Fallout4(フォールアウト4)オートマトロン編 最終話 灰色の道 | TES&fallout forever

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 メカニストとの直接対決の時が来た!なので、今回はネオ・インスティチュートの業魔としてではなく、シルバー・シュラウドとして戦おうと思う。

 裏切りを重ねた僕には正義の味方の衣装は不釣り合いな気がしないでもないが、相手はコミックの登場人物になりきっている。そんな敵と戦うには同じくその場に合わせるべきだろうと考えたのだ。所謂「お約束」というものだ。

 そのためのシルバー・サブマシンガンも行く前に改造した。ダメージをかなり増加させるパワフルレシーバー、腰だめ時の命中率を改善するショートライトバレル、反動を大きく改善する反動吸収ストック、装弾数がかなり増加し、リロード速度を改善する大型クイックイジェクトドラムとと呼ばれる部品類をそれぞれ組み合わせてロボット戦にも対応できるように改造した。これでロボット相手でも十分に戦えると思う。

 

メカニストの本拠地に乗り込め!

 僕はシルバー・シュラウドの衣装に着替えて、ロブコ・セールス&サービスセンターに向かった。内部にはロボット軍団はいなかったが、恐らく地下にいるのだろう。

 僕はエイダにM-SATを使用してもらい、セキュリティを解除して進んだ。それでも道中はレーザートリップワイヤーの網目のような罠もあったので大変だった。

 少し進むとアイボットからメカニストの通信音声が届いた。自分の技術を使われた事に憤り「疫病神」と言って罵り、このサンクタム(神聖な場所)には入れても、倒すにはそれ以上のスキルが必要だと僕達を煽りつつ、ロボット軍団を差し向けた。そう簡単に負けるつもりはないけどね!

 道中ターミナルを覗くと、ロブコ・セールス&サービスセンターの黒い側面が浮き彫りになったように感じた。

 セキュリティ面においての規則が記されていたのだが、かなり厳しく決められていた。

 レッドメナス対策の徹底化や被験者の逃亡時においてはロックダウンを開始したり、その際に持ち場にいなかったら発砲される恐れがある等中々に怖い職場だったようだ。まぁ以前のインスティチュートも似たようなところはあったしお互い様かもね。ここのようにならないように気を付けないと。

 気を取り直して進むと、ロボット軍団は容赦なく攻撃を開始してきた。僕は改造を重ねたシルバー・サブマシンガンを連射してロボット軍団に攻撃した。流石にプラズマ兵器と違い実弾なので、ダメージは通りにくい面があるが、そこはエイダのサポートを受けて対処した。

 更に進むと、ロボブレインの製造過程を記録したターミナルを発見した。試行錯誤で人間の脳と機械との融合を試みており、中々思うようにはいかなかったようだ。これが正式採用されていたら、アメリカ軍の正義を疑問視する事が高まった事だろう。

 ターミナルの近くには、リード・エンジニアであるトーマス・ハーキンという名前の男性の記録を収めたホロテープがあり、ロボブレインの正式製造に向けての進捗状況が録音されていた。

 記憶消去の間の活動時間が大幅に増加した事がDr.アサンテなる人物から保証した事、シニア・エンジニアから三振の組み立てラインの調整が早期に完了した事の報告を受けた事、被験者の人命よりも消費する数を気にしている事等が記録されていたのだ。

 何とも恐ろしい。以前のインスティチュートも似たような側面があっただけに、他人事ではない。こうならないように注意しなければ。

 M-SATを駆使してもらい順調に進むと、またしてもアイボットからメカニストの通信音声が届けられた。どうやら僕のような人間をコモンウェルスの人々が恐れていると言った。人間の命に敬意を持たず、周りの者達に死や苦しみしか望まない者達だと非難してきた。

 レイダーやガンナー、ラスト・デビルの事もあるだろうが、インスティチュートのしてきた事も含めているなら僕に反論する資格はない。その被害者、犠牲者達のために償い続けるように生きていくと決めているので僕はメカニストと直接会わなければいけないと思った。

 メカニストがコモンウェルスの罪のない人々を守るために戦うと厳粛な誓いを立てたと豪語し、僕のような悪を倒すと宣言した。だが現状は、メカニストのロボット軍団がコモンウェルスの人々にとって脅威になっているのを知っているのだろうか?やはり直接会うしかないだろう。

 ロボット軍団の猛攻を退けると、更に進む最中にまたターミナルを見つけた。また覗いてみると変電所勤務となったプランドン・マクダニエルという名前の人物の愚痴が書き綴られていた。ロボット研究プログラムを学んだのに変電所に配属された事に腹を立てていたようだ。

