僕はルシエンさんから加入テストとしてイル・オーメンに潜伏しているルフィオを悲痛の探検で暗殺しなければならない。行ったのは日中だったけどルフィオと店主の2人だけだったので容易に部屋まで行けた。それでは任務と言う名の暗殺をしますかね。
悲痛の探検に血を浴びせろ!
ルフィオの部屋に赴いたら彼は起きてしまった。マズイ!と思いながらなぜ隠れているか問い詰めてみた。相手の動揺を誘うためだ。冷静さを欠いたら丸腰の老人何てわけなく殺せるからね。
どうやら彼は女性を乱暴した時に誤って殺してしまったらしい。これは恨まれても仕方ないね。大方依頼者は遺族か恋人だろう。いいでしょうその復讐は僕が成就させてこの哀れな老人の魂をシシスに捧げましょう。
何だかいっぱしの闇の一党になった気分だ。僕の寝込みを襲った彼らもこんな感じだったのだろうか。
暗殺を成功させたら宿を後にした。店主はまた来ていいと言ってくれたがそれは出来ないだろうと思った。少ししたら大騒ぎになるだろうから。店主が恨まれることはないけど宿へのダメージは大きいだろう。そう思い僕はそっと宿を出た。
ようこそ!闇の一党へ!
シェインデハルの我が家に帰還して床に就いた。これでまたルシエンが現れるらしいがこれで良かっただろうか?
ルフィオの暗殺は闇の一党の加入の手続きだったという。彼の殺しは契約の調印、彼の血はそのインクとしてという見立てだという。なるほど、そういう思惑だったのか。言い方が何だか芝居がかっているけどもこれで晴れて入団と言うわけだ。
そして聖堂はここシェインデハルの廃屋に隠されているとのことだ。ありゃま、ここにあったのね。そうとも知らずに居を構えていたとは調査不足だったか。しかしまぁ大丈夫かな。加入してしまえば裏切ったり彼らを殺したりしない限り安全だろう。
そして聖堂への門を開けるための合言葉を教えてもらった。「赤く染まれり、我が兄弟」ね。なんかカッコイイじゃん。いいフレーズだ。
その他にも色々教えてもらった。
●ブラック・ハンド(黒手団)とは闇の一党の上部組織であること。聞こえし者と中心に4人の伝えし者で構成されている。五本の指に例えているようだ。親指がリーダーで後の4本指が幹部と言うわけなのか。
●シシスとは完全、雲一つない間夜、冬氷の如き冷たさ、それがシシスらしい。聞いてもさっぱり分からなかったが恐らく強大な存在なのだろう。
そして守るべき掟も当然ある。
1つ目、夜母の名誉を汚さないこと
2つ目、闇の一党を裏切り、秘密を洩らさないこと
3つ目、上官の命令は絶対に遂行すること
4つ目、一党の仲間から盗みを働かないこと
5つ目、一党の仲間を殺さないこと
これらの掟を守る限り家族であることを保証するという。死の制裁は避けたいしきちんと守らないとね。
アタナシア「僕みたいなのが行っても大丈夫ですかね?」
ルシエン「安心するがいい。お前のように難のある連中ばかりだからもんだいなかろうよ。」
そう言って、話を終えたルシエンさんは帰ることとなった。聖堂に行く前に済ませることがあるからそれが終わってから行くとしよう。
これから盗賊ギルドの生活よりも過酷になるだろう。心して掛からなければ。