スターコアは思いの外、分かりにくい場所に置いてある。どうしてここにあるんだろうと思うような場所にだ。まぁ、地道に集めていくしかないけどね。気長にやるとしよう。
パークメダリオンの全入手完了!
僕はスターコア集めを続ける前に、N.I.R.Aにパークメダリオンの全入手が完了した事を報告しに行った。彼女から「真のヌカ・マニア」と認定され、ご褒美としてヌカ・コーラ・ダーク、ヌカ・グレープ、ヌカ・コーラ・クアンタムを1本ずつ貰った。
子供向けのテーマパーク故に、その内容は知れたものだけど、ヌカ・コーラ好きの僕にとっては嬉しい代物だった。集めて回るのも中々楽しかったし。それじゃスターコア集めと同時にヌカ・ワールド近辺の調査に戻りますかね。
不思議な集団ハボロジスト!
僕達はニシャのターミナルの記録に書いてあった「ハボロジスト」の実態を調査するために、彼等のキャンプ地に赴いた。総数5,6名からなる集団のようで何かしらの宗教団体のようにも見えた。その中でトゥラ・スピニーという名前の女性は「AHS-1」であるとか「アラインメントを受ける」だとか色々独自の単語のようなものを言っていた。位や何かしらの処置だろうか?
そして、リーダーであるダラという名前の女性に出会った。何とも不思議というかなんとも味わい深い女性だと思った。悪い人ではないんだろうけど、ディサイプルズが敬遠したのも何となく分かる気がする。
なんでもハボロジストとは、最終戦争前の作家であるディック・ハベルという人物が人間の精神を拡張する方法であるアラインメントを生み出して、大いなる精神の力を信徒達に与える事が出来たらしい。その人物の直系の子孫がダラであり、秘跡の番人を務めているらしい。
その作家はよく知らないけど、そんな技術があったなんて知らなかったなぁ。ダラはこの組織の役割は内なる平安と幸せを見つける手伝いをする事だと言った。そして、驚異的な精神の力を習得する手伝いもすると言っていた。新興宗教感が満載な気もする...。
次にダラの着用している宇宙服を5着程入手してきてほしいとお願いされた。200キャップで5着分の支払いをしたいと申し出てきた。ギャラクティックゾーンにあるので自分達の力で入手しようとしたが、防衛システムにより2人の信徒の命が失われたらしい。
それなら道中で集めていたから既に僕は5着分持っていた。本当はコレクションにしようかなと考えていたが、誰かの役に立てるのならと思い、彼女達にあげる事にした。
既に持っていた事をダラに報告すると「ハブの祝福を!」と言って喜んだ。役に立てて何よりだ。そして、彼女は更にお願いしたい事があると言った。廃品置き場にある宇宙船を手に入れたいと言ったのだ。それって本物なの?なんか違う気がする...。
その内容についてはハボロジストの要であり、それを飛ばす宿命にあると詳細を明かさなかった。それは「AHS-7」の信徒に許された秘密の知識だと言っていた。まぁ、これも何かの縁だし、僕は手伝う事を了承した。それを聞いたダラはまた喜び、仲間にその事を知らせると言って皆を集めて車輪を作った。
宇宙船(?)を手に入れろ!
ダラさんは皆を集めて演説を始めた。ハブの大いなる計画が次の段階を迎えると仰々しく語り、僕が宇宙服を人数分入手した事を皆に伝え、それに着替えるように言った。戦闘は僕が指揮するので武器を取るように命じていた。
宇宙服でロボットの攻撃はあまり防げないと思うけど、無粋な感じがしたのでそのまま黙って先頭に立った。彼等の信じたいものを無理矢理暴くのも良くないからね。
僕とX6はハボロジストを守るために、先頭に立って敵を殺していった。ラッドスコルピオンや生き残りのブラッドワームを殺して何とか廃品置き場に辿り着くのだった。
廃品置き場に到着すると、ダラさんは僕にこの後どうすればいいのかと指示を仰いだ。僕は先頭になって戦うから、有利になったら撃つようにと指示を出し、彼女達は了承した。その後、僕は暴走したロボット達を倒しつつ、彼女たちの安全を考慮して戦闘を行った。
最後には改造されたセントリーボットが立ちはだかったが、V.A.T.Sを使用して倒す事に成功した。その後スターコアを入手するのも忘れずに行った。
脅威を排除した事をダラさんに報告すると、協力してくれた事に感謝していたが項垂れていた。どうやらトゥラさんが戦死したらしい。姿を見ないと思ったらロボットの攻撃で殺されてしまったようだ。助けられなくて残念だ。
ダラさんは気落ちしながらも、ここまで協力してくれた事の報酬として、ハブ自身が使用していた特殊な銃を僕にくれた。その名もハブ・エイリアンブラスターだ。見た事もない形状だ。インスティチュート製にも見えないし、本当に宇宙人が製作したものだろうか?彼女の気持ちに応えるためにありがたく受け取ろう。
最後にもう1つだけお願いがあるとダラさんは言った。宇宙船を再び動かすためのフュージョン・コアが無いと言った。上手くいけばさっきの銃の予備弾薬を報酬として渡すと言った。ここまで来たのだから最後まで手伝おうと思い、協力を続行した。
それが終われば宇宙に相応しいように彼女達が改造を施すようだ。そのためにも頑張って手伝おう。
近くで見ると、間違いなくギャラクティックゾーンのアトラクション用の円盤だと思う。防衛システムで似たような分があったし。でも、それを言ったら彼女達が絶望するだろうから言わないでおこう。
最初はフュージョン・コアを動力部に3つ設置して、次は電力分配装置をスターコアの見つけた近くの廃屋から入手して、それも設置した。そうする事で無事に円盤の動力は復旧した。
ダラさんは皆を乗船させ、システムのテストをするので僕達も乗るようにと言われた。彼女達はこれで気付いてしまうのではないかと思うと不安でしかない。
信じる者は救われる?
