Fallout4(フォールアウト4)ファー・ハーバー編 第1話 霧の濃い島へ | TES&fallout forever

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 僕はダンスを連れてコモンウェルスを少し旅しようと思った。彼に起きた出来事は相当辛い出来事だったので、気分転換をさせてあげようと思ったのだ。

 最初は旅の始まりだったサンクチュアリヒルズ、ここではレオさんやシェフィールドさんを紹介して、ワークショップの機能を見せたりした。これを見たダンスは「Vault‐Tecがこんな技術を有していたとは!まるで魔法のようだ!」と驚いていた。確かに僕もそう思う。

 次はグッドネイバーを訪れると、露骨に嫌そうな顔をして、ダンスは「安全装置を外せ、ここの様子は全く気に入らない」と言っていた。グールが生活しているのが気に入らないのだろうか?ここでは少し買い物をしただけで町を出た。

 その次はダイアモンドシティだ。ここでは外に建物があるのに、避難したまま暮らしている現状を嘆いていた。まぁその町での生き方というやつなので、彼もその内慣れるだろうと思い、バレンタイン探偵事務所に向かった。今まで放置していたが、ナカノ邸の仕事を受けようと思ったからだ。今はそれなりに落ち着いたから大丈夫と思ったからだ。

 ニックとその仕事を受ける事を了解して、彼と再び組むことにした。ダンスはニックと僕が組むことに異を唱えた。対するニックは「そんな態度だと他に怒らせている相手はいないよな?」と皮肉を言った。ダンスは人間以外には絡む傾向にあるようなので、そこを注意していかなければいけないなと僕は思うのだった。

 

ナカノ邸で事件の詳細を聞け!

 一悶着起きてしまったが、ニックと共にナカノ邸に向かった。コモンウェルスの最北に住んでいると確か以前聞いていたので地図を頼りに向かったが、かなりの長旅だった。

 家に近づくと、「娘はどこにいるんだ!?」と叫ぶ男性の声が聞こえた。その後女性がそれを制止しようとしてその声の男性に休むように言っていた。どうやら話の流れから娘さんが誘拐されたらしい。レイダーやガンナーあたりに攫われたのではと話をしているのでそうならば早く対処しなければいけない。

 家に入ると叫んでいた男性の声の主はケンジ・ナカノという名前の人物であることがわかった。制止した方の女性はレイ・ナカノという名前だった。彼等は夫婦であり、娘が攫われたので早く解決して欲しいとニックに頼んだ。対するニックは落ち着くようにと言って詳細を聞く流れとなった。

 ケンジの言い分では「全てはラジオのせい」らしい。続けてレイは、娘のカスミは機械いじりが好きで最近はラジオをいじっていたと言った。その後ケンジは誘拐されたと言ったが対するレイは自分で出て行ったと考えを述べていた。カスミは19歳で生きていく方法も知っているし、能力もあり、自分の人生を歩むために出て行ったはずだとレイは言った。

 だがそれなら行き先を言うはずだとケンジは反論する。一体どちらが本当なのだろうか?もっと話を聞くべきだろうと思った。

 行先に心当たりはないかと聞いてみると、どうやら船を使ってどこかに行ったようだ。必要なら家中探しても良いとケンジは言った。ニックはケンジを安心させて捜索開始とした。

 

レイ・ナカノの証言

 僕は最初にレイさんに話を聞くことにした。事件の発端となったラジオについて聞くと、カスミは修理するのにかなり張り切っていたようだ。ダイアモンドシティか他の居住地と連絡を取ろうとしていたらしい。話し相手は家族だけだがケンジさんは過保護な傾向があるので苦労していたようだ。

 カスミについて話を聞くと、強い子で、目的意識が高く、用心深いとのこと。だが何も言わないで出ていくことはあり得ないと言ったが、何か隠し事がある様だ。これはしっかり聞かないといけない。

 それはナカノ家の祖父が亡くなった後に、喧嘩が多くなったことであった。祖父はタイチという名前らしく、その人はカスミととても仲が良く、何時間でも話し合えたらしい。タイチが亡くなった後は、彼のボードハウスに夜遅くまでいるようになったようだ。喪失感のせいかと考えていたが現所を思うと何かをしていたのかもしれない。

 

ケンジ・ナカノの証言

 ケンジさんに話を聞くと、誘拐されたに違いないと言っていた。カスミは賢い子だが世間の悪い人間の恐ろしさを知らないと言った。何も言わずに出て行ったのは悪い連中に騙されて黙って出ていくように言われたからだと自分の考えを述べた。

