デスクローの卵を無事に返し終わった後にコンパウンドの件が気になってコベナントを訪れた。そこでは僕は歓迎されており、Dr.チェンバーズのお願いを断らなかったため「同志」もしくは「家族」として扱われているらしい。真相は変装させて逃がしたんだけどそれは言わない。そうすることで双方生きていけるならそれでいいと思ったからだ。
装備 ブラックウィドウ・アーマー!
その後、コベナントのゲストハウスで休憩したら夜になった。少し探索を兼ねてワイルドウッド墓地に立ち寄った。戦前は集団墓地として利用されていたが来る機会が無かったので少しだけ見て回ろうと思った。するとここで息絶えたと思われる白骨遺体があった。トランクにメモ書きがあった。どうやら思い人が先立たれてしまい、お墓を建てて守っていたが何時しか体が麻痺してしまったようだ。
その後、横たわって形見の時計を持ちながら何とか生きていた彼女は樹力で何とか生き永らえていたが遂に天に召されてしまったようである。辛いなぁと思った。想い人と天国で再会出来ていることを祈ろう。メモ書きの他に特殊な装備があった。その名も「ブラックウィドウ・アーマー」と呼ばれる代物らしい。
故人の遺品なので手にするかどうか迷ったが、ハンコックは「ニックやパイパーは嫌がるだろうが、生きていくための装備をケチるのは頭の悪いフェラル・グールが餌を見つけられないのと同じだぜ?貰っとけよ?」と言った。彼なりのアドバイスなのだろう。良心の呵責を覚えたが確かに戦前のままの価値観のままではコモンウェルスを生きていけないと思い、故人の女性にお詫びを言いつつ貰うことにした。アーマーを手に入れた時にコンコードの地下に武器があると書かれたメモも見つけた。これも取りに行こうと思う。
コンコードに赴いてメモに書かれている地図の場所を目指した。そこには地下室があり、中に入るとそこには恋人同士と思われる白骨遺体があった。軍服の男性はネイサン、女性の方はカタリナという名前のようだ。ワイルドウッド墓地の女性の遺体との関係は不明だ。
ターミナルの情報によると戦前の核兵器が落ちた少し後の人達のようで、ネイサンは上官に撃たれたためにカタリナがここで看病したが奮闘空しく助からなかったようだ。その後何らかのトラブルで生き埋めにされたようだ。
何とかカタリナは出ようとしたが上手くいかず、食料も底をついてしまい、手持ちのショットガンをいじって気を紛らわせていたがその後自決したようであった。ここでも悲劇があったという訳である。このショットガンも遺品故に手に入れるのは憚られたがさっきのハンコックのアドバイスを無駄にしないためにも手に入れることを決めた。お詫びはしっかり言ってから貰うことにした。そうすることは大事だと思うからだ。
ケントのネバーギブアップ!
コンコードを後にした僕は物資を調達するためにグッドネイバーに訪れた。そこでラジオからケントが僕を呼ぶ放送を聞いたのでメモリー・デンに行った。シンジンの一件で諦めないことを決めたらしい。だが、彼は戦うことは出来ないと言った。確かに誰もが戦うのは無理だからその意志だけでもありがたい。
出来る事としてシルバー・シュラウドの装備の改造を手掛けてくれるようだ。ぜひ彼にお願いしておこうと思う。実戦以外にもサポーター役が必要だと思うので、日本の諺の「適材適所」という事になるのだろう。再起出来て本当に良かった。
コンバットゾーンのファイター ケイト登場!
折角グッドネイバーに来たので以前ダイアモンドシティ・セキュリティから聞いたコンバットゾーンに行ってみようと思う。レイダーしか入れないようだがどんな場所なのだろう?
付近のレイダーを倒してコンバットゾーンに入ると、そこではアリーナのような戦いが繰り広げられていた。近接武器のみで戦い、降参か死ぬことで試合終了のようだった。レイダーは殺しを行う訳ではなく、純粋に賭け事に興じていたのだ。
初めて入った僕をグールの男性が歓迎して「戦ってみる気はないか?」と言ってきた。どうやら元締め兼司会者のようだ。トミーという名前らしい。ここで一番強いのはケイトという名前の女性ファイターである。試合をすれば客が喜ぶらしいが、よく見ると負けた側は死んでいるので、殺し合いのショーと言ったところだろうか。流石はレイダーご用達のバーである。まぁここまで来たのだからやってみようと思う。死なないように注意して行動しよう。銃もパワーアーマーもダメらしい。確かにそれはズルをした事になるので当然だろうと思う。
舞台袖から階段を下りてエレベーターに乗るとステージへと昇った。そしてケイトとの試合になる。トミーさんは3カウントで開始した。僕は身構えたがケイトは疲れているのか本気でないらしい。バットで攻撃してくるが何とかかわせた。まともに喰らっては床のレイダーと同じ死体となる。本気でないからこれで済んでいるのだ。
僕はバットの振り下ろした後を狙って拳をケイトに当てていく。それを繰り返してじわじわ体力を削ってケイトをダウンさせた。
この後でケイトは「とどめを刺せ」と言った。僕は「正気?」と問い返した。彼女は何もかもがどうでもいいらしい。自暴自棄なのだろうか?
トミーさんに試合の感想を聞かれた。僕は「今日はたまたま勝っただけ」と言った。ケイトが本調子なら僕は床に転がり死んでいただろうから。ケイトも「連戦で疲れたから負けた」と言った。だがトミーさんは負けたのは「ジェットのパイプに負けた」と言った。ケイトはジェットを中毒なのだろうか?そういう風に見えないが...。
話は変わり、トミーさんはここを寝泊まりに使ってもいいと言った。他のファイターのバックステージを利用しても良いようだ。家賃はいらないようで、条件は試合に出場し続ければいいだけらしい。毎日は無理だがその条件は飲めそうなので了承した。ケイトは「このあばら家を皆が気に入るわけじゃない」と茶化していた。何だかんだで良好な関係のように思えた。
ケイトの新たなる旅立ち
トミーさんは僕にある提案をして来た。ケイトを旅に同行させてはくれないかと言った。彼曰く「気分転換」が彼女には必要らしい。僕は構わないが彼女は「私がどうしたいかは関係ないみたいだけどね」や「どうせすぐに寂しくなる」と不満を口にした。僕は彼女の意思を尊重するつもりだがトミーさんは環境を変える必要があると考えているようなのでその考えを汲もうと思う。
最後にトミーさんは「ケイトにもし何かあれば、金玉から目玉まで全部抜き取ってやる!」と脅して来た。警告なのかもしれないが僕は別にケイトにいやらしい事や暴力をするつもりはない。「旅の仲間に不埒なことはしない」彼にと誓った。それを聞いたトミーさんはほっとした様子でバーで一杯やってくれと言った。彼女の事が心配でしょうがないようだ。まるで父親のような感じだった。
僕はケイトを迎えに行った。彼女は旅に乗り気のようでさっきの物憂げな態度とは打って変わって晴れやかだった。トミーさんの見立て通りだった。
ハンコックはケイトとは初対面ながら親しげに接し、彼女もそれに応じた。どうやら相性がいいらしい。日本で言う所の「馬が合う」という言葉がよく似合うように感じた。それでは旅に出ますかね。