母の病気は大したことないと何度も言っていましたが(思い込みたいのか?)、

デイサービスについては行くとは明言せず、

車の免許返納については無言を貫き通した父。

そういうところは、頭が?理性が?しっかり働くんでしょうか…。謎です。

 

 

 

   

 

 

 

前回の記事のつづきほんわか

 

 

K医師「(父に向かって)娘さんがついてきてくれるの、嬉しいね。奥様は入院されてからどのくらい経ったの?」

 

ゲン「えっと…(私に向かって)2週間くらいだっけ?」

 

アキ「(医師に向かって)今日で2日目です」

 

ゲン「あれ?まだ2日?(笑)」←笑ってごまかす…。

 

K医師「そうなんだね。(父に向かって)入院はいつまで?」

 

ゲン「えーっと…(私に向かって)いつまで?」

 

アキ「10日はかかる予定です。そのあとも3週に1回かと」

 

K医師「そっかー、結構長いね。(父に向かって)寂しいでしょ」

 

ゲン「寂しいというか…いつも妻が色々やってくれてたもんだから、娘だとリレーションが悪くてね(笑)」

 

アキ(リレーションって…こっちだって育児しながらがんばってるんですけど…!!!)

 

K医師「そっかそっか(笑)」

 

アキ「すぐ病院に来ちゃうんですよ。面会できると思って」

 

K医師「あぁコロナだからね~面会できないからね~」

 

ゲン「夫婦ですからね。面会できないと困るじゃないですか。様子分からないし」

 

アキ(何が困るんだよ …)

 

K医師「そうだね。でもみんな同じ条件で面会できないからね…。ところで、ゲンさん、最近何か気になるニュースはあった?」

 

アキ(お、それとなくテストするの?!)

 

ゲン「えっと、、、特にないですね(笑)」

 

K医師「そっか(笑)新聞とかニュースはあまり見ないかな?」

 

ゲン「そうですね」

 

アキ(…?!毎日ずっと見てるじゃん(笑))

 

K医師「じゃー例えば…最近のウクライナとロシアのニュースは?」

 

ゲン「あぁあれは、ヨーロッパって感じですよね~(ごにょごにょ)」

 

アキ(あれだけ毎日見てるのに覚えてないのか…)

 

K医師「うんうん。それでね、先ほどテストしたの覚えてるかな?」

 

ゲン「テスト?…あぁはいはい」

 

アキ(本当に覚えてる?(笑))

 

K医師「1年前に同じテストをしていて、年1回だから経過を見ているんだけど、結果としては症状の進行は見られなくて前回と同じ状態です。むしろ項目によっては、良くなっているところもあったのね」

 

アキ(え?!うそでしょ?!(笑))

 

ゲン「それはよかった^^」

 

K医師「でもね。認知症で進むきっかけになるのが、身近な人が亡くなったり、環境が変わったときなの。そういうときに急にぐんっと進むことが多くてね。だから奥様が入院されたことが僕はちょっと心配かな」

 

ゲン「まぁ、妻はたいしたことないですから^^」

 

アキ(まだ言ってる…)

 

K医師「(私の表情と目線で察知した模様)そっか。でも何かあってからじゃ娘さんも大変になっちゃうからね。娘さんは、お仕事は?今日はお休み?」

 

アキ「いま育休中で。生後3ヶ月の娘がいて。両親とは二世帯で住んでいるので」

 

K医師「わぁ、(父に向かって)おじいちゃんになったんだ!可愛いでしょ~お孫さん」

 

ゲン「えぇ可愛いですねぇ^^」

 

K医師「育児もしながらお母様のこともあって…そっかぁ。あれ、ゲンさんって介護保険は使ってたっけ?

