母の病気が快復してほしいと願いながらも、
快復するはずだと言い聞かせながらも、
どうしても何かを1つするたびに
「あと何回こうして過ごせるかな」と頭をよぎってました。
でも、この日が最初で最後になるとは…夢にも思っていなかったです。
抗がん剤4クール目をするはずだった母が、内視鏡手術をしたあと。
退院する頃には8月になっていた
娘も生後半年を超えてはいはいも始まり、
夜通して寝てくれる日も徐々に増えてきて
少しづつお出かけもしやすくなっていた頃だった。
私たちの結婚披露宴をした会場でのビュッフェランチ(代わりに義母が行った)、
母と私が大好きなアーティストのコンサート(代わりに友人と行った)、
など、母に元気づけたくて、退院を楽しみにして欲しくて
色んなお出かけ予定を立てていた
が、結局1週間の入院予定が2週間になってしまい
その予定もことごとくキャンセルに…。
『ごめんね、〇日の〇〇行けそうにないや~』
『明日の退院もまだ難しいみたい』
そんなLINEが母からくるたびに、
『大丈夫だよ』
『退院して元気になったらまた行こう!』
そう明るく返しながら、心がきゅっとなっていたのを思い出す。
その頃の私の日記にはこう書いてあった
元気になってほしいなと思って予約したり計画するもの、なかなか叶わなくてもどかしい。
1日でも1つでも楽しんでもらえたらなー、数日後を想うだけで目標にもなるかなー、って思って、次!次!っていろいろ繰り出してみるけど、負担になってるかな(苦笑)
ご先祖様、お願い。
そんな中、ようやく退院を迎えた数日後。
少し体調がいいのか椅子に座ってお茶を飲んでいた母に「明日、ユイチが平日だけど仕事休むらしいからさ、みんなでランチ行かない?」と誘った。
予約をしておいて、当日朝の母の体調を見て、行くか決めることにした。
当日、8月中旬の朝。
「今日は体調いい!もうちょっとで薬効いたら動けるよ、行こう」と母が言ったので、久しぶりに母とお出かけできることになった!!
認知症の父の運転は避けてほしいので、
しれっと夫が運転席に行って
父と母と夫と娘と私と、家族5人でのお出かけ。
何度か家族で行っていたホテルレストランへ
妊娠中に来て以来、産後には1度も来てなかったので私も嬉しくて
何を話したか全然覚えていないけど、
お食事が運ばれてきたときには娘もベビーカーですんなり寝てくれたのを見て
「すごい空気が読める子だわ」とばばバカして。
「今日はちょっと食べられるわ」と食事も半分以上食べられて。
食べ終わる頃に娘も起きたので、
ちょっとウィンドウショッピングもして、
お庭に出て(お宮参りを除いて)初めての家族写真もパシャリ。
(夫が撮ったので5人の写真はないなぁ。)
すいている平日に毎日のように色んなところ出かけて。
母と三世代でデパートの子供服売り場やおもちゃ売り場のウインドウショッピングをして。
妊娠中に我慢したおいしいものをたくさん食べて。
お父さんが寝てから、夜な夜な愚痴を言い合って。
母が娘の保育園の送迎をして、ベビーカーを押して2人で勝手に出かけて(笑)
2022年はこんな風に過ごすものだと思い描いていた妊娠中
なのに。
出産直後からの家庭内の急変で、ランチでさえ全くかなわなかった。
あぁ嬉しかった。楽しかった。おいしかった。
(これ書きながら思い出して涙あふれてきました…止まらない。)
そして。
このお出かけが、最初で最後の家族5人でのお出かけとなってしまったのだ。
おいしかった、昔から大好きなアオリイカのメニュー。
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