 この孤独を和らげるために、知人の紹介でタバコの自販機を置いて貰いお金を稼いだり、同僚のバンクスという名前の人物にタバコ自販機の売り上げの一部を渡して黙らせようとしたり、将軍の意向でタバコ自販機の売り上げを渡さなくて済んだ等と書かれていた。希望する部署に就けなかったのは残念だが、儲けられて良かったのだろうと思う。まぁまぁグレーだけど。

 読み終えて先に進むと、またしてもアイボットからメカニストの通信音声が届けられた。もうじきメカニストの場所まで到達するが、挫けずコモンウェルスの平和のために戦い、善が悪を圧倒すると信じているので負けないと僕に言った。

 恐らくメカニストはロボット軍団の暴走を知らないのだろう。それを早く伝えるべきだ。

 

狂気!ロボブレイン製造工場の闇!

 更に進むとまたターミナルを発見した。覗いてみると、G.C.ブロドリックという名前の人物の書き込みを見つけた。アメリカ軍人で曹長だったようだ。刑務所の受刑者を「被験者」としてここに連れて来られる事に憐れみを感じていたらしい。

 そして、その受刑者達の脳を切り取る実験をエステバンという名前の人物から聞いて憤り、軍に入ったのはアメリカを守るためだったが、声を大にして反対出来なかったようだ。

 最終的に暴動に発展しそうになり、非常用ボタンを押してガンマーIXセキュリティを発動を嫌がり、最高責任者のローリングス将軍に直談判しようとしたが、前述したエステバンこと、レイモンド・エステバン曹長が先手を打ち、アンカレッジの僻地へとブロドリックを左遷させた書き込みに変わっていた。残念ながらガンマーIXが発動されて、鎮圧されたようだ。

 敵に勝つためとはいえ、ロボブレインの生産を強行したのは間違いだったように感じる。だが、僕にそれを批判する資格は無かった。これ以上の悪行を未然に防いだとはいえ、僕がインスティチュートの悪行に加担した事実は消えないのだから。

 今度は刑務所のような場所に出た。恐らく被験者を閉じ込める場所なのだろう。強制的に括りつけられた被験者の死体を見たがフェラル・グールになっていた。閉じ込められていた被験者達もそうなっていた。僕はこれ以上苦しむことが無いように彼等に引き金を引いて、全滅させた。

 その後、刑務所の天井裏側に上ってターミナルを確認すると、ここに収容された人達は重犯罪者ばかりだった。今までの罪の報いなのかもしれないが、実験体にされたりフェラル・グールになってしまうのが正しいとは思えない。インスティチュートに加担した僕が言っていい事じゃないかもしれないけれど...。

 そして、エレベーターを使って降りると、実際のロボブレイン工場を目撃した。恐ろしい光景に思わず息を飲んだ。FEVラボを始めて見た時以来だ。

 そこの脳抽出ワークステーションにあるターミナルを覗くと、脳を抽出装置の故障に愚痴を零したり、新鮮な脳を保護する薬品である生物ゲルを皆で飲んで騒いで、その即席のお酒を「エキストラクター・サンライズ」なる名前を付けて楽しんだり、ハルスティという名前の研究員に脳の形のケーキではなく、ケーキに偽装した脳そのものを食べさせると言う悪質な悪戯を仕掛けたり、衛生課のウォマックという名前の人物が、この仕事は間違っていると異議を唱えたが、その人物以外は特に疑問を抱かず、間違っていると思ってすらいない有様だった。

 倫理観が吹き飛んでいるとしか言えない内容ばかりだった。ここの責任者とされるシロレッティという名前の人物はどう監督していたのだろうか?

 どこもかしこも人間の脳を生物ゲルで保護し、容器に収めた状態の物でいっぱいだった。そして脳再生とされる部署のターミナルを覗くと、前述したシロレッティこと、アニス・シロレッティと被験者とのやり取りの記録が書き綴られていた。

 シロレッティは事務的に被験者の状態を記録していたが、被験者はそれどころではないので悲鳴やこの状態にした研究者達に怒りを燃やしていた。

 その他にシロレッティのホロテープも見つけた。セキュリティ強化の要請を断られた事に文句を言ったり、被験者である受刑者達は情緒不安定なので、それを落ち着かせるのは科学者の仕事ではないと言った。だが研究者達の安全を気にしたり、人間の意識とロボットの結合は興味があるが、時々このプロジェクトに参加しなければ良かったと思う事があると言ったりしていた。

