人と距離を取る | 『認知症(かもしれない人)の生き方』

『認知症(かもしれない人)の生き方』

2020年秋に健忘型MCIと診断されました。
2022年夏に別のクリニックでMCIではないと言われます。
多分その間にいるのかな。

記憶が抜け落ちたり、飛んだりした頃、やや言葉が出づらく、会話のスピードについて行きづらくなっていました。

 

左の耳から入ったことが右の耳から出ていくように、頭の中から抜け出てしまう。

耳に入ってくる段階では特に理解できないことではないのに、数秒後に分からなくなってしまうから不思議な病気です。

 

ハードルが高かったのが女子が集まって複数でする雑談。

全員からランダムに飛び出す球を様々に打ち返すって、情報処理の速さや高度な状況判断が必要で、なかなか技術が要ることだったんだと気付きました。

 

失言すると思わぬ傷を負いかねないので真剣勝負です。

暫くはラケットを握って構えていましたが、やがて無理だと悟って、空気を変えないように表情を合わせてうなずくだけになりました。

 

職場でのコミュニケーションはいきなりゼロにはできないので、笑顔で忙しい人キャンペーンです。

視線がぶつかるとニコっと会釈ニコからの直ぐに仕事に集中する真顔メモフリ、です。

 

実際仕事も押していたんですけどね。