Fallout4(フォールアウト4)ヌカ・ワールド編 第5話 ヌカ・ワールドの魔術師 | TES&fallout forever

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 僕は体を改造されて生き残る事に成功した。しかし、人間としての僕はゲイジの狙撃時に死んだとも言える。今の僕はサイボーグ、もしくは改造人間なのだ。その現状をしっかりと理解して今後生きていかねばならないだろう。

 

キッディキングダムを制圧せよ!

 僕は各アトラクションを攻略する前に、愛用するアクセラレータ―を改造してきた。4つの散らばるプラズマエネルギー弾を発射するクラスターリアクターバレルと呼ばれる部品を組み込んだのだ。広範囲を攻撃できる優れものになると思ったからだ。ロザリンドさんにおススメ(強引とも言う)された所為もあるが...。

 気を取り直して進もう。僕達はキッディキングダムを最初に開放するために行動する事にした。観覧車や中世のお城が目印の如何にも「遊園地」という雰囲気を醸し出している。だが、入ってみると放射能の霧と思われる光る霧で覆われていた。改造していたからそこまで放射能汚染は受けなったが、これは早く除染しなければならない。

 そう思っていた矢先に、男性の声が響いてきた。招かれざる客として僕達に敵意を抱いているようだ。何者だろうか?出演者達に舞台に上がるようにとその男性は言った。役者なのだろうか?それとも手品師だろうか?どちらにしても話し合いで何とかなるならそうしたいものだ。

 男性は僕達が上手く探し出せないだろうと高を括り、煽り立ててきた。僕だってそこまで時間は掛けるつもりではない。正体は必ず突き止めてみせよう。

 道中では男性のいう「出演者達」が襲い掛かってきた。その相手はフェラル・グールであり、顔や体にペンキだらけのカラフルな見た目をしていた。言うなればペインテッド(ペンキを塗りたくった)・グールだろうか?それなりの頑丈さがあるので厄介だった。

 X6-88と協力して全滅させると再びあの男性の声が響いてきた。この光る霧はやはり放射能を帯びたものらしい。霧吹き機を使って、キッディキングダム全体に散布したようだ。一刻も早く止めなくては。

 それとは別にN.I.R.Aに聞いたパーク・メダリオンの機械、パークメダル・ディスペンサーを見つけた。僕は機械を操作して、パーク・メダリオンを入手した。他にもないか移動する時に探してみようと思う。

 道中は男性の煽り文句を延々と聞く羽目になった。流石に辟易したが、ペインテッド・グールを殺しつつ、びっくりハウスなる建物を見つけた。入ると男性の声が響いた。恐らく何処かにいるはずだ。しっかり探さなければならない。

 

びっくりハウスを攻略せよ!

 びっくりハウスの最初の関門は鏡とガラス張りの迷路だった。男性の声は鏡は汚くて何も映らないと言いつつ、僕には見えない方がいいかもなんて含みのある言い方をした。

 不思議がっていると足元で地雷がの警報音が聞こえたので何とか回避出来た。この場所にはX6-88も冷や汗ものだったようだ。他にもペインテッド。グールが襲い掛かってきたりなど、心臓に良くない展開だった。早く最深部を目指さなければ。

 やっとの事で迷路を脱出すると、ベルトコンベアのある場所に出た。そこではグールと思わしき手品師が操作していた。急いで行ったが迂回するしか方法は無いみたいだった。

 なので、汚水が貯まった回る足場や催眠部屋と呼ばれる目にかなり宜しくない部屋を通ったが少し気分が悪くなった。改造された事もあり感覚機能も強化されていたが、生身のままだとキツかったかもしれない。

 グールの男性は僕が眩暈を起こしたと思っているようだが、まだまだ大丈夫だ。その次は時計回りに回転する部屋がいくつもある場所だった。回転するので中々正解のルートは見つからなかった。中にはレイダーの死体がある部屋や不思議な組み合わせのテディベアのある部屋など様々だった。

 やっとの事で正解のルートを見つけたが、グールの男性には馬鹿にされてしまった。時間を掛けてしまったかららしい。もう抜け出しており、姿は見えなかった。まだ用意してあるものがあるようだ。

