オブリビオン(Oblivion) デイドラクエスト ヴァーミルナ編 小説 | TES&fallout forever

TES&fallout forever

TESのOblivionやSkyrim、falloutのことを書きます

これはシェインデハル滞在時の出来事だ。

その時は汚職衛兵の事件を解決して一息つくために散策していた時にまたもや祭壇を発見してあるデイドラ・ロードに関わることとなる。

 

ヴァーミルナの祭壇へ

 最近よくデイドラ・ロードに出くわすよなぁと思いつつ、信者のリーダーに話しかけた。

アイマー「ここはヴァーミルナ様の祭壇です。もしやネレヴァリン卿ではありませんか?でしたらぜひ我が主の頼みを聞いていただきたいのです。」

 ヴァーミルナ。「授けし者」、「悪夢の女主人」とも呼ばれるデイドラ・ロードだ。夢は夢でも悪夢を好んでおり、人々を悪夢の中へ閉じ込めたりして魂や精気を吸収しているとか。

 一度も謁見してないのにどうして分かったんだろう?

アタナシア「僕に、ですか?」

アイマー「ここはヴァーミルナ様の祭壇です。もしやネレヴァリン卿ではありませんか?でしたらぜひ我が主の頼みを聞いていただきたいのです。その際の降臨にはブラック・ソウルジェムを捧げてください。入手は難しいですが何卒。」

 なるほど、この前のメリディアの依頼で訪れた荒涼洞窟の死霊術師達の中に持っている手下がいた。珍しいから持っていたらわざわざ取りに行く手間が省けて良かった。

 

オーブを取り戻せ!

ヴァーミルナ「フフフ...また会えたなネレヴァリン卿よ。夢であったことを覚えているか分からぬが私は覚えておるぞ。」

アタナシア「夢で、ですか。」

 正直ダゴス・ウルの夢での猛アタックが凄まじかったからか夢での出来事は抵抗があるなぁ。まぁこれも何かの縁。それではお願いを承りましょうかね。

ヴァーミルナ「お主の悪夢は実に美味だった。前世の因縁から来るかつての友の妄執。ククク...何とまぁ格別ではないか!私の慈悲によりお主の苦しみを和らげたのだから力を貸しなさい。」

アタナシア「はぁ、分かりました。」

今後夢で嫌がらせされるのはごめんだから素直に従うことにしよう。

 お願いの内容は、アルクヴェドという魔術師がヴァーミルナのオーブを奪ったというもの。それを取り返してきてほしいとのことだ。デイドラ・ロードのオーブを奪うということはかなり力をつけているに違いない。下級デイドラを繰り出してくるかもしれないから注意が必要だな。

 

夢の中へ、悪夢(ゆめ)の中へ、行ってみたいと思いませんか?

 塔の中にはデイドラ達が徘徊していた。オーブの力で制御していると見た。僕は下級デイドラ達を倒しつつ、内部へ侵攻した。

 そんな中だった。

 うん?

 塔の中ってこんなに広くできるものだっけ?

 何か別の場所へ来たような?

 おかしい、何かがおかしい...

 僕は不審に思いながら奥へ奥へと進んだ。

 異常に大きな家具。オブリビオン・ゲートの破片。夥しいほどの死骸。なるほど、やっと分かった。

 ここは夢の中、ヴァーミルナのオーブの力で夢の世界へ入り込んでしまったのだろう。アルクヴェドは力を制御したのではなく、失敗して夢の世界を展開してしまったんだ。

 最深部へと到着するとアルクヴェドが起きずにベッドに横たわっていた。死んではいないが全く起きなかった。

 近くに例のオーブを見つけた。そしてメモが添えてあったので読んでみた。

 このメモはアルクヴェドがヴァーミルナのオーブで夢の世界へと誘われたときに書いたようだ。最初はこの夢の世界を支配しようと考えていたが、ただ一人だけの世界に残されたことに耐えられなくなってしまい死を受け入れたという内容だった。

 自分がやったこととはいえ哀れでならない。残念ながらヴァーミルナは容赦しないだろうと思った。

 そしてオーブを持って塔を出て帰還した。

 

報酬 堕落のスカル

ヴァーミルナ「フフフ...感謝するぞ、ネレヴァリン卿よ。オーブの回収ご苦労。アルクヴェドは悪夢の世界で残りの人生を過ごすだろう。成功した報酬としてこれを進呈する。」

 堕落のスカル。所有するアーティファクトは周囲の人間の夢や記憶を奪い、一振りすれば対象の幻影を作り出すという逸品。隠密時に有効かもしれない。

 夢の世界という過去の苦しみが再来したけど、少しは和らげて良かった。そうして僕は帰路に就いた。