Fallout4(フォールアウト4)メインクエスト編 最終話 変身!ネオ・インスティチュート! | TES&fallout forever

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 ジャスティンさんはファーザーに賛成出来なかったのは事実だが、インスティチュートに対しての貢献には脱帽だったと取り繕ったが、今まで嘘を吐かれて騙されてきたマジソンさんは怒り心頭だった。
 忠誠を尽くしてきた歳月が無駄であり、バージルさんの件での嘘以外にどんな嘘が吐かれてきたかと思うと知れたものではなく、研究も何に使うつもりだったかと疑念を抱かずにはいられないと言い放った。
 僕は「確かにファーザーやインスティチュートは、貴女に対してとんでもない嘘を吐いてきました。ですが、それが全てではないでしょう?何も信じられなくても僕は貴女に誠意を示し、行動で示すように努めます。もう1度だけインスティチュートを信じてくれませんか?」とと言って説得を試みた。
 それを聞いたマジソンさんは「それなら...考えないでもないわ。但し!次は無いから」と僕にチャンスを与えてくれることを認めてくれた。その後人造人間の解放も認めてくれたのだ。

 今度はエヴァンさんに話をしようとしたが、こちらも即答で拒否された。残酷な事実をこの場で明かすのは気が引けるが、責任者の部屋で見つけたエヴァンさんの事実も暴露した。

 まず最初はディーンさんの診断によりエヴァンさんの認知症が悪化していて、今後数年に渡りプロジェクトの遅延が発生する事が予見されたために、ファーザーは思い切った決断を取る事に決めたという内容のホロテープを公開した。

 2つ目はエヴァンさんを人造人間の方にすり替えてプロジェクトを継続させているという内容だ。その正体はSRBにも伏せてある事、本物のエヴァンさんが命乞いをしながら殺されていった事をファーザーは知っていた事、慢性的に心を失う位ならと思い殺した事をエヴァンさんやインスティチュートのためと自己弁護して胸の内にしまい込むことを決めた事等の記録を公開した。

 その場はバージルさんのホロテープと併せて更に紛糾した。状況が呑み込めないエヴァンさんを見て、僕は記憶を操作されている事に気付いた。自分が本物のエヴァンだと思い込まされているのだろう。

 追い打ちをかけるようで気が引けるが、僕は「まだ死にたくはないですよね?まだ抵抗しますか?」と残忍な話し方をした。こんな事は言いたくないが、この場が騒然としている今がチャンスだと思ったのだ。

 エヴァンさんは怯えながらも抵抗しない事を約束した。僕は最後に「最後のチャンスを与えます。妥当な判断をすれば、誰も怪我しないで済みますよ?」と脅した。もう抵抗する気が失せたエヴァンさんは人造人間の解放を認めざるを得なかった。

 

無血による人造人間解放と理事会の改革成功!

 何とか理事会は血を流さずに終了することが出来た。アリーさんは誰の犠牲も出さずに無事に人造人間の開放が出来た事を称賛してくれた。アランさんはSRBが生存した事に対しては不満があったが概ね良好な結末に至れて良かったと言った。

 多分、SRBのジャスティンさんやアラーナさん、バイオサイエンス部のクレイトンさんは死ぬ、もしくは幹部クラスは皆殺しが歴史的な流れとして普通だったのかもしれない。だが、全員でインスティチュートを変えなくては意味が無いのだ。受け入れられないから殺すのでは、今までのインスティチュートのままで終わるからだ。意識改革は粛清で成し遂げられないのだ。まずは僕自身が手本にならなくては。

 だが、何という皮肉だろうか。誰かの手本になるという覚悟はダンスが自分の命を懸けて示した姿勢だが僕自身にも根付いていたのだった。彼の想いを裏切り、B.O.Sを裏切った僕には身に付かないと思っていたのにここでそれが発揮されるとは。

