オブリビオン(Oblivion) 闇の一党編 汝が母を称えよ 前編 小説 | TES&fallout forever

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 ルシエンさんの死を悲しみつつ僕は闇の一党を壊滅させようとする裏切り者、もとい、復讐者を見つけなければならない。そうでなければルシエンさんの死が余りにも惨めだと思ったから過去の報いだとしても今は仲間、一党のために働いてきたのだからその仇を打つべきだ。

 そのチャンスは夜母を目覚めさせる儀式に現れるだろう。アークエンはその儀式に参加するように言った。もちろん望むところだ。

 儀式の場所はウンゴリムを暗殺した幸福の老婦人の像だった。何とそこがナイト・マザー(夜母)が眠る場所だったのだ!ブラヴィルの住民は闇の一党の崇める大物がいる場所で日常を過ごしていたことになる。知らない方がいいことってこういうことを言うのかもしれないと思った。

 アークエン「良いか、新たなる伝えし者よ。これより儀式に臨む、刮目なさい。」

 ドロフォノス「御意のままに。」

 

裏切り者発覚!そして選択の時!

 そして、アークエンは残りのブラック・ハンドのメンバーと共に儀式を執り行った。この中にいるのは確かなんだろうけど、如何せん証拠が日記だけじゃなぁ。見た目は普通の成人男性でも日記の書き方なんて分かるはずもないし待つ他ないのだろう。

 そして儀式が終わると老婦人の像が叫び声を上げながら変形した。成程、確かに闇の一党向きのテイストの像だな。これで夜母に邂逅できるというわけだ。うまく裏切り者を捕らえることができるといいけど。

 像の地下に入ると、アークエンがある霊体の老話していた。あのお方が夜母だろうか?プレッシャーと言うかオーラのようなものをヒシヒシと感じる。

 そんな中アークエンは、裏切り者が死んで危機が去ったので聞こえし者を新たに擁立して組織を再生させることを夜母に報告していた。

 アークエンはルシエンさんこそが裏切り者と信じて疑わなかったが、夜母はこの中に裏切り者がいるのを見逃さなかった。

 このメンバーの中にいることが発覚したことで、メンバーのマシウ・ベラモントがダガーを抜いて自分が裏切り者であり、今までの復讐と闇の一党の壊滅を宣言したのだ!

 本性を現したマシウ・ベラモントは鬼神の如く素早く両脇にいたべリサリウスとバヌを斬りつけて殺害してしまった!憎悪に燃える復讐者は思いもよらない力を身に着けていたようだ。とっさの事だったので対応が遅れてしまった。

 夜母に斬りつけるマシウ・ベラモントだったが傷一つつけられないようだった。霊体ゆえかシシスの加護かは分からないがとにかく出来なかったようだ。そして僕に語り掛けて来た。

 マシウ「新たな伝えし者よ!お前はアーチメイジでクヴァッチの英雄だそうだな!英雄がなぜこん

な組織にいるんだ!英雄ならば正義がどこにあるか分かるはずだ。俺と協力して闇の一党を滅ぼそうじゃないか!」

 ドロフォノス「そう来たか...。」

 確かに僕はアーチメイジでもあるしクヴァッチの英雄でもある。本当はネレヴァリンでもあるけどややこしくなるから伏せよう。つまりはこのまま闇の一党に与して悪の限りを尽くすのか、英雄として正義の名の下にマシウ・ベラモントと協力して闇の一党を壊滅させるのか...。そのどっちかを選べと言いたいのだろう。

 そんなのは決まっている。僕が選ぶのは...。