 探しに行く前にヌカ・リキサーのレシピを見つけた。良い物を見つけた。戦利品として貰っておこう。

 僕はびっくりハウスを出る前にターミナルを覗いた。そこには最終戦争後のヌカ・ワールドに避難した従業員の書き込みだった。その中の若者のブラッドリーという名前の人物は大喜びしたが、放射能の影響で変異したらしかった。足首の怪我がすぐに治ったのでグール化したのかもしれない。

 それ等の様子を見ていた人物(男性か女性か判別がつかない)も放射能に侵されており、襲撃者(恐らくレイダー)に攻撃された時に感情の制御が聞かずに凶暴になった時があるとの書き込みがあった。

 その後、ハーマンという名前の人物(恐らく今まで書き込みをしていた人物だろうか?)から別の人物の書き込みになっていた。レイチェルという名前の人物が治療法を捜しに行ったので待つべきだろうと考えている事と、ディサイプルズ、オペレーターズ、パックスのレイダー集団が攻め込んできたので防衛力を強化するべきだという考えを纏めている書き込みだった。最後の書き込みはグールの男性だろうか?

 

謎のグール

 びっくりハウスを脱出してグールの男を探していると、今度はジェットコースターが無人でコースを回っている場所に出た。当たりそうになったので、グールの男性に再び馬鹿にされた。絶対に見つけてこのトラップを止めてやると心に誓った。

 そして、従業員用のトンネルを見つけた。そこに入るとグールの男性がいた。グールの男性はペインテッド・グールにヌカ・コーラ社は横暴だからと冗談を交えながら話し掛けていた。

 そのペインテッド・グールは従業員だったらしく、不服ながらもグールの男性の話を聞いていた。ペンキを塗りたくったのは侵入者対策だったようだ。

 そして、新しい侵入者として僕達が入ってきた事で、今までとは相手が違う事に両者とも困惑している様子だった。グールの男性はペインテッド・グールの有様を嘆き、レイチェルの治療法を探すまでの辛抱だと説得していた。

 そして、そのグールの男性はレイダーを撃退して秩序を取り戻そうと元気付け、演技を続けるように命令していた。僕達はレイダーとは違うんだけどね。

 グールの男性はもっと驚かすために準備に入ると言った。煙幕で逃げたようだが、瞬間移動か魔法を使ったようにしか見えなかった。何とも凄い技だ。敵ながら称賛したくなった。

 脱出方法は任されたようだが僕としては何とかしてこのキッディキングダムのトラップとペインテッド・グールの脅威を取り除かなければならないので、目の前にいるペインテッド・グールにも対処せざるを得ない。

 そのペインテッド・グールを殺した後に、キッディキングダムのトンネルの鍵を入手した。これで移動が楽になるだろう。

 僕はターミナルを操作して、放射能の霧撒き散らすミスト噴霧器の機能をオフにした。その後にまたターミナルを覗くと、エヴァンという名前の男性と恋仲の女性が書いていたようだ。

 最終戦争を生き延びた後に、何処かの食料品店の定員にエヴァンの背中を刺し、同僚のミッチェルという名前の人物が返り討ちにして何とかエヴァンは助かったが、口論の種になったようだ。

 その後、グール化が進行して喧嘩ばかりするようになったらしい。更に別の書き込みでは取水管が汚染されてしまったらしい。ヌカ・ワールドの瓶詰工場のリアクターの所為であるかもしれなくて、それが破損したかもしれないとの憶測が書き込まれていた。

 危なっかしいなぁと思ったが、ヌカ・コーラを飲むとPip-Boyのガイガーカウンターが反応するしクアンタムに至っては光っていた。何かしらの放射能物質が含有されていたのかもしれない。僕達戦前の人々はそれを美味しく飲み続けたという訳だろうか?でもまぁ、美味しいからこれからも飲みたいかな。改造人間になったから放射能にそれなりの耐性は付いたし。飲み過ぎには注意だけどね...。

 その後、大規模な襲撃が起きたが放射能の噴霧器を起動させる事で数分後には敵が全滅したらしい。これにはエヴァンも喜び、思いっきりキスされたのだとか。仲睦まじいようで何よりだ。

 だが、その幸せも長く続かなかったようだ。どうやらグールからフェラル・グールになる症状に苦しみだしたようだ。後天的になるのだろうか?ハンコックやグッドネイバーの市民やコモンウェルス中にいる善良なグール達もその可能性があるのだろうか?そうなってほしくはない。

 以前のターミナルで名前だけ見かけたハーマンもフェラル・グールになってしまったらしい。書き込みをしている女性もその症状に苦しむようになり、助けを求めていた。何とも悲惨だ。助けることが出来なくて残念だ。

 脱出すると、グールの男性は噴霧器の機能をオフにされた事に驚きの声を上げたが、元に戻すと宣言した。早く見つけなければ。

 その後、ペインテッド・グールやフェラル・グール、ミサイルランチャーをタレット風にしたトラップを掻い潜り、キング・コーラの城と呼ばれる場所に到着した。ここにグールの男性がいるのだろうか?

