免許返納。
我が家では死ぬまで平行線、の話題トップでした。
6月のある日。
母は、父の運転で近所まで買い物に出かけていた。
帰ってきて早々、、、
キミエ「お父さん事故った」
アキ・ユイチ「「え?!」」←夫は在宅勤務日。
アキ「お母さん、大丈夫だった?!」
キミエ「大丈夫。私だけ降りたあとだったのよ。スーパーの駐車場に入れるときにガードレールに」
ユイチ「え・・・・・」
アキ「もう1回事故ったら絶対返納って約束したよね」
キミエ「そうね(苦笑)ユイチちょっと見てきてくれる?」
ユイチ「はーい」
父は2021年に3回の違反をしている。
道路のはみだし禁止のオレンジ線(車線境界線)での車線変更が2回。
車両進入禁止の道路に入ったのが1回。
20歳頃から運転しているので、もう50年以上になる。
車を運転していることが日常で、「運転が好き」というレベルは超えている父。
電車や自転車の方が便利でも「送っていこうか?」と母や私に言うのが口癖。
父が65歳を過ぎたころから、助手席に乗っている母が「危ない!」と叫ぶようなことが増えてきて、そのたびに母も私も免許返納を薦めていた。
高齢ドライバーなどの事故のニュースがあるたびに、母も私もわざと音量を大きくしていた(笑)が、そのニュースが父の目に入るとチャンネルを変えられる。
75歳になれば免許更新時に認知のテストがあるが、75歳まで運転されるのも怖かった。
しかし、返納の話題では、いくら認知症が進んでいても、返納の話題にだけは絶対「うん」とは言わない。
何百回、何千回、こちらから話したか分からないが、一度も言わなかった。
最近にいたっては「返納するときは自分で決めるよ」「僕が危ない運転したこと、一度でもあったか?」と逆ギレする始末。
「あったよ!去年なんて3回も罰金してんじゃん」
「3回?!いつ?!そんなはずない」と言い張る。
そして、反則金の記録を見せるたびに「気をつけてるからもうしないよ」と。
家族(他人)が返納を代わってできないのか、どうやって返納をすすめれば返納してもらえるのか、ググったり周りに相談したり、何度もしてきた。
「お父さんが事故を起こしたら、私たちも困るんだよ。犯罪者の娘になるかもしれないんだよ」と言っても、
「事故起こさないよ(笑)危ない運転はしてないだろ」の一点張り。
地域包括支援センターや脳神経内科の医師やケアマネ―ジャーさんなど全員に「まだ運転してるのかぁ心配ですねぇ」と言われ続けても、難しかった。
医師に言われても、診察室を出た時点でもう忘れてるし、意味ない(苦笑)
結局このときにこすった箇所は、母が3クール目の入院中に私と父で販売店に持っていたところ、衝撃の19万円という見積りが出された。
「傷ついていたバンパーだけでなく、外からは見えてない内側もやられている」とのことだった。
想定外の額だったので、「依頼する」と即答できず乗って帰り…
結局、夫が調べた遠方(電車で1時間半)の板金屋さんに預けることになった。
そこでの見積りは8万円だったので、直すことにした。。。(それでも8万!)
後日、夫が仕事を半休取得し、車に乗って預けに行き、電車に乗って帰宅。
1週間後の週末に、電車に乗っていき、車に乗って帰ってきた。
「本当に早く返納してくれ・・・!!!!!」
そう思わずにはいられなかった出来事だった
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