Fallout4(フォールアウト4)B.O.S編 第6話 供給品の行方 | TES&fallout forever

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 キャプテン・ケルズから次の任務を言い渡された。空港の供給倉庫から供給品が消える報告を受けたようだ。内部犯がいるかもしれないとのことだ。もしそうならセキュリティを脅かす深刻な事態となる。彼もそれを懸念しており、全ての業務が危険に晒されるのを意味するので早急に解明しなければいけない。

 物流部の指揮官はナイト・サージェント・ガビルという名前の男性らしいので空港に向おう。調査が終わり次第きちんと報告に向かおう。

 

内部犯を探せ!

 空港に赴き、ナイト・サージェント・ガビルに今回の件に協力を願い出たが明らかに不愉快そうだった。場所が悪いとして歩きながら物流部の話をした。

 空港のセクションの一部を主要物流倉庫に改築した事。B.O.Sの業務に必要なものが全てここを通過しており、プリドゥエンからの供給品や現地で回収品名をを取り扱っている事。物流の詳細な閲覧は厳しく制限されており、箱や弾薬もしくはネジでさえもきちんと記録していると断言した。

 ここの隊の全ての兵士を知っており、彼等の忠誠心に疑問を持つ者がいるかと思うと「吐き気がする」と言った。誇りに思っているだけに僕がキャプテン・ケルズが指摘するのを見ると、言いがかりをしているようにしか見えないのだろう。その態度にパラディン・ダンスが咎めたがナイト・サージェント・ガビルは動じなかった。

 ナイト・サージェント・ガビルに無くなった供給品の詳細を聞くと、乾燥肉、即席ポテト、マカロニ&チーズ等で全て食料だった。設備や環境はしっかりしているので飢えることがないはずだがさて?これには彼も頭を傾げるしかなく、武器やハイテク機器を盗むならまだ話が分かるだけにこの珍妙な盗みの理由が分からずにいた。食べ物のために殺されるかもしれない危険を冒し続ける動機が分からないからだ。

 ここの責任者になって約10年、皆とは仲が良いし、B.O.Sの運営を維持しているし、部下からは何も見ていないとの証言もある。「プロクター・ティーガンのイニシエイトがまた帳簿を滅茶苦茶にしただけ」だと言っていた。本当にそうなのだろうか?まだ他にも話を聞いて回る必要があるかもしれない。

 まだ事情聴取をするならばナイト・ルシアという名前の女性とイニシエイト・クラークという名前の男性に話を聞けばいいとナイト・サージェント・ガビルは言った。ここに配属されてまだ日が浅いが彼等の事を信頼していることが伺えた。

 この辺を少し見て回ったらキャプテン・ケルズに「構わないでくれ」と伝えて欲しいと言われた。誤解であって欲しいと思っているのだろう。確かにそれに越した事は無い。だがまず調べ終わってから決めるとしよう。

 話を聞くためにナイト・ルシアに出会った。最初にセキュリティの厳重さについて聞いてみた。常時ナイトが2人、スクライブが1人巡回しているとのこと。基地全体を把握しているので心配ないらしい。そこで掻い潜って盗める人間がいるとしたらどんな人物になるかと聞いてみると、同じ物流部である必要があると言った。搬入運搬の権限があるのはその部署だけだからだ。

 ナイト・ルシアは沢山の供給品を外に運ぶことは無理だし、パトロール隊の目もあるから誰かが気付くはず、次に盗む理由は何かという事が挙げられた。B.O.Sでは必要なものは全て与えてくれる事、真空管を無くしたりする等些細な紛失はあるが大問題になる事は無かったと言う。

 ナイト・サージェント・ガビルに文句を言われることを承知で、プロクター・ティーガンやそのスクライブはとても優秀で1箱か2箱の違いはあるがこんなに沢山はおかしいと言った。彼女は内部犯ではないと僕は思った。

 この職場に不満はないが耐えられる者と耐えられない者がいると話した。クラークのようにと。物流部で怪しいのはクラークかもしれないと僕は思った。イニシエイト・クラークはナイト・ルシアと同期で2年前に共に入隊したようだ。友達だったが最近はそうではないらしい。

