僕は聖域に戻る途中で宿を取ろうと思いモーサルに立ち寄った。ドーンスターにいる時には気づかなかったのだが今の装備で人前に出るのはどうかと思った。冒険者装備は置いてきたため仕方がない。
話を聞くとそこでは不可解な事件が起こっていたのだ。フロガーのという人物の家が全焼し妻と娘を一辺に失うという痛ましい事故が起きたのだ。しかしそのフロガーは直後に愛人としてアルバという女性を迎え入れたのだという。明らかにタイミングが良すぎるし彼がやったのではないかと村の男達は疑っている。
帰らないといけないしここの出来事だし無視しようかと思ったがどうにも気が咎めるので関わることにした。
モーサルの首長であるイドグロッド・レイヴンクローンに話を聞いてみると噂やデマで動くわけにはいかないと現実的な指摘を受けた。しかし、村の住人ではなく部外者ならではの目線なら解決出来るかもしれないと事件の調査を許可してくれた。有事か無罪かをはっきりさせよう。
埋葬
フロガーの全焼した家に行ってみるとそこでは子供の霊体がそこにいた。どうやら娘のヘルギのようだ。その子によると当時は煙で目が覚めたのだという。熱くて怖くなり隠れたが意識が途切れ死んでしまったのだとか。何とか家を燃やした犯人を特定するために彼女とかくれんぼをすることになった。
しかし、参加者がもう一人おり、その人物のために夜になってからじゃないといけないらしい。その人物の事を聞こうとしたがどこに隠れているか分からないため無理だと言われた。仕方がないので夜まで待とう。
夜になりかくれんぼが開始された。僕はなかなかヘルギが見つからないのでもしかしたらと思い、丘の上にある墓地へと赴いた。そこで子供の棺があるのでその中かもしれない。ヘルギは良い子のようなので他人の部屋に侵入して隠れたりモーサルの外へは行かないだろうと考えたが当たりだったようだ。
そして確認しようとしたが吸血鬼が襲ってきた。まさかこの吸血鬼が参加者なのか?びっくりして対応が遅れたがこの吸血鬼になった女性は成り立てだったようでそこまで強くなかったために返り討ちにした。
改めて棺を確認するとヘルギの声が聞こえた。参加者の吸血鬼はラレッテという名前で、彼女がフロガーの妻とヘルギを家を全焼させて殺した張本人らしかった。ラレッテとしてはヘルギも吸血鬼として仲間に入れたかったらしいが、全焼して死体が残らなかったために出来なかったようである。しかもラレッテの事は悪く思っていないらしい。なんて良い子なんだ。
そして彼女は眠ることにした。永遠の眠りに...。来世が幸ありますようにと僕は祈った。
その直後に住人の一人であるソンニールという名前の男が現れた。どうやらラレッテの夫らしい。彼女が吸血鬼になるなんて思わなかったようだ。話を聞くとストームクロークに志願して出て行ったようだがどうしてこうなったのか。
さらに話を聞くと最近はアルバによく会うようなったらしい。フロガーの愛人になったのもアルバ、ラレッテが頻繁に会うようになったのもアルバ、そこから導き出されるのは彼女も吸血鬼ではないかということだ。一連の事件に背景にはアルバが吸血鬼であれば合点がいく。ラレッテを吸血鬼にしたのも彼女なのだろう。
ソンニールは住人のアルバが吸血鬼となりモーサルに仇なすことになっている推測を否定していた。同じモーサルの住人だけに裏切り者がいるかもしれないとの推測は侮辱に聞こえるのだろう。また一人で捜査するしかない。
証拠を探るためにアルバの自宅に侵入するとフロガーと思わしき男性が食事を摂っていた。操られているんだとは思うのでそのままにしておいた。アルバの呪縛から解放されたらうまく生きていけるだろうか?それが気がかりだ。
そして透明化のポーションを飲んでアルバがいないことを確認して部屋に侵入すると棺があった。そして中には日記がある。読んでみると夢見がちな女性だったアルバはある時にモヴァルスという吸血鬼に出会ったらしい。そこで吸血鬼となり街を襲撃する計画を実行に移す手伝いしていることを知った。ラレッテもその過程で吸血鬼にされてしまったらしい。フロガーの家が全焼したのはラレッテのミスで起きたことだった。
事実が明るみに出る前に隠れ家に行ったのだろう。これを証拠として提出すべきだ。
イドグロッド首長はアルバが吸血鬼で街を襲撃しようとしている事実に懐疑的だったが、証拠の日記を見せると怒りを露わにした。モヴァルスは前世紀に死んだとされているようだ。その年月だげ強力な力を持っているかもしれない。街の住人の指揮を執って討伐任務をすることになった。
吸血鬼討伐の際にソンニールも同行した。ラレッテの敵討ちのために一緒に行くのだそうだ。僕はそれを了承して隠れ家まで行った。
しかし、ソンニール以外は恐怖からか途中で同行を断念した。ソンニールだけは最後まで付き合うつもりのようだったが相手は手練れの吸血鬼なので丁重に断った。彼まで死んだら誰がラレッテのために悲しむのだろうか?僕は敵討ちをするから街で待っていて欲しいと説得した。彼は納得して僕に任せてくれた。さぁ討伐開始だ。
吸血鬼モヴァルス討伐!
隠れ家内部では吸血鬼が跋扈していた。モヴァルスが用意した軍団なのだろう。隠密で仕留めながら進んだ。しかし、当のモヴァルスは弓矢による暗殺はうまくいかなかった。毒によるダメージが通じずすぐに回復してしまうのだ。仕方ないので接近戦で仕留めた。
モヴァルスを仕留めた後にアルバも襲い掛かってきたので仕方がないので返り討ちにした。彼女もモヴァルスの犠牲者なのだろうがこれ以上の悲劇を起こさないために始末することにした。闇の一党の僕が言えた義理じゃないけどね。
隠れ家を出ようとしたらヘルギが現れた。彼女は自分ではなく母親に良くしてくれたことに感謝して成仏した。これで完全にお別れだ。僕は彼女とその母親に来世に幸あれと祈った。
任命 モーサルの従士!
イドグロッド首長にモヴァルス討伐成功を報告した。本当に倒せるとは思っていなかったようだがモーサルを守ってくれたことに感謝してくれた。そして、少しの間モーサルのために働きモーサルの従士に任命された。私兵としてヴァルディマーと迎え入れた。土地を購入したが建築はまた今度にしよう。聖域に戻るのが先だからだ。またそのうちやるとしよう。





