 

アキ「まだ使っていなくて。今日先生にそのことお伺いしたかったんです」ダウン


 

K医師「うん、そうだね。介護保険ね、とりあえず申請してみましょうか。申請だけならタダだから!ゲンさんも今まで介護保険料をたくさん納めてきたわけだから、デイサービスとかいろんなものを利用して、刺激を受けた方がいいんだよ」

 

ゲン「僕はね、そういうところは苦手でね」

 

K医師「わかる。みんな苦手って言うんだ、最初はね。男性は特に!でもね、僕はゲンさんのような方は結構合うと思うんだけどなぁ~行ってみると楽しいよ」


アキ(へぇ、こう促すのか…)

 

ゲン「僕はね、まだ元気だから特に何も必要ないんですよ。今のままで大丈夫だから」

 

K医師「うん。でもね、今のゲンさんに1番必要なことは、他人と話して刺激を受けることなの。だからデイサービス、週1回でいいから行ってみてそこで家族以外の人と接することが、今後病気を進行させずに済むことにつながるんだよ」

 

ゲン(無言)

 

アキ「まずは何をしたらいいんでしょうか?」←自分でも調べていたけどとりあえず聞いてみた。

 

K医師「役所か地域包括センターに行って申請だね。かかりつけ医の名前を書くから、そこで申請してもらえれば聞き取りとかがあって、そのあと僕のところに連絡が来て、僕がお手紙を書いてから審査になるよ」

 

アキ「(お父さんに向かって)黙ってるけど、聞いてる?(笑)」

 

ゲン「聞いてるよ(笑)僕は何をしたらいいのかなって思ってた」

 

アキ「大丈夫だよ、申請とかは私ができるから」

 

ゲン「そっか^^」

 

アキ「(全然わかってないな…)あ、あと先生。車の運転まだしてるんですが、、、どうでしょう?返納しろって言ってください…!!!)

 

K医師「運転かぁ(笑)そうだねぇ(父に向かって)前から奥様とよくお出かけしてるって言ってたもんね。最近はどう?」

 

ゲン「最近も2,3日に1回は出かけてますね」

 

アキ「いえ、今年に入ってからは母が体調崩していたので全然出かけていません」

 

ゲン「え?そんなことないだろ」

 

K医師「そうなんだね。(父に向かって)車の運転はね、今のゲンさんの認知能力だととても危険です!僕は返納した方がいいと思う。このあたりなら、車なくても生活できるしね」

 

ゲン「でも今日も車で来たし。大丈夫なんで」


アキ「去年3回もキップ切られてるじゃない」


ゲン「3回も?!いつ?!そうだったっけ?!」←オレンジ線を踏む×2、一方通行に入る、をしている。

 

K医師「うん。でも病院ならタクシーでも近いでしょ?お出かけする機会が減ったならなおさら、車って維持費もかかるしさ。運転するって脳の機能を色々と使うのね。見て、判断して、体に指令を送って、操作して…。それを今のゲンさんの病気だと、いつそれが難しくなってもおかしくない状況だからね。返納を考えた方がいいと思う。まぁ急には難しいだろうから、徐々に頻度を減らしてね」

 

ゲン(無言)

 

アキ「運転が趣味だから、なかなか強制もできなくて…ありがとうございます」

 

K医師「(私に向かって)この数値だったら確実に(介護保険の)認定はおりるからね。(父に向って)じゃ、ゲンさん。次回はデイサービスの感想を聞かせてくださいね!絶対ゲンさん楽しめると思うから!」

 

ゲン「はいはい(笑)」

 

K医師「(私に向かって)あ、お母様のお名前聞いてもいいかな」

 

アキ「はい。キミエです」

 

K医師「ありがとう。カルテ確認させてもらうね。色々大変だと思うけど、がんばってね」

 

アキ「はい…」←不意打ちに励まされて泣きそうになった。

 

 

こうして、長い診察は終わった。

免許返納を勧める言葉を医師から引き出し、スマホに録音もさせていただいた(何かあったときに父に聞かせるため)

 

先生がカルテを見れば、母の病状が「たいしたことない」ことではないことがよくわかるだろう。

そして、すぐに介護保険の申請をしようと心に誓い、早速行動に移すことにした。

(告知翌日の出来事、まだ続きます。)

 

 

 

 

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