建築技術はVault81には無かったので他のVaultを探すしかない。そう思い何処かにないかと探そうとした矢先に無線を傍受した。この無線はVault88という場所から発信しているようだ。行って確かめるべきだろう。
無線を頼りにそのVaultに行くとそこはクインシーの採石所だった。そこにはレイダーが潜伏しており、こちらを見るなり発砲してきたので応戦する事となった。採石所に潜伏していたレイダーは全滅させたが内部にもいたようだ。そこではスピーカー越しにVault-Tecの関係者らしき女性の声が聞こえて、レイダーの侵入に抗議していた。
僕達は侵入を試みたレイダー達を始末すると、Pip-Boyを使ってVaultの扉を開けることにしてみた。建築技術が見つかるかもしれないという希望と関係者の話を聞いてみようと思ったからだ。彼女は僕の事をVault-Tecの社員かと思っているようだがそれは違う。この誤解は会って訂正する必要がある。Vaultでは大変な目に遭ったけど生き埋めにされたなら助けるべきだと思ったのだ。
ワークショップを起動させよ!
ここに生き埋めにされた女性は瓦礫の山で身動きが取れないらしい。それを撤去するには「ワークショップ」なる機械を使わなければいけないようだ。そのためにはロックダウンを解除して原子炉室に行かなければならない。彼女は長年ここに取り残されていて大変辛い時間を過ごしたようだ。210年間生きているという事は人間なのだろうか?それともグール化したのだろうか?後者の気がする。
彼女はもしまだ生きているなら「Dr.ブラウンに時間を有効に使ったと伝えて」と言っていた。その人物はVault-Tecの科学者なのだろうか?全く知らない人物の名前だ。考えに耽る前に今度は内部にいたフェラル・グールが襲い掛かってきたのでディーコンと共に排除してターミナルを起動してロックダウンを解除した。
その他に職員の物と思われる日記が書き綴られているものを見つけた。Vault-Tecの役員か監督官かは分からないがバーストウという人物がやってきた事、セキュリティの問題が起きたら自分の所為になると愚痴を零していた事、最後には最終戦争が勃発した事でロックダウンが開始された事等が書き綴られていた。
読み終わった後に原子炉室に行くとフェラル・グールが襲ってきたがターミナルで愚痴を零していた人物なのだろうか?それと見た目が全裸で細い体形で見た事がないタイプだ。ディーコンはそれを「干からびたフェラル・グール」と呼んでいた。フェラル・グールにも複数種いるのかと思いつつ攻撃を開始した。普段のフェラル・グールよりも強く、放射能ダメージを受けたが何とか始末出来た。その所有物を確認すると「Vault-Tecの制御盤」なる機械を見つけた。これを使用すればいいのだろうか?
この制御盤を付近にある工業用機械のようなものにはめ込めばいいようだ。これがワークショップ?疑問に思いながらも設置すると無事に起動した。これを起動したままにしておくとシステムが脳内に入り込むような謎仕様になっており、人口、食物、水、電力、防御、ベッド、幸福(満足度かな?)等の数値や、この機械で作成できる物の一覧が視界の下部分に表示されるようなものになっていた。
このまま進んでいくと瓦礫の山を目視した。これを「解体しますか?」というメッセージが脳内の表示されたので肯定すると即座に分解されて資材になった。これを使えば転送装置が製作出来ることが分かり、希望の光が灯ったように感じだ。ここのVaultを救った後は貸してもらえないか頼んでみよう。
完全に撤去した後に先に進むとグールの女性がそこにいた。声はさっきの話の時に聞いた声と同一だった。やはり、グール化していたのだろう。彼女は僕がPip-Boyを持っていたが関係者ではないことが一目で分かったらしい。もしかしたらレイダーが身分を偽って侵入したのではないかと疑っているのだ。僕は「困っていると思ったから助けるべく行動した」と答えた。彼女は「市民の義務感ね。感心だわ」と言って納得した。
彼女の名前はバレリー・バーストウというらしい。このVaultで監督官になるはずだったようだ。厳しい200年を過ごした事、地震で大勢が死んだ事を教えてくれた。かなり大変な目に遭ったのだろうと思った。バーストウ監督官がジュリアンと呼んだ人物が近づいたがよく見たらフェラル・グールだった。襲い掛かってきたので止む無く始末した。彼女以外はフェラル・グールになってしまったようで、楽にしてあげるしかないようだ。それを彼女も同じ気持ちで僕達はフェラル・グールを討伐することとなった。中には光りし者がいて大変だったが無事に全滅させる事が出来た。
Vault88建造計画
バーストウ監督官は制御盤を使って入り口までの瓦礫の撤去を試みようとしたが、あまりにも多過ぎたためにどうにも出来ずに生き埋めされたまま長い時間を過ごしたようだ。辛い時間だったが仕事が支えになったとのこと。それはスピーカー越しの話でも出てきたDr.ブラウンから任された仕事だった。社会を変える様々な試作品と実験とのこと。もしかしてVault81のような恐ろしい内容じゃないよね?
