Fallout4(フォールアウト4)メインクエスト編 第11話 インスティチュート侵入 | TES&fallout forever

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 僕はシグナルインターセプター製作に取り掛かった。中継アンテナ、分子ビーム射出装置、制御コンソールをワークショップを使って製作した。その電力はVault‐Tecスーパーリアクターと呼ばれる物を選んで配線を繋いでようやく完成することが出来た。

 

インスティチュートに侵入せよ!

 シグナルインターセプターが完成するとエルダー・マクソンが現れた。試す準備は良いかと確認されたので大丈夫と答えた。しかし、インスティチュートのテクノロジーに実際に触れたのはこれが初めてのようで、スイッチを押した後に無事に辿り着けるかの保証はないと彼は言った。

 闇雲に侵入する形になるので僕の命が危険に晒されることは重々承知らしく、その上でインスティチュートの弱みを調べるように命令された。戦うために情報は必要不可欠だからだ。

 プロクター・イングラムは制御コンソールを担当しするようだ。僕に準備は良いかと聞いてきたので問題ないと答えた。僕はプラットフォームに乗ったが、電波障害とゴースト発生等のトラブルが発生したが1,2分で解決した。

 エルダー・マクソンから託されたインスティチュートの情報収集だが口頭やメモじゃ心許ないのでネットワークをスキャンするホロテープを渡してくれた。これを挿入するとダウンロードされるようだ。侵入後にターミナルを見つけて実行しようと思う。その情報を持って帰ってプロクター・イングラムに解析してもらう形となる。その後、僕は分子ビームの光に包まれた。

  気が付くと僕はかなり設備が整った場所に転送されていた。ここがインスティチュート?まるで大昔のSF映画のようだ。こういうのは昔から僕は大好きだったのだ。SF特有の世界観、武器や戦艦、登場人物等々。だが、敵として立ち向かわなければいけないのは残念だ...。

 気を取り直して近くにターミナルがあったのでプロクター・イングラムから手渡された「ネットワーク・スキャナー・ホロテープ」と呼ばれるものを挿入してダウンロードした。その後、注意して進むと老人の声が聞こえた。侵入者の僕に「ようこそ」と言ったのだ。監視されているのか?ここに来ることが出来たことに敬意を表しているようだ。「頭が切れるようだ」と言ったが僕は頭がいい方ではないので周りの助けがあってここに来ている。ショーン君を助けるためにこの旅を続けてきたのだ。でなければサンクチュアリヒルズから出ようとはしなかっただろう。

 その老人は自身の名前を「ファーザー」と言った。インスティチュートはその人物の指揮下にあると言う。要するに悪の組織の親玉直々に現れるという事か。話が早くて助かる。

 僕が聞いたことやインスティチュートに思う事をファーザーは想像するだけだと言った。僕が抱いている印象は間違っていることを証明したいとも言っていた。

 まぁ、旅をしてきた中では良い印象は無いかな。コモンウェルスの人々を苦しめてきたことは事実だし、ニックもその出自に苦しみ、レールロードやB.O.Sも妥当するべき敵と定めている。だけど、話は聞いても良いと思う。僕はレイダーとは違うし、会ってすぐ殺すなんてことはしたくない。

 エレベータで下るとインスティチュートを実際に目の当たりにした。そこにはインペリアル・トルーパーの装備をした第1世代の人造人間もいたが普通の人間もやはりそこにおり、コモンウェルスと同じような営みがそこには有った事を目撃した。いざ戦うことになったら躊躇しそうだなと思いながらファーザーの話を聞いた。

 インスティチュートの目的は人類のために行って来たと主張している。何十年にわたる研究と数えきれない実験と試験、科学がどう役に立てるか共通のビジョンが出来たと言った。

 簡単ではなかったし、往々にして地上に人々に誤解されてきたと言っていた。だけど、脅威であるのは紛れもない事実として認識されていることは旅の中で僕は知っている。本気で人類のためと思っていてもやり方が違うのでは脅威以外の何物でもないのではないだろうか?

 全ては晒せないとファーザーは言った。重用な事が多く、地上の物事は不安定だからと言った。まぁ予期せぬ事態はよくあるからね。我々と出来る事について話がしたいと言った。あらゆる人々のためにと。それが人類のために本当に役立つならば聞くだけは聞いてみようと思う。

 だが、ここに来たのは「個人的な理由があるからだろう」とファーザーは指摘した。そうだ、僕はショーン君奪還のためにここまで来たのだ。そのためにあの子に会わなければいけない。

 

ショーンとの再会!しかし...

 道なりに進むとショーン君と出会った。気の毒にガラスケースの中で生活していた。まるで実験動物扱いだ。僕は怖がらせないためにフレンドリーに挨拶したが逆に怖がらせたらしく、ファーザーに助けを呼んだ。安心させるためにマスクを外していたが彼から見れば得体の知れない侵入者でしかないので怖いのは無理もない事だった。

 どうしても恐怖が消えずショーン君はファーザーに助けを求める。やはりネイトさんやノーラさんならば落ち着かせることが出来たのだろうか?