 無血による人造人間解放を成功させた事にZ1-14は歓喜の声を挙げた。彼は僕がそれを成した事を称賛し、仲間は初めて自由を味わえると喜んでいた。

 Z1-14は「誰も殺さずに自由を勝ち取れた事はキャップ以上の価値があります!ありがとう!」と僕に再度お礼を言った。僕は「人造人間を救うためにこの場にいるんだ。力になれて光栄だよ」と言った。彼はこの日が来るとは夢にはも思わなかったらしい。それだけ実現が困難だったことの証明だろう。何にせよ、実現出来て良かった。

 

生まれ変わるインスティチュート

 理事会が無事終了した事で、アリーさんは理事会決議を渡してくれた。この決議にはインスティチュートの全メンバーは終生拘束されるべしと書かれている。以下に簡単にまとめるとする。

 第3世代の人造人間は、感覚のある生物であり人間と同じであり、医療を受けたり教育のアクセス、人間と同じ権利と責任を享受出来る事、子供又は子供に似た第3世代の人造人間の製造は禁止、それを行う者は追放又は死によって罰せられ、既に存在するものは傷付けてはならないとする事、インスティチュートの居住や期間を強制されない事、法執行目的以外で人造人間を回収する事を禁止し、SRBは人造人間保持局から安全保持局へ名称変更する事、正当な理由なくリコールコードの使用は加重暴行又は殺人罪として適応させる事が書き綴られていた。

 次に地表生活者(地上の居住者、グール、非暴力なスーパーミュータント、その他の知的生命体)に対して、インスティチュートの全メンバーは殺害したり、誘拐や奴隷化は固く禁じる事、FEV研究所の無期限の閉鎖、確立されたコモンウェルスの居住地に対して理由も無しに攻撃する行為は死罪とする事が書き綴られていた。

 更にブライアン・バージルについて書かれており、FEVの研究に対する妨害行為に対して、完全な恩赦を与える事、そのため安全にインスティチュートに帰還出来る事、この恩赦は人道的な理由でインスティチュートの法令に違反した全ての逃亡者に適応される事と書き綴られていた。

 最後に現責任者である僕について書かれており、殺人、転覆、その他の重大な犯罪及び軽犯罪について完全な恩赦を与えると書き綴られていた。この最後の方はアリーさんが根回ししてくれたのだろう。無血で理事会を変えたが大混乱を招いたのは確かだ。この償いは今後の働きで示すとしよう。

 最後にまだやる事が残されている。インスティチュートの全メンバーに対して今後の方針と行く末について話をしなければならない。以下に簡単に僕が喋った事をまとめるとする。

 この60年間は人造人間を否定し、正当な地位を与えなかった事、インスティチュートは単なるロボット又は思考を持たない機械として誤った扱いをしてきた事、我々はこの明白な事実を否定出来ず、人造人間が生きているという事。

 その次はインスティチュートはの歴史に新たな1ページが刻まれる事、第3世代の人造人間は人間と同等の権利を持つ事を決定し、奴隷化の廃止を決定した事、コモンウェルスで行われてきた侵略行為も同様である事。

 最後に今までのインスティチュートを否定するようで気が引けるが最後まで言う事にした。

 インスティチュートは人道に対する罪を犯している事、人類の最良の希望になる目標がある以上はこのような状況を続ける事は出来ない事、共にインスティチュートを再び偉大なものにしていこうと言って締めくくった。

 インスティチュートが今までしてきた事や僕が加担してしてきた事は、言い訳のしようがない大罪である。だが、それでも味方すると決めた以上は変えていかねばならない。地上の人々に憎悪されようとも、古参のインスティチュートのメンバーに疎まれようともだ。

 ショーン君が目指したインスティチュートの未来ではない事は百も承知である。しかし、今のままでは僕が存命中か死後、または遠い未来で確実にまた戦争に入り、今度こそ滅ぼされてしまうだろう。そうしないためにも僕自身が指針となって行動する必要がある。

 今こそ「変身」の時なのだ!今までのインスティチュートの悪行を捨てて、真に人々のための組織へと生まれ変わるべきなのだ。

 

レールロードとの和睦

 リアムさんの協力の下、第3世代の人造人間の解放とインスティチュートの改革が成功した事をデズデモーナに報告した。

 その後、デズデモーナは昔の頃は自分を含めた古参はインスティチュートのいない暮らしを思って有頂天になった事があるが、そう簡単にこの仕事は終わらないと悟ったらしい。コモンウェルス中でインスティチュートに対する憎しみが根付いている事を悟ったのだと。