 レイさんにも聞いたが念のためラジオについて聞いてみた。ケンジさんは機械いじりは苦手のようで上手く出来なかったようだ。カスミがいじるようになったのは分解して別の部品として使うとばかり思っていたらしい。そのラジオで連絡してきた相手は変質者であると決めつけていた。

 亡くなった祖父のタイチについてケンジさんにも聞いてみると、機械いじりはカスミが歩き始める頃からタイチの機械いじりを見て、それを覚えていじれるようになったのだという。そのタイチは晩年に南部の廃墟を漁る内に恐らく事故で亡くなったようだ。

 

カスミは人造人間?

 ボードハウスを捜索する許可をナカノ夫妻に取り、そこに向かった。中々手掛かりが見つからなかったが、机の上に見たことが無い灯台の写真があった。その内側には鍵が付いていた。

 ニックはこれは何かを隠すための鍵であると察し、それに関する物を探すようにと言った。数分探し回った時に厳重に施錠された金庫を見つけた。先程見つけた鍵を使ってみると、見事に開錠し、カスミが記録したと思われるホロテープを見つけた。

 これを再生すると、ラジオを修理すると人造人間のグループから連絡を受けたのだという。インスティチュートから脱走し、彼等のみの場所を作り、人間との共存を目指すという話や、カスミ自身が自分に対しての不自然さを感じ、自分が人造人間かもしれないと疑っているようだった。

 行先はファー・ハーバーと呼ばれる地だ。早急に向かうべきだろう。

 ニックはこれを重大事件として捉え、ファー・ハーバーに人造人間の居住地がある事に警戒心を露わにした。そこに行くためには船がいる。ケンジさんに相談すべきと言ったのでナカノ邸に戻ろう。

 

いざ、ファー・ハーバーへ!

 僕はカスミが向かった先がファー・ハーバーであると伝えた。ケンジさんはとても驚いていた。レイさんは行先を言わなかったのには理由があるはずと言った。僕は言いにくかったが、カスミが自分が人造人間かもしれないと思い込んでいると伝えた。

 それを聞いたケンジさんは驚愕し、レイさんは人造人間の可能性を否定した。彼女が生んで、夫婦で育てた愛娘だからだ。僕も思い込みであってほしいと願った。だから僕は「混乱して思い込んでいるだけなんだと思います」と答えた。

 そして、ケンジさんから波止場の船を使う許可を貰った。それには誘導システムがあり、彼の父の最後の贈り物らしい。大事に使おう。

 ファー・ハーバーには過去に1度だけ言った事があるらしく、彼の父は長居したがらなかったらしい。空気が悪いとのこと。そして捜索のために報酬を前払いしてくれた。絶対に探し出さねばならない。ニックはナカノ夫婦に普段通りに過ごすようにと伝えて、出来るだけ早く帰ることを約束し、ナカノ邸を後にした。

 僕達は船に乗り込み、コントロール装置を起動してファー・ハーバーに向かった。

 そこは霧の濃い土地だった。視界の確保が難しく、人気が少ない印象を受けた。到着すると、老齢の女性と厳つい髭を蓄えて銃を構えた男性が出迎えた。ここファー・ハーバーでは訪問者は少ないらしく、悪い人間も来るので警戒しているようだった。銃を構えた男は、たかりや「助け」は必要ないと言った。助けの部分が強調されていたようだが何かあったのだろうか?

 この時に僕達を警戒した男性は、アレン・リーという名前らしく、余所者がファー・ハーバーに来るのが嫌で堪らないらしい。そして女性の方はキャプテン・アヴェリーという名前のようだ。キャプテンは無理に付けなくてもいいと言ってくれたので名前で呼ぶことにしよう。

 余所者が全て悪人ではないが紛れてくるので警戒せざるを得ない事、ファー・ハーバーは昔漁村として栄えていた事、今では1日でも長く生きるためにここですし詰め状態で過ごしている事を教えてくれた。

 

ファー・ハーバーを守れ!

