オブリビオン(Oblivion) 闇の一党編 迎えられし日 後編 小説 | TES&fallout forever

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僕はこれから一党の家族として行動していくわけだけど、教義と言うか色々分からないことが多い。この際に色々聞いてしまおう。

 

●シシスについて

 これについては明確な答えは得られなかった。皆のシシスについての考え方が人それぞれと言った感じで畏怖の父やどういうものか分からない存在、太古の闇でデイドラとは異なる存在、彼の狂おしい愛が闇の一党を生んだ等様々だった。

 もしかして偶像崇拝のようなもので本当はいないんじゃないのか?なんて思ったけどそんなことを言ったら殺されるので言う必要はないので黙っておくことにした。多分その内に分かるだろう。

●ナイト・マザー(夜母)について

 こちらもシシス同様に超常の存在らしく、「黒き聖餐」なる儀式を行ってそれを夜母が探知して、内容をリスナー(聞こえし者)に伝えることで、命令をスピーカー(伝えし者)に伝達し、暗殺者を送り込み暗殺を実行するシステムのようだ。要するに壮大な伝言ゲームな感じだろうか?そのシステムが狂うと致命傷だ。何より表沙汰に出来ないから細心の注意が必要だろう。

 その人となりも強大なエルフだともシロディールに住む老女だとも、不浄なる婦人等と言われどれも一致する感じがない。聞こえし者が存在するのだから夜母も存在するのだろうけど何者だろうか?

●黒き聖餐について

 これは夜母に暗殺してほしい人物を黒き聖餐と言う儀式を通じて嘆願するのだそうだ。そして聞き入れられたものはゴールドを報酬として渡して暗殺者がターゲットを暗殺するのだという。これは古から存在する儀式だとも言われた。

 確か帝都の黒馬新聞にも書かれていたっけ。多くの場所で儀式の跡が目撃されたと書かれていた。そして、帝国軍のアダムス・フィリダが壊滅に向けて躍起になっているとか。儀式自体の秘匿性はなくてもいいんだ。確かに依頼する必要があるので方法が市井に伝わっておく必要があるからね。

●ルシエン・ラシャンスについて

 伝えし者に任命されるだけあってかなりの実力者らしい。前任の伝えし者の死から引き継いだこと。反抗的な兄弟の処刑が凄惨なものになったこと。テリィンドリルさんは殺されそうになった時に依頼者の父に復讐して勧誘を受けたり、アントワネッタさんはどん底の生活を強いられたときに助けてもらったこと、オチーヴァさんやテイナアヴァさんはシャドウスケイル時代に鍛えられたこともあって父親のような存在らしい。

 良くも悪くも存在感があり油断できない相手のようだ。僕も処刑されないように気を付けないと。

●シャドウスケイルについて

 話を聞くと、アルゴニアンの故郷、ブラック・マーシュでは影座生まれの者は誕生と同時に取り上げられて闇の一党に差し出されるようだ。そこで暗殺と隠密を学び王国のために生涯を捧げるらしい。

 それはなんと過酷な生涯なんだろうと思った。生き残れる確率も低いのではないだろうか?それだけ実力もあるということなんだろう。尊敬しちゃうなぁ。

●裏切り者の噂について

 どうやら一党の中に裏切り者がいるらしい。どこの誰かは分からないがいるかもしれないとのことだ。勧誘を受けて組織を乗っ取るためだろうか?それとも復讐だろうか?帝国軍の内偵だろうか?これは注意せねば。

 

●聖堂について

 どうやらこの聖堂はタムリエル中にある聖堂の一つで200年以上前から存在しているという。シェインデハルのの伯爵も知っているが黙認しているらしい。あの息子思いの伯爵が何の弱みを握られているのだろうか?

 共通しているのはここが家のような安心感をもたらすのだそうだ。それには同感だった。

 確認することは今の所これぐらいかな。評判通りの組織ではあるけども一党の皆はそれほど悪い奴じゃないかもしれない。まぁ自分がろくでもない存在を認めている証でもあるのだろうけども。

 それでもここの皆を嫌いになれない。むしろ好きだ。聖堂にいると何だが安心する。これが家族だろうか?自分がここにいると実感できる。モロウウィンド以外で顔を晒すのはここだけではないだろうか?ブレイズの人たちや魔術師ギルドや盗賊ギルド、マーティンさんにも顔を見せたことはなかった。単純にフルフェイスの装備が安全で生存率が上がることもあったんだけど、もしかしたら心を許していなかったもかもしれない。どこかしらに警戒心のようなものがこびりついていてそれで見せなかったのかも...。

 でもここではそんなこともない。安心してさらけ出せる。そして実感する、ここは僕の居場所だと。