これはコロールに滞在していた時の出来事だ。
アルゴニアンの少女ダー=マがハックダートで誘拐されたことを確認した僕は、ともに脱出して無事に家に帰らせた。
その後、コロールの郊外を散策していた時にある祭壇を見つけた。
モラグ・バルの祭壇へ
近くまで来てみると、祭壇の信者のリーダーがこちらに話しかけてきた。
アミール「お待ちしておりましたネレヴァリン卿。主であるモラグ・バル様は貴方の到来を心待ちしておりました。謁見の際は、ライオンの皮を捧げてください。」
モラグ・バル...か。元はデイドロスであったが、そこから今のロードの位にまで成り上がった叩き上げのロードだとか。定命の者を堕落させたり不幸に陥れたりするのが大好きで、かなり性格が悪いことからモロウィンドでは災いの徒党に含まれている彼の地においては邪悪なデイドラとされている。
今まで以上に注意が必要かもしれない。そう思いつつライオンの皮を捧げた。
モラグ・バル「よく来たな、アズラの子飼いのネレヴァリンよ。お前を支配して操り人形みたいにしてやりたいと常々思っていたのだ!今日会えたのは幸いだったぞ。」
アタナシア「そ、そうですか...」
支配する、か。どんな目に遭わされるのやら。とんでもないことじゃなければいいけど。
モラグ・バル「我が望みは災厄と死だ。お前にはその両方を手に入れてもらう。目標はメルス・ぺティリウスという男だ。こいつは正直者で善人で、俺が吐き気を催すほどの男なのだ。」
アタナシア「吐き気を催すほど、ですか?」
そういうあなたは吐き気を催す邪悪とやらに分類されませんかね?という感想は胸に置きつつ聞いていると、モラグ・バルは次に衝撃的なことを言ってきたのだった。
モラグ・バル「呪われしメイスを授ける。これを使って奴に殺されて来い。成功したら、アズラに縛られた窮屈な人生から救ってやろうぞ。...多分な。」
アタナシア「え、殺されないといけないんですか?」
アズラ様に対する侮辱はカチンと来たけど、その前に殺されて来い?どうなるんだろう、これは...
殺されたら、モラグ・バルが蘇生させてくれると思うけどやっぱり怖いなぁ。
襲って悪いが、これも仕事なんでね...
メルスが住んでいる村にやってきて話を聞いてみると、彼はパラディンの名前にふさわしく高潔なようで、ゴブリンの大軍を殲滅させたし、ミノタウロスのス靴を一人で壊滅させたとか。
しかし、遠征中に妻のヴェナが亡くなり戦いから身を引いて一人で暮らしているらしい。
毎日のお墓参りを欠かさないとの情報をつかんだ。早速お墓に行ってみよう。
村から少し離れたところにお墓があり、メルス・ペティリウスがお参りをしていた。彼には何の恨みもないけれどこれも仕事なのでメイスを近くに放置して特に会話を入れずに攻撃を開始した。
メルス・ペティリウス「私は怒りに身を任せて武器を振るうことはもうしないと誓ったが、最も神聖なこの場所で狼藉を働く貴様を許しはせん!死ぬ覚悟はできたか?悪魔め!」
その後の彼はメイスを使い、持ち前の勇猛果敢さを発揮して僕を攻撃してきた。
こ、これはかなり痛いぞ!
的確に急所を狙ってくるし、武器を扱い慣れている強い。
もうだめだ、意識が...と思った瞬間に僕は瞬間移動させられた。
報酬 モラグバルのメイス
殺された瞬間に、モラグバルの蘇生術で生き返してもらい、祭壇へと瞬快移動させれたようだ。
この前のクラヴィカス・ヴァイルのような嬉しさがあるように見えた反面、若干悔しそうだった。
モラグ・バル「ネレヴァリンを我が操って行動できたは嬉しかったが、魂に干渉できなかったぞ!アズラめ、幾重にも加護を重ねて他のデイドラ・ロードの干渉を受けないようにしているというわけか、口惜しや。」
アタナシア「何だか助かったようで良かった。」
モラグ・バル「まぁ良い。メルス・ペティリウスを堕落させただけでも良しとすべきか。報酬として、我のメイスを授けるぞ。」
モラグ・バルのメイス。 攻撃した相手の活力と魔力を奪い、服従を強いるという逸品だ。支配を司るモラグ・バルらしい代物だろう。 使う時には注意が必要かもね。
アズラ様の加護がなければ、モラグ・バルに堕落させられて「コールド・ハーバー」に送られていたことだろう。この感謝を忘れずに行動しようと感じつつ僕は帰路に就いた。