続けて彼女は信頼出来る職員と科学者ばかりの広々としたVaultになる予定だったと言った。その次に僕と一緒にVault建造を手伝ってほしいと言った。パートナーとしてだ。僕は迷ったがきちんと稼働して人々が安全に暮らせる場所が必要だと思ったので協力することにした。実験は内容次第だけどね。仕事を始めるには監督官のデスクを製作してからとなる。
実験を執り行うためのターミナルの情報が入っているようなので早速ワークショップを起動して廃材を分解して資材にして監督官のデスクを製作した。これはかなり便利なシステムなのではないだろうか。
製作を終えるとバーストウ監督官は歓喜の声を上げた。監督官のデスクが目の前にあること、仕事が完遂出来るという期待が彼女をここまで動かすのだろう。形はどうあれ力になれるのは良い事だと思った。
その後、彼女は言いにくそうに次の頼み事をした。実験のために居住者の呼び込みを行う必要があるというのだ。実験の内容は無事に呼び込みが完了してから明かされることとなる。臨床試験には完璧な被験者が必要になると言っていた。嫌な予感がするので一応詳細は聞いてみた。
その被験者の条件はある程度の健康と、正確なベースラインを得られるような人で、ある種のリスクを背負う気がある人でないといけないようだ。つまり、自分で了承した実験台を探すことになる訳だ。だが、この認識をバーストウ監督官は咎めた。Vault-Tecの手引書には実験台という表現は禁句らしい。どんな場合でもだ。
そして、居住者候補の呼び込みに入る事になり、Vaultの無線標識を起動させることとなった。次に候補者が来るまでの間にここを見て回ってもいいと言ってくれた。瓦礫を撤去したら他のセクターに行けるはずだと言っていたので、噂が広まる間はセクター開放の仕事をしようと思う。
そうと決まれば行動開始だ。僕は無線標識を起動させて瓦礫の撤去に向かうのだった。
全セクターを解放せよ!
瓦礫の撤去をしながら進むとモールラットの群れが襲い掛かってきた。それらを始末して進むとワークショップを発見した。これには北東セクターと明記されていた。そのための制御盤はフェラル・グールがいる部屋の地下に保管されていた。それを持ってはめ込むことで無事に起動した。領域外はここを起点として他のセクターを解放していこう。
他のセクターを目指すと今度はラッドスコルピオンの群れやデスクローがいた。中々強いがありったけのプラズマ・グレネードを使用してそれらを殺すことが出来た。スティムパックやRADアウェイも多用したけど。
その後、見つけたワークショップは北セクターと明記されていた。その制御盤は廃墟と化した地下鉄の作業台に置いてあったのを見つけた。フェラル・グールの群れも出たが何とか返り討ちにして持ち帰った。そして、はめ込み無事に起動出来た。
更に進むとマイアラークやディーコンにその場で教えてもらった事だが、マイアラークハンターと呼ばれるザリガニのような怪物を倒しつつ進むとワークショップを発見した。これは東セクターと明記されていた。その後、制御盤を探しに行こうとしたらマイアラークの親玉のような怪物が現れた。ディーコン曰く「マイアラーククイーン」と呼ばれる存在らしい。
毒液か分からないがドロドロの液体を口から吐いてくるので回避しつつ、以前何でも屋のトムから買った。「何でも屋のトム・スペシャル」と呼ばれるスナイパーライフルを使用して顔を集中的に狙った。よろめかせつつディーコンにもサポートしてもらい倒す事に成功した。ベヒモス並みの巨大さだった。
別の部屋にて制御盤を発見した。これを持ち帰ってはめ込むとこれも無事に起動した。これで全てのセクターを回ったことになるのだろう。さて、居住者候補が噂を聞きつけたか確認しに戻ろう。
被験者候補の面談