 

ヌカ・ワールドの魔術師

 城に入るとグールの男性はショーが始まるぞと囃し立てた。その後、女性の登録アナウンスの後にオズワルドという名前のグールが現れた。今まで僕達を翻弄してきたグールの男性その人だったのだ。そのグールは遠くでは分からなかったが、光りし者だった。理性があるタイプなんて珍しいなと思った。

 オズワルドは僕達がここまで辿り着くとは思っていなかったらしい。最終戦争の核ミサイルの投下で全てが変わり、従業員の人々も変わってしまったという話をしてきた。

 そして、オズワルドは「贈り物を授かった」と言った。伝説で出てくるような魔法だと。

 そう言った後にオズワルドは手を振り上げて光を放ち、ペインテッド・グール達を復活させた。それは光りし者特有の能力だった。この力で友人達を回復させて、自分達のものを護っていくと宣言し、僕達に攻撃を開始した。

 僕はプラズマソードを使ってペインテッド・グールを殺していき、X6-88はヴェノムガンでオズワルドの取り巻き達を殺していった。後一歩のところでオズワルドは煙幕を使い、瞬間移動して消えてしまった。まだショーは続くらしい。

 僕達がまだ戦い続ける事に憤り、最後の幕を開けると宣言していた。コーラ王の城の屋根で会おうとオズワルドは言った。製造の終焉を見る事になるという妙なカッコイイセリフを残していた。味な真似をするね。

 付近のエレベーターを使う前に、ヌカ・ベリーのレシピを見つけた。飲みたくなったら必要になるかもしれないので持っておくことにした。ワークショップでそのための機械を制作出来るかもしれないし。

 その他にはヌカ・ケードのチケットロールを発見した。これを使って何かと引き換え出来るかもしれないのでこれも貰う事にした。

 エレベーターを使い、城の屋根に上がると待ち構えていたのはオズワルド唯1人だった。僕達を侵略者と誤解し、侵入や略奪、殺人を厭わない悪党だと非難した。まぁ、悪の組織に入っている事は事実だけど、レイダーではないんだけどね。

 オズワルドはこれ以上友人達を殺させはしないと躍起になっていた。ここは我々の家だと言い、これ以上の狼藉を許さないという構えだった。

 僕は敵ではないと説得したが、オズワルドは200年以上もここを護ってきたと自負しており、フェラル・グールを「野蛮な怪物」扱いするのは僕が初めてではないと言った。B.O.Sのイニシエイト・クラークと気が合いそうな気がすると内心思った。

 そのフェラル・グールを「世の中のため」と言いながらどれだけ多く惨殺してきたのかと非難してきた。僕としても元は人間の彼等を殺したくはなかったが、生き延びるためには仕方がなかったんだ。申し訳ないけども。

 オズワルドが何故200年もここにいるのかと疑問に思ったので聞いてみると、核ミサイルが落ちるまではヌカ・ワールドの出演者として働いていたらしい。放射能で皆変わってしまったが、ここにを住まいにする事にしたようだ。

 その後、友人達の精神は「病気」に冒され、凶暴になったのだという。治療法を見つけ、僕たちのような者達によって滅ぼされる前に、友人達を治療する事を目指していたらしい。

 僕は残酷だが真実を告げる事にした。そうなってしまったグールは手遅れで、もう殺すしかないと。だが、これを聞いたオズワルドは信じられないという顔つきで、病気だと分かっているのに殺すのだと勘違いして、「ここで唯一怪物と呼べるのはお前だけだろう」と罵倒された。まぁ、怪人だし実際に体も改造されたのだからそうだとも言えるけどね。