 その理由は空港を制圧する作戦が初の戦闘任務であったらしく、至る所にフェラル・グールがおり、全滅させるまで戦い続けたようだ。その戦いの後にイニシエイト・クラークは人が変わり、まるで諦めたようになったと言うのだ。

 その後1日に1回か2回は1人でこっそり抜け出しているようだ。あまり気に留めていなかったらしいが何かあるのだろう。彼女は追跡して何をしているのかを確かめて欲しいと言った。取り越し苦労ならいいが心配なのだと言う。その気持ちを尊重して追跡しますかね。

 近くで聞いていたパラディン・ダンスは戦争は強い者を鍛え、弱い者を潰すと戦争の真理を説き、それが真相であれば心が折れた兵士はイニシエイト・クラークが初めてではないと言っていた。手掛かりとしては微妙だがどういう結果になるかやってみようということになった。

 僕達はバレないように隠密で追跡して空港跡地に辿り着いた。ここで何をしているのだろうか?

 

イニシエイト・クラークの苦しみ

 この廃墟は調査チームからは倒壊したと知らされていたようだ。パラディン・ダンスはイニシエイト・クラークが何のためにここに入ったのか分からなかった。道中ではフェラル・グールの群れが襲い掛かっていた。空港での戦いの生き残りだろうか?数が多すぎる!パラディン・ダンスに背中を任せて僕はとにかく撃ちまくった。中には光りし者がいたがそれは2人で協力して倒した。

 地下のフェラル・グールの群れを壊滅させて進むと声が聞こえた。どうやらイニシエイト・クラークがフェラル・グールの群れにえさを与えている光景を目撃した。供給品を盗んだ内部犯は彼だったのだ!B.O.Sの兵士なのにどうしてこんなことをしたのか問いたださなければ。

 この一連の状況を問いただすと、物流部に属しているので供給品を運び出しても誰にも質問されないことをうまく利用してフェラル・グールの群れに与えていたと言った。

 この行為は、イニシエイト・クラークに昔グールの友人がいたことに起因していた。B.O.Sはグールをアボミネーションとして位置付けており、全滅させることを目標としている。その友人も殺すのではと思っているようだ。2年前に入隊した時には信条を疑いもしなかったし、疑問を持つこともなかったが空港での戦いが彼を迷わせる要因を作り出してしまったようだ。

 その戦いでフェラル・グールを大勢殺した事、逃げ出すフェラル・グールを皆殺しにしたことで彼はトラウマになってしまったようだ。それは任務だからしょうがなかったと僕は言った。ナイト・ルシアも同じことを言ったようだが、イニシエイト・クラークは見逃すか、追い返すかすれば良かったと言った。皆殺しにする必要は無いと。う~ん、気持ちは分かるけどグールとフェラル・グールは違う存在なんだけどなぁ。そこが分かっていないのか精神的に限界に来ているのかは僕にも分からない。

 自分を落ち着かせる時間を必要とする中で、この場所とフェラル・グールの群れを見つけたのだと言った。

 ここの事を報告すれば皆殺しにされ、放置すれば基地を襲うので一計を案じることになる。食べ物を与えることで地下で大人しくさせることだ。殺し合いをしたくなかったからだと打ち明けた。ここで閉じ込めて、人目に触れさせない限り、誰にも知られる事は無いと自分の考えを述べた。分かる気はするけど悪手だと思うけどなぁ。

 僕は誰にも言わない事を約束した。イニシエイト・クラークは別の方法で食料を用意すると言った。そういう事じゃないんだけど、その内分かってくれることを期待しよう。少し時間が欲しいと言って彼はキーカードを渡してくれた。近くのエレベーターで使用するためのものだ。後から出ると言っていた。僕達は先に出てキャプテン・ケルズに報告に戻るのだった。

 

供給品の犯人はフェラル・グール(嘘)

 キャプテン・ケルズは供給品の調査の報告を求めた。僕はイニシエイト・クラークの将来を守るためにフェラル・グールの仕業であると嘘を吐いた。彼はそんなはずがないと基地の忍び込み、供給品を盗み出して、何度となく無事に逃げ出すなんて、フェラル・グールには出来るはずがないからだ。