 僕はナカノ夫妻にカスミ捜索のためにファー・ハーバーに来た事を伝えた。アヴェリーは覚えていたようで、ここを通ったと教えてくれた。ニックも手掛かりが掴めて一安心と言った具合だ。

 だがここで問題が起きた。何かがファー・ハーバーに襲撃に来たようだった。アヴェリーは「助けてくれるならどんな質問にも答えてあげる」と取引を持ち掛けた。少しでも情報が欲しいので僕は了承した。

 持ち場はアヴェリーの指示で、メインゲートの近くの壁の上となった。彼女は「船は私達を裏切らない!」と言った。どうやらこの町を船に見立てているようだった。面白い表現だなと感慨深げにしていたら、ニックに「ぼさっとするな!最近気が抜けてないか!?」と叱られてしまった。ごめんごめん、別れた後に色々あり過ぎたからね...。

 襲撃犯はサンショウウオが変異したと思われる怪物だった。アレンはこれ等を「ガルパー」と呼んでいた。2足歩行で襲い掛かり、危うく丸飲みになりかけたがニックに助けられた。ブラスターライフルを使用して倒したようだ。僕も気を抜いてはいられない。しっかりしなくては!

 ガルパーを倒した後にまた何かが襲撃して来た。今度はアンコウが変異したと思われる怪物だった。アヴェリーはこれ等を「アングラ―」と呼んでいた。口から毒液か何かを吐き出すので回避しながら撃ち殺していった。そして全てを倒し終わると警戒を解いて、ゲートが開かれた。この後話を聞かなければならない。

 

ファー・ハーバーでの情報収集!

 アヴェリーさんはここファー・ハーバーは戦前はマウントデザート島と呼ばれる場所だったと話した。インドア派だったので行った事は無かったが、緑豊かな風景と大海原の絶景が見れた素晴らしい土地だったようだが今は霧で覆われ、恐ろしい怪物が跋扈する危険な土地になってしまっていた。

 その霧について聞いてみると、これは放射能を帯びている危険な霧のようだ。特に霧の濃い場所もあり、その中で来ている「何か」もいるらしい。いつまでも消えない霧であり、昔はこうじゃなかったらしい。それが段々と広がって、住み場所を無くしていった様だ。それが8年前の出来事だと彼女は言った。そして、このファー・ハーバーが唯一残された居住地となるようだ。

 僕は「生き残ってこられたのだから強いはずです」と勇気づけた。アヴェリーさんは「頑固なだけさ...」と笑い返した。

 その会話を終えると同時に、アレンさんが適任者と銃さえあれば、チルドレン・オブ・アトムを潰したいとと物騒な事を言った。霧は昔からあったとアヴェリーさんは反論するが、アレンさんは「放射能連中」と罵り、彼等のせいだと決めつけていた。チルドレン・オブ・アトムがこの地にいるのだろうか?知らなかった。

 アレンさんは霧が深くなったのは「アトムの思し召し」と彼等が言った事で確信していると思っているようだ。多くの友人や家族を失うことになったのもその思し召しに違いないと決めつけているようだ。

 その関係が拗れたのはアレンさんが昔、チルドレン・オブ・アトムの伝道師に対して、銃に触ろうとしたと因縁をつけてその伝道師に銃を突きつけたらしい。

 アヴェリーさんはここには法律が無い、あるのは慣習と大衆心理であると言い、伝道師に対して起きた事件はアレンさんを刺激すると事態が悪化すると言う事実が皆の共通認識になったという事を話した。

 それでもアレンさんはチルドレン・オブ・アトムの仕業であると確信しており、ガイガーカウンターの数値を持ち出したり、彼らが来てから霧が濃くなった事を持ち出した。アヴェリーさんは確かにその説はあるとしたが、誰も重要な証拠を持っていないと話した。これは調べるまでは軽はずみな事は言えないと僕は思うのだった。

 次にカスミがいると目される人造人間の居住地について聞いた。それはアカディアと呼ばれる場所らしい。内陸にあり、オールド・ロングフェローと呼ばれる老人に案内を依頼しなければいけないようだ。一番知っているようだが頑固でわがままな傾向がある島の人々より顕著な変わり者らしい。だが島で一番の漁師であり、怖いもの知らずの様なので何とか協力関係に持ち込みたいものだ。

 オールド・ロングフェローは酒場のラストプランクと呼ばれる場所にいるらしい。その後、アヴェリーさんは町の人々を手助けして欲しいと言った。拒否されてもだ。

 僕に出来る事なら何とか手助けしようと思った。その後彼女は照れくさそうに「ありがとう」と言った。ここに来たのも何かの縁、出来る限り頑張りますかね。