 僕は「安心してください。少なくても未来は良くなります」と答えた。デズデモーナはそれに賛成し、レールロードとの和睦が成立したのだ。

 

ブライアン・バージルの帰還

 僕はテレポーテーションを使い、バージルさんの隠れ家に行った。彼は僕がテレポーテーションを使って来た事、ストラジデー・スーツを着ていた事(恐らく在籍時にプロトタイプのような物を見た事があると思われる)を鑑みて、僕がインスティチュート側に就いた事を察し、恐慌状態になったが落ち着かせた。まぁ、殺しに来たと思われてもしょうがない。

 ここから出たいと思うなら一緒に来ても大丈夫と伝えると彼は拒否した。その気持ちは分かる。だけど、ショーン君がいなくなり、今までのインスティチュートは終わりを告げる事を伝えるとバージルさんは僕の話を聞き入った。脱走したとはいえ故郷に違いないからだ。

 僕は「インスティチュートは貴方の助けを必要としています」と言って、バージルさんを説得した。彼も同意してテレポーテーションして長い逃亡生活が終わり、故郷に帰還するのだった。

 

グッドネイバーの動向

 レールロードとの和睦とバージルさんの帰還が達成された後、グッドネイバーに赴いた。今後彼等がどう出るかを確認する必要があると思ったからだ。

 自警団の人々は僕がインスティチュートの責任者になったとしても恐れない事を明言しており、ここにいる誰もがインスティチュートを恐れないと言っていた。これはハンコックの指導の賜物だろう。彼は素晴らしく強い隣人達の結束を強固にしたのだ。いずれハンコックにも挨拶に行くべきだろう。

 次にメモリー・デンに行った。僕が敵にはならない事を証明するためだ。イルマさんは僕がここにいる事を許さないと言ったが、僕が新しくインスティチュートを導き、今までのような事はしないと説得した。彼女は様子を見るぐらいならいいだろうという事で納得した。

 今度はアマリさんに話し掛けた。僕がインスティチュートに加担した事に失望しているらしかった。

 僕は「今までのインスティチュートは終わりを告げました。第3世代の人造人間は解放され、今までの非人道的な活動は終わったのです」と答えた。アマリさんはそれが本当なら責められないと言い、戸惑いながらも応援していると言ってくれた。裏切ってしまったが、信頼を取り戻すために頑張ろうと思う。

 メモリー・デンを出る前にケントに呼び止められた。僕は彼の思うようなヒーローになれなかったので心苦しかった。

 しかし、ケントは「インスティチュートに加担した事は確かに許されないけど、内側から変えていってくれた事で、ここの人々の命は救われたと思うんだ。多分、シュラウドじゃなければ不可能だったと思う」と言って僕の事を許してくれた。彼の純粋さには感謝しかない。

 そして、ケントはシルバー・シュラウドの衣装をポリラミネート処理で強化したものに改造してくれた。せめてものお礼らしい。ますます感謝だった。彼の期待に応えるように頑張らねば。

 

バンカーヒルの動向

 更に次はバンカーヒルへと赴いた。三つ巴の戦場になったが比較的復興していたのだ。僕はケスラーさんに話し掛けると、ここではトラブルはいらないと前置きし、直接勢力の名前を言わなかったが、相当力のある友達がいるという体で話をし、この場所の主導権を握ったと考えてもいいと言った。

 何か必要な時は頼むだけでいいとケスラーさんは言った。バンカーヒルを守るための決断なのだろう。僕は「実害を齎すつもりは一切ありません」と答え、その場を後にした。

 

ダイヤモンドシティの動向

 最後はダイヤモンドシティに赴いた。ダイヤモンドシティ・セキュリティ達は人造人間が表立って歩いたりしているのでどう接したらいいのか分からなかったり、インスティチュートの放送を気味悪がったりしていた。とりあえずは問題ないと見るべきか?