 この子から見れば知らない人間なので警戒するのは無理もないどこからどう見ても僕は不審者の立ち位置でしかないからだ。実の両親ならば違っただろうが...。

 その後に老人が現れた。その声は今まで僕に語り掛けていたファーザーその人だったのだ。

 ファーザーは以前ディーコンから聞いたリコールコードをショーン君に向いて言い放った。それを受けたショーン君は動かなくなってしまった。今目の前にいたのは人造人間の子供版だったのだ!どうしてこんなことを!

 これはある種の実験だったらしく、子供の反応は予測とはまるで違ったらしい。この子は試作品であり、刺激的な感情の影響の研究し始めたばかりなのだと言う。

 そして、広い心で見てほしいとも言った。僕が感情的なのも、ここへの旅が困難に満ちたものだったのも承知していると言った。だとしても本物のショーン君はどこにいるかを聞き出さねばならない。

 ファーザーは改めて自己紹介をした。僕は状況が上手く吞み込めないので説明を求めた。ファーザーは「状況はかなり複雑なのだ」と言って前置きし、僕がかなり遠くまで旅した事や粘り強さや検診を評価しつつある事実を打ち明けた。

 彼は言った。自分こそがショーンなのだと。あり得ない!だってあの子はどんなに時間が経っても10前後の少年だったはずだ!老人のはずが...。いや、本当にあれから10年だけしか経たなかったのだろうか?不安がよぎる。

 

ファーザー(ショーン)の人生

 ファーザー(ショーン君の今の地位であり名前になるのでこのように呼称する)は説明する。Vaultには時間の概念が無かったと言った。最初はあの出来事から10年経過していたと思っていたが本当は60年経過していたのだった。そこで生きることとなり、時を経てインスティチュートのリーダーになったのだ。

 だが、何故誘拐されたのか?その当時2227年に人造人間製作において大きな一歩を踏み出したとのこと。だが、それは十分ではなかったので科学的好奇心と、完全という目標の追求がインスティチュートをさらに前進させたと言った。求めていたのは完全な機械だったのだ。そのために最高のお手本を探した。歩き、話、有機的に完全に結合された何でも出来る存在、それは人間だったのだ。

 そのための合成有機物の作成で必要になったのはもちろん人間のDNAだったのだが、そう簡単にはいかなかった。利用可能なDNAは豊富だったが、ウェイストランドは等しく放射能汚染によるダメージを受けており上手くいかなかったらしいのだ。インスティチュートも例外ではなく、その科学力を以てしてもそれは降り注いだのだ。

 他のサンプルを求めていた時にVault111の記録を発見。乳児で、汚染前に冷凍保存され、コモンウェルス全員の細胞を蝕んだ放射線突然変異から守られていたショーン君がインスティチュートが求めるサンプルだったのだ。そのDNAを基盤にして合成有機物を作成、その果てに今日目にする人造人間が生み出されたのだった。彼等にとって自分はファーザー(父親)であり、科学を通した家族なのだという。つまり、ショーン君の兄弟のようなものだろうか?かなり壮大過ぎて理解が追い付かない。

 僕は「何故ネイトさんとは全く違う人間だったのに侵入を許したんだい?違うなら送り返すなりその場で殺せば良かったはずだよ?」と疑問を投げかけた。

 対するファーザーは「それはケロッグが死んだ後に他の監視員からの報告で知った。愕然としたよ...。会えると思っていた父親であるネイトが現れないと思うと...。だが、その人物がどういう人間か見てみたくなった。ケロッグを殺した人間をね...」と言った後に少し涙ぐんだように見えた。やはり寂しいのだろうか?

 その後にケロッグについて語りだした。ファーザーがここに来る前からインスティチュートの財産であり、責任者になるまではケロッグのやったあらゆる仕事について知ることが無かったようだ。どういう人物だったかも...。

 僕はケロッグの壮絶な過去を垣間見たことで同情するようになっていたので、「やったことの報いは受けたけど、彼もまた犠牲者だったと思う」と言った。それを聞いたファーザーは「それほど寛容だとは驚いた」と言って信じられないという顔をした。

 ファーザーは僕が地上で色々経験し、ケロッグの事を誰よりも良く知ったと言った後に「彼を心から許すことはないだろう」と言った。確かにそれが普通なのだろう。僕は家庭を持っていなかったのでその辺は疎い所がある。彼の母親、ノーラさんが殺されてしまったのだから怒り、憎むのは当然だ。僕が許す選択をしたことをネイトさんも許さないだろう。だが、殺して決着がついた後まで憎み続けるのは僕は遠慮願いたいと思う。

