オブリビオン(Oblivion) 闇の一党編 汝が母を称えよ 後編 小説 | TES&fallout forever

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 そう、僕の答えはとっくに決まっている。闇の一党に入った時から決めていたことがある。それを知りたいなら聞いてきたマシウ・ベラモントに教えてあげるとしよう。

 ドロフォノス英雄か闇の一党か...。そんなの簡単だよマシウ君。答えは両方だよ。」

  マシウ「.........は?

 これを聞いたマシウ・ベラモントは言葉を失ってしまったようだ。アークエンは唖然としていた。夜母に至っては愉悦に浸ってこちらを眺めていた。

 マシウ「な、え、あ、ば、馬鹿な!そんなことが出来るわけがない!そんなの正気の沙汰じゃない!英雄がそんなことをしてもいいと思っているのか!」

  ドロフォノス確かに正気じゃないかもね。でもどっちもやることは出来なくもないでしょ。僕は闇の一党が好きだし、英雄としての仕事も嫌いじゃない。だったら両方やればいい。どっちもやらなきゃならないのはしんどいけど実入りもいいしそれなりに楽しい思いもできるからそれでいいと思っているよ。ほら、これなら問題ない。」

 そして、一瞬の沈黙の後マシウ・ベラモントは怒りの頂点に達し、発狂してしまったようだ。

 マシウ「この外道めぇぇぇぇぇぇぇ!お前も殺してやるぅぅぅぅ!」

 冷静さを欠いたマシウ・ベラモントの斬撃を交わしつつ僕は渾身の一撃をこめて刃を振りかざした。

そして、マシウ・ベラモントの命を奪い、虚無に送るのだった。

  ドロフォノス虚無にて魂の安らぎがあらんことを。」

 

全ては夜母の掌の中で踊る!

 初めて夜母と話をした。彼女は僕の任務を全て見ていたようだった。その手腕を称えてくれた。しかし、マシウ・ベラモントの復讐心を少年のころから知っており、闇の一党に入って復讐を計画していたのも知っていたのだという!なぜそんなことを?

 これもシシスの予見であり、僕がマシウ・ベラモントを殺すことが分かっていたためだというのだ。そして今度は僕が聞こえし者に抜擢されるのだった!

 僕の中にある力と狡猾さ、黒き心が正に適任だという。余りの急展開に唖然として言葉が出なかった。

 そして、右腕としてアークエンが補佐してくれるという。現在のブラック・ハンドの生き残りは彼女のみ。大切にせねば。

 これから僕は聞こえし者となって闇の一党を率いていくこととなる気を引き締めなければいけない。

 最後に夜母はルシエンさんが最初に闇の一党の加入テストでルフィオの暗殺用に授けてくれた悲痛の短剣の本当の力を引き出してくれた。これは今やルシエンさんとの最後の繋がり、大切にせねば。

 

昇進 聞こえし者!

 夜母は僕とアークエンをシェインデハルの聖堂に魔法かシシスの加護か分からないが転送してくれた。そして、今回の一件でアークエンは自分たちの過ちでルシエンさんを殺してしまったことを深く後悔した。

 そして、ほんの数分後に聖堂の皆が帰って来た。アークエンは驚きを隠せなかったようだ。そのことは僕が裏切り者対策で独断でやったことだと説明した。ここまで闇の一党のダメージが深刻化して人手不足なのでアークエンはこのことを不問にした。

 こうして闇の一党は滅びを免れた。もしかしたらマシウ・ベラモントの暗躍こそが浄化の儀式だったのかもしれない。シシスと夜母の思惑通りに粛清の嵐が吹きすさんだのだ。

 僕は闇の一党を率いていけるだろうか?ウンゴリムみたいな無残な死を遂げるのだろ漠然とした不安を抱えながらも聞こえし者としての責務を全うしようと僕は思うのだった。