼女は納得して通してくれた。
中央の玉座に腰かけているノルドの男性、バルグルーフ首長とその側近のプロベンタス・アヴェニッチという名前の男性に謁見した。俺はヘルゲンでドラゴンを見た事、それに伴いリバーウッドの防衛のために兵を派遣してもらうように取り計らうよう依頼した。
だが、プロベンタスは、ファルクリースの首長がそれを挑発と取るだろうとバルグルーフ首長に忠告すると、それを聞いたバルグルーフ首長は突然激昂した。自分が管理する領地と人々がドラゴンの脅威で死ぬのが許せないのだろう。それにしても突然の怒りっぷりだったように思えるが...。
最後に、バルグルーフ首長はホワイトランに対する貢献に対して報酬として鋼鉄の鎧をくれた。それと俺のような人物に手伝って欲しい事があるようだ。王宮魔術師のファレンガーという名前のノルドの男性に会いに行こうと言った。なぜかとてもウキウキした様子で話していたが、もしかして情緒不安定なのだろうか?首長の仕事は過酷だろうし。まぁ憶測だけども。
バルグルーフ首長の紹介の後に挨拶すると、ファレンガーは「取ってきて欲しい物がある」と言ってきた。あるかどうかも分からない古代の石板らしい。ブリーク・フォール墓地にある、ドラゴンを象った石板、ドラゴンストーンと呼ばれるものを持ってきて欲しいと依頼された。それにはドラゴンの埋葬地が記録されているのだとか。
それなら金の爪の一件でもう持っていた。それを報告して渡すと、ファレンガーはとても喜んだ。
その後に何をすればいいのかを聞くと、後は精神に関する仕事になるからこれ以上はいいと言って仕事はこれで終了となった。
初のドラゴン戦
その後だった。イリレスさんがドラゴンの襲来を俺達に教えに来たのだ。ファレンガーさんはそれを聞いてとても喜んでいた。ドラゴンが好きで堪らないのだろう。だけど今は非常時なんだけどなぁ。
イリレスさんはそんなファレンガーさんを窘めつつ、報告に上がった衛兵を交えて話を聞く事になった。どうやら南から来たらしい。それに今まで見た事が無い速さで飛んでいたと言っていた。説明を聞き終えた後に、バルグルーフ首長はその衛兵に休むように言って、その場を下げさせた。
その後、イリレスさんに部隊を組んで討伐に向かうように指示を出した。そして俺もその手伝いをして欲しいと言ってきた。ヘルゲンを生き延びたのだからその経験があると考えているようだ。俺はその襲撃が終わった後に出くわしただけなのだが、やれるだけの事はやってみようと思った。
そして、バルグルーフ首長はファレンガーさんのためにドラゴンストーンを持ってきたことに対する功績として、ホワイトランで土地を購入する権利を認めてくれた。プロベンタスさんに話は通してあるらしいので、ゴールドが貯まったら掛け合ってみるのも良いかもしれない。その後は鉄の体力の鎧を報酬としてくれた。何から何までありがたい限りだ。
ドラゴンに対してかなり執着しているファレンガーさんをバルグルーフ首長が諫め、脅威に対して守る方法を考えるようにと指示を出し、イリレスさんには生き残って今後の戦いの糧にするようにと指示を出した。それを聞いた彼女は、自分は警戒が服を着て歩いているようなものと言ってバルグルーフ首長を安心させた。
ドラゴンが現れたと言われる西の監視塔に行く前に、イリレスさんは部下の衛兵達に発破を掛けていた。ドラゴンと戦った事のが無いので戸惑いを隠せなかったようだ。それを彼女が説得し、皆のやる気を引き出した。素晴らしい女性だと思う。きっと大成するだろうと俺は思った。
西の監視塔はほぼ壊滅している状況だった。イリレスさんは現状視察と共に生存者救出の命令を下した。俺も同行して西の監視塔に向かった。
そこには生存者はいないと思われたが、衛兵が1人生存していた。他に仲間がいたがドラゴンに襲われてしまったようだ。それなら近くにいる事になるだろう。
その後、ドラゴンの声が聞こえた。ヘルゲンで聞いたような地響きのような声だった。あの時とは違う種類だが脅威には違いない。イリレスさんは衛兵たちに命令を出して弓矢で攻撃するようにし指示した。
俺も弓矢で攻撃する事にした。剣を使うのも考えたが、ドラゴンは何やら言葉と共に火を口から吹いており、吸血鬼の俺にとっては致命傷だ。故にそうするしかなかった。その後衛兵達と協力し、徐々にドラゴンを追い詰める。最後は俺の弓矢でとどめの一撃を当てると、ドラゴンは「やめろ!ドヴァーキン!」と俺達の分かる言葉で叫んだ後に死んだ。
だが、それでは終わらずにドラゴンの肉体は消えて骨だけとなり、何やら力の奔流のようなものが俺に流れ込んだ。その過程でこのドラゴンの名前はミルムルニルという名前のドラゴンという事、揺ぎ無き力と呼ばれる力が体に注ぎこまれた事が分かった。分かったというよりも魂に刻み込まれた感じだ。これはブリーク・フォール墓地の壁画で受けた現象と酷似していると俺は思った。
その名はドラゴーンボーン!
