Fallout4(フォールアウト4)メインクエスト編 第10話 希望への道筋 | TES&fallout forever

TES&fallout forever

TESのOblivionやSkyrim、falloutのことを書きます

  脱出ルートの確保に成功して少し休憩していたらデズデモーナに声を掛けられた。どうやらグリーンテック遺伝学研究所の戦いの報告書を確認したいと言ってきたのだ。エージェントとしてそれなりに組織に貢献したことで少しだけど信用を得られたのかもしれない。

 デズデモーナはこの戦いを「コミックの話みたい」だと評した。それは僕自身もそう思う。戦いから全くの無縁な生活をしている中でコモンウェルスを生き抜くことになったのだから人生とは分からないものだ。第1,2世代よりも強いコーサーに勝つなんて奇跡みたいなものだったのだから。

 コーサーをみたら逃げるわけでもなく戦うことにした理由が知りたいようで、僕はコーサーのチップを必要としたからだと答えた。それを聞いたデズデモーナは無傷のチップが手に入るとは夢にも思っていなかったようで、聞き返すほどだった。

 解析はどうやらアマリさんの情報通りに出来るようだがそれでも困難を極めるだろう。非常に繊細な作業となり、間違いにつながる動作が山ほどあるらしく、それでデータを失うこともあるようだ。上手くいくか不安だったがその解析は何でも屋のトムに委ねられた。彼は本物のコーサーのチップが手に入って上機嫌だった。

 デズデモーナはそれを渡す覚悟が出来たかを僕に問い、必要なデータが手に入り同時に組織を助けてくれるかもと希望を口にした。そうなることを祈ろう。

 

コーサーのチップを解読せよ!

 何でも屋のトムは早速解読に乗り出した。専用のターミナルを使用して解読作業に入るがクラッシュやらメモリーの不具合等のトラブル、暗号の桁数追加等の困難においても慌てることなく行動していた。普段はとぼけているように見えるが凄腕のプロであることを実感する。談笑しながらもプログラムを難なく解除していく姿は尊敬の念を抱く位に手際良かった。

 そして、数分後遂に何でも屋のトムはコーサーのチップを完全に解読した。そのおかげでコードが手に入った。それをホロテープにダウンロードしてもらった。彼に感謝してもし足りないくらいだ。デズデモーナもこれに大喜びした。インスティチュートの尻尾を掴めたことはレールロードにとっても大収穫だろう。これからの任務に大いに役立つだろうと思う。

 遂に入手したのでバージルさんに報告しに行って今後の行動指針を立てよう。

 

転送装置の設計図を手に入れろ!

 僕はコーサーのチップのデータ入りホロテープを持ってバージルさんの隠れ家のロッキー洞窟に向かった。ディーコンは生身で輝きの海へは同行不可なので僕のみがパワーアーマーを着て行った。そこでコーサーを倒してチップを手に入れたことを伝えると彼はあまり驚かなかった。何故ならケロッグを倒した実績があるからだそうだ。確かに歴戦の猛者だったケロッグに勝てたのは僕自身疑わしいぐらいの勝利だった。上手くいったのが今でも信じられない位なのだから。

 コーサーのチップの解析を依頼したのはレールロードだと伝えると「あの変わり者」や「自動販売機やコンピューターターミナルを自由にするとかそういうのに忙しいと思っていた」等と言って驚いていた。バージルさんはすぐに謝った。そういう評判だかららしい。この場にディーコンを連れてこなくて良かった。きっとトラブルになっていただろうから。僕は何とか止めようとは思うけどディーコンは強いから上手くいくか分からないからね。

 僕がコーサーを倒したりB.O.Sやレールロードに加入して仕事している間にバージルさんはインスティチュートに在籍時の見聞きしたことや経験した記憶をかき集めて転送装置の設計図を作成した。但し、現状がスーパーミュータント化しているので中々上手く書けなかったようだ。それでも感謝だ。それを作成して装置を起動させるとコーサーにテレポートで使う信号をハイジャックして代わりに僕を送り込むという仕組みらしい。