バーストウ監督官を探していたら入居希望者が3名来ていたことに気付いた。彼らは期待と不安を抱きながらここにやってきたようだ。実験台になることになるが、あまり恐ろしい展開にならないことを祈ろう。
最初の被験者候補は女性だった。彼女は食べ物が手に入ると思いVault88に来たようだ。バーストウ監督官は新しい人生のチャンスもあると仄めかしつつ「質問」に入った。良い政府の役割は何だと思うのかと質問してきた。候補者の女性は何の話か全く分からないと言った。確かにそうなるよね。
僕は「善人の味方だから質問に答えてくれるだけでいいですよ」と伝えて落ち着かせた。
落ち着きを取り戻した女性は「聞いた話では全てが放射能まみれになったのは政府のせい」だと答えた。これを聞いたバーストウ監督官は特別な仕事には向かないと前置きしつつ入居を認めた。
だが、女性が去った後で実験には向いていないと嘆いた。疑り深く皮肉っぽい人間からは良いデータが出ないのでもっと協力的でないといけないらしい。残り2人で見つかるだろうか?
2人目は男性で早く見て回りたいとウズウズしているようだ。バーストウ監督官は次の質問として、リアクターが溶解した。止められるのは貴方だけ。しかし、過剰被爆するがどうするかと質問した。彼は「言う通りにする」とだけ言った。僕はもしかしたらと思い「何かを盗もうなんて考えは止めておいた方がいいですよ?」と忠告した。
彼は観念して嘘を吐いた事を謝った。「外の世界は地獄なので食べ物と寝る所を用意してくれるなら大人しくする。但し、リアクターに入るのは期待しないでほしい。信頼出来る相手ならやる」と答えた。最後は素直に答えたがバーストウ監督官の基準からは外れていた。
彼は一応合格して中に入ったがバーストウ監督官は「不愉快」だと言った。明らかな嘘吐きには、被験者に求める主観的な反応を期待出来ないからだと言った。僕は彼のせいではないと擁護した。周囲を警戒しないとコモンウェルスでは生き残れないからだ。
それを聞いたバーストウ監督官は僕の勘を信頼すると訂正した。長い事生き埋めにされたので自分の勘が鈍ってしまったと言っていた。僕の勘が上手く発揮されるように頑張らなければ。
3人目も男性だった。名前はクレムというらしい。早速バーストウ監督官は質問に入った。警備の仕事を任されたとする。監視役として。外部の者から守るための仕事をしているがVaultの内部で女性の悲鳴が聞こえた場合どうするかという質問だ。
クレムは平和を守るためには今すぐにでもやると言ったが「悲鳴は聞こえない」と言った。あくまで仮定の話なんだけど、どうやら僕と近しいタイプのようだ。
僕は親近感が沸いたので「緊張する必要はない。よく考えて応えてくれればいいんだ」とアドバイスした。クレムはそれを理解して、警備の仕事を重視して持ち場を離れず、指示があれば変更すると答えた。
次の質問に入ることになった。2つ目に入るのはクレムが初ではないかな?母親について教えてほしいという話になった。クレムの母親はもう亡くなっているがモールラットを殺したことがあるらしい。バーストウ監督官は「そんなに凄い事?母親のどこを敬愛しているの?」と若干人の心が無いような発言をしたがクレムはよく分からなかったようなので、「モールラットよりも強くて、食べ物を与えてくれた」と言った。良い母親なのは分かった。僕は直感で「ピッタリだ」と答えた。大人しそうで嘘を吐かない善人だと思ったからだ。実験では無茶な事にならないようにと期待したい。
クレムはよく分かっていない様子だったのでバーストウ監督官は「皆を助けるための機械をテストする者を必要としている」と説明した。それを聞いた彼は力になることを約束した。まぁ、全くの嘘ではないけど本当の事とは言い難いのも事実だが黙っていた。実験の内容は僕も知らないからだ。
僕はバーストウ監督官の指示でVaultのトランクを開いてジャンプスーツとPip-Boyを手渡した。これで実験に移ることになるがうまくいくのか不安が残った。