パラディン・ダンスの指示の下、僕はケンブリッジ警察署でB.O.Sの仕事をすることとなった。ナイトの位を授かるのはその後になるだろう。この組織との関係を持つことでコーサーのチップを解析出来るかもしれない。早速取り掛かろう。
怪物退治をせよ!
まずはナイト・リースの仕事を受ける事から始めた。最初は上手くいかなかったがこれから共に働く仲間なので仲良くしようと思う。話をしてみると、リースは僕をどういう人間か読めないから不信がっていることが分かった。彼曰く「一匹オオカミ」なのだとか。そうかなぁ?そういう雰囲気が出ているのだろうか?
何とか信頼してもらおうとしたが彼は「行動で示せ」と簡潔に言った。確かに。誰かも分からない人間を入れるんだから当然だろうね。流れを見ていたケイトは後ろでリースに対して蹴りを入れようとアップを始めていた。よしなさいって!
一応仲間という事は認めるがそれはパラディン・ダンスが認めたからで、規則に従わずにブラザーやシスターに危害が及べば「必ず後悔させてやる」と凄みを入れながら宣言した。それから仕事の話に入ろうと後ろを向いたリースに、ケイトが小声で「今が良い感じで蹴り飛ばせそう!」と言いながら蹴りのモーションに入ろうとした。だからよしなさいって!リースとケイトは日本の諺で「水と油」という相性の悪さなのだろうか?いつか仲良くなってほしいけど難しいかな?
リースは好き嫌いはさておきと前置きしながらコモンウェルスに潜在する怪物を始末することだと言った。スーパーミュータントやグール(フェラル・グールだよね?)、人造人間等だ。それらのアボミネーション(突然変異の怪物)を始末することが仕事となる。目標はカレッジスクエアだ。早速行きますかね!
カレッジスクエアは戦前では学生達が勉学に励んだ場所だったけに廃墟と化しているのは物悲しくある。そこではフェラル・グールの群れが僕達を殺すために襲い掛かってきた。戦前はここの住人か学生だったろうに...。せめてもの情けと思い、なるべく苦しめないようにして殺すことにした。地上部分は掃討したので地下鉄に入ったらそこにもフェラル・グールがいたので攻撃を開始した。
群れでの攻撃はきついがケイトの気転を利かした攻撃でサポートしてくれた。実にありがたい。最後に作業室にいたフェラル・グールを殺してカレッジスクエアの掃討作戦は終了した。報告に帰ろう。
ナイト・リースに成功を報告したら、嫌味を言いながらであるが僕に報酬のキャップを支払い、「また仕事をしたい時は知らせろ」と言った。彼なりに労っているのだろう。ケイトは「噓くさいよ?」と言っていたが多分大丈夫たと思うよ?彼は気真面目なんだ。
戦前のテクノロジーを回収せよ!
今度はスクライブ・ヘイレンの仕事を受けることにした。彼女はリースのあの性格の根幹は、彼の血にはB.O.Sの血が流れ、それに所属する人間は家族であり、任務は人生そのものであるためそれを害するかそれに近しいものが許せないらしい。
彼女は入隊時にリースに面倒を見てもらったそうだ。世話をしてもらい、コツなども教わった恩人らしい。色々良くしてもらっているので恋愛感情があるかとリースに尋ねたようだ。ケイトはその話に興味津々で聞いていた。女性として気になる話題なんだろうなと思った。
だが、リースは「B.O.Sしか頭にない」と言ったそうだ。やっぱり気真面目なんだなぁと思った。リースの事を心配しているなら今の仕事を続けることで僕の考えが変わるだろうと言った。その後ケイトはさっきの恋愛話のオチに「そんなのアリかよ!」と言って憤慨した。仕方ないよ、彼ら彼女のお話だもの、割り込んじゃいけないよ。相談されたら別だけども。
話は戻って仕事の話だ。ヘイレンから仕事は戦前のテクノロジーの回収だ。回収された後はスクライブ達の仕事になるので早急に行動しよう。場所はパークビュー・アパートだ。早速行きますかね。
パークビュー・アパートはレイダーに占拠されていた。ケイトと連携して全滅させたがラウンジの方はスーパーミュータントが占拠していた。ケイトは「歯ごたえがあっていい!」と戦闘本能を剥き出しにしながら突貫した。僕は慌ててフォローしながら戦闘に入った。強めのスーパーミュータントもいたが何とか全滅出来た。保管庫の中には戦前のテクノロジーと思われる「反射コンデンサ」と呼ばれる代物を発見した。これを回収して戻ろう。
ヘイレンに目的のテクノロジーの回収を報告した。彼女はとても喜んでいた。これで両方の仕事を完了した。それからパラディン・ダンスに報告しに行こうと思ったらケイトが話があると言ってきた。何だろうか?