 僕はそこで嘘を続けた。空港の下の廃墟は全てフェラル・グールの巣窟と化していたことを大仰に話して、それにB.O.Sは気付かなかった事を指摘した。半分は事実なのでそれらを混ぜ合わせる(日本で有名な悪魔合体的な感じ)で本当であると思い込ませることに成功した。何だかコモンウェルスを旅する内に本当に嘘が上手くなっちゃたなぁと感じる。

 上手く信じ込ませることが出来たのでフェラル・グールのせいだと錯覚させることに成功した。廃墟にはナイトを派遣して皆殺しにする方針に決めたとのこと。イニシエイト・クラークには悪いがフェラル・グールには羊(生贄)になってもらうしか事件を収拾させることが出来ないのだ。トラウマが悪化するかもしれないがナイト・ルシアにアフターフォローしてもらうようにお願いしよう。もちろん供給品の横領は抜きにして話さなければならない。報告は以上なのでシグナルインターセプター製作に移ろうと思う。

 

パラディン・ダンスの過去

 製作準備に入ろうとしたら、パラディン・ダンスからオフレコで話がしたいと言ってきた。言い辛い事だが何とかして話してみると言っていた。しっかり聞こうと思う。

 パラディン・ダンスは僕を指導する時はとても気がかりだったと打ち明けた。だが結果としてお互いに価値ある経験が出来たと言って笑みを零した。態度や言動を見ていてもB.O.S兵士としての理想についてもう教えることがないと彼の評価を受けた。でもこんなに良く言うなんて何かあるんじゃないかな?

 そう指摘してみると、やはりあるようでこういう話をするのは苦手だと前置きして話し出した。

 彼は幼少期にキャピタル・ウェイストランドでスクラップを漁って売ることで生計を立てていたようだ。少々のキャップが貯まった頃に「リベットシティ」なる場所に移転してジャンク屋台を開いたようだ。そこでカトラーという名前の人物に出会って仲良くなり、お互いがトラブルに巻き込まれないように協力して過ごしていたらしい。

 その後B.O.S兵士としての募集活動を目にして人生を変えるチャンスを手にするために2人揃って入隊したようだ。

 気になったのでリベットシティについて聞いてみると、戦後座礁した航空空母内に作られた居住地とのことだ。B.O.Sが来るまではキャピタル・ウェイストランドで最も安全に暮らせる場所の1つだったようだ。商人としての腕試しには最適だったと振り返っていた。

 その後、プリドゥエンに配属されてから1年が過ぎた頃、カトラーが偵察任務中に行方不明になったと言った。司令官の説得が難航したが探索部隊の編成が許可されたとのことだった。

 3週間ほどかけて探索した結果、見つかったのはスーパーミュータントの住処だったのだ。カトラー以外は皆殺しにされていたので不幸中の幸いかと思ったがそうではなく、スーパーミュータントは「FEV」なる物を使ってカトラーをスーパーミュータント化させたという衝撃の事実を打ち明けた。この時は日が暮れていたからであるが久しぶりに怒りに燃えるパラディン・ダンスを見た気がする。アボミネーションに対する罵りの言葉とと思に体が震えていたようにも見えた。その憎しみの根源を見た気がしたのだ。

 落ち着きを取り戻したパラディン・ダンスは話を続ける。もうカトラーではなくなっていたので殺すしかなかったと話した。治す方法が無かったのかと聞いてみるとFEVの力は不可逆だと言われた。それだけ恐ろしい物らしい。そのためにB.O.Sの教えに従って殺したが正しい事をしたかは分からないと彼は言った。とても悲しそうだ。

 その後B.O.Sの兵士の移り変わりを見て来たと言う。勇敢だった者、正直だった者、英雄的だった者等だ。しかし、カトラー以外に友人と呼べる人間は1人もいなかったと言った。今までは。

 僕を友人と言ってくれることは嬉しい事だ。だがパラディン・ダンスは繋がりが出来たらその人を失うと、人を変えてしまうと言った。僕は「それでも僕の事を友人と呼んでくれるのはとてもありがたい事だよ」と言って感謝した。

 運命に抗えないがその気持ちに感謝するとパラディン・ダンスは受け止めてくれた。自分がどう思っているかを知る権利があるからと言った。話を聞いてくれたことに彼は感謝を示して、この会話を終えた。彼の気持ちに応えるように行動しなければと気持ちを新たにした。