 ダイヤモンドシティでは避けて通れない案件が2つある。1つ目はパイパーとの今後だ。彼女の下に赴くと、僕がインスティチュートに加担した事に失望している事は言葉と態度から伺い知れた。

 インスティチュートの勝利で夜になると人々が誘拐され、近所同士で敵対し合う事が続くと考えている事に対してコモンウェルスコモに必要かどうか詰問してきた。

 僕は新しくインスティチュートの責任者になって改革を行った事をパイパーに報告した。でも、信用を回復したわけではないと彼女は拒絶した。

 僕は誘拐や奴隷化、殺人は事実だがインスティチュートの全てではないと説得を試みた。それを行ってきた部署は取り締まり、是正する取り決めを制定した事を彼女に告げた。

 畳みかけるように言う形になるが、僕は「インスティチュートは変革の道を選んだんだよ。それを行ってきた幹部は殺していないけど、法律を作った。それは平等に罰せられる仕組みで幹部であっても免れないものなんだ」と答えた。

 パイパーは半信半疑だったが、コモンウェルスに平和が訪れた事を僕が話すと彼女はとても喜んだ。誘拐も、眠れない夜も、隣人の陰謀も無い平和への第一歩が踏まれた事実を噛み締めた。

 パイパーは「恐怖が去った」と呟き、もう恐れるものはないと僕に感謝していた。インスティチュートはもう恐怖の存在ではなくなったが、これは1人では出来なかったと僕は言った。

 その後、パイパーはインスティチュートは僕が来る前から存在していたと言い、その存在が変わった事はコモンウェルスの新たな始まりの日になると語り、彼女の許しを得られた。

 その後に2つ目の案件に入った。ニックの説得だった。

 僕をケロッグの家へと呼び出し、ニックは「何故インスティチュートに加担したんだ!?」と詰問してきた。僕はコモンウェルスの未来にはインスティチュートの力が必要だと思ったと言った。彼はコモンウェルスが住みにくい土地である事は認めるが、レールロードやB.O.Sに対して行った陰謀や殺しは許されるべきではないと糾弾してきた。僕が住みたいのはインスティチュートが圧政を敷く世界なのかと。

 それに対し、僕は未来のある世界に住みたいんだと答えた。インスティチュートは人類の未来になると言った。ニックは未だ納得した様子ではなかった。

 ニックは初めて会った時から、僕がここを変えるだろうとずっと感じていたらしいが、インスティチュートに加担するとは思わなかったと打ち明けた。僕はインスティチュートも未来のために働いているのだから、協力する道を探そうと言った。

 だが、ニックは僕のことが信用できず、インスティチュートの共犯者ではなく、パートナーならば信頼出来るのにと苦々しげに言った。

 僕は「君に黙っていた事は謝るよ、ニック。インスティチュートに加担して悪事を働いた事実は否定しない。だけど、インスティチュートには良い人も大勢いて、見殺しには出来なかった。だから彼等の側に就いた。憎まれても仕方がない事を沢山したけど、内部から変えるために法律を制定したり、これ以上の悪行や非人道的は実験を廃止するように是正したんだ。チャンスが欲しい」と言った。

 それを聞いたニックは「情に絆されやすいのがアンタの欠点だ。だが、それがあったからこそインスティチュートを内側から変えられたのかもな」と言って、明言しなかったがチャンスを与えてくれた。許すとは違うけど、それを示す行動を認めてくれたのだ。ならば、そのチャンスを無駄にしないようにしなければいけないだろう。

 

ネオ・インスティチュートに変身せよ!

 グッドネイバー、バンカーヒル、ダイヤモンドシティと主要な町や交易拠点を回ったが、インスティチュートの今までの所業の事もあり、否定的な意見も目立った。だが、それでも歩みを止めるわけにはいかない。

 その所業を受けていた人々のとって今尚、憎悪の対象である。その事実を僕とインスティチュートの全メンバーが受け入れ、変わっていくしかない。変身し続けるしかない、真に信用されるその日まで。今までのインスティチュートから生まれ変わり、「ネオ・インスティチュート」となって、世界を本当の意味で救う存在になるために。