僕は中央にある操作盤を起動させた。すると、内部が回転し始めた。改造人間故に酔う事は無かったが、皆は大丈夫だろうか?
その中の1人である清浄者と呼ばれている男性は「見える!見えるぞ!」と言い、ロランダという名前の女性は「吐いてしまいそうだ」と言っていた。もしかして皆気付いていないのだろうか?ダラさんに至っては「動いた!本当に動いた!」や「皆のおかげです!」と言い、皆を称賛し、円盤の軌道に歓喜していた。う~ん、本当の事はやはり言わないままの方が良いのだろうか?
とても満足気な様子のダラさんは、僕に対して「永遠の借り」があると言い、助けが無ければ贖罪の道に皆が乗れなかったと言って僕達に感謝していた。最後に報酬の予備の弾薬をくれた。ハブの偉大なる計画を前進させた事へのお礼を言って彼女達は次の計画の準備へと移行した。
これで良かったのかという疑問は尽きないが、彼女達ハボロジストが幸せならそれでいいのではないかと思うようになった。このウェイストランド(荒廃した世界)では縋るものが何もない。それを見つけた。彼女達の精神の拠り所を無暗に暴く事は良くないと考えたのだ。信じる者は救われるという言葉もあるので、僕はそっとしておくことにした。
ハボロジストの仕事を完了させた頃にはもう夕方だった。もう少しだけ調査して帰ろうと徒歩で進んで行くと、パックスの残党と遭遇し戦闘になった。すぐに全滅出来たが何やら様子がおかしかった。何かうわ言のような事を呟きながら攻撃していたのだ。X6は「ジェット等の違法薬物でもやっていたのではないですかね?所詮はレイダーですから」とあまり気に留めた様子では無かった。でも、何かを感じる。「ナニカ」を...。
そう思い周囲を見ると、館のような建物があった。近くに無害なプロテクトロンがいたので聞いてみると、ここは「グランチェスター・ミステリー・マンション」と呼ばれる観光名所らしい。不思議と恐怖がウリなのだそうだ。幼いルーシーが無残に両親を殺したとか物騒な事を言っていた。ホラーは嫌だよぉ。
グランチェスター・ミステリー・マンションを探れ!
このプロテクトロンはチケット係らしく、この館の詳細を教えてくれた。血生臭い凶行の現場、拭い切れない血痕、対象年齢は5歳以上(この内容で!?)であり、健康上のリスクで心臓発作や脳卒中、失神に深い切り傷、あざ等が挙げられるようだ。ダメでしょ!
アニマトリクス人形があるらしいが、物陰から飛び出て驚かすのは個人的に心臓に悪いから止めてほしいなぁ。怖いのにキャップは支払う気にはならなかったので従業員であると説得してはいる事に成功した。これこそウェイストランド流というやつだ。
玄関口に入ると如何にも何か出そうな感じだった。って何か動いたような?何だろう?アニマトリクス人形なのかな?何か違うような...。
そこでアナウンスが流れて来た。ここの主であるハンニバル・グランチェスターとその妻モーティシアの話から始まった。その後で笑い声が響いた。な、中々凝った演出じゃないか。いい歳して怖がってしまったよ...。
ハンニバルは元々子供を欲しがっておらず、出産時にモーティシアを死なせかけたルーシーを憎むようになったらしい。次の部屋に移動するとまたアナウンスが流れてきた。両親には彼女には手に余る子供だったらしい。ポージア家の歴史を教えたりしたらしいが、ルーシーは興味が無い様子だった。
アナウンスは続く。友達のいないルーシーは小動物を捕まえて遊んでおり、その皮は家具の下に釘で留められていたらしい。恐ろしい子!