 バージルさんはクラシック音楽ステーションが中継のための信号を流していることを教えてくれた。無線はよく聞くけど旅している時は音楽はあまり聞かなかったのでその局は聞いていなかった。それがインスティチュートのコーサー発進のカモフラージュになっているとは知らなかった。全てのデータが調和振動数になっていると言っていた。なるほど、どこでも送り込める仕組みの一端を垣間見た気がする。これは脅威だろう。

 だが、これはバージルさんの専門外であることを先に断られた。彼の専門はバイオサイエンスであり、エンジニアリングやアドバンス・システム担当でないと言った。後者の部署名はよく分からないがインスティチュートの重要部署なのだろう。

 上手くいけばインスティチュートの中継局からの信号を上書きして侵入出来るがここで問題がある。どうやってその装置を作るのかという問題だ。バージルさんもそれが一番の懸念材料だった。僕はネイトさんの様に頭がいいわけではないし、エンジニアの知識と技術が無い。B.O.Sやレールロードに頼んで素材を集めることは出来るだろうが装置の製作と組み立てはどうやっても出来ない。

 そこで僕は閃いた。Vaultで建築や製作の技術を有していそうな所を探すのはどうだろうか?上手くいけば見つかって転送装置が作れるかもしれない。そのために危険だけどコモンウェルス中を巡るしかないだろう。

 そして、バージルさんの取引は忘れずに行動しよう。彼が最善を尽くしたのだから僕もそうするべきなのだ。その希望があるために今まで正気を保ち続けることが出来たのだ。それに報いるために頑張ろうと思う。

 

ディーコンの真実?

 以前ホーソンから聞いたVault81を最初に目指すことにした。そこに建築の技術があることを期待して。

 だが、その道中にディーコンは「そろそろ大きな秘密を話そう」と言い出した。何事かと思ったが彼曰く、レールロードはデズデモーナがボスだと思っているが本当のボスはディーコンだと言った。何だが日本の特撮番組みたいなことを言い出したなと思ったがディーコンは大真面目に話し出す。デズデモーナは彼の言いなりで、組織は舞台だと豪語した。どうやら70年位前に創設した時からいたらしい。年月が長いと忘れるようなことを言っていたが人造人間と言う話が本当ならその可能性はあるかな?

 顔の整形は匿名を保つためらしい。本当はイケメンを保つのが難しいとのことだがどうなんだろうか?組織を大きくして良い事を沢山やって人造人間も大勢救ったらしい。

 そして、インスティチュートからコモンウェルスを守る最後の防衛線であるとも言った。もしくは世界の防衛線とも。段々壮大になってきた気がする。

 人造人間の開放以外にもコモンウェルスをより良くするために行動しているとディーコンは説明する。レールロードはどの組織よりも最高で高潔でと言った後に「こんな戯言続けてられない」と言った。どうやら今までの話は長めの嘘だったらしい。それっぽく言うものだから本当だと思っていたよ。彼は人を楽しませるのが趣味だと言ったが精巧な嘘なので騙される人が多いのではないだろうか?だが、彼はこれから「教訓」を伝えたいと言ってきた。

 

何のために何を守るのか?

 ディーコンは数ある組織に関わるとその組織独自の戯言を教え込まれると言った。それは正義や大義の事だろうか?確かにそれぞれは違う。かつて存在したミニッツメンはコモンウェルスの人々のために行動していた。B.O.Sは戦前の技術を保全し、暴走しないように手綱を握ろうと行動している。そしてレールロードは人造人間の開放のために行動している。見事にバラバラだ。独自の価値観や正義を統一することは不可能だと痛感させられる。

 無用なおしゃべりを無視して、その組織が何をやって僕に何を頼もうとしているのかを見極めるようにしなければいけないと言った。どのような世界を作り、その代償はどう支払おうとしているのかをだ。

 僕には戦前の価値観なのか、生まれ持ったものなのかは分からないが特別な何かがあるとディーコンは言った。僕はスーツアクターだった過去以外はそんなに凄い事はしていない。どこにでもいる凡人だったのだ。

 だがディーコンは「最後には、選択しなければならない。正しい選択をするんだな」と言って締めくくった。正しい選択か...。僕にその選択が出来るのか?コモンウェルスにとっての正しい選択を?答えは出せないままだった。