ケイトとの絆
ケイトはこの話は気軽には出来ないとしてケンブリッジ警察署の外で話をしたいと言った。幸いB.O.Sナイトは休憩中だった。最初に彼女はコンバットゾーンの3年間は「負け犬と狂った奴らに死ぬほど殴られた3年間」だったと言った。
試合の後は傷の手当てをして、何ショットかのサイコを打ってやり過ごす毎日だったようだ。その時は「群衆も、他の選手も、自分自身でさえも全てが嫌だった」と打ち明けた。生きるためとはいえ相当無理してきたんだと思った。
その理由を孤独だったと思うとケイトは言った。心の奥では死ぬことばかり考えていたようで、対戦相手は誰でもいいから殺して欲しかったと打ち明けた。何度目かのどうしようもない時はショットガンの銃身を自分自身に向けてただ見つめていたこともあったと言った。僕はその境遇にどんな言葉をかけていいか分からなかった。安易な慰めは逆に傷つけると思ったからだ。
それでも引き金を引かなかったのはこのどうしようもない世界に一欠けらの人間性が見出せないか祈ったからと言った。そして、僕がVault95でした事でこれが祈りの答えのように思えたとのことだった。彼女の祈りの通りに出来たかは分からないが救えて良かった。
人生の中で「誰かを完全に信頼して、相手がそれに応えてくれるのは初めて」だとケイトは言った。一緒に過ごすことで僕が何を言いたいのか理解するようにもなったらしい。今までは他人に対して警戒を解くことがどうしても出来なかったとも言った。僕と出会ってしばらくしてから自分の全てを見てほしくなると言った。良い所も悪い所もだ。彼女の心に少しでも寄り添えたことは僕にとっても嬉しい事だ。
ケイトは「出会う前の自分には戻れない。私は戻らない」と決意を述べた。僕はその期待に応えるために「君とは一生親友だよ」と答えた。もっと気の利いた言葉を言うべきなのだろうが僕が思いつく最高の誠意を示したつもりだ。彼女はこんな不器用な僕の言葉をしっかり受け止めてくれて、話したことで楽になったと言った。これからは物事は上手く回っていくと思うと言って笑顔を見せた。彼女を救えて本当に良かったと思う。これからも良い関係でいたいと思う。
プリドゥエンに乗船せよ!
その後、僕達はパラディン・ダンスに仕事の終了を報告した。彼は満足して今度は飛行船に共に行くぞと言った。その船を彼等は「プリドゥエン」と呼んでいるらしい。大攻勢をかけるに足る軍勢と物資が積んであるらしい。それが来たという事は彼らのボス「エルダー・マクソン」が来たという事であると言った。その人物の事は知らないが組織の長であることは明白だろう。加入してすぐに会うのだろうか、緊張してきた。
組織の長が来たことは戦争を意味するとパラディン・ダンスは言った。「歴史がもし何かを証明するとしたら、圧倒的力を見せつければ、争いを起こる前に止められる」と豪語した。ケイトはB.O.Sの大攻勢に乗り気であり珍しく肯定していた。あまり秩序を好まないものとばかり思っていたが今までの話の中で安らぎを求めていたことは明白だったと思い至り、僕は納得した。
報告するために僕はプリドゥエンに乗ることになるようだ。どうやって行くのかは分からなかったが警察署の屋根に飛行機があるらしい。船旅と言うやつだ。ケイトは「鳥みたいに?」と言って楽しそうだ。屋根に行くと確かに飛行機があった。これはパラディン・ダンスが言うには「ベルチバード」と呼ばれる飛行機らしい。元々あった物ではなく紆余曲折有って手に入れたらしい。その辺はいずれ話を聞くとしよう。
ベルチバード搭乗時には装備されたミニガンの使い方を教わった。そして「ここからだと違った表情を見せるだろう?」と彼は言った。中々に壮観だと思う。
インスティチュートは倒すべき敵であるが神出鬼没なため戦力の全貌が掴めないと彼は言った。それでも空での優位性と戦略の技術を有していると自信を持って言った。それでも不安を拭い切れないがそれでも戦う決意はあると言った。
パラディン・ダンスはインスティチュート攻略はエルダー・マクソンが万事計画を整えてくれていると信頼しているようだ。一般市民もB.O.Sの正義を理解して欲しいと切に願っていることが伺えた。最後の希望であることを理解してもらえないことを嘆き、男も女も子供も危機に晒されていることに危機感を抱いていた。ここで倒れたら制圧されるのは時間の問題だからだ。そうならないようにしなければ。
コモンウェルスの浄化はB.O.Sの使命なのでそのためなら喜んで血を流す覚悟だという。その覚悟は素晴らしいと思う。プリドゥエン到着後はキャプテン・ケルズと言う名前の男に話を通さなくてはならないらしい。質問全てに応えるようにと釘を刺された。きちんと答えて信頼されるようにしよう。