 ファーザーはインスティチュートがケロッグの残忍な性格を利用した事を認めた。その技術を用いてケロッグの命と能力を伸ばして、普通の人間の寿命を遥かに凌駕させた。そのためのサイボーグ化という訳か。 

 ケロッグが仕事を失敗する事が無かったが、目的を遂行する度に残虐性が明らかになったのだと言う。その果てに僕が運よくケロッグに勝った事で予期せぬ復讐を達成させたことになる。

 ファーザーは本来ならネイトさんに殺させるつもりだったのだろうけど、運命の歯車が狂った事で何の戦闘経験が無かった僕が殺したことを「プロの傭兵が兵士でもなかったアマチュア以下の人間に殺されるのは内心愉快痛快だったぞ」と復讐出来た喜びの笑みを零した。中々に怖い笑顔だと思った。流石ネイトさんの息子と言うべきか。

 長年ファーザーは両親について疑問に思う事は無かったと言った。自分はこういう人生だと受け入れていたのだ。だが、年を取り後悔が募り、「あの時もし...」と思うようになったのだ。待望の相手が赤の他人だったのは悲劇としか言いようがない。僕は返す言葉が無かった。

 そして、ここの責任者となり発展のために何十年も費やし、その責任を重く受け止めているとも言った。インスティチュートは「人類の未来のための最高の希望」と考えており、地上の人間がどう思おうとも変わらないと言った。彼は純粋にインスティチュートの正義を信じているのだ。それはもう変えようがない所まで達していた。

 何故その地位に就いたのかを聞いたら、明らかのその地位に相応しかったからだと誇っていた。ネイトさんは頭が良かったからその血を引いている彼もそうなのだろう。いや、その考えは失礼だろう。彼が生き延びるために勝ち取ったのだ。彼自身の才能なのだ。

 ファーザーはここで人生を過ごし、科学に身を捧げた。その賢明さが報われたと言った。コモンウェルスがインスティチュートを恐れる必要は無いと彼は言った。あと少しで重要な進歩を迎えようとしているようで、僕の存在はそこへ到達する上で評価されるだろうと言った。

 彼が携わってきたことは今までコモンウェルスを驚かせることの一部だった。自分自身とインスティチュートの人々のために生命を作り出す手助けをしてきたのだった。

 

インスティチュートの手助けをするのかどうか?

 ファーザーは僕に提案してきた。インスティチュートに加わり人類の未来を手助けする気は無いかと。僕は突飛な話過ぎて理解が追い付かない現状なので即答出来ないと伝えた。彼は理解出来るし、気の毒に思うと肯定しながらもここの方が幸福で快適であると主張した。

 彼は僕にインスティチュートにチャンスがほしいと言った。話したことを証明したいからだという。心から人類の事を思っているとも...。

 僕は「まずはよく見てから決断したい」と言った。その回答にホッとしたファーザーは彼の家と同時に僕の家になったと言った。時間を掛けて馴染んでほしい事と、一緒に働く人々に会ってほしいと言ってきた。

 設備部門のDr.フィルモア、SRBのDr.アヨ、バイオサイエンス部門のDr.ホルドレン、アドバンス・システム部門のDr.リーだ。どうすべきか指針を決めていないがまずは会って話してみる事から始めようと思う。

 最後に子供の人造人間について話してみた。あのショーン君は彼をモデルにしたことは明らかだ。それを「期待出来るプロジェクト」と称した。解決すべき課題はあるが驚く程の進歩を遂げていると言った。それを聞いた僕は「何と言うべきか...、色んな意味で奇妙だと思うよ?」と答えた。

 そう見えることは理解出来ると彼は言った。次に新しい発見は常に歓迎されると言っていた。好奇心の塊な所があると思った。近い内にまたオンラインにするらしく、また会えることになるようだ。あの子に会ったらショーン君と呼ぶべきだろうか?一応別々に呼ばないと混乱しそうだ。

 そして、どう思う?と前置きしつつファーザーは「あの子を愛せると思うか?本物の息子を愛するように」と問いかけてきた。あの子が息子?難しいなぁ...。だけど、それを否定する事はニックやH2-22、良い人造人間の人々を全否定することになるだろうと思ったから、「僕はあの子を息子に向かえることになったら全力で愛そうと思う。結婚経験も実際には自分の子供はいなかったけどね」と答えた。

 ファーザーはそれを聞いて安心したと言った。もしかしたら自分を愛してほしいと言いたかったのかもしれない。これは本来ネイトさんに言ってほしかった言葉を代わりに僕に求めたのだろうか?真意は不明だ。

 長年の苦労の果てに今我々はここにいる。「ここ」にいるんだと彼は強調した。僕はインスティチュート打倒を考えていたが、その考えは揺らぎ始めていたことに気付かなかった。