その後衛兵の1人が俺に近づいてきて「お前はドラゴーンボーンだ!」と言った。何だそれ?どうやらドラゴンのいた時代には、ドラゴンを殺し、その力を奪う存在の事を指すのだそうだ。それは伝説であり、伝統らしく、タロスことタイバー・セプティムもドラゴンボーンだったらしい。
衛兵達はこの状況をどう見るかイリレスさんに聞くと、伝説や噂の真偽はどうでもいいし、タムリエル中を歩き回って不思議な事を一通り見たので今更驚かないが、俺のやった事は事実なのでそれは信じると言った。良くも悪くも武人肌なんだと思った。
そして、ドラゴンボーンの力を確かめるためにシャウトを使ってみるようにと促された。そうは言っても出来るかどうか。とりあえず先程の揺ぎ無き力と呼ばれるものを思い浮かべながら声を発すると、俺の口から風のようなものが生まれて衛兵をよろめかせた。これがシャウト、またはスゥームと呼ばれるものらしい。
これで俺がドラゴンボーン確定という事だろうか?吸血鬼の俺が?悪い冗談のようにも感じるぞ...。こういうのは立派な英雄がなるのが自然だろうに。どちらかと言えば俺は悪党に分類されるだろうからだ。生きるためとはいえ、山賊相手とはいえ生き血を啜るのだから...。
そう思っていると、イリレスさんがこの事をバルグルーフ首長に報告すべきだと言った。彼女は状況を整理するために遅れて戻ると言った。俺はそれを了承し、ホワイトランに帰った。だが門を潜ると地鳴りのような声が響いた。ドヴァーキンと呼ばれた気がしたが、誰があんな声を出したのだろう。
ドラゴンズリーチにて、自分がドラゴンを殺し、その現象からドラゴンボーンと呼ばれるようになったことを報告すると、バルグルーフ首長は「それが本当ならば、グレイビアードはお前を呼び出したんだ」と言った。声の使い方の達人で、世界のノドの絶壁高くに住んでいるらしい。
ドラゴンボーンは声に独特の才能が有り、それをシャウトに集中させることが出来るのだという。その使い方を教わるようにと言われた。
その後に、フロンガルという名前のノルドの男性は、グレイビアードがハイ・フロスガーに呼ばれているのだと言った。この出来事は数世紀ぶりらしく、タイバー・セプティムがアトモーラのタロスの頃に召喚されて以来らしい。そんなに凄い事なのか?
対するプロベンタスさんはこの出来事を信じておらず、これを「ノルドの戯言」と言って一蹴していた。これを聞いたフロンガルが立腹し、伝統を汚していると言って食って掛かった。バルグルーフ首長の前で止めなさいよ...。
そのやり取りをバルグルーフ首長が諫め、ドラゴンボーンと認められたのでグレイビアードが呼んだのは明白だと結論付けた。今すぐにハイ・フロスガーに行くべきだと言った。これはとても名誉な事らしい。
そこにある七千階段と呼ばれる階段を若い頃のバルグルーフ首長は登っていたらしい。かなり高そうだ。ハイ・フロスガーは平和な場所で俗世から切り離されているようで、今の世界を気に掛けているかも定かでないとのこと。前はそうだったが今ではどうかは分からないと彼は言った。
そこで学べることはしっかり学ぶべきだろう。だがしっかり準備してから行こうと思う。
就任!ホワイトランの従士!
最後に、バルグルーフ首長は俺をホワイトランの従士に任命してくれた。これは権限が許される中で最高の名誉らしい。それとスゥーム・フォドンと呼ばれるアーティファクトをくれた。何か特別な力を感じる。スゥームとあるのでシャウトを強化してくれるのかもしれない。何から何まで感謝だ。
衛兵達にも俺の肩書を認知させるようにするので、取るに足らない人間と思われないようにさせておくと約束してくれた。本当にありがたい限りだ。
最後に私兵としてリディアという名前のノルドの女性が僕に仕える事になった。彼女はとても誠実そうに見えた。俺のような吸血鬼にはもったいない位だ。悪くないもんだな、誰かのために戦うってのも...。