 それでも尚、僕は放射能で脳をやられ、野生化したのだと言って説得を続けた。オズワルドは聞く耳を持たず、レイチェルが治療法を見つけてこの状態を変えるのだと信じて疑わなかった。彼女の事を愛しており、彼女が治療法を探し、それまでは我が家を護る事で皆を護ると誓ったと言った。

 レイチェルが治療法を見つけて戻ってくれば、自分が正しかった事の証明になるとオズワルドは自分に言い聞かせていた。

 だが、それならば手伝った方が早いのではないかと僕は反論した。それを聞いたオズワルドは「そうかもしれない」と言って、落ち着きを取り戻した。

 オズワルドはレイチェルが生きているなら探し出し、一緒に治療法を探す事にすると考えを改めた。僕達にヌカ・ワールドを任せて友人達を引き連れて出ていく事に決めたようだ。放射能の噴霧器も彼がきちんと停止してくれるようだ。

 そして、誤解した事の謝罪としてワンダー・ソードと呼ばれる剣とオズワルドのシルクハットを報酬にくれた。その後、オズワルドさんは煙幕を使って何処かへと消えた。

 こうしてヌカ・ワールドの手品師は仲間を引き連れて、治療法とレイチェルを捜しに旅に出るのだった。そして、シグナルフラッグを建てて、人造人間達にキッディキングダムの警備に就かせて制圧は無事に完了した。

 

X6-88との絆

 キッディキングダムの制圧を完了した後に、X6-88が呼び止めた。彼はいつもの事務的な話し方ではなく、少し動揺しながら話し始めた。人々に話し掛けるよりも、撃つ方が楽だからだと。

 しかし、心の内を伝えるべき人に伝える必要があるとX6-88は指摘した。僕はそれを受け入れ、何でも言っていいと伝えた。

 X6-88は僕の事は尊敬していると前置きし、作られてからずっとファーザー(ショーン君)の事を尊敬しており、僕が知らなかった事は彼の中では僕の評価がずっと低かったという事実を知らなかったという事だと。

 それを聞いた僕は内心ショックだった。ネイトさんやノーラさんではなかったのでそうなるのも当然だし、頭が良い方ではなくクレイトンさんに丸め込まれる事が多かった。その事実は否定しようがないので素直に受け入れようと思う。

 X6-88は続ける。命令には従ったが、それは義務だからであり僕を観察していて、覚悟が出来ていないように感じたらしい。確かに僕はどちらの組織に腰を据えるかを決めかねていたし、覚悟が無かったのは事実だろう。

 そして、僕が困惑し、怖がってさえいるとも思ったらしい。それは事実だ。インスティチュート時代に知った事や受け入れたくない事が多過ぎたのは本当だからだ。

 観察を重ねる中で、自分とその仕事を扱えないだろうとX6-88は思っていたらしい。足を引っ張るか邪魔になるだけだと。僕はそれを否定せず「一番良い時を見てもらえなかったのは残念だけど、全部事実だから仕方ないよ」と答えた。

 一緒に行動して学んだ事は、その評価は間違っていたという事だとX6-88は打ち明けた。これまで出会った誰よりも強く、覚悟を持っているのだと評価した。そうかな?僕は出来るだけの事を頑張っただけだ。生き残りたかったし、何よりもどうすれば最善かを模索しながら進んで行っただけなのだ。これが正しかったのか自覚は無いが、それに対する責任はあるは理解しているつもりだ。

 これまで起きた全ての出来事と、失ってきたもの全てを考えると、感銘を受けるとX6-88は言った。僕には焦点もしくは意志を持っていると彼は言った。自分が決めた事には何でも達成出来ると思っていると評価してくれた。過分な気もするがありがたい。

 インスティチュートがネオ・インスティチュートとして生まれ変わり、それを運営していく仕事に熱意を持っていると語り、僕には出来ると確信しているだけでなく、最高のリーダーだと思っていると称賛してくれた。

 僕はその好意にありがたい気持ちが溢れそうになった。X6-88とはそれなりに長い付き合いになったが、心を開いてくれたのは初めてのことかもしれない。彼は「聞いてくれて、ありがとうございます」と照れ臭そうに言って締め括った。

 その気持ちは本当にありがたいと思う。今まではX6-88と呼んでいたが、愛称を込めて「X6」と呼ぶことにしよう。他人行儀だったと僕も改める事にしたからだ。僕は「X6、僕からもありがとう!」と言って彼とその喜びを分かち合うのだった。