 非道な事をしてきたが、彼女も人間だったのだろう。その感情をもっと被験者達に傾けて欲しかったと僕は思った。

 最後のメカニストへの通路にはターミナルに厳重なセキュリティロックが敷かれていた。そこを守るロボブレインはかなりの強敵だったが、キャタピラに向けてプラズマグレネードを命中させ、機動力と耐久力が落ちた隙を突いて倒した。そこからパスワードを入手して進み、ターミナルを起動させて進み最後のM-SATをのロックを解除して、メカニストの本拠地に辿り着いたのだ。

 

シルバー・シュラウド対メカニスト

 本拠地に辿り着くと、コミックの見た目のままのメカニストが待ち構えていた。メカニストは僕の事を尊敬しており(コミックの影響がかなり強めの印象を受けた)、高潔な人物が恐怖の支配を行う事に怒りを露わにしているようだった。恐怖に支配はしていないんだけどなぁ。

 僕は「シュラウドは常に正義の道を行く。堕ちたのはお前だ、メカニスト!」とシルバー・シュラウドになりきって答えた。それを聞いたメカニストは「嘘だ、シュラウド!嘘だ!」と言って否定した。僕のせいで必要以上にコモンウェルスは苦しめられたと反論し(多分それも間違いでない部分もあるが、全部ではない)、全力を受け取れと宣言し、正義のロボットが独裁にとどめを刺すと豪語して配下のロボット軍団を差し向けて来た。いざ、決戦だ!

 そこからは総力戦となった。ロボットを倒しても倒しても、どんどん投入してくる。メカニストは状況の全貌を把握出来ていないと僕を馬鹿にし、施設全体が指揮下にあるので、1台倒せば10台やって来ると言った。

 私を止められるものは何も無いとメカニストは豪語したが、永久的に供給は出来ない。どこかに抜けはあるはずだ。

 そこでとある警告アナウンスが流れた。発電量の限界を超過したと報告し、予備電源に切り替えると言った。このまま持ち堪えれば、メカニストを倒せるかもしれない!

 僕達が持ち堪えていく中で、予備電源が徐々に悲鳴を上げるアナウンスが響き渡る。メカニストは何とか電力を確保しようと奮闘したが、上手くいきそうには無かった。ロボット軍団は相変わらず脅威で何度もスティムパックを使用した。だがそれも先細りしだした。

 最終的に緊急の重大な電力異常となり、とうとう予備電源も機能しなくなり、メカニストのロボット軍団の供給源は底をついたのだった。

 予備電源が落ちてもメカニストは諦める気配は無かった。僕が消えるまで休まないと言った。僕はシルバー・シュラウドになりきらず、メカニストが思うような悪党ではなく、話し合いたいだけだと反論した。コモンウェルスのためと言う理由で話を聞く気になったようだ。

 メカニストはシルバー・シュラウドはただの犯罪者ではないと言いつつ、話し合いに応じてくれた。僕は「素顔を見せろ、メカニスト!そして審判を受けるのだ!」とシルバー・シュラウドになりきって、正体を明かすように言った。メカニストもシルバー・シュラウドに敵うはずがないと観念し、正体を明かす事に決めて仮面を外した。

 

灰色の道(白でも黒でもない道)

 素顔を見て驚いた。メカニストは女性だったのだ!恐らく仮面にボイスチェンジャーのような物を仕込んでいたのだろう。僕は指令を誤って解釈し、ロボブレインが殺す事で人々を救っていると事実を言った。エイダも罪のない人々の命が失われた事を非難した。彼女の友人達であるキャラバンもメカニストのロボット軍団に殺された事実を突きつけた。

 メカニストは嘘だと否定した。ロボット達は保護するようにプログラムされており、サブルーチンは明確だと言った。観察や評価、そして適切な対処だと。だが僕達の話を吟味する過程で、自身の不備に気付いたようだ。

 ロボブレインの記憶消去の問題だと思っていたが、最優先事項に不備があった事を認めた。

 僕は事実が分かったのなら、ロボット達を止めるようにと説得した。メカニストは「ヒーローが、知らずして悪党になっていた...」と呟き、コモンウェルスを助けたかったと打ち明けた。ロボットを使って。

 この施設を見つけて使命を果たせると思っていたらしい。メカニストは全ての責任を負う事を約束した。取り返しは付かないし、償いことは出来ないが殺し合いで解決する事は無いと懇願した。