道なりに進むと、モーティシアは娘が憑りつかれていると確信したという。毎朝不可解な寒気を感じていたようだ。そこで霊能力者の助言に従い、ハンニバルを説得して広間に暖炉を作らせたらしい。ますますホラーな展開だなぁ...。
道中でモーティシアが雇った霊能力者は悪霊を追い出せばルーシーは救われると主張していたようだ。そのため上下逆さまな部屋を作ったりしており、それで悪霊を惑わせ、ルーシーを見つけにくくさせるようにしようとしていたらしい。
次はある朝にハンニバルは自分に不気味なほどよく似た人形が首を吊りっているのを目撃したらしい。怖いってば!
その次は食堂に出たが、ルーシーがシチューにネズミを放り込む等の凶行を行ったためにハンニバルのお気に入りの料理人は辞めてしまったと言っており、ここではルーシーが両親を最初に殺害しようと、デザートに毒を盛ったらしい。それ以来、ハンニバルは杖を持ち歩くようになり、彼女はすぐに杖の届かない所に身を置く事を学んだらしい。確信犯なんじゃないかな?
その後、入り口付近を通ると応接間を過ぎると何処にも繋がっていない階段があるとアナウンスされた。それも悪霊を惑わすためにそうしたらしい。
その後、モーティシアの雇った霊能力者の本名かは分からないがマダム・スカーロッタは大きな絵画が飾られた部屋で降霊術を行い、悪霊を追い払おうとしたようだ。ルーシーがはこの上の部屋で降霊術の間、天井を叩いていたらしい。
その後、マダム・スカーロッタはルーシーに階段から突き落とされそうになったと訴えた。更に紆余曲折あった後に競売に掛けられた時に、仕掛けのあるろうそくを発見されたとアナウンスが流れた。悪霊は嘘だったのかと思ったら突然、部屋が燃えた。いきなり何が起きたの!?これも仕掛けなのだろうか?いい加減勘弁してほしいなぁ...。
最終的にハンニバルは靴に打ち付けられた錆びた釘で足を貫いてしまい、お仕置きをしようとルーシーの部屋に行くと、いきさつは定かでないがハサミで両目を貫かれ、それが脳にまで達した状態で死亡したらしい。杖で殴られそうになったルーシーが身を守ろうとハサミを構えたのだそうだ。
その後、指を全部切断をしたのは何故かと尋ねると、二度と杖を握れないようにしたとルーシーは答えたそうだ。狂気だよ!
最終的にはモーティシアも殺されたらしく、手首にはロープの跡があったがロープは発見されず、お休みのキスを拒んだためにぬいぐるみが1人でやったと言い張ったようだ。もう怖過ぎる!
そして、ルーシーは精神病院に送られ、18歳の誕生日に脱走したらしい。その9日後、天井裏で首を吊っている状態で発見されたようだ。自殺したらしい。
恐怖の館の主
恐怖に怯えながらも僕は進む。最深部ではガンナー風の男性が襲い掛かってきた。何かいる正体はこの男性だったのかと思った僕は、今までのお返しとばかりにアクセラレーターを乱射して殺した。ふぅ、ビックリさせてくれちゃって!
近くにターミナルがあったので覗いてみると、先程の男性はザカライアという名前らしく、ウィンロックとバーンズのいたガンナーズの一員だったらしい。指図されるのが嫌で抜け出したらしい。色々持って来たらしく、ここをちょっとした要塞にしたらしい。お化けがいるなんて思っていないらしい。肝が据わっているなぁと敵ながら感心した。
このグランチェスター・ミステリー・マンションはザカライアにとって最高の穴場として機能しており、チケットを餌として使って寄ってきた犠牲者を殺して楽しんでいたようだ。ミニッツメンとその家族も殺していたらしく、家族の方は武器や装備を持っていない事を罵倒していた。
最後の記録ではロボットが笑い続ける現象に悩み続けていたらしい。アサルトロンが女性型だからそのせいかもとあまり気に留めなかった。怖いなぁ...。やっぱりいるの?
このまま出ようと思ったが、天井裏に続く道を見つけた。どうしても気になったので行ってみると、女の子が笑い声をあげるながら走って行った。もしかしてアニマトリクス人形だろうか?
追いかけてみると扉があり、開けると行き止まりだった。な、まさか本当にいたのか?お、お化けが!?怖い、怖いよぉ!僕は怖がり、X6と共に急いで脱出した。
恐ろしかった!僕は呪われたのだろか?X6は「コモンウェルスの人々にしてみれば、貴方の方が怖いと思いますよ?」とからかわれたが、今はその軽口が心の安定に繋がっている。多分もうここには絶対来ないだろう。制圧したし大丈夫!視線を感じる気がするけど...。
僕は急いでヌカ・ワールドに帰るのだった。