2021年2月 突然の乳がん宣告
(年に2回マンモ、エコーしてたのにたった3ヶ月で乳がんに)
~がん検診から今まで~
2021年2月2日(火)・・・左胸に9ミリの腫瘍が2つ見つかる
2021年2月16日(火)・・・がん告知
2021年3月4日(木)・・・鏡視下左乳腺部分切除術+センチネルリンパ節生検
現在、手術後生検結果(遺伝子検査)待ちです。まずは放射線療法が始まりました
がんが見つかるまではこちら→がんが見つかった経緯
入院・手術 リアルタイム記事はこちら→入院・手術の記録 2021.3.3~3.6
今までのがん医療費はこちら→医療費の明細とまとめ
術後病理結果【まとめ】→術後病理結果 まとめ
入院準備で役立った物【まとめ】→入院準備編
乳がんと妊孕性【受精卵凍結の挑戦】→乳がんと妊孕性【リプロまとめ】
【リプロ】
乳がん治療闘病中の為、期間限定ですが妊孕性温存療法にチャレンジ
2021年3月26日(金)
リプロダクションセンター 初診
初めて電話をしてみたリプロで運よくキャンセルが出たという事で次の日に初受診しました。
同じ病院で乳がんの手術をしているのでそのカルテなども見つつ、ゆっくり丁寧に色々説明をしてくださいました。
まずは、年齢と乳がんの治療に関する事
(ホルモン受容体強陽性なので、ホルモン治療は決定となっている)
私の場合、今年度45歳になるという事を考えると年齢的に卵子の数も少なくなっている。
例え今すぐに妊娠できたとしても流産の可能性などもあるし、妊娠できる確率も1%程度。
そして、不妊治療をしても可能性は3%程度にしかならない。
今回受精卵が凍結出来たとしても、乳がんに対するホルモン治療を例えば5年で止めてと言ってもその時点で50歳近くなる。(ホルモン治療は通常5年〜10年行う)
妊娠できても、そこから出産や産後の合併症のリスクがとても上がる。
ホルモン治療を例えば1年やってその後一旦中止して妊娠に向けてやっていくにしてもやはり同様にリスクが大きい。(乳腺外科の先生からは、術後の病理結果が全て出そろってから今後の治療のやり方を決めることになっています)
例え1年後に治療を一旦中止して妊娠したとすると、その時点で乳がんの餌となるホルモン値が今とは比じゃない位に上がってしまう。
赤ちゃんが生まれたとしても、お母さんの命が無くなる様なことは絶対にあってはならないし、テレビドラマなどで「私はいいから子供を助けて~」なんてあるけれど、絶対に有り得ない。
その様なことになったら、真っ先に母体を優先しますと。
これだけの沢山のリスクがありますと、本当に細かく説明してくださいました。
健康体だったとして、今すぐ不妊治療をしても数パーセントしか希望がないのに、
命の危険を冒してまで妊娠に向けて挑戦(とは言わなかったけど)したい?
確かに、今回の妊孕性温存が全て順調に行って受精卵が凍結出来たとして、ホルモン治療の最低ラインの5年を待って移植をするか?と聞かれたら、それはさすがに遅すぎると思っていて。
どんなに延ばせても1年後かな。
そう思うと、ホルモン治療を始めて1年しか経っていない状態で、私の乳がんの餌でもあるホルモンを莫大に増やすことになる妊娠に向けての治療をする・・・
それって、餌沢山食べてがん細胞育ってね~って言っているような物
普通に考えたら無謀よね
ほんの数%の為にがんに莫大な餌を与える?
それで希望が叶わなかったら、転移や再発という最悪な事態だけが残る可能性があって
もし、幸運にも出産できたとしてもその後、再発に怯えて(若しくは再発して)生活していく事になるかも知れない。
考えれば考えるほど、やならない方が良いとしか思えない
事前に治療を途中で止めてみることを色々調べてみた結果、ホルモン治療1年と2年での違いなどは臨床結果等は出て無いみたいで。
現在まだ結果が出ていないPOSITIVE試験でも、術後ホルモン療法を18ヵ月から30ヵ月終了の後に最大2年間ホルモン療法を中止して「妊活」を行ったときの乳癌の予後に影響があるかどうか、、、、なので
ここでも、最低1年半での中止
まだ、術後の結果が出てないから乳腺外科の先生と話せてないけれど、1年でホルモン治療中止するなんてこと出来るのかな。。。(前に相談した時に何となくそんな感じの事をぼそっと言っていたのを聞いたので)
それでも、優しくてとっても話しやすい女医さん
1つ1つ言葉を選びながらリスクを丁寧に説明してくれて、でも、諦める方向に持っていく感じでもなく、寄り添いながら親身になって時間を取ってくれました
ありがたや
最終的には、それでもやはり妊娠に向けて行きたいか、旦那様はどう思ってそうか?
もう一度良く考えてみた方が良いのではないか?
ただ、乳がんの治療も直ぐ始まる事を考えるとそれほど時間に余裕が無い事もあるよね・・・
どうしましょうか。
先生も結構困った感じになってしまっていました
続く
妊孕性温存療法とは
↓
妊娠を希望するもののがんなどの疾病の治療のために行う放射線療法や化学療法、ホルモン療法など、副作用によって生殖能力が損なわれるおそれのある治療を行う際に、あらかじめ遮蔽などの防護をしたり、または生殖能力を失うことが避けられない場合には将来人工授精 などによって子孫を残せるように治療すること

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