 僕もインスティチュートの悪行に加担し、多くの命を奪った。この命尽きるまで償うしかない道にいる。そう思うと他人事には思えなかった。僕が示すと決めた以上、彼女もそのチャンスを与えるべきでは無いのか?そう考えたので、僕はそれに応じる事にした。

 次になぜ仮面を被るようになったのかと聞いた。彼女は「人と接するのが得意じゃない」と言った。メカニストになる事で、本当の自分を見せずに世の中に出ることが出来たと言った。面と向かって話す緊張感が堪らなく苦痛であると言った。

 その気持ちは分かると思う。僕がフルフェイスの装備を好むのは安全面という意味もあるが、素顔を晒して話すのが苦手な面もあるからだ。そんな面も彼女と僕は似ていたのだ。

 事態の改善には協力すると彼女は懇願するので、僕は「お前の行いは凶暴なものに思えたが、その意図は違っていた。償う道を探せ、メカニスト。お前はあまりにも多くの罪を犯した」と言ってシルバー・シュラウドになりきって、彼女にチャンスを与えた。それを聞いた彼女も「コモンウェルスの誰にも後悔はさせない」と言って約束した。

 メカニストはメインフレームのパスワードを渡してくれた。これを使えばセキュリティ・プロトコルを停止出来るらしい。この場所は僕に委ねたいと言った。その後、僕はパスワードを入力しセキュリティ・プロトコルを解除し、施設を僕の管理下に置くことに成功した。

 その後、小さなロボブレインが忙しなく働きだした。このロボブレイン達も人間の脳を組み込んでいるので、素直に可愛いとは言えなかった。でもちょっと可愛いかも。

 管理下に置くことに成功した後、エイダが話し掛けてきた。メカニストとのやり取りはどうだったかと確認しにきたのだ。真実を分からせたら、撤退してくれたと僕が言うと本当に間違えてしまったのだと納得した。

 動機や理由は明かしたかどうかを聞いてきたので、ロボブレインに責任があり、論理を捻じ曲げた事で全てが始まったのだと僕は答えた。エイダは生物的不確定要素だと理解し、メカニストはその危険性を理解していたはずだと反論した。

 多くの善人達がメカニストのせいで苦しみや死を強いられた事を非難した。メカニストは優秀だっただけに、そのような残虐行為を許した事が残念だとエイダは言った。

 その後、僕は彼女は善良な人間である事、大きな間違いを犯した事は消えないので、一生その罪を背負って生きていくと言った。

 エイダは、罪の意識については理解出来るとし、望んでいた裁きではないが十分だと言って納得した。それと友人達の死がより安全なコモンウェルスを齎した事を知っているとも言った。

 メカニストのロボットを野放しにしていたら、きっと甚大な被害を及ぼしていたはずだと言い、ここでの発展を無効にすると言わないまでも、止めていたはずだとエイダは言った。

 それらが分かり、ようやく満足感と達成感を記録したと言ってエイダは喜んだ。僕のおかげだとも言った。

 その後にメカニストから話し掛けられた。本当の名前はイザベル・クルスというらしい。生きてこの場所に残れることを感謝していたまだ人の顔を見れずに話しているが、その内話せるようになると思い特に注意はしなかった。僕にも似たような面はあるし。

 過去と決別する証として、自作のメカニストスーツを僕に譲ってくれた。ノリノリでメカニストになりきっていただけに大事な物だと思うが、彼女の覚悟として受け取る事にした。

 それからイザベルは他にも話があると言った。まだ外にはロボットがいるというのだ。それが制御不能になっており、通信装置がダウンしているので呼び戻せないが、位置の特定は出来ると言う。

 僕はその不良ロボットの始末を請け負う事にしたお互いに償うと決めたのだからそれをしっかり行動で示そうと思ったからだ。

 イザベルの指示された場所に向かうと不良ロボットは既に破壊されていた。どうやらガンナーとラスト・デビルも参戦し、三つ巴の戦いに発展したようだ。僕達はそれらを纏めて相手をして全滅させた。

 このメカニストとの戦いは不運な行き違いによるものだった。ジェゼベルは殺す事が究極的に人々を救えると誤解し、イザベルはその現状を知らず、反抗する者は悪だと誤解して戦い続けた。どちらも間違えたが、僕にそれを非難する資格は無い。

 正義のための戦いはとても難しいものだとコモンウェルスを生き抜く中で実感した。清廉潔白な正義はそこには無く、黒い闇がどちらにもあった。その中で僕は中庸(過不足が無く、調和がとれているという意味の中国の言葉らしい)を以て灰色の(白でも黒でもない)道を目指して生きていこうと心に決めるのだった。