コベナントの一件が片付いたので、今度は同じくダイアモンドシティ・セキュリティから聞いた魔術博物館に行ってみようかなと思った。戦前は行こうと思っていたが全く行けなかったので興味があったからだ。近くのグッドネイバーで休憩して次はハンコックと旅をすることに決めた。
初顔合わせした時にパイパーは市長という役職が嫌いのようで、初対面のハンコックに「2番目に嫌いな市長にならなければね」と呟いた。初っ端から喧嘩腰はダメだよパイパー...。対するハンコックは涼しい顔で受け流して「ごめんダーリン。今夜は2人っきりの時間が無い」と冗談を言った。市長をやっているだけに受け流すのがうまいなぁと思った。これからうまくやって行ければいいけど。
チルドレン・オブ・アトム襲来!
魔術博物館を目指して行くと、B.O.Sが何者かと交戦していた。気になったので駆け寄るとアトム・クレーターで見かけたアトムの信者達が攻撃していたのだ。特殊な銃でB.O.Sに攻撃していく。どうやら放射能を弾丸にして発射しているようだ。僕達も加勢したが人数が多いのでB.O.Sの飛行機やパワーアーマーを着用した兵士達が殺されてしまった。
残った僕達はあの特殊な銃に苦戦しながらも返り討ちに成功した。放射能を大量に浴びたので気分が悪い。RADアウェイをしっかり常備して良かった。
アトム・クレーターの信者達は穏やかだったのに、ここの住人は見かけるだけで攻撃してきた。過激派思想なのだろうか?
家を調べるとここはクレーターハウスと呼ばれており、住人達はチルドレン・オブ・アトムという名前の宗教団体らしい。アトム・クレーターもその一団だろうか?しかし彼等は温厚だった。やはり宗派が違うのだろうか?そしてあの特殊な銃はガンマ線銃と呼ばれる代物らしい。ガンマ弾と言う特殊な弾丸を装填すればいいらしい。当たればたちまち放射能汚染されてしまう恐ろしい武器である。とりあえず僕も1丁ほど持っておこう。何か使えるかもしれないし。
恐怖の魔術博物館!
チルドレン・オブ・アトムとの対決を終えた後に魔術博物館に到着した。そこにはガンナーの死体があり、物色してみるとホロテープがあった。再生してみるとこのガンナーの死体はハート上等兵という名前の女性で、何かを輸送中の時に殺されてしまったらしい。気になるなぁ。とりあえず確かめてみますかね。
しかし、入ると地響きのような唸り声が聞こえた。何だろう、怖いなぁ。ハンコックも気になるようだ。進むと人間の死体を引きずる場面に出くわしたり、足音が響き渡るのを聞いた。これにはハンコックも驚きを隠せないでいた。豪胆な彼も驚くこともあって冷静な自分を取り繕う場面も見れて僕は少し落ち着けた。
だがガンナーの死体が上から降ってきたのはびっくりした!やめてよ、もう!ホラー映画は苦手なんだよ!いい年して未だに見れないんだから!
マネキンの配置にびっくりしながらも進むと地響きの正体がようやく分かった。その正体は怒り狂うデスクローであった。その猛攻にハンコックが膝をつき、僕もスティムパックを多用する羽目になった。しかし、足や頭を集中的に狙ってダウンさせて回復したハンコックと連携して殺すことに成功した。
どうして魔術博物館にいたのかはここに避難したガンナーのリーダー、サージェント・リーという名前の男性のホロテープで分かった。
中身の知らない荷物を運んでいたがその中身が新鮮なデスクローの卵だと知ったようだ。それを取り返すために母親のデスクローがガンナーを殺していたらしいのだ。依頼人はダイアモンドシティのMr.ハンディであるウェリンガムだと知った。何とこんな所でその名前を聞くとは思わなかった。
さてこの卵をどうするかだ。ウェリンガムに送り届けるか、それとも巣に返すのか?
デスクローの卵を巣に返す
僕は迷ったがデスクローの卵を巣に還すことにした。成長したら人を襲うがまだ卵である。別に動物愛護を謳う気はないが、ここまで来た母親のデスクローの気持ちを思うと、単純に報酬を受け取るためにウェリンガムに届けるのは憚られた。この選択が正しい自信はないがこうした方がいいんじゃないかなと思っただけなのだ。ハンコックは肯定も否定もしなかった。僕の意志を見届けるようであった。
リーの手持ちの地図を頼りにデスクローの巣を目指した。そこに到着すると立派なデスクローが現れた。僕は宥めつつ卵を巣に返した。そのデスクローは父親らしく、卵を丁寧に砂をかけてから僕に地面にある者を教えてくれた。どうやらデスクローの爪で出来ている人間の武器であった。その名もデスクローガントレット。これを報酬としてくれるらしい。ありがたく頂戴しようと思う。このデスクロー親子がもし人間を襲う時はその時は僕が責任を取って対処しよう。そうならないことを祈るけどね。
ハンコックとの絆
デスクローの卵を巣に返した後にハンコックから話し掛けられた。デスクローの卵を返した事について「ニックが言ったように慈善家気質なんだな?デスクローに慈悲を掛ける奴は見たことも聞いたことが無い」と言った。それは僕も思う。ただのエゴでしかないかもしれないけど同情したのは事実だし。しかし彼は非難しなかった。「むしろ誇りに思うべきだぞ」と言っていた。そうかな?自信を持つ自信はないけどなぁ。
そんな僕を見てきて彼は心境の変化があったようで、僕と旅をしていて自分が手に入れた大切なものを見捨てて来たと言った。家族やダイアモンドシティの生活を置いてきて、グッドネイバーから出るためだけに僕と組んだ言った。逃げたつもりはないが殺人鬼の本能を研ぎ澄ませるためだと思っていたとも言った。さらっと物騒なことを言うなぁ。
そして、人生から、自分自身から逃げていたのはそんなに悪い事じゃなかったかも知れないと言った。僕は「理由があったから逃げたんだ。悪い事じゃない」と彼に言った。
ハンコックが何を言いたかったのか、それは僕と組んだことは最高の決断だったのだと伝えたかったようだ。彼は僕を「最高の友人」だと評した。そんな評価僕にはもったいないぐらいだ。
それを言い終えたハンコックは照れくさくなり話はこれまでと言った感じで終わりを迎えた。最後に僕を「友よ」と言ってくれた。こんな僕でも友と呼んでくれるのは本当にありがたい。この関係を大切にして明日も生きていこうと心に誓うのだった。